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バンコック国際空港占拠

PAD(民主主義市民連合)がソムチャーイ首相の辞任を求めてバンコックのスワンナプーム国際空港を占拠した。
タイ政府は25万人いる観光客を出国させるために軍の空港を解放したが、さばききれずに大混乱になった。
どうなることかとなりゆきを注視していたが、ようやくPADは12月3日、8日間にわたる空港占拠を中止した。事情はよくわからないが、幸い軍や警察が動かなかった。与党(国民の力党)の選挙違反が組織的に行われた疑いがあり、空港占拠と同時進行で裁判が審議中あった。判決は有罪、与党に解散命令がでた。これで事実上現政権は崩壊した。しかし、公民権を失うのは指導部だけなので、新たに旧「国民の力党」が新政党を結成して、PADと選挙で政権を争うことになる。PADは写真の女性は農民でタクシン元首相の支持派である。PADは黄色、与党「国民の力党」支持者は赤である。タクシンは軍のクデターで追放されたが,代わったソムチャーイ首相はタクシンの側近であり、傀儡政権である。バンコック国際空港占拠_c0013092_042573.jpg
赤いコスチュームを着た「国民の力党」支持派も裁判所周辺で集会を開いている。タクシン支持派は地方に多く、黄色は都市の中間層が多いという。もし、ソムチャーイが辞任しなければ再びクデターの可能性があったという。
写真の女性はBBCのインタビューに以下のように答えている。「もし、PADの民主主義が私を認めなくても、私は闘う、草の根の人びとが助けてくれるわ」「わたしのドレスは真っ赤、髪も赤い、パンティもブラジャーも赤よ。もし、戦車がきたらその前にジャンプして、私をひき殺せと叫ぶ。絶対に妥協はしません」PADは「もし再び傀儡政権が誕生して、憲法改正の動きがあれば、国会を包囲するなどの活動を再開する」と警告している。
ニュース報道からの単純な図式だけではわからないタイの事情がありそうだ。国王が誕生日にコメントを出すと云われていたが、体調を理由に姿を見せなかった。火種は残されたままである。
by daisukepro | 2008-12-07 00:45 | クイズな人


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