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偏向報道とメディア観


乗っ取られそうになってフジテレビが公共性を説く、「面白くなければテレビじゃない」と言ったのはだれか。滑稽なのは読売新聞だ。社説は「メディアはあくまで媒介者。ありのままを伝えるのが一番」という堀江社長の言葉尻をとらえて彼のメディア観が心配だと発言している。
「メディアは権力を監視し、社会の不正を暴きーーー公正な世論を形成する、その精神で取材、報道に心血をそそいできたーー」エーエーエーー目と耳を疑いたくなる。
メディアを利用して改憲のアジテーションを繰り返しているのは読売新聞ではないのか。心配なのは将来の堀江メディア観ではなく、今の読売の偏向報道ではないのか。

読売社説は次のように記述されている
「メディアはあくまで媒介者。ありのままを伝えるのが一番」。新聞のインタビューに答えての発言だ。「経営者としての支配が現実となりつつある今、ライブドアの堀江貴文社長のメディア観が問われている。
権力を監視し、社会の不正を暴き、公正な世論を形成する。新聞や、放送のニュース部門は、その精神で取材・報道に心血を注いでいる。官庁や企業の発表、発生した事件を垂れ流すだけでは、ジャーナリズムとは言えない。
 隠れた真実を探り出し、必要な関連情報とともに提供することが、国民の「知る権利」に応えることになる。
 しかも、放送は公共財としての電波を使う。政治的公平性、事実を曲げないこと、多角的な論点を提示することなどが放送法で義務づけられている。災害時には避難の呼びかけ、被災者情報などを迅速に流す高い公共性も求められる。堀江社長の語るメディア観では、放送の将来が心配だ」
現在の読売の偏向記事が社説のメディア観でかかれているのだとするとなお恐ろしい。いつも言葉足らずの堀江発言なので真意はわからないが、ありのままを伝える報道はかぎられている。ありのままの報道を規制しているのは誰か。読売新聞は自分自身にジャーナリズム倫理を問へ。権力にすり寄って権力を監視できるだろうか。
by daisukepro | 2005-03-24 13:16


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