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参議院総務委員会NHK予算審議


衆参両院の各種委員会のインターネット審議中継は便利なサイトである。
まず、中継時間に制約されること無くライブで全中継が見られる。さらに、アーカイブでは質問議員の名前を選択するとその質問議員の質疑応答場面だけ繰り返し見ることができる。

3月31日、参議院総務委員会が開かれた。共産党の吉川春子議員はNHK番組の政治介入問題を追及した。吉川議員は放送と人権に関する委員会(BRC)がNHK番組「ETV2001問われる戦時性暴力」をめぐって「人格権に配慮を欠き放送倫理に違反する」という決定をだしているが、違反の編集であったことを認めるかと問うた。しかし、橋本NHK会長は「BRCの決定は重く受け止めるが、編集権の中で行いたい」と政治家の圧力で管理職が現場の編集権に介入し、違反の改竄をしたことは棚上げして、逆に編集権を持ち出し、違反を認めようとはしなかった。さらに、NHKの内部文書「編集会議メモ」を示し、朝日の記事はまったくの誤報としていることを指摘、通常の業務範囲として政治家への事前説明をやめるよう求めた。しかし、この問題でも、橋本会長は番組広報という意味で、ねらい等は事前に広報したい」と開き直った。
まったく反省なく、NHKの構造的かつ組織的腐敗の根深さを浮きぼりにした。


また、例の読売は「まだ真相は解明されていない」という論説を書いている。真相は解明されていないのは事実だが、読売の求める真相とは朝日が誤報であることである。
なんとか、朝日対NHKの対立の構図にしたいのだ。

ーーーーーーー朝日新聞が、「女性国際戦犯法廷」を取り上げたNHKの特集番組が政治家の圧力で改変された、と報じてから3か月近くを経た。
今なお真相は明らかにされていない。ライブドアによるニッポン放送買収をめぐる攻防のニュースの陰に隠れてしまった観もある。 だが、メディアの信用にかかわる重大な問題である。
NHK新年度予算を審議する参院総務委員会で、NHKの担当理事が「18項目の公開質問状を出して2か月以上たったが、具体的な答えをいただいていない」「記事の誤り、取材方法の問題点について、引き続き訂正と謝罪を求めていきたい」と述べたのも、そうした判断があるからだろう。問題の焦点は、当時の安倍官房副長官がNHK幹部を呼んだのかどうか、中川現経済産業相は放送前にNHK幹部と会っていたのかどうか、そして二人の「圧力」によって番組内容が変わったのかどうか、という点にある。ーーーー

<NHKが呼ばれたか、出向いたか問題なのではなく、政治介入したかどうかが問われているのだ>

ーーーー安倍、中川両氏は朝日新聞の記事の内容を全面否定した。先日の衆院総務委員会でも、NHKの担当理事は、中川議員について「放送から3日後にお会いしております」、安倍議員については「呼び出されたものではございません」と明言している。ーーーーー


ーーーーー NHKの公開質問状に対する朝日新聞社の回答は、掲載記事について「具体的な取材に基づいた根拠のあるもの」であるとし、「関係者からの取材結果などを総合して報じた」としていた。
 肝心の安倍、中川両氏にかかわる事実関係の真偽については、具体的に答えていない。
 朝日新聞は「問われているのは、NHKと政治家の距離の問題」としている。問題のすり替えだろう。問題は、安倍、中川両氏が「圧力」をかけたという朝日の報道内容が事実かどうかだ。その疑問に、きちんと答えるべきであるーーーーーーー


 ーーーーーーーー受信料の支払い拒否・保留は、3月末までに推定70万件に達するなど、NHKの危機的な状況に変わりはない。安倍、中川両氏についての朝日新聞の報道内容が事実なのかどうか、不明確であることも不信の一因ではないか。NHKの橋本会長は、「政治家への事前説明は行ってこなかったし、今後も行わない」と参院総務委員会で語った。

<橋本会長は(事前説明はしないが)事前広報はやると言ってるではないか>
 
ーーーーーー視聴者の信頼回復が急務だ。そのためにも、「女性国際戦犯法廷」問題をめぐる朝日新聞の報道の真偽について、早急に明らかにされなければならない。

<NHKが介入の事実を認め、反省し、権力からの独立を宣言することが急務ではないのか>
全理事の辞任は政治介入の責任を取ったものではなく、番組制作費の詐欺横領など一連の不祥事の責任ということなので、これで視聴者の信頼回復はできない。NHKの刷新はない。
by daisukepro | 2005-03-31 13:52


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