バクッダットの日本アニメ


バクダットテレビ事情

米軍占領下でバクダットの子供たちはーーー日本のアニメを見ている。

ーーーーーーーー四六時中、バクダットは爆発音とテロが絶えない。どの家庭も子供達を外で遊ばせないようにするため、室内でテレビ鑑賞やインターネットを楽しむ。3軒に1軒の割合で衛星放送が見られる。どの家も子供のために回すチャンネルはアニメだ。「母を訪ねて三千里」「ちびまるこ」「ど根性ガエル」「アルプスの少女ハイジ」「キャンディーキャンディー」そして「キャプテン翼」が1日に2度も3度も再放送されそのたびに子供達はくぎ付けされている。
「日本のアニメは人殺しや血なま臭いシーンがない。道徳や人間関係を教えてくれる物語が多い。友達とのコミュニケーションの仕方や約束の大切さなど、大人も教わる事が多い」3人の子供を持つ父親のハムザ・マルーニ(39)は言った。言葉は全てアラビア語に吹き返られ、名前もハミードやアリなどに変えられていることが多いが、すしを食べる梅さんのシーンや日本語が描かれているスタジアムでのサッカーシーンなどは同じだ。
「日本であろうとどこであろうと構わない。内容が面白いから」ハムザさんは言った。4、5分に一回の割合で展開し、描写の回転が速いから子供も飽きないそうだ。「外が怖くて遊べないが、テレビがあるから面白い」アリ・ビン・マルーニ(11)は言った。事実、学校は9月に始まる予定であったが、治安が悪化しているために、自宅学習や一時的な休校を行っているケースが少なくない。例え、授業再開があっても神経を尖らせる親は100%安全と確認できない限り、子供を学校へ通わせないつもりだ。
「日本のアニメは平和だ。見る限り、外でガキ大将と遊び、親と喧嘩し、友達の絆を大切にし、人間関係を築く。ここもそうありたい」ハムザさんは言った。日本のアニメは中近東では評判が高い。どこを訪ねても、必ず1日に1度は放映されている。日本といえば必ず、電化製品と車と答えるのが常であるが、もう一つ「アニメ」も付け足されることも時間の問題だ。
ーーーーートニー高橋の西方見聞録より採録
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by daisukepro | 2005-04-01 07:25 | イラク戦争


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