海老沢前NHK会長の弁明


中央公論5月号で海老沢前NHK会長が川上明治学院法学部長と対談して事件の弁明を行った。NHK職員にメールを送って同様の弁明をしている。
c0013092_605868.jpg
そもそも、海老沢前会長をインタビューするのはテレビなどに登場する自民党の御用学者川上和久だから狢の対談になる。前会長はまずこう弁明した。「職員が公金を使い込んだという事件は捜査権がないため内部では解明することが難しいので司直の手にゆだねた。なのに、一部のマスコミは会長が非常に独裁的で権力的だからだと問題をすり替えてしまいました。」とまず、自分は被害者であるかのように
マスコミ報道の非難を始めた。そして、聞いてもいないのに「私は独裁者ではありませんが、最高責任者でありますから決断はします」、さらに「NHKで最終的な人事権と編集権を持っているのは会長だけです」、「最後に判断して実行するからと言って、それを独裁だというのは当たらない批判だと思います」という。たしかに会長の認識はそうでありましょう。だれも、会長の職務が独裁者だと批判していません。かってに問題をすり替えてはいけません。職務のやり方が独裁的だと批判しているのですから、いかに民主的に職務を遂行したかを証明して反論しなければ答えになりません。公共放送たるNHKは主権在会長ではありません。主権在視聴者です。誰に向かって主張しているつもりですかね、考えてみてください、政治権力が番組に介入して、「担当ディレクターが言うことを聞かないから首にしろ」と人事介入してきたとして、そのときの会長発言ならうなずける。しかし、政権政党と談合した上でこの権力が行使されたらどうか。職員の運命は決まったようなものです。最高責任者だから独裁者じゃないというロジックはどこから出てくるのだろうか。権力の後ろ盾があって組織内で最高権力を振るう。そして利権を貪る奴のことを世間では独裁者という。ルーマニアのチャウセスクのように末路は哀れなもの。「誰か一人を悪者に仕立てる。(そのために)津波のように個人批判が押し寄せてきた。わたしもジャーナリストとして受けて立ちました。日本のジャーナリズムはこれでいいのかと深く考えさせられました」そこで、すかさず川上教授「集中砲火どころか魔女狩りということでしょうか」、海老沢「恐ろしいことです」、視聴者に最高責任者として最高の加害を加えておきながら、ここでは理由なき最大の被害者「ヒーローナリキリセット」になっている。
ここまで読んできて、「組織のトップとして、いつでも責任を取る覚悟でした」とは言うが視聴者に対して「申しわけなかった」という謝罪の一言もない。そのはず、自分は何も悪いことはしていないと思い込んでいるのだからーーーーつづく

次回、政治介入問題の弁明、これがすこぶる痛快、語るに落ちる。
[PR]
by daisukepro | 2005-04-20 04:53 | マスコミ


<< 続「海老沢前NHK会長の弁明」 NHK再生について >>