サヨナラ 瀬尾脩

 弔報ファックスが入った。瀬尾カメラマンの葬儀日程の通知である。つくば市にあるメモリアルホールで今晩、通夜が行われる。いつ亡くなられたか記載はない。火葬である。瀬尾夫人の葬儀は土葬であった。 喪主は瀬尾宗臣とある。長男の息子さんであろう。『コバさん,せがれがオートバイを買ってくれと言うんだ。仕方ないので「よし分かった棺桶もついでに買ってやる。それでもいいかって言ってやった」。
あぐらをかいて、酒をくらう様は豪快であった。突き出た腹は布袋のようだ。押し入れから小型の35ミリカメラを腹にのせるように抱え出て来たりするカメラマンであった。
 宇宙刑事パイロット版の制作を一緒にやった。まだCG技術はなく、合成は東通のECG、現像はアメリカに送った。テレビ番組がテレビ映画と呼んでいた時代、撮影はビデオではなくフィルムが使われた。 打合せをするわけでもなく最初のポジションが決まると、次のポジションに常にカメラがあった。被写体との空間を意識しながら演出することができる、今思い返すと幸せな時間であった。
 やがて、フィルムからテープに、映画は番組となり、映画監督は番組ディレクターになり,シナリオは契約書になった。
83歳、瀬尾カメラマンもこの世を去り、私も年老いた。長い労働争議があったが、職場を守り抜いた。よき時間をともに働いたことを誇りに思う。サヨナラ、偉大なカメラマン、瀬尾大人 謹んで哀悼の意を表します。(通知を送ってくれた人、ありがとう。葬儀に出られず残念無念)
2014年5月18日
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by daisukepro | 2014-05-18 16:49 | サヨナラ


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