大江健三郎さんの「ヒロシです!」とスナイダーの詩

大江健三郎さんの「ヒロシです!」とスナイダーの詩

7月30日、九条の会、有明講演会は全国から9、500人が参加した。
これまで九条の会の講演を無視しつづけてきた朝日新聞やNHKなども報道した。会場外では右翼の宣伝カーが「平和憲法はアメリカの押しつけ憲法だ」とシュプレヒコールを繰り返す。
ノーベル賞作家、大江健三郎さんは5番目に登場して、何と現在の日本人しか分からないギャグ、「ヒロシです」をやった。一万人を前にしてこのたぐいの講演をするのは多分これが最初にして最後であろう。ご本人がそのようなことを言っていたので間違いないでしょう。マスコミでは報道されないのでご紹介しておきましょう。

c0013092_4303235.jpg(写真は井上ひさしさんです)
真夏日の中を全国から駆けつけた参加者をすこしでも笑わせて緊張を和らげようとノーベル賞作家は試みた。音響設備が不備のため聞き取りにくい部分があったが、作家の心は聴衆を魅了した。(おかしくなくても少しは笑わないとおとうさんのギャグですからーー残念!)
『私は韓国で開かれたシンポジウムに参加してアメリカやヨーロッパの参加者から求められて九条の会について話しました。憲法改定の企ては押し返せると思うと言いましたが、軍隊を持ち、イラク戦争に参加するなどの政府方針は続き、米国の核兵器体制から離脱するのは夢のまた夢ではないかと話しました。ヒロシです!』(有明講演会ではここでズボンのポケットに右手を入れてポーズをとり、ヒロシです!とやらかしましたね)。『それを聞いたアメリカのビート詩人ゲイリー・スナイダーがいいました。「後5年は君の嘆く通りかもしれない。しかし、10年経てばどうだろうか」東京に帰るとスナイダーさんの新しい詩集がとどいていました。扉に詩の中の二行が書き付けられていました。「求めるなら助けは来る。しかし、決して君が知らなかった仕方で」。私は若い人たちにこの詩を送りたい。「助け」という言葉が嫌なら「変化」に置き換えて覚えて欲しい。私たちの古い世代が知らなかった形で、この国に変化があるように』と結んだ。

マガジン9条

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by daisukepro | 2005-08-10 04:31 | 憲法


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