【ワシントン共同】トランプ米政権は12日、予算編成方針や経済・財政見通しを示す予算教書を議会に提出した。国防費をはじめとする歳出を増やす半面、政権公約の巨額減税を実施したことなどに伴って歳入の見通しを引き下げたため、財政収支の黒字化を断念した。2019会計年度(18年10月~19年9月)から10年間の赤字総額は7兆950億ドル(約770兆円)に上ると見込んだ。
昨年5月に公表した初の予算教書では27年度の黒字化を見込み、10年間の赤字総額は3兆1500億ドルにとどまると予想していた。経済成長の加速には財政悪化もいとわない政権の姿勢が浮き彫りになった。