衆院国土交通委員会の参考人質疑

衆院国土交通委員会の参考人質疑

テレビ中継をみた。「国交省なにやてんだ、まったく」「なに言ってんだ!このやろう、バカヤロー!」
おからマンション(欠陥マンション)を建て販売したヒュザーの小嶋社長の発言や立居振舞いを見ているとどこかで似たような人物にお目にかかったような気がした。数年前の出来事だが、ある中小映画制作会社が倒産、従業員の賃金を踏み倒して逃げた事件があった。雲隠れした社長にかわって交渉の席に現れたのが顧問と自称する中年の男だ。ピアノの鍵盤がイラストされたネクタイをつけ、一見してその道の人と分かる身体的特徴を備えていた。彼は、「賃金は払います。赤ペンの土地(未整理の国有地)の話がついたら、この土地を売った金で払いますと言って懐から土地の権利書を取り出した。約束した次の交渉日に製作会社に行くと事務所はもぬけの殻、すべての事務用品は何者かに持ち去られていた。

当初、小嶋社長はテレビカメラの前で「被害者に対してマンションの所有権を渡せば、頭金を返済して106%を払いますとのべ、翌日には103パーセンとに減額し、ローンは重畳的債務を保証する」と説明していた。土地が売れたら返済すると受け取れるが、これがまったくその場しのぎの口からでまかせ、人の眼はごまかせない。この人の頭の中は「欠陥マンションが立っている土地に金を貸す銀行はない。行政がなんとかしろ」だから、数ヶ月経たぬうちに倒産、雲隠れするに決まっている。
委員会に出頭した小嶋社長は「設計事務所に経済設計を依頼してどこが悪いのか。不経済設計をしろというのか」などと開き直ってみせた。このアウトロー的人物には企業倫理のかけらもない。この人に「いいか経済設計、経済設計、分かっているな」とにらみを利かされれば設計事務所はスケルトン(鉄骨)やコンクリートを少しだけ手加減するだろう。次には「もっと経済設計をやれ」という。「これ以上やるとマンションは持たない」と尻込みすると「そうはいかない、すでにお前は同罪だ。俺の後ろには暴力団も、政治家もついている。悪いようにはしない。だまってやれ」
これが小動物を脅かす常套手段、さっさと責任のがれ倒産した木村建設を始め、これらの会社はグルなのである。このようなグル構造でヒュザーは20億円を稼ぎ、それぞれが儲け、政治家や暴力団がカスミをはねる。道路公団、住宅公団、大手建設会社はかならず政治家と癒着している。更に、背後には広域暴力団がにらみを利かせている。政財官と暴力団の癒着構造は日本のスケルトンを食い荒らす黒アリ集団であり、近い将来、おからマンションにとどまらず、おからニッポンになること請け合いだ。かくて、慎ましく生活している庶民の命とひきかえに「悪い奴らはよく眠る」ことになる。
このことをマスコミ関係者は誰でも知っている。知っていて事実報道をしないのは幇助罪に値する。誰だってピストルでおどされ遺書やメモを書かされ、海岸に浮かびたくはない。警察はろくに調べもしないですぐ自殺と発表、記者クラブで聞かされたメディアはそれをそのまま記事にする。
姉歯氏が「恐くてでられない」のも無理からぬこと、追及している国会議員の中にも回し者がいるからだ。なぜ、委員会はあれだけ偽証する連中を証人喚問しないで、参考人質疑に止め、彼ら犯罪者が傍若無人にふるまうことを許したのか。次に証人喚問をしても彼らは答弁を用意周到に準備してくるだろう。甘い汁をすった国会議員らに追及がおよび、さらに組織暴力団の名がでることを恐れたとしか思えない。国会やメディアの追及の矛先によってはまだまだ死者がでる可能性は否定できない。委員会でちらりと名がでたコンサルタント会社の役割はなにか。この事件は特殊なのではなく、建設業界の普遍的な事件だから、、、、、、。いかに、お人好しでも、人災とはつゆ知らず、住む家の下敷きになって死にたくはない。あなたの住むマンションは大丈夫ですか?
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by daisukepro | 2005-11-30 13:03 | マスコミ


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