餌付けと自衛権

餌付けと自衛権
路地裏や神社の境内には野良猫、ハト、カラスなどに餌付けをする奇特な人が出現して、近隣の住民から嫌われている。ピアニストの藤子へミングはカモメに餌付けをしたために、不衛生と市から勧告された。頭に来た彼女はさっさとヨーロッパから日本にもどってきた。おかげで、私たちは彼女のすばらしい生演奏を聴くことが出来る。
冬が来ると虫や木の実が姿を消すため、野鳥は食糧不足になる。紅葉の葉が落ち、大地が真っ赤に染まる頃、毎年、庭で餌付けを始める。
スズメ、もず、メジロ、四十雀、ツグミ、ヒヨドリ、カラス、季節がくればウグイスがさえずる。食パンは小麦なので細切れにしてやると野鳥は好んで食べる。時にはデザートにミカン、リンゴの輪切りなどをのせておく。お皿に水を入れておくと、食後、野鳥は口をすすぎ、木枝でくちばしの汚れを落とす。人間と同じだ。時々、野良猫や蛇が襲ってくるので野鳥たちは用心深い。高い木の枝から危険がないのを確かめて舞い降りてくる。しばらく観察しているといろいろなことが見えてくる。スズメは群れなしてやってくる。メジロ、四十雀は必ずつがいでくる、時には子連れのこともある。百舌鳥やツグミは孤独な鳥のようだ。制空権を有しているのは獰猛なヒヨドリとカラスだ。ヒヨドリたちが甲高い声を上げてスズメや四十雀を追い払っているのをよく見かける。よく出来たもので、ヒヨドリは大きなかけらを食いちらかすが、細切れな餌は残して行く。ヒヨドリたちが満腹して姿を消すとスズメが舞い降りてくる。自分たちの食糧を確保するために邪魔者は追い払うがけっして深追いはしない。とらえて、虐待はしない。殺さない。もっともカラスが集団で仲間のカラスを取り囲みリンチを加えているのを目撃したことがあるが、原因はわからない。自然界の自衛権は目的とルールが自然に決められている。集団的自衛権とか個別的自衛権など難しい理屈はない。だから、国もないから国境もない。戦争はしない。食糧を確保する目的の縄張りはあるが、侵入してこない限り吠えもしない。
だとすると人間のモラルは野鳥や小動物以下ってことになるかなと
正月早々、餌付けをしながら考えた。
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by daisukepro | 2006-01-04 12:18 | 政治


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