IT、この不思議な世界


ホームページの原稿締め切り日を15日としたため、今日午前中はおおいそがしだった。銀座で弁護士と打ち合せがあり、少々呑んだので今帰宅したところだ。

「カイテン、カイテン」と踊りながら詐欺まがいの株式取引をやっているライブドアーの堀江社長、ソフトバンクの孫社長、楽天の三木谷社長いずれもIT企業の経営者として知らぬものはいない。しかし、この方々が企業の倫理をわきまえているかどうか、疑わしい限りだ。
ホームページを始めてIT世界の不思議さを実感することになった。某レンタルサーバーをお借りしているが、そこのサービスの一つに「アクセス解析」というのがある。アクセス数を一時間単位、日別、週別、月別カウントして知らせてくれる。さらに、ページ毎のアクセス数をランキングする。また、どのくらいの時間アクセスしていたか、また、何回アクセスしたかわかる仕組みになっている。おそらく、アメリカが開発したソフトと思われる。インターネット広告効果を確かめるために確立したものだろう。しかし、ことはそう単純ではない。アクセス数と言ってもホストもISP(プロバイダー)もカウントされる。良くしたもので、これらのISPとホストを除いたアクセス数も表示される。数は減少するが、これが商品の純ターッゲトなのである。さらに、アクセス者がどこのプロバイダーを利用してアクセスしたか。そのID、所有するパソコン機種もそれなりにわかる。会社のパソコンを使って仕事中にエロサイトを見ても記録が残る。プロバイダーはIDからそのPCの所有者を特定することが出来る。しかし、警察以外の人が知りたくてもプロバイダーは教えてくれない。ところが、警察が重要な事件に関係がある、あるいは予測される場合、プロバイダーは公開しなければならない。警察が個人情報を知ることは権力が知ることである。日本バッシングのときに中国ではブログ規制が行われたと漏れ聞いているが,恐ろしいことである。さて、事態は更に深い。公開するページはまず自分の所有するパソコンで作成して、ファイルにする。出来上がったらファイルをサーバーに送るのである。そしてインターネット上でプロバイダーを通じて世界中に公開される。だから、アクセス数はアップロードしてからカウントされるのだと思っていた、ところが、そうではない。自分のPC内にあるアップロードしていないファイルがカウントされることもあるのだ。問い合わせてみるとプロバイダーやサーバーは所有しているPCのハードデスクにアクセスできるのだ。担当者がその気になれば個人のPCを覗いて、個人情報を知ることが出来る。この人たちの倫理規定、罰則規定はどうなっているのか。しかし、上記の経営者がプロバイダーもやっているのだから、倫理規定では信用できない。この社長らと価値観を共有する社員がいても不思議はない。覗き見趣味の奴がいるかもしれない。詐欺や利益に情報をこっそり提供して金を稼ぐ奴だってでてくるかもしれない。そう考えると不安になる。思案のしすぎだろうか。

その昔、日本テレビ社長の「どんなことをやっても視聴率を上げろ」という演説を聞いていた若い社員がいた。彼は社長の言葉を真に受けて、興信所を使い、調査サンプルを設置している家を突き止めた。そして金で買収しようとしたことがあった。まるで、B級テレビドラマだ。もし彼が視聴率は操作できると知っていたら、無理しなかったろうと思うと残念だ。
とにもかくにも、ITは利用しない訳にはいかない。仕組みを知らないで使うより、知って使う方がよりましだろう。
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by daisukepro | 2006-01-16 22:54 | マスコミ


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