シリーズ「小さな政府」

コイズミ内閣は行政改革推進法案を10日に提出して、今国会で成立を期すと毎日新聞が報道した。この法案の正式名称は「簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律案」という。「簡素で効率的な政府」とは「小さな政府」のことである。コイズミ政権が目指している「小さな政府」は国(中央、またはお上)がやることは財務と外交と防衛と考えている。防衛とは戦争と同義である。特に福祉や社会保障制度は地方行政と民間の保険会社などにやらせればいい。だから、コイズミ総統は福祉や社会保障制度については貝のふた、発言することは控除廃止と給付削減など優遇処置の切り捨てばかりである。閣僚は地元の有権者の手前もあり「セーフティネット」などと横文字を使ってマイノリティのことも考えたふりをする。
「官から民へ」「国から地方へ」または「民間でできることは民間へ」「地方にできることは地方へ」が合い言葉、つまり、国の財政危機を解決するにはこれしかないと云う訳だ。国の責任をすべて上から下に押し付けようと云う魂胆、幽霊見たり枯れ尾花。しかし、2400兆円の財政危機は誰がもたらしたものか。汗水流して働き税金を納めてきた庶民が使ったものではない。政権政党と行政が国債などを発行して借りまくり、使いまくったものだ。その尻拭いを納税者にさせようというのだ。「小さい政府」の先輩、イギリスでもアメリカでも財政危機が「小さい政府」で解決したと云う話は聞いたことがない。
それどころか、ハリケーンカトリーナは1000億ドルの被害をもたらしたが、州知事が事前に堤防決壊の危機をブッシュに訴え、大統領は連邦政府の支援体制は万全と答えていたことが暴露された。ブッシュは災害が発生してから、このような大災害が発生するとは誰も予測でなかったと記者団に答えている。ブッシュは州知事から事前に災害の発生を警告されていたが、何もやらなかったのである。アフガン戦争、イラク戦争には税金を湯水のごとく使う。国民の命と安全を守るため、テロから祖国を防衛するため血を流せと命令する。これが「国から地方へ」「小さな政府」の正体に他ならない。
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by daisukepro | 2006-03-08 08:17 | 政治


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