落語「お見立て」とテポドン情報

お見立てとテポドン情報

戦時体制の情報に真実はひとつもない。敵も味方も都合の良い情報しか発表しない。軍隊と云うものは敵の攻撃で自軍に損害が出ても不利だと思えば被害は少なく発表するし、敵を攻撃する口実になれば甚大な被害があったと発表する。
だから、テポドンを何発撃ったとか、それが失敗したかなどの情報はアメリカも北朝鮮も都合の良い情報しか流さない。日本の情報はアメリカの横流しである。北は約300発のミサイルを所有しているといわれているが、実際にすべて発射するだけの燃料があるかどうか北の軍部しかし知らない。日本海には海上自衛隊のイージス艦が配備され、北海道沖にはアメリカの空母が待機し、ロシアの軍港にはアメリカの旗艦が寄港している。コブラボールが空から偵察を繰り返す。ガメラレーダーが北の空をにらんでいる。防衛庁はミサイル防衛体制を前倒しにするとか述べているが、だからといってこの防衛体制でミサイルを防ぐことは今のところ不可能だ。北のミサイルも狙ったところにピンポイントで爆撃できる技術はない。アメリカ沿岸の迎撃態勢が機能していないことはアメリカ軍も認めている。

さて、訪朝中の日本人記者団はめぐみさんが自殺したという場所にされた。その映像がTVで配信された。平城近郊にある病院の関係者が指し示した松の木の高さは低く、首を吊る枝にしては細かった。「椅子で首を吊る人もいますから」という説明、草が生い茂った丘を指差して遺体を埋葬した場所はその辺だという。
お見立てと云う古典落語を思い出した。海千山千の花魁に思いを寄せた成金が通いつめて散財した挙句、身請をしたいと言いだす。困り果てた花魁は「いっそのこと死んだからと言って追い返しておくれ」と太鼓持ちに頼む。真に受けた成金は嘆き悲しみ、死んじまったのは仕方がないがせめて墓参りをしたいから、花魁の墓に案内してくれと頼む。太鼓持ちが報告すると花魁は「しつこいね、何でもいいから墓に連れてって、適当に見繕ってさ、ここがあたしの墓だとか何とか言っとけば、相手は田舎もンだ、分からしないよ」
落語は仕方なく案内するこの太鼓持ちとお人好しの成金の絶妙なやり取りが笑いを誘う。北の公安関係者はこの古典落語を知らないと思うが、案内人が誰かに命令されてウソをついていることは、彼らの立ち居振る舞いから察すことが出来る。国のためなら何でもやるのが軍国主義というものだ。
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by daisukepro | 2006-07-09 00:06 | マスコミ


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