テポドン2と「06リンパック」合同軍事演習

テポドン2と「06リンパック」合同軍事演習

テポドン2は試射に失敗して日本海に落ちた。目的地はどこか。いろいろな憶測が流された。予測された弾道から、テポドンの落ち行く先はハワイ沖であったと推定されている。
そこは朝鮮半島の有事を想定した大規模共同軍事訓練が行われている海域であった。ホノルル発、共同通信によれば「日米など8カ国が参加した環太平洋合同演習(リムパック2006)で、海上自衛隊は7日、ハワイ諸島カウアイ島沖で護衛艦3隻によるミサイル発射訓練を実施した。カウアイ島を飛び立った無人標的機に対し、護衛艦「ひえい」「さみだれ」「ありあけ」が各1発ずつ対空誘導ミサイルを発射。海自発表によると、命中が確認されるなど訓練は成功した。標的機の大きさや速度などは明らかにされていない。記者会見した派遣部隊トップの泉三省海将補(第1護衛隊群司令)は「リムパックは始まったばかりだが、今日のミサイル訓練を含め、良いレベルにある」と話した。リムパックは6月26日から7月28日まで」
リムパック(Rim of the Pacific Exerciseの略で、RIMPAC(リムパック)は1971年からほぼ隔年開催されており、今回が20回目。海自は1980年以来14回目の参加となる。北朝鮮を敵国とした朝鮮半島の有事を想定して米軍指揮下、8カ国合同で最大規模の軍事訓練が行われる。
参加国は米、日、豪、加、チリ、ペルー、韓、英の8カ国で、艦艇約40隻、潜水艦約6隻、航空機約160機が参加する。c0013092_17295638.jpg
海上自衛隊からは、護衛艦部隊が泉三省1護群司令以下、護衛艦「きりしま」「ひえい」「さみだれ」「ありあけ」、航空部隊は佐藤誠7空司令以下P3C哨戒機8機、潜水艦は「くろしお」(艦長・佐藤広憲2佐)で、米海軍と共同して対潜戦、対水上戦、対空戦など各種戦術訓練のほか、ミサイル発射訓練などを行うことを公表した。大手新聞は共同通信のこの配信をとりあげない。
テポドン騒動がなければ、ワールドカップに夢中になっているすきに、背後では大規模軍事行動が続けられていることを大衆は見過ごしてしまう。
そして、ある日、国民は日本列島に北朝鮮に向かって、ミサイル基地網が張り巡らされていることに気がつく。破滅への坂道、軍事国家への転落を押しとどめようがなくなる。5月1日の「2+2合意書」(再編実施のための日米のロードマップ)にはこの近未来像への詳細なロードマップが明記されている。
北朝鮮発言の是非は別として、「全面戦争には、全面戦争でーーー」はこの状況をふまえての軍事独裁国家のコメントと思えば理解できる。「お前たちが発射訓練をするなら、俺たちだって訓練してどこが悪い」という思考だ。交渉の推移によって、「テポンドン2」はハワイ沖に到着するまで、試射が繰り替えされるだろう。「目には目を、歯には歯を」で世界は地獄を見たが、世界の紛争が解決された例は一度もない。
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by daisukepro | 2006-07-11 15:18 | マスコミ


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