懲りないTBS,亀田ショー顛末記

懲りないTBS,亀田ショー顛末記
プロレスがショーであっていいのに、プロボクシングがショーであって何故悪いという理屈があるのだろうが、ボクシングファンの気持ちをないがしろにすれば、テレビ局は視聴者に報復されるだろう。
あれほど、世論の袋だたきにあって、TBSは何の教訓も得ることがなかった。前試合では審判の判定に批判が集中したが、その試合をプロモートしたTBSの姿勢も問われていたのだ。TBSは再び、同じ過ちを繰り返した。
このような、無様な番組の製作を指揮命令したのは誰だろう。
弁慶を装ったコスチュームで弟亀田が登場して、赤い橋を渡りリングまで行進する。リング上に対戦相手に選ばれた男が待っている。やせた肉体に鍛え上げた痕跡はどこにもない。かませ犬にしてもあまりにひどい。
ゴングが鳴ると弁慶が襲いかかり、たちまち男はダウンした。これは、ボクシングではない。「まるでホームレスに襲いかかるガキだね、悪いけど」と飲み友達が吐き捨てるように言った。そして、また懲りずに弁慶はカラオケを歌った。
なぜか、メインイベントが始まるまえに判定の判断基準について延々と説明が入る。
やがて、赤い衣装の亀田選手が登場した。トナカイの船に乗っている。だれが考えたのか、プレゼントらしきものを観客にばらまきながらリングへ行進する。サンタクロースのつもりとわかる。
君が代を和田アキ子が独唱、リングサイドには番長清原まで動員されている。ゴングが鳴った。チャンピオンは顎をグラブでガードする。一定の距離をとり、ランダエダの周囲を回る。解説者がこれはアウトボクシングだ。
負けないためには正しい戦術であると説明する。だが、どう見ても、弱い顎を打たれないために逃げているとしか見えない。挑戦者はボディを打ってガードを下げさせるしかない。なぜか、ランダエタが得意のはずの右ジャブが届かない。アウトボクシングの効果のようでもあるが、加減しているようでもある。解説者はあの右ジャブに打たれないことが大事だという。時折、攻め込むこともあるが、直ぐに離れる。解説者「打ったらすぐに離れろ。そうすれば次第に相手はイライラして焦って打ってくる」などと見方をリードする。これが12ラウウド続き、試合は終わった。スリルも緊張感もない。確かに、亀田は負けなかったが、両者にダメージの痕跡はひとつもない。勝ちもしなかった。二羽の蝶が舞っていたようなものだ。
ランダエタのボクシングは壊れ物にさわるような立ち居振る舞いとしか見えなかった。御用解説者が誘導すればするほどうそっぽくなる。
いつの日か、まともなボクサーが現れること、そして、この気の毒な青年をリングの上で叩きのめす。亀田青年の魂を救うことができるのはこれしかない。視聴率がとれて、抗議が減れば良しとするのだろうが、汚点は消えない。TBSの犯罪はお医者さまでも草津の湯でも直らない。歴史の転換点で統治者におもねることのないことを祈るばかりだ。
[PR]
by daisukepro | 2006-12-22 20:54 | マスコミ


<< イギリス・ハンガリー映画「敬愛... 恐怖に叫ぶ薬缶 >>