続々続NHK問題緊急集会 in東大

集会で横山東大教授はこう語った。c0013092_924859.gif
 「なぜ、この集会に名前を連ねたかをお話します。学生の頃、歴史研究では家永三郎先生がおられました。先見性のある方で1970年代には、戦争の加害性の領域を開拓しました。1980年代は、侵略問題をめぐり日本に対し、国際的な批判が巻き起こりましたが、家永裁判は、日本政府批判の有力な根拠となりました。この流れで、80年代、90年代の歴史家の研究分野において、植民地支配と戦争の加害性の実証研究が進んできたわけです。
 ところが、2000年前後から逆流現象が起き、新しい歴史教科書をつくろうという動きが出てくるわけです。最近では大学入試センターの問題があります。
(昨年1月17日大学入試センターが実施した試験の世界史で、朝鮮人強制連行を正解とする問題をめぐり、自民党の議員が出題者の公表を迫った。その結果、入試センターは自民党議員の要求を入れた)
戦争、植民地支配の事実が全国的に定着することを心よしとしない自民党の議員たちが国会の予算審議権を武器として各種機関に働きかける。NHK問題も共通点があると考えたわけです」

残念なことに問題のNHK番組をみることはできなかったが、会場で紹介された台本、バウネットが制作した法廷の録画から何が抹殺されたかは推察できる。
裁判は原告と被告がなければはじまらない。裁判を傍聴する者のはだれが訴えて、加害者はだれか、そして判決はどうなるかを知りたいから裁判所に出かけるのだ。
番組のメインタイトルはETV2001シリーズ「戦争をどう裁くか」であり、シリーズ第2回は女性国際戦犯法廷がどのような判定を下すかを柱に企画されたものである。だからこそ、タイトルは「問われる戦時性暴力」となっている。

集会で12月の完成台本から削除された部分の説明があった。
詳細は主催者の集会報告書をご覧ください。以下「発見の同好会」のメモなのでご了承ください。
(1)被告昭和天皇に関する映像と音声
(2)原告の自筆の絵
(3)弁護人の映像(アミカスキュリエ)
(4)原告の映像と発言
(5)東ティモールの従軍慰安所にかかわる映像
(6)加害者日本軍兵士の証言映像
(7)判決全文
(8)法廷を開く理由の説明、音声と映像
そのかわり法廷を批判する立場の人の発言を追加
つまり、戦争責任を追及するための法廷を取材しておきながら原告、被告、判決が消却されたら、視聴者はなんのための法廷かまったくわからなる。

日本は「戦争しない国」になって60年、再び「戦争する国」にしたい人々は、第二次世界大戦の戦争責任を追及することを快くおもわない。歴史もご自分の歴史観に都合良く修正したいのだ。そして再び日本を「戦争をする国」にするためには平和憲法が目の上のたんこぶになる。新しく戦争のできる憲法、新憲法制定に日本の進路を選択しようとしているのだ。
NHK問題は報道の自由に対する政治介入 、そして、日本の進路選択をめぐるもう一つの攻撃がそこにある。
次回ーーー姜東大教授の発言を紹介します。
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by daisukepro | 2005-02-08 10:35 | マスコミ


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