やぶにらみの暴君「マッスル騒動のその後」

やぶにらみの暴君「マッスル騒動のその後」
「やぶにらみの暴君」についてはしばらくお休みを頂いていましたが、新しい動きがあったので、再開することにしました。
マッスルミュージカルのオフィシアルWEBサイトを開くと、「Whats  New」という最新情報の欄があります。概ね、稽古や公演情報を流しているサイトですが、9月3日付けで「演出委託契約完了の件」という告知が載っています。(毎日更新されているので「すべてをみる」をチェックする)、以下その記事です。

07.09月3日「演出委託契約完了の件」演出委嘱契約完了の件.演出委嘱契約完了の件
いつもマッスルミュージカルを応援していただき、誠に有難うございます。
皆様へお知らせがございます。
弊社デジタルナインは、演出家中村龍史氏が所属している有限会社オフィスひらめ(以下「所属事務所」という)との間で本年度のマッスルミュージカル公演の演出業務を委嘱することに関し、契約内容について交渉を継続してきましたが、両社において合意に達することができず、交渉が終了いたしました。
 本年度の公演について中村龍史氏が演出・構成・振付に関与した作品に関しては、所属事務所発行の請求書に従い、すでにギャランティの支払いも終了しております。一部の関係者の間で、弊社が一方的に中村龍史氏を解雇したという話があるようですが、そのような事実は一切なく、所属事務所代表より明確に「契約の意思は無い」と契約書を返却されたため、弊社と所属事務所との間で契約が成立せず、委嘱関係が終了した次第です。

株式会社デジタルナイン
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またもうひとつの株式会社モンスターナインのWebサイトにも以下のような告知がが掲載されている

9月18日 グループ会社である株式会社デジタルナインについてのお知らせ
マッスルミュージカルを主催、企画制作している(株)デジタルナイン(以下「当社」といいます)は、マッスルミュージカルのメンバーとの間で報酬の支払を一部留保することを合意していました。しかしながら、諸般の事情により、当社は、マッスルミュージカルのメンバーに対し、合意していた報酬の一部支払留保額を、全額支払うことと致しました。
つきましては、まず係争中のメンバーに対して、平成19年9月18日付で報酬の一部留保額を全額支払い、続いて他の国内のメンバーに対しても、平成19年9月末日までに、報酬の一部留保額を支払う所存です。
また、平成19年度の9月以降の報酬につきましても、一部支払留保とする以前の水準にしたがって支払っていく所存です。
ファンの皆様及び関係者各位にはご心配をおかけいたしますが、今後も出演者、スタッフ一丸となって誠心誠意マッスルミュージカルに尽力し、よりよい舞台を提供していきたいと思います。
今後もより一層のご支援、宜しくお願い申し上げます。

株式会社デジタルナイン

委託関係終了、諸般の事情、係争中などという言葉が踊っているが、この二つの告知だけ見ても、何が起こっていたのか、なぜ起こったのか、なにが起こっているのかは分かる人は少ない。それものそのはず、関係者以外には分からないように株式会社デジタルナインの都合で書かれているからだ。
では、これから数回の連載で皆さんに諸般の事情とやらをインサイドストーリー風にしてお伝えしたいと思います。(資料はすべて新聞,テレビ、ネット上に記載されたものに基づいてアレンジ構成しています)

第一章「ラスベガスにかける思い」
今年3月、成田空港に小柄な男が降り立った。足早に赤いスポーツカーにのり込むと都心に向かった。ご存知、やぶにらみの暴君である。彼はラスベガスのホテルサハラと公演契約をとりつけてきた。暴君は上機嫌だった。渋谷の国営地に新設した劇場のこけら落としが間近にせまり、全国ツアーも順調に決まった。ラスベガス公演に成功すれば、マッスルミュージカルの名が世界中に知られることも夢ではない。暴君は胸を張って、ラスベガス公演の契約が成立したことを団員に告げ、ラスベガス出演の志願者を募った。だが、暴君の期待に反して、応募するものは40名の定員に満たなかった。それもそのはず、滞在期間は1年以上、滞在費は全額自己負担だった。
団員たちのこの態度に暴君は怒り、報復に燃えた。「行かないものはラスベガスにかける思いが私と違う」、「行かないものは、契約金を一律20カットする」と申し渡した。それでも、人選は難航した。暴君は団員を舞台の袖に集合させ、メモを取り出した。唇は小刻みに震えていた。「いまから読み上げるものは契約金の50%をカットする」。「嫌なら止めてもらってもかまわない」と付け加えた。暴君の説得を拒否した6名は指名解雇に等しい宣告を受けたのだ。劇場の床に暴圧の湿った重い空気が流れ込んだ。この時から,職場の雰囲気は一変した。
「マジ?見せしめじゃないの。そりゃないよ」、誰だって反発するだろう。家族もあれば生活もある。4月22日、暴君は追い打ちをかけるように、賃金カットした契約書の配布を命じた。団員15名がマッスル支部労働組合(磯前委員長)を結成したのはその翌23日だった。これからがやぶにらみの暴君が真骨頂を発揮する。
同月27日、組合が結成通知と団交申入れ書を暴君に提出した途端、「誰が組合員なのか、法的に争うつもりなのか」と管理者は敵意をむき出しに委員長を詰問した。団員に対しては契約書への署名捺印をせまり、組合員のあぶり出しを始めた。
(続く)
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by daisukepro | 2007-09-23 00:15 | マスコミ


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