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歴史の真実は消せないー「南京事件の真実は」

南京入城式[アメーバビジョン]70年前の12月13日(1937年)、盧溝橋事件の5ヶ月後、日本軍は中国の首都「南京」を占領しました。その約四ヶ月間にわたる日本軍の掃討作戦が「南京事件」、「南京大虐殺」を起こしました。そのとき「南京」で何があったのか。遥か遠くの記憶を呼び戻さなければいけません。「南京事件」を題材にした映画が製作されるという話が伝わってきたからです。
 制作費2億、会社は「日本文化チャンネル桜」という衛星放送会社です。会社の設立発起人、賛同者の顔ぶれを見るとこの映画は何が目的で製作されるのか、おおよそ推測出来ます。この人脈で日本軍の加害の実相を伝える映画が製作されるはずがないからです。
おそらく、日本軍慰安婦は存在しなかったという理屈と同じように「南京事件」を虐殺はなかった、虚構だと否定してあの戦争は正しかったと云う立場から映画は作られるでしょう。ですから、この映画を鑑賞する前に歴史的事実を知って学んでおくことは無駄にならないでしょう。
 
 映画の題名は「南京の真実」第一部「7人の死刑囚」です。第一部というのは三部作になると云うことらしい。12月14日に完成試写会が九段会館で開かれる予定でしたが、完成が遅れて、来年1月よみうりホールに延期されました。上映館は不明です。
 
 数百万人のユダヤ人を組織的に殺害、死体処理を行ったナチの戦争犯罪すら、ホロコーストはなかったと主張する人もいます。俗に「南京事件」は民間人、捕虜、ゲリラ兵など約20万、30万人が虐殺されたと言われていますが、南京占領後、日本軍によって殺害された中国人の被害者数を正確にカウントすることは誰にもできない。よく、短期間に30万人を殺害することは不可能だから、南京大虐殺はなかったと言う人がいますが飛躍した話です。

  被害者数だけが問題なのではなく、日本軍が組織的な虐殺行為をどこで、どのような手段で行い、その死体をどのように処理したかという歴史的事実を知ることであり、それが何故起こったか、時代的背景と原因、その責任者を追及して、そこから歴史的教訓をつかみ取ることだと思います。
 歴史的事実は生存者の証言、記録文書、記録映像などから事件の実相を知ることができます。日本軍将兵の日記が残されています。実際に見た人が残した文章は迫力があります。
 12月8日に開かれたある集会で明治大学教授の「南京事件の真実は」というお話を聞きました。    

 教授は講演の半分を将兵が残した日記を読み上げました。
①第16師団長・中島今朝吾中将、②第13師団歩兵第65連隊第4中隊宮本省吾少尉、③第13師団山砲兵第19連隊・第8中隊・近藤栄四郎伍長、④第13師団第19連隊・黒須忠信上等兵 ⑤第16師団小原孝太郎軽重兵特務兵の5名の陣中日記です。
気分が悪くなりますが、次回に一部を紹介します。会場は咳をする人もなく、水を打ったように静かになりました。
(リンクの映像は12月17日の南京入城式のニュース映画です)
by daisukepro | 2007-12-12 12:11 | 憲法


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