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ドキュメンタリー映画「靖国YASUKUNI」を見に映画館へ行こう

ドキュメンタリー映画「靖国YASUKUNI」を見に映画館へ行こう

中国人監督・李纓が10年の歳月をかけて製作したドキュメンタリー映画「靖国YASUKUNI」が4月12日から公開される。ドキュメンタリー映画「靖国YASUKUNI」を見に映画館へ行こう_c0013092_22582316.jpgすでに、12月からプレス試写がおこなわれているが、3月12日、異例の国会議員試写が行われた。
自民党の稲田朋美衆議院議員の強い要求で文化庁が開いたものである。
去年、週刊新潮が「反日映画」が文化庁の助成金で作られたという記事をのせた。


待っていたかのように、稲田議員が文化庁に事前試写会を強硬に求め圧力をかけた。「反日映画」に助成金を出すとは何ごとか、公開前に見せろ」というわけである。申し込んだのは「伝統と創造の会」(41名)と「平和靖国議連」、いずれも稲田議員が主催する若手議員連盟である。

では,稲田議員はいかなる人物か、近頃、旬なYOUTUBEに登場をお願いしよう。

その前に稲田議員のプロフィルをおさえておこう。福井県出身、昭和34年生まれ、早稲田大学卒、大阪弁護士会所属の弁護士、尊敬する人西郷隆盛、政治理念のなかでは渡部昇一先生を尊敬しているそうだ。自由主義史観研究会会員、日本「南京」学会会員

皆さん知っての通り、渡部さんはフルブライト留学生であり、「南京虐殺はなかった」「盧溝橋事件は中国共産党の陰謀」などと主張している著名な学者なのである。
ドキュメンタリー映画「靖国YASUKUNI」を見に映画館へ行こう_c0013092_2305835.jpg
YOUTUBEだから、ものの10分程度なのだが、お二人の対談を送信している。これがすこぶる痛快な映像なのだ。鑑賞の妨げにならないようにさわりの部分を一部だけチラッと紹介しよう。渡部「私は憲法改正に反対である。下手に中途半端に改正するとアメリカが作った憲法を認めたことになる」「私は現憲法を認めない。ぼくは今の憲法は無効にすべきだと思うんですよね」稲田「そうですよね」渡部「一度無効にしてからなら、何をしてもいいが、憲法改正もこの憲法のルールでやるんだから間違っている」稲田「そうですよね。理論的にはそうですよね。あの前文からしてウソで間違ってますよね」—————。お気に入りに登録しておこう。http://www.youtube.com/watch?v=fWubf2UVMCA

さて国会議員試写会には自民、民主、公明、社民の各党派の議員40人と、代理出席で自民、民主、共産、国民新党秘書約40人が出席。計約80人が出席して、自民党関係者が50人以上だったと伝えられている。
試写会後の記者会見で稲田議員はこう述べた。「侵略戦争の舞台装置としての靖国神社という描き方でイデオロギー的メッセージを感じた。ある種のかたよったイデオロギーを持った政治的中立でない映画が助成するにふさわしいかどうか」
イデオロギーなしに映画ができるのかなあ、難しいと思うよ。この特殊である種の偏ったイデオロギーらしきものをお持ちの国会議員は憲法を無効にしたいだけでは不足で、映画までも無効にしかねない鼻息である。
さすがは、「日本の侵略戦争はなかった、南京事件はまぼろし」学会の有力メンバーだけのことがある。
4月に都内で上映を予定している映画館は銀座シネパトス、新宿バルト9、渋谷Q-AXシネマなど4館だった。そのうち、何におびえたのか、東映のバルト9は上映を取りやめた。上映館は3館になった。
こりゃ大変、封切りを待っていられない、発禁されないうちに試写へ出かけるとするか。
by daisukepro | 2008-03-22 23:03 | 映画


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