カテゴリ:裏路地の怪人( 9 )

さんもーる大塚の苦難

ああ、愛しの「さんもーる大塚」
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 商店街「さんもーる大塚」は山手線JR大塚駅で下車、南口を出ると丘陵の北側斜面に扇型に広がっている。駅前広場を都電荒川線が弧を描いて路面を走って早稲田方面に向かっている。商店はなだらかな斜面に犇めくように立っていてそれぞれが暮らして来た。かつては映画館も3館あった。息子たちが始めてスクリーンを見て「大きなテレビだな」と言ったのも懐かしい。映画館は日本映画と洋画興行で住み分けていたが、大塚鈴本キネマと大塚名画座が焼き肉、居酒屋などが入った雑居ビル、大塚ヒロキ映画劇場がパンチンコ店に様変わりした。大塚駅の高架線の下がレンガ造りのトンネルになっていて、そこが都電大塚駅の発着所であり,立体交差していた。画学生がよくイーゼルをたて油絵を描いていたものである。

 JR高架沿いに三業地の料亭や芸者の置屋などが巣鴨近くまで軒を連ねている。「さんもーる大塚」の中に天祖神社があり、その周辺は牧場で牛が鳴いていたという。もっとも、これは明治大正のこと、かなり前の事だから想像もつかない。隣の池袋には西武,東武という大型デパート、大型量販店が林立している。西武鉄道、東武鉄道が乗り入れ地下鉄丸ノ内線、副都心線、有楽町線が地下を走り、東京でも一二を争う巨大ターミナル駅に化けた。バスと路面電車と山手線しかない大塚とはえらい違いだ。
池袋周辺の古い木造モルタルのアパートが老朽化しては次々と解体されて姿を消して行く。近ごろは高層マンションが立ち並び、消えたのは建物だけでなく人情風情もシャボン玉のごとく空に消えいて行った。大塚とは格差が広がるばかりである。
 オレは新宿に用事がある時は大塚駅まで歩いた。さんぽーる大塚の商店が立ち並ぶ坂道を抜け,鳥居をくぐると駅前広場になる。通りがかりにすぎないが、いろいろな事件に出会ったりした。ある日の昼下がりのことである。商店街の出口付近で左側の店から、突然、小柄な男が飛び出してオレの左脇を駆け抜けた。初老の男が追いかけて来て叫んだ。「まてえー」「逃げてもダメ、待ちなさい」小柄な男は身を反らせて路地を右折し、息をぜいぜい言わせながら追跡者も男を追って曲がっていった。店の中をのぞくとタバコ類が乱雑に積まれていて開店前のタバコ屋のようだった。もちろん、店の中は誰もいなかった。
「万引きかな」
 山手線内回りの電車に飛び乗ると車窓から広場の向こうに「さんもーる大塚」の商店街がみえた。目撃した追跡劇が微笑ましく、いつまでも脳裏にのこり、この道を通るたびに思い出した。

 正月、散歩がてら鳥居のところまできた。考え事に熱中していたので、ふと見上げてオレは土肝を抜かれた。怪獣が白い歯をみせてオレを飲み込もうとしているではないか。近づいて見上げる。頭に二本のオレンジ色の角を生やした怪獣がいた。オレは頭上からのしかかってくるように感じた。「さんもーる大塚」がのみ込まれるのではないかと思った。しかしそれは改築中の大塚駅ビルであった。二本の大型クレーンが夕日に光っていた。大塚駅周辺の風情も消滅するのではないかという予感に震えた。




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by daisukepro | 2013-01-04 21:23 | 裏路地の怪人

ジャパニーズホラーの背景

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アランジョンストンン記者を即時釈放せよ!



見捨てられたもの。この名詞的世界は猟奇的世界でもある。路地裏に捨てられたゴリラ。
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駅前の立て看板を気にする人はいない。人々は足早に通り過ぎる。ロフトの黄色い紙袋、だれが捨てたか、モティべーションはなにか。そこには人間がいて、猟奇的な世界が広がる。楢山節孝には人間讃歌があったが、ここの山は幻想と現実の谷間と雑木林が続く丘陵地帯である。果てもない不気味を感じる。
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by daisukepro | 2007-06-13 10:26 | 裏路地の怪人

恐怖に叫ぶ薬缶

裏路地の怪人

路地裏にはいろいろな人が住んでいる
どんな風貌だろうか
目尻がつり上がっているだろうか
たれさがっているだろうか
恐いものは見たくなる
でも 話したいとは思わない
袖すり合うぐらいにしておきたい
路地裏はいろいろな人が住んでいる

髪逆立って、悲鳴を上げている薬缶、
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何をみたのでしょうか、恐いですね。気になりますね     (06年12月11日撮影)

次の日曜日 この路地裏の場所は明らかになるでしょう。
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by daisukepro | 2006-12-19 22:20 | 裏路地の怪人

続・幻視「あかがね御殿」

裏路地の怪人
続・幻視「あかがね御殿」

地下鉄丸の内線茗荷谷駅から徒歩3分、教育の森公園入り口沿いの湯立坂を少し下ったところに「銅御殿」はひっそりと建っている。
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大正4年(1915年)に建造されたそうですが、90年経ったいまもしっかりと建っている。この二階建ての異様な建築物は屋根と壁が銅で造られている。近隣では銅御殿と呼ばれ、重要文化財に指定された。
壁が銅で葺いてあるのは今で云うサイデリンですかね。これを建造した人は磯野さんと云う人ですがどんな人物だろうか。写真があれば顔が見たいね。
ところが、野村不動産がこの銅御殿のすぐ横に地上14階建てのマンションを建設しようとしている。 マンション敷地の境界線と銅御殿は、最も近い場所で数mしかない。 建物や景観への影響を懸念する声があがり、地元住民らも見直しを求めて建設反対の署名運動を始めた。一度失われた歴史的建造物や景観は戻らない。野村不動産は住民の反対を無視して、着工を始めている。銅御殿の運命は「風前の灯」なのだ。

現在の管理は大谷美術館、4月7日、8日、21日、22日の金、土の2日間、14時と16時の2回内部を公開している。見たければ往復はがきで申し込みが必要。住所は〒114−0024北区西ヶ原1−27−39旧古河庭園内銅御殿係   電話3910−8440
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by daisukepro | 2006-03-29 14:58 | 裏路地の怪人

幻視「あかがね御殿」

夜来の雨が激しくなり、老夫婦は寝つかれなかった。
翌朝、トントンと雨戸をたたく音で目が覚めた。耳をすますと荒々しい獣の息づかいが聞こえてくる。「何だろう?」、細めに雨戸を開けておそるおそる外をのぞいた。老人は眼が点になった。
c0013092_7252042.jpgそこには、三頭の馬と牛が立っていた。
日本昔話ではありません。現代の話です。しかし、大問題が発生して、 間もなくこのお屋敷は倒壊するかもしれません。人は「あかがね御殿」と呼んでいますが、、、、。環状線の内側にあります。次回、シリーズ「裏路地の怪人」でご紹介しましょう。お楽しみに!
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by daisukepro | 2006-03-21 07:22 | 裏路地の怪人

怪奇辻広場、豊島区の「モーモー広場」

雨は本降り、春の足音が聞こえる。さて、姉歯、ヒューザー、ホリエモン、そしてBSEに防衛庁談合、「天皇が靖国参拝しないのはなんか変」と真顔で云う次期コミック愛好総理候補。ワイドショーは花盛り。目移りがしていい加減な調査報道では追いつかない。鼻面を引き回されてTVのアナリストやコメンテーターたちが右往左往するさまはまことに楽しい。そのはず、日本のペレストロイカ、偉大なるロスチャイルド・コイズミのために政権は構造的金属疲労を起こしているからだ。追及する民主党も同じムジナ、政権政党は変わっても官僚と盗人の種は尽きず。ネットで飛び跳ねている広域暴力団、政治家、宗教団体等の情報、その名は知ってはいるけど広域TVでは臭わすだけ。「自主規制」という名のマスコミ報道が光ファイバーの中を散歩する。スパイ取り締まり法ができたらどうなるか、勿論、防衛庁施設の談合などは軍事機密なので報道されることもない。概念などは時代とともにいつでも変更できるのだ。報道であって報道でない、それは何かと問うたなら、コーホー、広報、それは自民党の広報。マスコミ報道はマスコミ広報と名称変更すればいい。
さて、前置きがながくなりました。本題は偉大なる豊島区の話に移るとしよう。広場という概念を辞書で調べてみました。学研の国語大辞典では「(町中の)建物などがなく、広くあいている所」
大辞泉では 1建物・樹木などがなく、広く開けた場所。ひろっぱ。2多くの人が集まれる公共の広い場所。フォーラム。「皇居前の_」「駅前_」3話し合い、意思の疎通をはかることができるような共通の場。フォーラム。「若者の_」など使用法によって広がっている。
大辞林では「人などが多く集まれるように広くなっている公共の場所」と書かれている。だが、どの辞書でも広いという概念が共通している。
ところがここ豊島区には広場のようで広場でない。公園のようで公園でない。児童遊園かと問えばそうでない「広場」というものが19箇所ある。
先日、このブログで紹介した国産牛は東池袋5丁目の裏路地の、そのまた路地奥の辻広場にいます(写真)。
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いまでも、「モーモーBSEノーモー」と抗議して、雨の日も、風の日も、雪の日も座り込みを継続している。
BSE問題が発覚してやっと日の目を見た路地裏の広場。だれが付けたか広場の名は「モーモー広場」といいます。町の歴史を学ぶというコンセプトで昔この辺りに牧場があったことが命名の由来だとか。試験にでないから忘れてもいい歴史の勉強になりますね。この辺りは牧場もあったけど、アメリカ空軍に焼夷弾を落とされたかもしれない。BSEノーモー!ノーモーWAR!
(NGOOメトロポリタン広場研究団体所属裏路地探検隊)
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by daisukepro | 2006-02-01 11:03 | 裏路地の怪人

路地裏の優良国産牛と借金王

路地裏の優良国産牛

五年ぶり、都心に大雪、c0013092_1585419.jpg
歴史上最悪の借金王(170兆円)コイズミ執権のもと、庶民の金食住に災害が襲う。ライブドアーの証券取引法違反容疑が死者まで出して、東京株式市場は機能を全面停止、個人株主は株を売りたくても売れず、奈落の底に突き落とされた。強度の偽装をしりつつマンションを売った事件でも死者がでた。いずれも警察は自殺と発表、マスコミの多くは警察が自殺と断定しているから自殺だろうとそれ以上の追跡はしない。不良資産処理やM&Aなど闇の資金が動くところ必ず政治家と暴力団の影がちらつく。日本の闇社会の現実が暴かれるどころかますます闇に包まれて行く。そして、さらに輸入を再開して一ヶ月も待たずに米産牛肉にBSE危険部位が混入していたことが発覚、検査官が日本向け輸出プログラムを認識していなかったとアメリカ政府は弁明した。規制緩和と小さな政府の先輩の姿を見れば日本の未来がわかる。日本向け輸出牛には検査が通るとJマークが押されることになっている。だとするとアメリカは日本以外の国には危険部位を平気輸出しているということではないか。コイズミは危険を承知で輸入の再開を許可した張本人のくせに「再開したばかりなのに、残念ですね」とはひどい。HUSERの小島社長と同じ態度ではないか。裏路地に住む写真の国産牛は安全な優良牛ですが残念ながら食べられません。しかし、この牛、米国産牛の輸入再開に抗議しているように見えませんか。どこの路地にあるのでしょうか。後日明らかにしましょう。
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by daisukepro | 2006-01-21 15:09 | 裏路地の怪人

裏路地の怪人2

裏路地の怪人

路地裏にはいろいろな人が住んでいる
どんな風貌だろうか
目尻がつり上がっているだろうか
たれさがっているだろうか
恐いものは見たくなる
でも 話したいとは思わない
袖すり合うぐらいにしておきたい
路地裏はいろいろな人が住んでいる

この人形が置かれている場所は東京都豊島区東池袋四丁目、人形の背後は路面電車が走っている。首都高沿いの裏路地、
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人形の持っているボードには
「わたしの出身は米国、ミシシッピ州ニューオリンズから日本に来ました。
わたしの名前はーーーーーすぐ下の丸い輪の中に書いてあります。」とある。
だが、隣の犬の首には鎖、そして首から下げたボードには「当敷地内へ無断で立ち入ることを禁ず。無断立ち入った場合、罰金として金100万円也を申し受けます」と書いてあるのでうかつに近寄れない。よくみると丸い輪の中にはビデオカメラが設置してあるようだ。うっかり覗くと録画されている恐れがある。それでも衝動を抑えきれない人はどうぞ覗いてください。
けれど、その後どういう事態が起こっても「同好会」はいっさい関知しません。(地下鉄有楽町線東池袋下車、都電東池袋四丁目下車、池袋駅から護国寺を目指して歩いて5分)
ロアルト・ダール、ジャックフィニなら短編小説を作りそうですね。

誰が置いたかこの人形。気になる。
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by daisukepro | 2005-10-24 08:19 | 裏路地の怪人

裏路地の怪人

裏路地の怪人

路地裏にはいろいろな人が住んでいる
どんな風貌だろうか
目尻がつり上がっているだろうか
たれさがっているだろうか
恐いものは見たくなる
でも 話したいとは思わない
袖すり合うぐらいにしておきたい
路地裏はいろいろな人が住んでいる

わたしの出身は米国、ミシシッピ州ニューオリンズから日本に来ました。
わたしの名前はーーーーーーc0013092_7142422.jpg

誰が置いたかこの人形。気になりますね     (05年10月17日撮影)

次の日曜日 この場所は明らかになるでしょう。
背景のWマークがヒントになります。
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by daisukepro | 2005-10-18 07:14 | 裏路地の怪人