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聞きかじりレポート  空母型22DDH大型護衛艦、我が輩の名は航空母艦!

聞きかじりレポート 
空母型22DDH大型護衛艦、我が輩は航空母艦である!

黄海が騒がしい。読売新聞によれば、沖縄知事選挙の投票日、11月28日から12月1日まで米韓合同軍事演習が原子力空母ジョージワシントン号も参加して行われ、日本周辺ではアメリカのイージス艦「シャイロー」と海上自衛隊のイージス艦「みょうこう」が本番(実戦)さながら日米共同統合軍事演習をおこなった。これに韓国軍がオブザーバー参加したという。そして、6日、韓国の周辺で一斉に砲撃訓練が行われたと報道されている。軍事演習に共同だけでなく、統合という文字がプラスされているが、何を意味するのだろう。軍隊なので指揮命令は誰が出すのだろう。まさか、韓国軍や日本の自衛隊(軍事演習なので自衛軍)がジョージワシントンに命令することは無いだろう。常識的に見れば現地のすべての情報を管理できるジョージー ワシントンから発せられるものだろう。それを統合してコントロールする地上の総司令部、総司令官は誰だろうなどと小学生的な疑問が次々と浮かんでくる。

先日3日、「映画人九条の会」講演会が文京シビックセンターで開かれた。講師は日本軍に詳しい山田朗明大教授、専攻は史学、大学では日本現代史を担当している。中高で現代史はスルーなので大学の一般教養としては必須科目と思うがどうでしょうかね。同好会の「赤貧観光協会」(交通費とコーヒー代だけで楽しめる旅行案内)が紹介した旧登戸陸軍研究所展示館の館長でもある。日本酒が趣味だとか、機会があれば居酒屋で盃を傾けながら面白い話を聞きたいものだ。
頭が痛くなるので講義内容を逐次報告するつもりはありません、横道や路地好きの同好会は「ひっちゃかめっちゃか聞きかじり」で行きましょう。

講義は危ない民主党政権の新防衛政策の特徴の説明から話が始まった。先生曰く「自民党政権の防衛政策を継承、特徴と言えば自民党と変わらないというのが特徴ですかね」この言い回しがなんとも言えません。これで次なるフレームが生きてきます。「防衛大綱なるものはオーソライズにすぎず、既に始まっていることを追認して、言い訳を言っていることにすぎない」、この言葉を同好会語に翻訳すると「周りはみんな知っている。知らないのはお前だけさ」になります。山田教授の講義が聞ける明大生は幸せですね。これだけでもものの見方、テレビや新聞の見方が変わります。で、私も「エ、えっ」と驚いたのです。

山田教授は例として22DDHを取り上げた。DDはデストロイヤー駆逐艦の記号です。Hはヘリコプターの略で DDにHがつく とヘリコプターを搭載した駆逐艦になります。Gがつくとミサイルを搭載した駆逐艦の記号です。22は年号で平成22年の略です。日本軍の武器には必ず開発された年号がつきます。戦前は元号、皇紀などが使われました。戦後は戦車などに74式戦車などと西暦が使われるようになっているそうです。言わずもがなですが、この話、すべて山田教授の受け売りです。私たちは「自衛隊は戦前の日本軍とは違う」と思わされている間に、武器や軍艦の名前に戦前の日本軍の影が復活していたのです。昔から名は体を現すと言うではありませんか。恐いですね。恐ろしいですね。(これは淀川調の話し方です。淀川長治という著名な映画解説者がいました)

山田教授はレジメをプリントしてきてくれました。親切ですね。その4ページに「ひゅうが型ヘリコプター搭載護衛艦(DDH)」の写真と防衛庁が公表した22DDHのイメージ図が印刷されてありました。基c0013092_23391851.jpg準排水量19500トン、全長は248メートル、「ひゅうが」は排水量13500トン、198メートルですから全長は50メートルも長い、ヘリは9機と記載されているが、最初は少なめに言って、世論が黙っていると完成時には搭載機が増えているということが防衛予算ではよくあるそうです。
映画の仲間と横須賀軍港を見学に行ったことがあります。その時、あいにくと原子力空母ジョージワシントンの姿がなかったが、c0013092_23434041.jpg 船上ガイドさんが東京タワーの長さを知っていますかと聞くので、物知りが333メートルと答えると「そうです、ワシントン号の全長は東京タワーと同じ333メートルです。いかに空母が大きいかお分かりでしょう。それがあそこのドックに停泊しているのです」と教えてくれたことを思いだした。  さらに教授、曰く「イメージ図は艦の前からの画像が多いが、実は後尾が大事なのです。後尾が開くようになっていればそこから上陸作戦ができるホーバークラフトなんかが出てくるのです」     ホーバークラフトはどこに、何の目的で上陸するのでしょうか。
まだ、22DDHは完成されていないので艦の名はない。「自衛隊もやっと空母が持てるようになったかと感無量です」という人もいるのでこの艦名が何とつけられるか、とても気になりますね。憲法九条は少しずつ、目立たぬように削り取られて行く、嫌な感じだ。専守防衛の日本になぜ空母が必要かという疑問が浮かび上がってきますね。
私は早速、自宅に戻りネットを開いた。「22DDH」と検索を入れると去年の8月31日に時事通信が防衛省幹部の情報として伝えた記事があった。「最大の空母型護衛艦配備方針、ヘリ14機搭載、海上給油が可能」と伝えていたのだ。「2010年度予算の概算要求で1166億円を盛り込んだ。民主党政権下で無事船出が出来るかどうか不透明だ」「周辺海域での継続的な警戒監視、海外派遣や大規模災害時の物資、邦人輸送など、さまざまな場面で中枢艦の役割を果たす」、「中国が巡航ミサイルなどの攻撃能力を向上させている。ヘリによる監視強化が必要」。
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图为22DDH与“日向”级直升机母舰的对比(资料图)
防衛省は「戦闘機などの離発着をする考えはない」と空母ではないことをことさら強調していた。
しかし、図体の大きさからいって、誰が見てもこれは空母型どころ空母そのものである。さて、もっと鮮明な22DDHのイメージ図が無いものか、検索を続けるといいサイトを発見した。よく見ると説明文は中国文字なのだ。さらに横に映像がアップされている。開いてみると中国中央電視台が今年の7月に放送した映像が流れた。男性アナウンサーが軍事専門家のような人物に2DDHについて質問しているのだ。専門家はイメージ図を使ってかなり詳しく22DDHの機能を説明しているようだ。勿論、中国語は分からない。しかし、何が話題になっているかは伝わってくる。中国でも22DDHは全国放送になるほど話題になっている。そして、自国の海軍力増強と軍拡の重要性を宣伝しているのだ。すなわち、日本がこれだけの軍拡をやろうとしているのだから防衛のために海軍力の増強が必要と国民にコンセンサスを求めている(中国ではヘリ空母と呼んでいるそうだ)これでは日中両国は軍拡のスパイラルに入ってしまう。軍備はすべて税金であることを忘れないでおこう。自民党政権より悪いという菅政権の閣議決定によって、22DDHは予算に組み込まれ、国民の批判にさらされることも無く進水して行くのだろうか。マスコミは権力の広報機関ではない。国民の立場に立って権力を監視、たえず検証することが求められているはずだ。事実よりも考え方が重要だ。マスコミの責任はおおきい。ネット情報を小馬鹿にする知識人がいるが使い方によっては力を発揮するものだ。中国や韓国、アメリカの民衆はネットを行動の原動力に活用しているではないか。

山田教授の講義は続く、戦争に負けても残る軍需産業、武器輸出3原則のさらなる骨抜きは「憲法九条の原則を揺るがすことになる」山田教授の考え方で事実を調べてみると、本格ミステリーを読んでいるように興味は尽きない。我々、凡人はたとえそれが興味本位であったとしても、人生が面白くなることを請負です。                 長くなるのでこのつづきはまたの機会に。ああ、肩のこりすぎかなあーーーー。
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by daisukepro | 2010-12-08 23:51 | 戦争