カテゴリ:文化( 39 )

日フィル オランダ政府の文化予算削減に抗議

日本フィルハーモニック交響楽団、オランダ政府の文化予算削減に抗議!

世界中のオーケストラと連帯してオレンジソールジャーを演奏しました。

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オランダ政府は財政危機を理由に文化予算を7500万ユーロを削減しましたが、2013年度からさらに1億2500万ユーロ削減、文化予算の25%の削減を強行しようとしています。ビジュアルアーツ、オーケストラは予算の3分の1を削減されます。現在10あるオーケストラは7に削減されることになります。世界中のオーケストラがオランダで闘う兵士の曲として有名なオレンジソールジャーを演奏して抗議をしています。日フィルは3月21日杉並公会堂でリハーサルの貴重な時間を割いて1分間の演奏を収録しました。指揮はチーフ指揮者のラザレフ氏です。この演奏で96番目になります。収録には「自由メディア」(FmA jcjcast)のスタッフが協力しました。




http://youtu.be/_vFgbesUfk8

↓ここからオレンジソールジャーを演奏している世界中のオーケストラをすべて見ることができます。現在96です。抗議と支援、連帯のために同一の曲をオーケストラが演奏することは世界で始めての試みです。なんだか、わくわくするなあ。
http://www.soldieroforange.nl/



この文化予算の大幅な削減を政策として掲げているオランダの現政権は、昨年6月の選挙で極右政党PVVの大躍進を受けて誕生した右派政権です。このほかにも、ブルカ着用の禁止など反イスラム主義、移民対策、原子力発電の推進、定年の大幅な引き上げなどの極端な政策を掲げています。
文化の助成金を削減するよく似た前知事が大阪にいますね。彼は原発に反対と言っていますが、憲法9条が諸悪の根源と言っているのでやがて化けの皮がはがれるでしょう。
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by daisukepro | 2012-04-08 14:41 | 文化

民主党は「因幡の白ウサギ」か!

民主党は「因幡の白ウサギ」か!

護国寺は正月(5日まで)、11時、1時、3時の日に3回厄払いの行事をやっている。
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仏前右側で初護摩がたかれる。3000円、5000円でお札を買うとお札に名前を記載してくれる。お札は読経の間に護摩の火にかざされ、出口で渡される。護国寺のご本尊は祭壇の中央に鎮座している。幕の後ろに隠されているが、読経の途中で幕があく。正月特別のご開帳(毎月18日にはご開帳になる)だ。この幕の動きがユーモラスで可愛らしい。本尊は右手の肘を膝につき、手はほほを軽くささえ、人の話に耳を傾けるポーズをとっている。如意輪観音菩薩である。6本の手を持つ。本尊の脇には右に16、左に17体の仏像が並んでいる。本堂を支える巨大な柱は黒ずみ、樹齢300年を超すといわれている。柱のうち1本だけは逆に立てられ、猿柱と呼ばれている。なぜか米軍の空爆をのがれたが理由はわからない。戦後、重要文化財に指定された。c0013092_11264697.jpg本殿の巨大な屋根は緩やかな曲線を描き緑青が渋みのある色をだしている。五穀豊穣、家内安全、平和をいのる。大太鼓に合わせ10数人の僧侶が般若信教をとなえる。コーラスである。太鼓の音色とリズムが本堂に轟き心地よい。最近は椅子を並べているので床に正座しなくてすむ。お札を買わなくても参加は無料、読経が終わると僧侶が正面にたって参加者全員のお祓いをしてくれる。佐野厄除大師に行かないとご利益がないという人もいるが、気の持ちようだからどうでもいいことだ。神仏を選ばず、ありがたくお受けするに限る。日本には八百万の神々がおられるのだ。
さて、坊さんの説教が面白かったので紹介しよう。「今日は空が澄み渡り富士山がよく見えた。珍しいことです。私はお勤めのために茨城からここまで通っているが、どこからでもよく見えた。だから今年はいい年になるでしょう」これが説教かどうかは聞く耳によるだろう。不通の言葉使いなのがうれしい。
大塚仲町から護国寺門前に下る坂道は富士見坂という。よく積雪があった頃はスキーをやっている人がいた。坂の上から見ると、遠くに富士山が顔をみせていたものだ。ウサギ年にちなんでお坊さんは「因幡の白兎」の神話を聞かせてくれた。古事記にも記載され、戦前は大日本講談社の絵本にもなっていたように思うので、たいがいの年寄りは知っているのではないか。金太郎の民話と同じでピントが定まらない神話、「因幡の白ウサギ」は人気のない神話なので知る人が少なくなった。この私でさえワニをだまして皮を剥がれたウサギの話としか覚えていなかったが、このウサギ、実は縁結びの神様だったのだ。
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かいつまんで言うと———ある日、白ウサギが隠岐島から本土(島根の海岸)に渡ろうとするが手段がない。そこで白ウサギはワニに「ウサギと仲間の数はどちらが多いか競争しよう、出来るだけワニの仲間を集めて海の上並びなさい。その上を私が跳んで数えるから」と持ちかける。いわれた通りワニが一列に海上に並んだ。しめたとばかりウサギはワニの背を跳んで浜に下りかかった。そのとき、目的を達して安堵したのか、ウサギは思わずとんでもない失言をする。なんと「お前達は俺にだまされたんだよ」とつぶやいたのだ。それを聞いて怒ったワニはウサギを捕らえて皮を剥いだ。
ここまでの話を聞くと何故か私はウサギに民主党の姿が重なって見えてきたのだ。しかし、話はその先があった。通りがかった神様たちがウサギの傷口をさらに悪化するようなことを教えた。神様達は遠くからここまで嫁探しにやって来たのだ。遅れてやってきた大黒天(旅のお供として食糧などを詰め込んだ大きな袋を背負わされていた)が悶え苦しむウサギをみかねて「傷口を水で洗い蒲の花粉の上に寝ると直る」と教えた。その通りに治療するとウサギは傷が治った。それに恩を感じたウサギが大黒天の嫁を予言したという運びになっている。だからウサギは縁結びの神様だったのだ。島根県には白兎神社があるというのだ。勿論、いまも縁結びの神様として祭られ,恋に悩める人びとを救済している。しかし、神様が嫁を探すという行動設定も奇妙だ。神様も元は人間で若かったから嫁が必要だったのだろう。ここまで来るとよくわからなくなる。 神話「因幡の白兎」はワニをだまして皮をはがれ、大黒様に助けられたところで終わりにしとけば現代の神話にもなったのにと正月早々残念に思うのだ。不謹慎かもしれないが、暮れに引いた風邪が直らないせいでもあるのだがーーーー。民主党の公約違反は「因幡の白ウサギ」なみでどうにも我慢ができない。傷口に塩を塗らないと反省しない気がする。この後日談をそのままなぞれば民主党は恋のキューピットということになり、もうむちゃくちゃな突っ込みとなる。南無菅大菩薩!どんつく、どんどん、、、、、。http://yajifun.tumblr.com/post/581185131/okuninushi-no-mikoto-the-white-hare-of-inaba-and(縁起写真)しんぶん赤旗1月7日に作家の清川妙氏が古事記「因幡の白兎」の解説をしている。
ネット上でもいろいろの解釈がでているが清川氏の解説がもっとも分かりやすい。参考にして一部
修正しました。(ウサギは隠岐島へ渡ったのではなく隠岐島から本土へ来たので、これは大きな聞き違いでした。反省してます)
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by daisukepro | 2011-01-03 11:36 | 文化

「天上天下唯我独尊」 伝法灌頂って何んだ。

「天上天下唯我独尊」伝法灌頂って何————。

仏教の話が続きます。
護国寺の近くに住んでいるので毎朝、護国寺の境内を散歩のコースにしています。墓地の裏口から入って、本堂脇を通り抜け、茶室が並んでいる坂を下り、階段を上り、不老門くぐって本堂の正面で出て一周します。
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体調が良ければ2周することもあります。30分ほどのウオーキングが日課です。6時頃、護国寺に向かうと鐘の音が響いてくることもあります。その昔、護国寺の仁王門にお慶さんというホームレスが住んでいました。いつも新聞を読んでいましたが、それが英字新聞だったので、多分インテリだろうという噂でした。今はもう、知るひとはいないだろうし、この世にはいないのです。けれども、なぜか仁王門を通るたびに思い出すのです。護国寺は綱吉将軍が母のために建立したと言われています。講談社がある音羽通りが門前町になりますが、道の両脇には大奥の勤めを終えた女性の家が並んでいたそうです。それだけではありません、護国寺が不気味なのは軍人の墓がやたらあることです。しかも、陸軍が目立ちます。日露戦争の戦死者の墓もあります。今では廃止された爵位や勲位が墓石に刻まれています。ドイツ型日本陸軍の創始者と言われる山形有朋の墓も奥まった所にあります。死してもなお、地位や勲功、財産が支配する世界がそこには現存しているのです。
護国寺の境内に五色の吹き流しが立ち並び、本堂の周囲に同じく五色の幕が入りめぐらされてから一週間が経ちます。何か法事があるのかと思って気にしていませんでしたが、本堂扉が固く閉ざされたままなのです。
不思議に思って本堂に近づくと写真のような立て看板が出ていました。c0013092_20494014.jpg
伝法灌頂厳修なので静かにお参りしてくださいと書いてあったのです。なんだろうと看板を覗いていると3人の僧侶が階段を上ってきて後ろから私に「お早う」と声をかけて横の入り口から本堂に入って行くではないか。暫く見ているとあちこちから三々五々僧侶達がやってきて足早に本堂の中に消えて行きます。
早速、ネットで調べてみました。伝法灌頂とは密教の奥義を師匠から弟子へ伝える儀式で主に密教で行う、頭頂に水を灌ぎ、正統な継承者とする為の儀式。
と説明されていました。なるほど、本堂の中では住職が弟子達に密教の奥義を10日間にわたって伝授しているのだ。頭に水をかける儀式を受けて正統な継承者になるのだなと妄想して、改めて扉を見直すと、閉じられた扉がいっそう固く閉じられ、本堂の裏に立ち並ぶ墓石群のイメージが重なって奇妙で複雑な気持ちになったのです。そういえば、その昔4月8日はお釈迦様の花祭りとかで「天上天下唯我独尊」と指差した釈迦像に甘茶を頭からかけて「甘茶でカッポレ」などと踊っていたことも思い出されるのです。物事に失敗して駄目になることをお釈迦になるともいますね。28日まで厳修はやっています。お暇な人はどうぞお立ち寄りください。
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by daisukepro | 2010-10-23 20:52 | 文化

地獄極楽金次第夜話 喪主を務める。

地獄極楽金次第[夜話] 喪主を務める。

 8月の末日、親族の女性が亡くなった。行年94歳、生涯独身を通したので、身寄りがなく、私が喪主を務めた。寺に連絡して読経を依頼した。戒名を含めて○○円という提示があったが、確か故人が生前に戒名はつくっておいたと言っていたことを思い出した。住職は記憶がないという。しばらくして寺から電話があり、「戒名がありました」というので「では費用はおいくらになりますか」と尋ねると「戒名の有る無しに関わらず○○円です」といわれた。油断ならないものである。故人は天涯孤独を豪語していたので、通夜、告別式は葬祭場で行った。参列者は私の家族と1名の友人、そしてヘルパー1名で密やかなものだった。葬儀社の人は最近、こういう葬儀が多くなったと慰めてくれた。隣の部屋からやたら大きな読経に声が漏れてくるので、覗いてみると3人の僧侶がお経を上げ、祭壇もやたら派手だった。

 一人暮らしのマンションの部屋にお骨を置いても誰も来ないので、納骨するまで寂しかろうと寺で預かってもらうことにした。c0013092_204501.jpg親切な住職の車に乗せてもらったが、勿論、車代含めって有料であった。戒名を見せてもらった。白木の位牌の和紙の上に○○院○○大姉と毛筆書きしてあった。文字数が多く立派なものである。不信心ものの私は住職に尋ねた。「この戒名はずいぶん長いので高いのでしょうね」というと住職は笑って答えなかった。「戒名に院のあるのとないのがありますが、違いがあるのですかね」と質問の角度を変えてみた。すると「院とあるのは寺院を建立する資格があるということで本尊の寺に登録することになっている」という回答だった。ただし金さえ出せばということであった。住職が納骨は石屋を頼むと高いので自分でおさめた方がいいというので、先祖の墓石の下にある石のふたを外すとすでに骨壺がいくつも入っていた。誰の遺骨かは分からない。仕方がないのでそれらの骨壺の上に故人の骨壺を乗せて納骨した。納骨式には飛行機で関西から親族が来てくれた。故人が好きだった「駒形前川」でうなぎを会食して親族とは別れた。また会うかは分からない。

 帰り際に住職に呼び止められた。「故人は墓の維持費を3年間おさめていない。払ってくれますか」と証拠の帳簿を見せてくれた。「このまま、誰も来ないと無縁仏になるので墓は片付けられる」と言われた。これも、未来のない話だが、これまでの未納分とこれからの2年間の維持費をはらった。人は死んでも金はかかる。ただでは死ねないのだという悟りを開いた。南無阿弥陀仏。
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by daisukepro | 2010-10-22 20:49 | 文化

「画を望まば我に乞うべし」(曽我蕭白)板橋区立美術館「諸国畸人傳」

「画を望まば我に乞うべし」(曽我蕭白)板橋区立美術館「諸国畸人傳」
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11月11日(月)まで公開。月曜は休館日だが11日は開館している。入場料600円、学生、高齢者などの割引あり。65歳以上は300円、身分証明書の提示を求められる。交通の便は悪いがJR成増駅、地下鉄高島平駅からバス(210円)が出ている。西高島平駅からは徒歩20分です。美術館の近くには赤塚城址、梅園、乗蓮寺には東京大仏が鎮座している。まる1日かけて美術鑑賞と散策する気持ちで出かけるといいでしょう。
おなじみの絵金、曽我蕭白など10人の異色画家が紹介されている。パンフレトによれれば畸人とは変人奇人ではなく「世をすね、世にてらったポーズではなく一皮剥いだそのしたにある真の人間性を追求した人」のことらしい。
「画を望まば我に乞うべし、絵図を求めんとならば応挙よかるべし」と公言した蕭白は見事なものだが、絵金のグロテスクも興味深い。蓮池の観音を描いて「こんな所で骨休めをしてないで、人間界に降りてきて人を救え」と付記している白隠などは味がある。日本の仏や神々は元をただせば人間でしたからね。観音さんだって骨休みぐらいしたくなるだろう。「発見の同好会」は何もすることがない人や世をすねた方々にこの展覧会をご推薦します。
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by daisukepro | 2010-10-01 10:13 | 文化

未知との遭遇、ベビーパウダー首都地下鉄を止める。

未知との遭遇、ベビーパウダー首都地下鉄を止める。

天気は秋、朝夕は風が心地よい。裏路地を歩く。「つくつく法師」が鳴き、虫のさえずりが聞こえてくる。さて、「発見の会」の更新がとどこおり、ご愛読の皆さん、通りすがりにお立ち寄りいただいている皆さん、申し訳ない。心からお詫びいたします。

世界に誇る黒沢明監督は「書き始めたら、どんなに強引な手法でも最後まで書け」と教えている。途中で投げ出すとクセになるからというのがその理由だ。
それにしても、人生には思いがけない出来事が起こるものだ。また、予兆というものもある。酷暑が続く前は集中豪雨が全国的な災害をもたらした。その異常気象は我が家に厄害を呼び込むことになった。一度めは豪雨の重さに耐えかねたアジサイが幹の中頃からぽきっと折れた。二度目はロフトで昼寝をしている時のことだ。突然、重い物が倒れる音がして振動で家が揺れた。階下におりて見たが倒れた家具はない。窓外を見て驚いた。さくらの樹の大きな枝が折れて、地上につき刺さっている。折れた枝が屋根の上に落下したときの音であったことが分かった。「人生は二度ない。三度ある」は友人たちが好んだ言葉だが、この場合いやな感じがするのだった。「二度あることは三度ある」これは悪いことは重なるのたとえだ。8月31日、脳幹出血で倒れ、濹東病院の救急救命室に入院した従姉が息を引き取った。93歳で一人暮らし、他に身寄りがないので喪主を務めることとなった。続いて広告会社勤務の友人が倒れ、9月13日、赤坂のホテルでお別れ会があった。これは生前友人が関係したアニメ二社と広告会社が三社共同で開いたお別れ会だ。あまり、聞いたことがない。15日は東映アニメのOBの通夜が豊島園近くの会場であり参列した。「花に嵐のたとえもあるさ」ではないが、この辺で打ち止めにしたい。ところが、親しくしていた80歳になる近所のおばさんが会食中に倒れ、救急医療室に運ばれた。現在も入院中なのである。どこまで、続くのだろうか。c0013092_211031.jpg

さて、表題の「未知との遭遇」だが、写真は丸ノ内線新大塚のホームで撮影したもの。私がなぜにデジカメを常時携帯しているのかと言うと、何時、何に遭遇するか分らないからだ。なぜ、新大塚の駅にいたかというと、神保町にある事務所に2時に行く約束をしたからである。封書の袋詰めを手伝うためだ。ところが改札には人の行列がホームの方から続いているし、車両はホームに停車したままドアが開いている。「池袋駅で不審物が発見されました。池袋新大塚間は不通です。茗荷谷からは折り返し運転になっています。ただ今、処理班が現場検証をしております。再開の見通しは分かりません」というアナウンスが流れた。
サリン事件のイメージが浮かんできた。行列は不安になった乗客が事故証明書か何か、運賃の払い戻しを受取り急いで地上に脱出するためのものだった。地下鉄は30分ほど動かなかった。「不審物に異常がないことが確認されました。ただ今、池袋方面行きが発車いたしました。池袋に到着後、まもなく運転が再開されますが、まだ指示が出ていませんので暫くお待ちください」「異常がない」とはなんだろう。妙な表現だなと考えていると駅員同士の会話がもれ聞こえてきた。「不審物の中身はベビーパウダーだってよ」

私は写真撮影にはこれといったテーマを持たないために、行き当たりばったりに、珍しいものがあると写している。最近のカメラには便利なズームがついていてクローズアップが簡単に取れる。写真が上達しないのもこの機能に問題があるのではないか。池袋のサンシャイン通りで天才カメラマン、アラーキーが撮影している所に遭遇したことがある。しばらく見物していると、かれはズームを使わず決まったサイズで撮影していることが分かった。アップは被写体に近づいてシャッターを切っている。それ以来、私もズームの使用を止めてみた。すると、被写体の空間にテーマらしきものが浮かんでくるようになった。再開発と貧困、都会の生存競争、浸食するコンクリートなどが普通の情景の中に忍び込んでいるような気がしてくる。そして、折々の人びと心情などが風景の中に解けているような気持ちになる。不思議だ。フレームや構図が気にならなくなる。写したいという気持ちがすべてになる。車や人びと、それら動くものはフレームの中に入り込んでくるのだ。さりげない日常風景が異空間にみえる。見えないものが見えてくる。それがいいのだ。何かを発見できるかもしれない。できないかもしれない。デジカメの携帯は続けることにしたい。また、しばらくおつきあいください。
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by daisukepro | 2010-09-20 21:04 | 文化

さらば愛しのエアコンよ -これでいいのか標準工事込み -

さらば愛しのエアコンよ
これでいいのか標準工事込み

書斎のエアコンが動かなくなってから1年以上は放置したままであったろうか。
パソコンはノート型を使用していたので仕事をリビングに持ち込んでやるようになった。仕事といってもマスコミ関連のホームページ運営管理(NGO)なので送られてきた記事を更新するだけの単調なものだ。けれども細かい操作に目と神経をやられる。帯状疱疹に2回かかったのが証拠だ。近ごろ映像編集が増量になったため、大型PCのデスクトップ型に切り替えた。それからというものリビングの卓上を大型画面のパソコンと外付けハードデスクが占拠することになった。リビングには大型テレビも設置されているので、数ヶ月すると家族の不評は極限に達した。
けれども書斎は古書店の倉庫というより物置となっていたので、仕事ができる状態にするのは大変である。机といすが置ける場所を確保するのに10日かかった。2月に入ってから冬型の気圧配置の日が続き、霜柱が立ち、バケツの水が凍り、雨が雪となり、おまけに早朝目覚めると一面の銀世界になっていた。エアコンがなければ一時間で映画「吸血鬼」のポランスキーのようになる。予算委員会を開いたが、物置からハロゲンヒーターを取り出してきてしばらくこれで耐えろという結論が出た。コートとマフラーを巻き、ヒーターを頼りに作業をすること3日、足の指先が痛い。見ると赤くなっている。もしや、これ、シモヤケ?懐かしいサウンド。ひび、あかぎれ、シモヤケ、インキン、タムシこれらはすべて栄養失調による貧困の象徴だった。バイキンマンの親族にあたる。事態は急変、10万円ほどの臨時予算が発動された。量販店の戦場、池袋に出向いた。ずらりと並んだエアコン売り場で10万円以下の商品を探すには時間はいらない。メーカーも 流行も 効能書きもいらない。特価商品の中でも最低値段の商品が6万円だった。
「もっと安くならない」
「これは特価なので無理です。お買い得ですよ、自動掃除が付いたタイプでは8万円はしますよ」
「ポイントは」
「5%」
「エコとかってないの」
「対象商品ではありません」
「じゃ、いいよ、これで」
「工事は木曜になりますが」
「いいですよ。午前中が・・・・」
「時間指定はできません」
「そう」
契約書に記入をはじめた店員の肩越しにたずねた。
「工事費込みと書いてあるがこれ何だい」
「標準工事費は含まれているということです」
「タダということですか」
「この価格に含まれているのでこれ以上かからないということです」
「通常はこの価格以外に工事費がかかるがそれを無料にするということではないのですか」
「標準工事費込みということです」
「この表示だと工事費が無料になると錯覚する人はいませんかね。」
「........」
「標準の基準は何ですか」
「お宅はマンションですか」
「いえ、普通の建て売り住宅です」
「設置する場所は高いところですか」
「いや、現在あるエアコンの設置箇所は一階の窓辺に室外機が置かれてあるタイプです」
「じゃ、標準ですね」
「配管にカバーがしてありますか」
「部屋が表通りに面しているので多分してあると思いますが」
「アイボリーですか」
「だと思います」
「再利用ご希望ですか」
「新しくする必要がなければそれでいいよ」
「じゃ、カウンターの方でお支払いをお願いします」
「銀行カードでいいですか」
「デビットカードですか、ポイントは3%になります」
「あ、お客さま。話している間に工事日が塞がりました。翌日以降になりますがいいですか」「・・・・・・!」

カウンターに案内された。そこでも契約内容の確認が行われたので工事費について訪ねた。係員はプリントされたエアコン工事メニューを取り出した。なるほど顧客の多くが私のような疑問を持つのだろうか。メニューには標準取り付け工事の説明が出ている。驚いたことに標準取り付け工事にも標準以外の工事があり、工事内容と料金表が載っている。さらに取り外し工事の料金表がある。つまり工事には取り付け工事と取り外し工事があり、さらに電気工事その他の工事があったのだ。標準取り付け工事費とは商品を取り付けるための費用のことであり。しかも、取り付け工事には一定の条件があり、それ以外の取り付け工事の費用は別途加算される仕組みになっている。勿論、取り外し工事、電気工事等は別料金なのである。

結論から言うと工事費は表示価格に含まれている、いないに関わらず工事費は消費者が払うのである。では、標準工事込みという表示は何のためにあるのか。
別途、工事費必要(設置条件によって費用に差があります)という表示が相当と思うのだが、内閣府特命大臣(消費者)みずほちゃんのお考えが聞きたい。おおげさに言うと量販店の経営理念の病根が標準工事費含むに象徴されているような気がする。領収書は正直だ。表示価格6万円に対してエアコン本体5万円、標準工事費1万円、取り外し工事費5000円、リサイクル費500円、その他3000円で合計約7万円。

さて、約束の日に商品が届いた。コンセント交換、化粧カバー取り付け工事で合計4000円を請求された。
「カバーは再利用だよ」最後の抵抗である。
「だから、2000円、新しくすると8000円かかりますよ」
「取り付け直すだけで2000円?」
「はい、決まりです」
結局、合計で8万円近くかかった。エアコンを購入するときには表示価格より1〜2万円かかる覚悟が求められる。最低価格の家電商品しか買い求めることが出来ないクラスの皆さん、参考になりましたでしょうか。昔はエアコンなんかなかったなあ・・・・・・。

泉政務官とともに消費者団体からの意見等を聞く福島大臣 常に前向きな姿勢で立っているのだが・・・・・c0013092_16491168.jpg
平成22年2月3日、福島内閣府特命担当大臣は、消費者庁において消費者団体が一堂に会する初の意見交換会に出席しました。 
 当該意見交換会では、11の消費者団体それぞれから様々な意見・要望等がありました。 
 そのなかで、大臣は「今後も色々な形で工夫しながら意見交換をしていきたい」と述べるとともに、団体からの意見・要望について、「消費者庁としてしっかりと受け止め、対応していきたい」と述べました。 また最後に、消費者団体に対して、「ノウハウを活かした様々な角度からのご意見やアドバイスをいただくことができ大変ありがたかった。これからも連携していきたい」と前向きな姿勢を示しました。
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by daisukepro | 2010-02-17 16:54 | 文化

いたちごっこ、不毛なe-TAX確定申告のてんまつ

いたちごっこ、不毛なe-TAX確定申告のてんまつ

土日は関東平野に北西の風が吹き、寒さが身にしみた。
梅のつぼみがふくらみ今にもはち切れそうだ。けれども確定申告の季節も同時に訪れる。去年まではほとんど地方税、消費税などを除いて無税か、若干の還付金がもらえることもあった。扶養家族が多い割には年収が少ないのである。ところが、自公政権によって配偶者控除、扶養控除、高齢者控除などが削減されて今年はなけなしの年収から税金を払うことになることが予測される。民主党は生活第一をスローガンに権力を奪取した。政党は望みを叶えただろうが民衆の生活は改善のきざしは感じられない。高齢者、身障者、失業者、母子家庭など低所得者層の生活苦はますばかりである。
去年、確定申告にe-TAXを利用しようと思いたった。そのためには写真入り住基ネットが必要ということで不本意だったが申請することにした。手続きを進めるためにはこれをWEB上で確認せよという。そのために住基ネットを読み取るリーダーの購入が必要だ、量販店で売っているという。ところが店にはマックに適応したリーダーを置いてない。そこで始めてOSのバージョンに制限があることが分かった。当時は我が家ではOSをタイガーにバージョンアップしたばかりだった。確かに国税庁のホームページを開くと推奨環境としてマックは10.3、つまり10.4のタイガーでe-TAXは利用できないということがわかった。税務署に問い合わせてみると従来通り手書きで申請する他ないと至極もっともな返答だった。しかし、最も基本的な利用条件について応対した職員で誰一人説明する者はいなかった。医療費の大量な領収書を添付して確定申告書を郵送することになった。いまいましい住基ネットのカードをじっと見る毎日がしばらく続いた。
そしてまた確定申告の季節がやってきた。まず、国税庁のホームページを開く。推奨10.4、10.5と表示してある。性懲りもなく、今年はe-TAXが使えるかと思った。だが、待てよ、映像編集の効率を上げるため、我がパソコンは10.6にアップしたばかりである。電子証明書が必要だが、また使えないとなると証明書発行の手数料と往復の電車賃が無駄になる。そうだ、まずは区役所に問い合わせてみよう。交換手が取次いでくれたのは

総務課、「バージョンのことは分からないので他の担当に変わります」しばらくして税務課が出る

税務課「電子証明書ですか。それなら戸籍課に回します」

戸籍課「マックですか。複雑で」
「だれかイータックスについてまとめて分かる人は役所にいないんですか」
「国税に問い合わせたらどうですか。調べてみますが時間がかかります」しかし、電話を切って待てども、暮らせども、返事はない。このお役所ことばを標準語に通訳すると「忙しいのでそんなことにはかかわっていられない」となる。結局、直接税務署に電話をかける。いくらか問題を理解している様子の職員が電話口に出る。

税務署「それなら、詳しいことが分かる職員に変わります」。別の職員に変わる。何故かすべて声は女性の職員である。「推奨は10.5です」
「10.6では使えないということですか。去年も同じことがあったのですが」「手書きで出されたのですか」
「そうです」事情を説明すると
「いたちごっこですね。(笑い)10.6は使えませんね。10.5だってリーダーがまだ対応していないんじゃない」大切なことは見えないところにあるとよく言われる。電話口からは声だけしか聞こえてこないが、表情まで見える気がする。裸で電話にでているかどうか、それは見えないが、心の中は透けて見える。これ以上、話していても進展しないので
「まあ、バージョンが不具合かどうかはマックの技術者に確認をとれば時間と費用さえかければ分かることなので、来年また同じことが起こったら政府に意見書を出そうかな」というと
「貴重なご意見ありがとうございます」とおしとやかに答えた。
このお役人言葉を翻訳すると
「ゴチャモンに貴重な時間を無駄にした。意見は聞くだけよ」となるか。
このような問い合わせに応対しなければならない職員も煩わしいことだとは思うがーーーー。

いたちごっこのあげくの果て、書類の整理に一日が費やすことになった。
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by daisukepro | 2010-02-09 18:51 | 文化

愛しの洗濯機インハンガリー

愛しの洗濯機インハンガリー
友人がハンガリーでペンションを営む娘さん一家の便りを送ってくれましたので紹介します。読むと懐かしい気分になれます。日本でもこんな光景があったなあーーーー。(発見の同好会)


「新しい洗濯機の幸せな光景」(ハンガリー2008)
登場人物 チャバ:美奈の亭主、風太:長男13歳、洪太:次男11歳、舟太:三男4歳
で、洗濯機ですが、お母さんがきている時もがたがたと相当うるさかったと思いますが、開けてみたら、いろいろと部品が壊れているから代えなければならないと言われ、それを変えるのに6万フォリントかかるというので、それなら10万フォリント(約5万円)の新しいのを買ったほうがいいということになり、お客さんが帰ったらすぐにお店にいきました。洗濯機は10年以上経っているものなので、きっと他の部品も次々と壊れると思うのです。
そんなわけで、お店で、洗濯機をローンで買いました。一ヶ月8000ftの12回払いです。
いずれにしても、いつも脱水の時に押さえていなければならなくて大変だったので(洗濯している時は、目をはなせない)、その心配がなくなりました。それに、水の消費も新しいほうが経済的らしいし。
昨日、洗濯機を買ってきましたが、いつもの通りでうちの水道せんと洗濯機の接続の種類がちがく、「どうして、こう、何もスムーズに行かないんだー!!」といつもの通りにチャバさんが怒り、風太と二人であれこれしていましたが、結局、今朝接続の部分を買いにいきました。
何もスムーズに行かないのは、古い機種がまだまだあるところに新しい機種が入ってきて、家の建て方などは古い機種対応になっているので、まあ、いちいちトラブルが起こるわけです。いい加減、それに慣れて、いちいち怒らなくてもいいと思うんだけど。
今朝は、洗濯機が無事繋がったので、家族みんなで、洗濯機のスイッチを入れてみていたら、ものすごく静かで、「おー!!」と、30分も洗濯機をみんなで眺めていました。その後も、洪太とチャバさんは洗濯機の前にしゃがみこんで眺めています。一体、洗濯機をテーマに、何をそんなに話すことがあるのだろうかと不思議になるくらい、ずっと「洗濯機について」はなしています。脱水の回転数についてや、モーターについてや、洗濯できる重量が、綿だと多くて、化繊だと少ないのはなぜか・・・などなど、洗濯に関するQ&Aという感じで、チャバさんが回答者になっています。
「脱水をするぞ!」というので、見に行って、しずかーーな脱水情況をみんなして眺めてうっとりしてしまいました。いかに、今までの洗濯機がうるさかったかということなのですが。
で、一回終わったら、チャバさんはもう一回洗濯機に洗濯を入れて、また前に座って眺めはじめるので、笑ってしまいました。どういう仕組みなのか興味があるそうです。こうなると、ずーっと見ながら考えています。こういうところは、風太と似ているのかもしれません。まあ、テレビを見ているよりは、洗濯機を眺めているほうがいいのかもしれませんが、それにしても、人それぞれ興味の対象がちがくて、面白いですね。
舟太が退屈していたら「舟太、僕と一緒に洗濯機を見よう。とてもきれいに回っているよ。」だって。これにも笑ってしまいました。でも、舟太は喜んでチャバさんの膝に座って、洗濯機を眺めておしゃべりしています。現在、二回目の洗濯が40分たったところですが、チャバさんはコニャックに氷を入れて持って行って、洗濯機を眺めています。洪太も、相変わらず隣に座って眺めています。END
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by daisukepro | 2010-01-27 21:23 | 文化

さらば愛しの冷蔵庫よ

さらば愛しの冷蔵庫よ

 昨年、暮れも押し迫って、量販店に冷蔵庫を買いに出かけた。池袋東口地帯は販売合戦が熾烈を極めている。かつてはビックカメラが制覇していたが、ヤマダ電機が三越デパートを居抜きで買った。総本店という名前で出店してからはビッグカメラも押され気味だ。
家電製品の寿命は10年が相場らしい。ご他聞にもれず、我が家の冷蔵庫は10年きっかりで壊れた。水もれがはじまり、中の照明が点灯しなくなり、引き出しのトレイがかけたり、外れたりした。空いたところに何でもつめてやろうで、冷蔵庫の用途別収納は死語となった。てっぺんには空き箱がのり、壁にはメモや領収書が場所せましとばかり貼られた。かくも残酷に扱われたにも関わらず、10年とはよくぞ持ったものだ。
 我が家の被害は冷蔵庫だけではない、洗濯機が激しい振動と騒音を出すようになって久しい。エアコンは時々金属がこすれてブレーキが利かなくなった自転車が坂を下るときに出すような不快音を発する。とても部屋にいられたものではない。現在の財政状況ではすべてまとめて買うほどゆとりはない。我が家の民主的合議の結果、優先順位の第一位は冷蔵庫になったという訳である。
 さて、ずらりとフロアーに陳列された冷蔵庫をみて途方にくれる。新製品はほとんど両開きのドアである。昔は観音開きと呼んだ。これが流行らしい。20万円を越えるいい値段である。片開きのドア仕様はそれなりに値段も安いが旧式に見える。
 そこでまず値段を選択の基準にしてみる。特別割引や、エコポイント、ポイント、キャッシュ還元、タイムサービスなど間接的値引きが付属しているため、いったいどのくらい得なのか暗算では無理だ。販売員を呼ぶと電卓を取り出し、いろいろ値引いて実質価格を表示してみせてくれる。表示価格より2割程安くなる寸法だ。販売戦術と分かっちゃいるけど、購買欲の中からじわりと肉汁のごとき割安感がにじり出てくる。
すかさず、販売員は矢継ぎ早に比較効能書き的レクチャーをはじめる。こちらの脳が追いつかないほどの情報が矢継ぎ早にくりだされる。「これはお買い得ですよ。もし他店より1円でも高ければその分値引きします」とささやく。これが決まり文句らしい。さらに迷っていると、販売員は再び電卓を出し「何とか決めていいただけませんかね。内緒ですが、決めていただければ特別にこれだけにします。申し合わせ違反ですが、、、、」で締めくくる。まあ、こんなところが落としどころだろうとばかり2、3千円を値引いた額が示される。一時間ほどはかかったろうか。結局、商品の善し悪しではなくセールスマンの人柄で購入を決めた格好になった。
説明員の話は必ず、商品の平均寿命から始まる。「近ごろの家電商品はデジタル化したので性能は似たり寄ったりだ、しかし寿命は5年から10年もっていいとこだ」、デジタルカメラ、PC、エアコンを買った時も同じ対応だった。
客の購買欲を心理学的研究したマニュアルでもあるのかと思いたくなった。
エアコンのコーナーの話だが「これはクリーンといっていますが空気まで清浄するとは思わないでください。フィルターの汚れをふくだけですからね」と散々商品をけなしたあげく、「こんな商品知識もなくよく買いにきたものだ」とでも言いたげな顔で、「まあどれも大差なくお決めになるのはお客様の好みですかね。」とそっぽを向く。
あまり否定の度が過ぎるので「もしかするとあなたはこの商品が売りたくないのかい」とたずねると、怪訝な顔で「いや、私どもはお客様が商品をお選びになるための情報を提供しているのです。お決めになるのはお客様の自由です」と素っ気ない。「けんか売ってんのかお前」とでも言いたくなる。この種類の販売員の前からはささと立ち去るに限る。しかし、たまさかこのような立ち居振る舞いをする販売員がいてもその店全体を悪印象でとらえてはことを為損じる。その売り場でさえ人によって接客の仕方はそれぞれ違うのである。まあ、二人選んで同じような態度だったらひとまず他店の様子を見てからにした方がいいかもしれない。
購入カウンターに座って手続きが済むのを待っていると、小型ビデオカメラを手にした青年が近づいてきて「何を買いましたか」と聞いてきた。「冷蔵庫だよ」と答えるとカメラを回し始めた。番組名、取材目的も告げずいきなり「取材してもいいですか」ときた。某テレビ局の腕章を腕に巻いているのが目に入ったので「ことわる。僕も○○局だからね」というと「本当ですか」とも聞き返すこともせずに、かなり驚いた様子でさっと姿を消した。その早さは世界一流のマジシャンがやる瞬間移動のように素早かった。
 さて、新しい冷蔵庫はすこぶる快適に作動している。使ってみると利用者の動作を良く考えて工夫されていることが分かる。来日したマイケルムアー監督が「日本のトイレは人間に優しすぎる」と言っていたが、トイレだけではない、冷蔵庫もいたれりつくせりでやさしい。もっとも、公共トイレと違って、金があればの話だが。
 我が家の生活環境の改善は依然としてきびしい。書斎のエアコンの電源は抜かれて垂れ下がったままだし、リビングは甲高い悲鳴を上げ、洗濯機はときどき後期高齢者のように「早くなんとかしてくれ」とばかり激しくむせかえっている。

追記 写真は使用済みになった冷蔵庫、c0013092_23404318.jpgこれから処理場に送られて、もしフロンが使われていればガスを抜かれて解体される。やすらかに眠るな。さらば、愛しの冷蔵庫よ。葬儀費用は約5000円だった。
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by daisukepro | 2010-01-09 23:41 | 文化