カテゴリ:文化( 44 )

世界が分断され「暗い雰囲気」に覆われている

【ストックホルム共同】今年のノーベル文学賞に決まった長崎生まれの英国人作家カズオ・イシグロ氏(63)が6日、スウェーデンのストックホルムで記者会見し、世界には「大きな分断」があるとし、今後の創作活動を通じて修復に貢献したいと意欲を示した。母親が長崎への原爆投下で被爆したことを紹介、非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)の平和賞受賞は「核の歴史の重要性に光を当てることで、大きな喜びだ」と語った。

 世界が分断され「暗い雰囲気」に覆われていると指摘。「私たちをまとめ上げる何かが必要。その前向きな象徴になれるとしたら光栄だ」と述べた。

 ノーベル文学賞の授賞式を前にした記者会見で、笑顔を見せるカズオ・イシグロ氏=6日、ストックホルム(共同)

 ノーベル文学賞の授賞式を前にした記者会見で、笑顔を見せるカズオ・イシグロ氏=6日、ストックホルム(共同)


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by daisukepro | 2017-12-08 07:38 | 文化

将棋の羽生善治棋聖(47)が五日、史上初の「永世七冠」

将棋の羽生善治棋聖(47)が五日、史上初の「永世七冠」を達成した。通算七期目の竜王を奪取して「永世竜王」の資格を得て、永世称号の規定のある七タイトルすべてを制覇した。

 四日から鹿児島県指宿市で行われていた第三十期竜王戦七番勝負(読売新聞社主催)の第五局で、挑戦者として渡辺明竜王(33)に勝ち、対戦成績四勝一敗で竜王を獲得した。

 羽生新竜王は二〇〇八年までに、名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖の六タイトルで永世称号の有資格者となった。残る永世竜王を懸け同年と一〇年の二回、渡辺竜王(当時)に挑戦したがいずれも敗れており、今回は雪辱を果たした。

 自身が最多記録更新を続けている通算タイトル獲得数も九十九期に伸ばし、前人未到の百期まであと一期とした。歴代二位は故大山康晴十五世名人の八十期。

 羽生竜王は棋聖と合わせて二冠に復帰。渡辺前竜王は棋王の一冠に後退した。竜王戦の優勝賞金は将棋界最高の四千三百二十万円。

◆47歳「最後のチャンスかと」

 「もしかしたら最後のチャンスかもしれないという気持ちで臨みました」-。「永世七冠」を達成した羽生善治さん(47)は今年、タイトルを二つ失った。若手の台頭に押される中で成し遂げた史上初の快挙だった。

 四日から行われていた第五局は、先手の羽生さんが序盤、銀をぶつける積極的な新手順で優位に立った。二日目の五日は、午前中から羽生さんの猛攻が決まり、控室にいた棋士たちは、勝敗の行方の検討を早々と打ち切った。

 午後四時二十三分、自玉の詰みを見て、渡辺さんが「負けました」と頭を下げた。最後の一手を指す羽生さんの手は小さく震えていた。羽生さんは勝利を確信した時に手が震えることで知られる。自身が「これ以上集中するともう元に戻れなくなってしまうのでは」と感じるほど深い集中からわれに返った時に起こる現象だ。第二局の終盤でも、駒を取り落としそうになるほど手を震わせた。

 終局後、記者会見に臨んだ羽生さんはいつも通りの淡々とした表情ながら、言葉の端々に達成感をにじませた。二十五歳の時に達成した七冠同時制覇との違いを問われ、「積み重ねの中でたどり着けたという感慨が、一番違います」としみじみ語った。

 四十七歳二カ月でのタイトル獲得は、年長記録の史上四位。一方で今年は王位、王座と二つを失冠した。六月には最年少プロの藤井聡太四段(15)が新記録の二十九連勝で脚光を浴びるなど、世代交代の波が押し寄せる。「たくさんの若手棋士が台頭して厳しい状況」「十代、二十代と違って次のチャンスがある保証もない」と随所に危機感をのぞかせた。

 「将棋の本質はまだまだ何も分かっていない」ともいう。それでも長年トップにいられるのは新しい発見を大切にし、柔軟に取り入れることを繰り返してきたからだ。

 「将棋には長い歴史があるが盤上はテクノロジーの世界。日進月歩で進み、過去の実績は意味がない。常に最先端を探求する気持ちでいます」。棋界に君臨する第一人者は、まだまだ満足しそうにない。 (樋口薫、岡村淳司)

<はぶ・よしはる> 1970年9月27日、埼玉県所沢市生まれ。故・二上(ふたかみ)達也九段門下。85年、プロ入り。タイトル獲得数は本紙主催の王位18をはじめ、竜王7、名人9、王座24、棋王13、王将12、棋聖16。

<永世称号> 将棋界の同一タイトルを一定数獲得した棋士に贈られる。いわば将棋界の「殿堂入り」を意味する制度。現在ある8大タイトルのうち、新設された叡王以外の7タイトルでそれぞれ規定があり、引退後に名乗るのが原則。

(東京新聞)

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by daisukepro | 2017-12-06 07:09 | 文化

ピラミッドに謎の巨大空間を発見 「女王の間」の上に一体何が?

クフ王の大ピラミッドの断面図。白っぽくなっている場所に巨大空間があるとみられる(スキャンピラミッド計画提供)

クフ王のピラミッド、内部に謎の巨大空間が見つかる

 エジプト・カイロ近郊にあるクフ王の大ピラミッドの中心部に巨大空間があることが、名古屋大や高エネルギー加速器研究機構など国際グループの研究でわかった。宇宙から降り注ぐ放射線を利用し、内部の構造を「透視」して発見した。英科学誌ネイチャー電子版で2日、発表した。

 大ピラミッドは230メートル四方で、高さ139メートル。紀元前2500年ごろに建てられたとみられ、中世から内部が調べられてきたが、現在でも詳細はわかっていない。「世界七不思議」の一つとされる。

 名大の森島邦博特任助教らは、上空から飛んできて分厚い石も通り抜ける「ミュー粒子」という放射線を使えば、X線撮影のようにピラミッド内部を透視できることに注目した。この粒子を検出できる特殊な板を、「女王の間」と呼ばれる部屋に設置。2015年からの観測で集めたデータを解析し、巨大空間が上にあるのを見つけた。日本の高エネ研とフランスの宇宙基礎科学研究所も別の場所で観測し、発見を裏付けた。

(朝日新聞デジタル 2017年11月02日 22時54分)


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by daisukepro | 2017-11-04 11:45 | 文化

日本ナショナリズムの源流 講師梅田正巳(編集者)

梅田正巳さんのお話をFMAが取材しました。戦争を知らない世代が日本ナショナリズムの歴史を学ぶこと、それは大切なことです。教科書では教えません。
配信します。しばらくお待ちください。
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by daisukepro | 2017-10-28 01:20 | 文化

潮流(赤旗転載)

♪秋の光にきらめきながら/指のすきまを逃げてくさざ波。ユーミンがまだ荒井由実だった頃に「さざ波」という曲がありました。ボートの上で愛に傷ついた心を歌にしています▼水面を揺らす小さな波。もし、それが宇宙空間で起きていたら…。重い天体が動いたときに生じる時空のゆがみ。それがさざ波のように広がり、光速で進んでいく。はるか宇宙のかなたから届く重力波の観測は100年前に予言したアインシュタインからの宿題でした▼存在を導き出しながらアインシュタイン自身、「小さすぎて見つけられないだろう」と記した時空のさざ波。原子1個分より小さい重力波を人類が見つけ出したのは一昨年から。昨年2月には初観測を発表し、今年のノーベル物理学賞は、それに貢献したアメリカの研究者に贈られました▼今回、地球から1・3億光年離れた二つの星が合体した様子を、重力波と光で観測することに成功。重力波を手がかりに、発生源からの光をとらえたのは初めてです▼目には見えないブラックホール同士の衝突や合体をはじめ、時空そのものを大きくゆがめるダイナミックな宇宙の激動。そこから生じる重力波を観測することで、宇宙の起源や膨張の謎にも迫れると▼深遠な宇宙の姿を映し出す、小さなさざ波。ノーベル賞物理学者の朝永振一郎はこんな言葉を残しています。“不思議に思うこと、これが科学の芽。観察してたしかめて考えること、これが科学の茎。そうして最後に謎が解ける、これが科学の花”



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by daisukepro | 2017-10-19 22:18 | 文化

日フィル オランダ政府の文化予算削減に抗議

日本フィルハーモニック交響楽団、オランダ政府の文化予算削減に抗議!

世界中のオーケストラと連帯してオレンジソールジャーを演奏しました。

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オランダ政府は財政危機を理由に文化予算を7500万ユーロを削減しましたが、2013年度からさらに1億2500万ユーロ削減、文化予算の25%の削減を強行しようとしています。ビジュアルアーツ、オーケストラは予算の3分の1を削減されます。現在10あるオーケストラは7に削減されることになります。世界中のオーケストラがオランダで闘う兵士の曲として有名なオレンジソールジャーを演奏して抗議をしています。日フィルは3月21日杉並公会堂でリハーサルの貴重な時間を割いて1分間の演奏を収録しました。指揮はチーフ指揮者のラザレフ氏です。この演奏で96番目になります。収録には「自由メディア」(FmA jcjcast)のスタッフが協力しました。




http://youtu.be/_vFgbesUfk8

↓ここからオレンジソールジャーを演奏している世界中のオーケストラをすべて見ることができます。現在96です。抗議と支援、連帯のために同一の曲をオーケストラが演奏することは世界で始めての試みです。なんだか、わくわくするなあ。
http://www.soldieroforange.nl/



この文化予算の大幅な削減を政策として掲げているオランダの現政権は、昨年6月の選挙で極右政党PVVの大躍進を受けて誕生した右派政権です。このほかにも、ブルカ着用の禁止など反イスラム主義、移民対策、原子力発電の推進、定年の大幅な引き上げなどの極端な政策を掲げています。
文化の助成金を削減するよく似た前知事が大阪にいますね。彼は原発に反対と言っていますが、憲法9条が諸悪の根源と言っているのでやがて化けの皮がはがれるでしょう。
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by daisukepro | 2012-04-08 14:41 | 文化

民主党は「因幡の白ウサギ」か!

民主党は「因幡の白ウサギ」か!

護国寺は正月(5日まで)、11時、1時、3時の日に3回厄払いの行事をやっている。
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仏前右側で初護摩がたかれる。3000円、5000円でお札を買うとお札に名前を記載してくれる。お札は読経の間に護摩の火にかざされ、出口で渡される。護国寺のご本尊は祭壇の中央に鎮座している。幕の後ろに隠されているが、読経の途中で幕があく。正月特別のご開帳(毎月18日にはご開帳になる)だ。この幕の動きがユーモラスで可愛らしい。本尊は右手の肘を膝につき、手はほほを軽くささえ、人の話に耳を傾けるポーズをとっている。如意輪観音菩薩である。6本の手を持つ。本尊の脇には右に16、左に17体の仏像が並んでいる。本堂を支える巨大な柱は黒ずみ、樹齢300年を超すといわれている。柱のうち1本だけは逆に立てられ、猿柱と呼ばれている。なぜか米軍の空爆をのがれたが理由はわからない。戦後、重要文化財に指定された。c0013092_11264697.jpg本殿の巨大な屋根は緩やかな曲線を描き緑青が渋みのある色をだしている。五穀豊穣、家内安全、平和をいのる。大太鼓に合わせ10数人の僧侶が般若信教をとなえる。コーラスである。太鼓の音色とリズムが本堂に轟き心地よい。最近は椅子を並べているので床に正座しなくてすむ。お札を買わなくても参加は無料、読経が終わると僧侶が正面にたって参加者全員のお祓いをしてくれる。佐野厄除大師に行かないとご利益がないという人もいるが、気の持ちようだからどうでもいいことだ。神仏を選ばず、ありがたくお受けするに限る。日本には八百万の神々がおられるのだ。
さて、坊さんの説教が面白かったので紹介しよう。「今日は空が澄み渡り富士山がよく見えた。珍しいことです。私はお勤めのために茨城からここまで通っているが、どこからでもよく見えた。だから今年はいい年になるでしょう」これが説教かどうかは聞く耳によるだろう。不通の言葉使いなのがうれしい。
大塚仲町から護国寺門前に下る坂道は富士見坂という。よく積雪があった頃はスキーをやっている人がいた。坂の上から見ると、遠くに富士山が顔をみせていたものだ。ウサギ年にちなんでお坊さんは「因幡の白兎」の神話を聞かせてくれた。古事記にも記載され、戦前は大日本講談社の絵本にもなっていたように思うので、たいがいの年寄りは知っているのではないか。金太郎の民話と同じでピントが定まらない神話、「因幡の白ウサギ」は人気のない神話なので知る人が少なくなった。この私でさえワニをだまして皮を剥がれたウサギの話としか覚えていなかったが、このウサギ、実は縁結びの神様だったのだ。
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かいつまんで言うと———ある日、白ウサギが隠岐島から本土(島根の海岸)に渡ろうとするが手段がない。そこで白ウサギはワニに「ウサギと仲間の数はどちらが多いか競争しよう、出来るだけワニの仲間を集めて海の上並びなさい。その上を私が跳んで数えるから」と持ちかける。いわれた通りワニが一列に海上に並んだ。しめたとばかりウサギはワニの背を跳んで浜に下りかかった。そのとき、目的を達して安堵したのか、ウサギは思わずとんでもない失言をする。なんと「お前達は俺にだまされたんだよ」とつぶやいたのだ。それを聞いて怒ったワニはウサギを捕らえて皮を剥いだ。
ここまでの話を聞くと何故か私はウサギに民主党の姿が重なって見えてきたのだ。しかし、話はその先があった。通りがかった神様たちがウサギの傷口をさらに悪化するようなことを教えた。神様達は遠くからここまで嫁探しにやって来たのだ。遅れてやってきた大黒天(旅のお供として食糧などを詰め込んだ大きな袋を背負わされていた)が悶え苦しむウサギをみかねて「傷口を水で洗い蒲の花粉の上に寝ると直る」と教えた。その通りに治療するとウサギは傷が治った。それに恩を感じたウサギが大黒天の嫁を予言したという運びになっている。だからウサギは縁結びの神様だったのだ。島根県には白兎神社があるというのだ。勿論、いまも縁結びの神様として祭られ,恋に悩める人びとを救済している。しかし、神様が嫁を探すという行動設定も奇妙だ。神様も元は人間で若かったから嫁が必要だったのだろう。ここまで来るとよくわからなくなる。 神話「因幡の白兎」はワニをだまして皮をはがれ、大黒様に助けられたところで終わりにしとけば現代の神話にもなったのにと正月早々残念に思うのだ。不謹慎かもしれないが、暮れに引いた風邪が直らないせいでもあるのだがーーーー。民主党の公約違反は「因幡の白ウサギ」なみでどうにも我慢ができない。傷口に塩を塗らないと反省しない気がする。この後日談をそのままなぞれば民主党は恋のキューピットということになり、もうむちゃくちゃな突っ込みとなる。南無菅大菩薩!どんつく、どんどん、、、、、。http://yajifun.tumblr.com/post/581185131/okuninushi-no-mikoto-the-white-hare-of-inaba-and(縁起写真)しんぶん赤旗1月7日に作家の清川妙氏が古事記「因幡の白兎」の解説をしている。
ネット上でもいろいろの解釈がでているが清川氏の解説がもっとも分かりやすい。参考にして一部
修正しました。(ウサギは隠岐島へ渡ったのではなく隠岐島から本土へ来たので、これは大きな聞き違いでした。反省してます)
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by daisukepro | 2011-01-03 11:36 | 文化

「天上天下唯我独尊」 伝法灌頂って何んだ。

「天上天下唯我独尊」伝法灌頂って何————。

仏教の話が続きます。
護国寺の近くに住んでいるので毎朝、護国寺の境内を散歩のコースにしています。墓地の裏口から入って、本堂脇を通り抜け、茶室が並んでいる坂を下り、階段を上り、不老門くぐって本堂の正面で出て一周します。
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体調が良ければ2周することもあります。30分ほどのウオーキングが日課です。6時頃、護国寺に向かうと鐘の音が響いてくることもあります。その昔、護国寺の仁王門にお慶さんというホームレスが住んでいました。いつも新聞を読んでいましたが、それが英字新聞だったので、多分インテリだろうという噂でした。今はもう、知るひとはいないだろうし、この世にはいないのです。けれども、なぜか仁王門を通るたびに思い出すのです。護国寺は綱吉将軍が母のために建立したと言われています。講談社がある音羽通りが門前町になりますが、道の両脇には大奥の勤めを終えた女性の家が並んでいたそうです。それだけではありません、護国寺が不気味なのは軍人の墓がやたらあることです。しかも、陸軍が目立ちます。日露戦争の戦死者の墓もあります。今では廃止された爵位や勲位が墓石に刻まれています。ドイツ型日本陸軍の創始者と言われる山形有朋の墓も奥まった所にあります。死してもなお、地位や勲功、財産が支配する世界がそこには現存しているのです。
護国寺の境内に五色の吹き流しが立ち並び、本堂の周囲に同じく五色の幕が入りめぐらされてから一週間が経ちます。何か法事があるのかと思って気にしていませんでしたが、本堂扉が固く閉ざされたままなのです。
不思議に思って本堂に近づくと写真のような立て看板が出ていました。c0013092_20494014.jpg
伝法灌頂厳修なので静かにお参りしてくださいと書いてあったのです。なんだろうと看板を覗いていると3人の僧侶が階段を上ってきて後ろから私に「お早う」と声をかけて横の入り口から本堂に入って行くではないか。暫く見ているとあちこちから三々五々僧侶達がやってきて足早に本堂の中に消えて行きます。
早速、ネットで調べてみました。伝法灌頂とは密教の奥義を師匠から弟子へ伝える儀式で主に密教で行う、頭頂に水を灌ぎ、正統な継承者とする為の儀式。
と説明されていました。なるほど、本堂の中では住職が弟子達に密教の奥義を10日間にわたって伝授しているのだ。頭に水をかける儀式を受けて正統な継承者になるのだなと妄想して、改めて扉を見直すと、閉じられた扉がいっそう固く閉じられ、本堂の裏に立ち並ぶ墓石群のイメージが重なって奇妙で複雑な気持ちになったのです。そういえば、その昔4月8日はお釈迦様の花祭りとかで「天上天下唯我独尊」と指差した釈迦像に甘茶を頭からかけて「甘茶でカッポレ」などと踊っていたことも思い出されるのです。物事に失敗して駄目になることをお釈迦になるともいますね。28日まで厳修はやっています。お暇な人はどうぞお立ち寄りください。
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by daisukepro | 2010-10-23 20:52 | 文化

地獄極楽金次第夜話 喪主を務める。

地獄極楽金次第[夜話] 喪主を務める。

 8月の末日、親族の女性が亡くなった。行年94歳、生涯独身を通したので、身寄りがなく、私が喪主を務めた。寺に連絡して読経を依頼した。戒名を含めて○○円という提示があったが、確か故人が生前に戒名はつくっておいたと言っていたことを思い出した。住職は記憶がないという。しばらくして寺から電話があり、「戒名がありました」というので「では費用はおいくらになりますか」と尋ねると「戒名の有る無しに関わらず○○円です」といわれた。油断ならないものである。故人は天涯孤独を豪語していたので、通夜、告別式は葬祭場で行った。参列者は私の家族と1名の友人、そしてヘルパー1名で密やかなものだった。葬儀社の人は最近、こういう葬儀が多くなったと慰めてくれた。隣の部屋からやたら大きな読経に声が漏れてくるので、覗いてみると3人の僧侶がお経を上げ、祭壇もやたら派手だった。

 一人暮らしのマンションの部屋にお骨を置いても誰も来ないので、納骨するまで寂しかろうと寺で預かってもらうことにした。c0013092_204501.jpg親切な住職の車に乗せてもらったが、勿論、車代含めって有料であった。戒名を見せてもらった。白木の位牌の和紙の上に○○院○○大姉と毛筆書きしてあった。文字数が多く立派なものである。不信心ものの私は住職に尋ねた。「この戒名はずいぶん長いので高いのでしょうね」というと住職は笑って答えなかった。「戒名に院のあるのとないのがありますが、違いがあるのですかね」と質問の角度を変えてみた。すると「院とあるのは寺院を建立する資格があるということで本尊の寺に登録することになっている」という回答だった。ただし金さえ出せばということであった。住職が納骨は石屋を頼むと高いので自分でおさめた方がいいというので、先祖の墓石の下にある石のふたを外すとすでに骨壺がいくつも入っていた。誰の遺骨かは分からない。仕方がないのでそれらの骨壺の上に故人の骨壺を乗せて納骨した。納骨式には飛行機で関西から親族が来てくれた。故人が好きだった「駒形前川」でうなぎを会食して親族とは別れた。また会うかは分からない。

 帰り際に住職に呼び止められた。「故人は墓の維持費を3年間おさめていない。払ってくれますか」と証拠の帳簿を見せてくれた。「このまま、誰も来ないと無縁仏になるので墓は片付けられる」と言われた。これも、未来のない話だが、これまでの未納分とこれからの2年間の維持費をはらった。人は死んでも金はかかる。ただでは死ねないのだという悟りを開いた。南無阿弥陀仏。
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by daisukepro | 2010-10-22 20:49 | 文化

「画を望まば我に乞うべし」(曽我蕭白)板橋区立美術館「諸国畸人傳」

「画を望まば我に乞うべし」(曽我蕭白)板橋区立美術館「諸国畸人傳」
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11月11日(月)まで公開。月曜は休館日だが11日は開館している。入場料600円、学生、高齢者などの割引あり。65歳以上は300円、身分証明書の提示を求められる。交通の便は悪いがJR成増駅、地下鉄高島平駅からバス(210円)が出ている。西高島平駅からは徒歩20分です。美術館の近くには赤塚城址、梅園、乗蓮寺には東京大仏が鎮座している。まる1日かけて美術鑑賞と散策する気持ちで出かけるといいでしょう。
おなじみの絵金、曽我蕭白など10人の異色画家が紹介されている。パンフレトによれれば畸人とは変人奇人ではなく「世をすね、世にてらったポーズではなく一皮剥いだそのしたにある真の人間性を追求した人」のことらしい。
「画を望まば我に乞うべし、絵図を求めんとならば応挙よかるべし」と公言した蕭白は見事なものだが、絵金のグロテスクも興味深い。蓮池の観音を描いて「こんな所で骨休めをしてないで、人間界に降りてきて人を救え」と付記している白隠などは味がある。日本の仏や神々は元をただせば人間でしたからね。観音さんだって骨休みぐらいしたくなるだろう。「発見の同好会」は何もすることがない人や世をすねた方々にこの展覧会をご推薦します。
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by daisukepro | 2010-10-01 10:13 | 文化