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尼崎事故ーー「戦争は地獄」「職場は地獄」


ベトナム戦争の末期、アメリカ軍兵士はヘルメットに「戦争は地獄だ」(ロゴの写真)と記した。戦後4番目の大事故となった尼崎事故、その原因がメディアで取りざたされているが、c0013092_135216.jpgJR西日本の「職場は地獄だ」。強制懲罰による人間管理は自殺者を生むだけでなく、必ず周囲に人災と犠牲者をもたらす。「日の丸」「君が代」の強制、教員に対する懲罰は既に自殺者をだしている。国の将来を担う生徒に人災が及ぶことが予測される。極端な愛国主義、愛社主義は危険きわまりない。ひとたび組織的に走り出すと地獄を見るまで止まらない。JR西日本では「日勤教育」という人権侵害の懲罰が職場で行われてきた。この凄惨な事故をきっかけに内部告発により明らかになった。やはり、自殺者の遺族との間で裁判になっている。「日勤教育」の実態は国鉄時代のマルセイ運動がそのまま職場に根付いたものだ。当時、政府は国鉄の民営化を強行するために反対する国鉄労組に分裂攻撃をしかけた。国労のバッチを付けているだけで国労組合員を密室に監禁、職場から隔離した。そして、国労をつぶすために「日勤教育」とおなじやり方で、終日反省文を書かせるなど見せしめのための懲罰を科していた。屈服して組合を脱退するまでリンチ懲罰は続いた。仕業の醜悪さはアブグレーブ刑務所の米兵とどこが違うのか。JR西日本労組はぜひがんばってこの人権侵害の「日勤教育」を告発し、廃止するために闘って欲しい。職場に基本的人権がなく、懲罰管理とダイヤ優先主義がまかり通るならば事故は再発し、また乗客が犠牲者になる。事故は運転手の責任と言わんばかりの冷血な社長、この懲罰システムを指揮命令した悪魔の最高責任者(写真左垣内社長)
c0013092_1362320.jpg
そして直接犯行を実行した管理職たち、地獄の小悪魔たちを職場から追放して、仲間の職員を地獄から救出して欲しい。これが尼崎事故の教訓であり、106名の死者と多数の重傷者に対する償いだと思う。死者だけでなくその家族の悲しみ、経済的苦痛など二重三重の災害が襲いかかっているのだ。でないと黙認している労働組合も共犯者と言われますよ。
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by daisukepro | 2005-04-30 01:39 | マスコミ

続々「日活闘争」


4月28日、日活労組はUSEN売却に猛反発、本社前で抗議集会を開いた。(写真右下)緊急集会にも関わらず、約120名の労働組合員らが支援に駆けつけ声援を送った。c0013092_11391469.jpg
海老原日活労組委員長は「会社は従業員の嫌がる売却などしないと否定していたが、会って見ると、いい人たちだ」などと発言した。この日活経営陣の無能無責任な態度に怒りをあらわにして「俺たちはこの売却を嫌がっている。強いものが弱いものを倒す映画のストーリーは面白くない。労働組合に力はないがかならずこの売却を撤回させ、この映画の結末をつけたい」と会社のやり方を激しく批判した。
新興IT企業の既存メディアのソフト獲得を狙ったM&AはIT回線の高速化にともなって激しさを増している。古くはテレビ朝日とソフトバンク、このときはマードックまで交渉の席に現れた。ライブドアーのニッポン放送乗っ取り事件はポニーキャニオンのソフトを狙ったものだ。ソニーはコロンビアなどの映画会社を買収したことによってソフトと人材を獲得、映像部門が収益を伸ばした。
IT企業の映画産業への参入を許すかどうか、このUSEN売却劇は売却額の規模は小さくても、日本映画の歴史の大きな曲がり角になるだろう。日活やナムコの経営者は経営に行き詰まったあげく、あまりに乱暴な解決策を選択しようとしている。USENは4月26日からブロードバンド放送のGAYOの登録者を増やすために日活ソフトがのどから手が出るほど欲しいのだ。その後で資産は売り払われ、人材は切り捨てられ、日活は解体されるだろう。売却が合意される前から黒字の衛星放送部門を切り捨てることはそのシグナルになっている。ソニーと違ってUSENには映像制作のノウハウはなく、経営者に人材を集める見識と能力がないことは業界で知らぬ者なし。日活従業員が自分の将来を託す企業としてふさわしいかどうか冷静な選択が迫られている。
「従業員はおもちゃじゃないぞ」社前集会で日活労組員は叫んだ。
ベンツで出社してきた中村社長(写真左下 後ろ姿)は従業員の呼びかけに振り向きもせず、足早に本社ビルの中に消えた。c0013092_11371971.jpg日活売却は文化遺産「日活映画」の危機だ。中村社長よ、日本映画をマネーゲーム企業に売り渡して、どぶに捨てるな!
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抗議FAX先=ナムコ】
株式会社ナムコ 代表取締役社長 石 村 繁 一
 〒146−8655 大田区矢口2−1−21
 FAX 03−3756−7608

★抗議FAX案文★
◇ナムコ経営陣は安易な経営権譲渡をやめ、親会社としての経営責任をまっとうし、真の日活再建に取り組め。
◇ナムコ経営陣は、USENへの日活株式売却交渉を一旦凍結せよ。
◇ナムコ経営陣は、日活の「新しいスポンサー」についてUSEN以外の選択肢を検討せよ。
◇ナムコ経営陣は、90年以上の歴史を持つ映画会社であり、長い間映像文化を担ってきた日活の伝統を絶やすな。

【抗議FAX先=日活】
日活株式会社 代表取締役社長 中 村 雅 哉
 〒113-0033 東京都文京区本郷3−28−12
 FAX 03−5689−1045
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by daisukepro | 2005-04-29 11:28 | 日活闘争

「日の丸」「君が代」の強制(2)



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都議会選挙が2ヶ月後に迫っている。
告示6月24日、投票日7月3日、即日開票。選挙区数 42選挙区 議員総定数 127人(各選挙区定数 1~8人)
選挙戦は既に終盤を迎えている。近隣に住む区議さんの熱心な誘いもあって、久しぶりに共産党の演説会に足を運んだ。高齢者が目立つが満席、小学校の体育館は熱気にあふれている。志位委員長は演説の後半で都政問題についてかたり、日の丸君が代の押しつけ問題に言及した。「生徒にも教師にも歌うことを強制する。命令に従わない教師の処分をおこなう。無理やり歌わせるのは憲法で保障された内心の自由に対する乱暴な侵害です。こんな反教育的なことはない」
君が代と歌われるご本人の平成天皇でさえ、遊園会の席で「強制はよくない。いけません」と対話しているのだから、都教育委員会はずいぶん乱暴なことをするものだ。石原都知事の差し金かといえば、どうもそれだけではない。これをあおり立ててきたのは都議会オール与党だと志位さんは説明する。
『2003年7月、民主党都議が、参加者全員に君が代を斉唱させるために「式典運営指針などを制定すべき」と要求する。これを受けて都教委は、10月、実施指針を通達する。(これが通称10.23通達という)指針は卒業式での日の丸の掲げ方や子供や、教員の座り方、起立の仕方、君が代斉唱の仕方まで指示し、教員に君が代を歌うよう職務命令を出すとさだめた。11月、今度は公明党都議が「指針に従わない教員がいる場合、厳正に処分すべき」と要求し、都は職務命令違反として厳正に対処する』と処分を約束する。翌2004年6月、自民党都議が、本会議で「教員が自ら歌うことだけでなく、生徒が君が代を歌うよう指導することを職務命令に盛り込め」と要求。都はこの要求も受け入れ、各学校長がだす職務命令に加えるよう指導する。』
そして、志位さんは「強制やめよと反対している野党、共産党をのばして、子供たちの心を傷つける押しつけをやめさせようではありませんか」と結んだ。

次回は今年3月11日の都議会予算特別委員会のやり取り、10・23実施指針などを検索、たらの芽をつむように人権侵害の実態が発見できる。民主党、公明党、自民党の議員たちは自分たちが何をしているのか分かっているのだろうか。こんな学校、行きたくない。行かせたくない。こんな学校、いやだあーーー−!(写真は都内の小学校ではありません、投稿内容とは無関係です)
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by daisukepro | 2005-04-28 10:25 | 憲法

続「日活闘争」緊急告知

日活闘争支援共闘会議、ならびに映演労連です。
明日、4月28日の行動予定を若干変更いたします。

●明日、4月28日(木)昼休み日活社前集会にご参加を!

 日活労組は明日4月28日(木)昼休み、文京区本郷3丁目の日活本社前で、USEN売却に抗議する社前集会を行います。ぜひとも大勢の方々のご参加をお願いいたします。

 日時/4月28日(木)12:30〜12:50
 場所/日活本社前(東京都文京区本郷3−28−12)

 なお、本日の交渉で会社は、ナムコとUSENとの交渉期限、並びにUSEN売却を決める日活役員会の日時を5月末まで延期したこと、ナムコが日活労組との交渉を受けたことで、当初予定していたナムコ本社(大田区)抗議要請行動と、13:00からのストライキ突入はいったん回避いたします。
 今後の展開によっては、再度ストライキと抗議行動などを構えることもありますので、ご支援をよろしくお願いします。

 
日活闘争支援共闘会議 議長 碓井邦夫
映画演劇労働組合連合会(映演労連)委員長 高橋邦夫
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by daisukepro | 2005-04-27 17:08 | 映画

「日の丸」「君が代」の強制(1)

「日の丸」、「君が代」の強制

卒業式や入学式の君が代斉唱時に着席して処分された北九州市の教職員18人が憲法違反として処分の取り消しを求めた訴訟で4月26日、福岡地裁は君が代斉唱強制を不当とする判決をくだした。同判決は「君が代斉唱は合憲」とする判断を下したが、一方「学習指導要綱は教員が国歌斉唱を指導する義務までは課していない。市教育委員会は教育基本法の不当な支配に当たる」として減給処分の取り消しを命じた。
他方、東京では君が代斉唱で教職員の大量処分が続いている。

「3月31日都教委は、今春の卒業式で「君が代」斉唱時に起立を求める職務命令に従わなかったとして、公立学校の教職員52人を戒告・減給処分にしたと発表しました。(4月6日さらに1名の処分を発表し、計53名となった。)
10.23通達以降2度目の卒業式シーズン。約200人が処分された昨年に続き、大量処分が続きました。
都教委によると、38人が戒告、2度目の処分となる10人が減給10分の1.1カ月、一番心配していた処分3回目の教職員への処分内容は減給6ヶ月でした。養護学校教員2名、中学校教員1名、小学校教員1名が該当しました。今回は停職に至りませんでしたが、すぐに入学式があります。彼らが入学式も不起立であれば停職処分がでると思われます。定年退職する1人は、嘱託による再雇用選考合格も取り消されました。
学校別では、都立高校が44人、都立養護学校が4人、公立小中学校が4人でした。」

なぜ、首都圏をはじめ全国的にこのような醜悪な事態が起こるのか。「日の丸」「君が代」について追跡してみたい。
なぜなら、このままいくと日本の未来を担う青少年は「入学式で思想と良心の自由を奪われ、再度、卒業式で良心を剥奪され、お国のためアメリカの戦場に送り出される」ことになるからだ。

まず、知っての通り、憲法19条は「思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。」と規定している。
1985年、当時の文部省が国旗、国歌の徹底を通知したのを受け、北九州市教育委員会は「全員参加で起立して歌う」よう各校に指導、職員は職務命令を受けたが拒否して着席して斉唱せず、処分されたことが始まりである。
さらに、1999年8月13日、国旗国歌法が成立施行された。———————————————————————
(国旗)
第一条
1 国旗は、日章旗とする。
2 日章旗の制式は、別記第一のとおりとする。c0013092_10521782.gif
(国歌)
第二条
1 国歌は、君が代とする。
2 君が代の歌詞及び楽曲は、別記第二のとおりとする。c0013092_10282482.gif

—————————————————————————

法律は簡単な文面、しかし、教育現場では恐ろしい事態がエスカレートしていく。内心はどうあれ、教職者は君が代を起立斉唱して、国家主義に同意する態度を示さない限り、自分の良心に従う行動をとれば職場を追放されることになるからだ。モハメド・アリが良心的に徴兵拒否してチャンピオンの地位を剥奪、懲役を課せられたことを思い出さずにはいられない。
福岡地裁の憲法判断は納得がいかない。結局、最高裁で争われることになるだろう。

次回、東京都の事態についてーーーーーーーー、
国旗国歌を教育現場で強制するためにはかなり手の込んだ段取りが要求される。
10、23通達とは何か、都議会と行政の悪巧みをドキュメントする。
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by daisukepro | 2005-04-27 07:55 | 憲法

「日活闘争」緊急告知

日活闘争支援共闘会議と映演労連から、緊急のお願いです。

●ナムコ・日活経営陣に抗議ファックスの集中を!

 ご承知の通り、4月21日「USENがナムコから日活を買収」との報道がなされました。
 これに対して映演労連日活労組は、このM&Aに反対する声明を4月23日に発表しています。また、さきほどメールでお送りしたように、日活闘争支援共闘会議と映演労連は、本日「抗議要請文」をナムコ及び日活に提出しました。MICも、「反対声明」を発表しています。
 今回のM&Aは、「USENへの売却はない」「従業員や組合が嫌う経営権譲渡はしない」と言っていた2月4日団体交渉の発言を覆し、だまし討ち的に発表されたものです。
 ナムコは子会社日活の経営建て直しという親会社としての責任を放棄し、経営権をUSENに丸投げしようとしています。
 さらに譲渡先USENは、「旧・大阪有線」時代から違法営業を繰り返してきた経緯があるだけでなく、現在多額の有利子負債を抱える財務状態であります。また今回のM&Aは、事業が競合する日活の衛星メディア事業(日活の一番の安定収入部門)の切捨てを前提としたものであり、日活のコンテンツさえ確保されれば、日活の企業解体が推し進められる危険性を大いに孕んでいます。
 つきましては貴労組・貴団体からも、ナムコ・日活両社に対し、抗議要請ファックスの集中をお願いする次第です。
 宛先などは以下の通りです。お忙しい折とは存じますが、何卒宜しくお願いいたします。

【抗議FAX先=ナムコ】
株式会社ナムコ 代表取締役社長 石 村 繁 一
 〒146−8655 大田区矢口2−1−21
 FAX 03−3756−7608

★抗議FAX案文★
◇ナムコ経営陣は安易な経営権譲渡をやめ、親会社としての経営責任をまっとうし、真の日活再建に取り組め。
◇ナムコ経営陣は、USENへの日活株式売却交渉を一旦凍結せよ。
◇ナムコ経営陣は、日活の「新しいスポンサー」についてUSEN以外の選択肢を検討せよ。
◇ナムコ経営陣は、90年以上の歴史を持つ映画会社であり、長い間映像文化を担ってきた日活の伝統を絶やすな。

【抗議FAX先=日活】
日活株式会社 代表取締役社長 中 村 雅 哉
 〒113-0033 東京都文京区本郷3−28−12
 FAX 03−5689−1045

★抗議FAX案文★
○日活経営陣はUSENへの経営権売却に反対し、売却交渉をいったん凍結させろ。
○日活経営陣は、不誠実団交を猛省し、「従業員や組合が嫌う経営権譲渡はしない」と言った発言を守り、経営再建に向けて日活労組と協議を尽くせ。

○日活経営陣は労働組合との協議を真摯に行い、「新しいスポンサー」についてUSEN以外の選択肢を検討せよ。
○日活経営陣は、90年以上の歴史を持つ映画会社であり、長い間映像文化を担ってきた日活の伝統を絶やすようなことをするな。


●4月28日のナムコ要請行動と、昼休み日活社前集会にご参加を!

 日活労組は4月28日(木)、ストライキとナムコ要請行動、昼休み日活社前集会を計画しています。皆様に参加を呼びかける時間が有りませんが、ぜひともご参加をお願いいたします。

【4月28日行動予定】
 10:00〜10:20 ナムコ本社(大田区)社前抗議要請行動
 12:30〜      日活本社(文京区)社前集会
 13:00〜      ストライキ決行予定

 ※ なお、会社との協議次第で、変更の場合もあります。


日活闘争支援共闘会議 議長 碓井邦夫
映画演劇労働組合連合会(映演労連)委員長 高橋邦夫
**************************************
映演労連(映画演劇労働組合連合会)
〒113-0033東京都文京区本郷2−12−9
 グランディールお茶の水301号
電話 03-5689-3970 FAX03-5689-9585
http://www.netlaputa.ne.jp/~ei-en/index.html
  メールei-en@netlaputa.ne.jp
**************************************
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by daisukepro | 2005-04-26 16:24 | 日活闘争

風雲急「日活映画」

USENによる日活買収という記事が日経新聞に掲載された

「USENは二十一日、ナムコ子会社の日活を買収する方向で検討に入ったと発表した。日活が保有する約七千作品の映像資産を活用し、四月から始めた無料のブロードバンド放送向けなどインターネット上での映像配信事業を強化する。USENは映画配給会社のギャガ・コミュニケーションズを買収するなど映像や音楽資産の拡充を進めている。新興ネット企業によるコンテンツ(情報の内容)の囲い込みが本格化してきた。五月末までにナムコから日活の発行済み株式数(七千六十九万五千株)の五一%を取得する。買収額は数十億円になるとみられる。買収資金は手元資金で賄う予定」 [日本経済新聞 朝刊] [提供:日経テレコ

ところが、日活再建に取り組んでいる日活労組、従業員は何も知らされず、突然の発表だった。当然、日活労組はこの買収に反対である。労使激突は必至ーーーーーー。
25日、映演労連、日活闘争支援共闘会議はナムコと日活の経営者に抗議文を送った。

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株式会社ナムコ 代表取締役社長 石 村 繁 一 殿

日活株式会社  代表取締役社長 中 村 雅 哉 殿

抗議要請文

貴社らは4月21日、株式会社USENが日活株式会社を買収する、と発表しました。しかし日活の従業員の大多数を結集する映演労連日活労働組合は4月23日、このM&Aに反対する声明を発表しました。
私たち日活闘争支援共闘会議と、日活労組の上部団体である映画演劇労働組合連合会(映演労連)は、この日活労組の声明を全面的に支持し、株式会社USENへの日活株売却の撤回を求めるものです。

本年1月末、株式会社USENへの日活株式譲渡の情報を入手した日活労組は、株式会社USENの財務状況や企業体質を検討し、株式会社USENへの日活株式譲渡に反対することを決議して、2月4日の団体交渉でその旨を表明しました。その際、日活株式会社の経営陣は、「そのような事実はない」「従業員(組合)が嫌う経営権委譲はしない」と発言し、その発言を議事録確認することを了承していました。
ところが今回、貴社らは日活労組とのこうした約束を一方的に踏みにじり、だまし討ち的に株式会社USENへの日活株売却を発表しました。これは言語道断の非道な行為であり、社会的規範からも許されることではありません。私たちは強く抗議するものです。

日活の経営権を握ってきた株式会社ナムコが、突然日活を見捨て、他者に売却しようとしたことも大問題です。親会社としての経営責任を安易に放棄しようとするナムコ経営陣に対して、私たちは強く抗議するものです。

日活株売却先の株式会社USENについても、問題があります。USENは、旧・大阪有線時代から「無届け営業」「電柱の不法使用」によって業務停止命令・逮捕・告発などを繰り返し、「違法営業企業」と言われてきた経緯があります。
またUSENは、有利子負債が約1479億円(平成17年2月中間決算・連結)にも達しており、日活の「新しいスポンサー」としては、財務状態にも大きな不安があります。
なによりも問題なのは、今回のM&Aが、ケーブルによる事業体であるUSENと、日活の衛星メディア事業がバッティングするため、日活の一番の安定収入事業である衛星メディア事業を切り捨てざるを得ないことを前提にしている、欠陥M&Aであることです。
日活の中心事業である映画製作業についても、「日活の有するコンテンツ資産」に注目するだけで、具体的な経営策に言及がありません。多くの映画人が存続を願っている日活撮影所についても、「人と文化の殿堂」と言うだけです。私たちは、USENの狙いはコンテンツ確保だけであり、日活という企業体の解体再編を進めるのではないかと危惧します。

 以上の理由により、私たち日活闘争支援共闘会議と映演労連も、USENへの日活株売却に反対せざるを得ません。
 私たちは、ナムコと日活の経営陣はUSENへの株式売却交渉をいったん凍結し、日活労組と十分な協議を尽くすこと、労働組合との協議中は株式売却を行わないこと、「新しいスポンサー」についてUSEN以外の選択肢を検討すること、を強く要求するものです。
そして、映画会社として90年以上の歴史を持ち、長い間映像文化を担ってきた日活の伝統を絶やさぬよう、株式会社ナムコと日活株式会社が、それぞれの経営責任をまっとうすることを強く要請するものです。

2005年4月26日
日活闘争支援共闘会議
議 長 碓 井 邦 夫

映画演劇労働組合連合会
中央執行委員長 高 橋 邦 夫

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by daisukepro | 2005-04-26 14:55 | 日活闘争

新ローマ法王とパウロ2世

組織には派閥が付きもの。だが、キリスト教の総本山バチカンの枢機卿の中にも保守派と革新派があるとは驚いた。パウロ2世は保守派で反共主義者であったという。しかし、ドイツナチズムの歴史と無関係ではなかろう。彼は空飛ぶ法王として世界平和に貢献した。
神学者として著名なドイツ人の新法王は若い頃ナチスの組織にいたと言う経歴の持ち主だが、戦後のドイツ神学者のあいだでは信頼があった。しかし、パウロ二世のもとにいってから変わって、保守的になったという人もいる。キリスト教原理主義者のブッシュ大統領は新法王の歓迎を表明した。

ベネディクト16世は24日、就任式の説教で「キリストの扉は開かれている」などの前法王ヨハネ・パウロ2世の言葉を引用し、前法王の路線を継承していくことを強調した。【ローマ24日共同】c0013092_2021830.jpg今後、新法王の行動に関心がある人は、この時期にドイツのユンゲベルト新聞に目を通しておく必要がありそうだ。

『悲劇の人としてのヨハネ・パウロ2世 反共主義に根差した「カロルの過ち」
 ドイツのミュンスター市にある神学政治研究所(ITP)のミヒャエル・ラミンガー神学博士は、亡くなったローマ法王ヨハネ・パウロ2世を「反共主義に深く根ざしていたことが法王の最大の過ちであった」と語る。自らもカトリック教徒であるラミンガー氏は、時代の要請でより保守的に振る舞わなければならなかった法王を「悲劇の人」と表現した。それは、かってカトリック神父の多くが左翼運動の世界に身を置いていたドイツとも無関係ではなかったと証言している』(ユンゲ・ベルト特約=ベリタ通信) 
 
──メディアでは、亡くなったカロル・ボイチワ(ヨハネ・パウロ2世の本名)が、平和の象徴か偉大なる神秘主義者として賞賛されている。こうした見方について、批判的な神学観をもつあなたの考えを聞きたい。 
 
 「法王は、私にとっては悲劇の人だ。彼には、教会が直面している現代社会がもたらす難題に対処しなければならないという意識があった。彼は深遠なポーランド・カトリック主義が創り出した強硬な保守主義者だった。真の悲劇は、根っからの反共主義者であったことだ。何年にもわたってわれわれの時代の教会の歴史を書き記すことになる歴史的役割を担ったという評価は、宿命的なものだ」 
 
──ドイツでは進歩的な人々は、“カトリック的な”という言葉に縛られている。とりわけ多くの人の人生を束縛したり、性的欲求への憎悪をかき立てるだけでなく、罰則を含めた恥知らずな掟を定めている。この批判に思い当たる節はあるか? 
 
 「私はそうした批判に出会ったことがない。(その批判は)教会全体には、必ずしも当てはまっていない。確かに法王がそうした発言をしたことはあったが、むしろ、教会の保守主義者や一部の反動的な人間を諭す立場にあった。権威的構造を再構築したり、女性の権利を制限したりすることや、不犯の義務を保持することも含めて全てを、重大な問題として公表してきた。そのことによって、大多数の人をかんかんに怒らせ、多くの人が教会から離れることになった」 
 
──ドイツでは、政治的思考の持ち主は、カトリック教会が反動の塊として存在したことを経験している。しかし、ラテンアメリカでは、その何倍もの人たちがカトリック教会をもうひとつの代表だと見ているようだが。 
 
 「我々はカトリック教徒として意味を解釈し、狭い意味での教義と世間の人々とを区別しなければならない。またドイツでは、そのために多くの模範を示していることからも、カトリック教徒が反動的である必要はなかった」 
 
 「とりわけラテンアメリカにとっては、どこから解放の神学が生まれたのかが重要だ。こした潮流に対しても、法王が悲劇の役割を演じていた」 
 
──法王は、解放の神学の影響力を失わせるつもりだった。まだ続いているのか? 
 
 「どんな場合でも存在する。確かに徹底的に圧迫していた。後に殺害されたエルサルバドルのロメロ大司教が、1978年、ローマの支持を断ったときにそれは始まった。1983年のニカラグア訪問から教皇の立場が変わり、公然と声をあげて追い出すこことになった。解放の神学に反対するキャンペーンが繰り返され、80年代半ばには、ニカラグアの神学者エルネスト・カルデナル氏が停職に追い込まれた」 
 
 「解放の神学の影響力を失わせるためにヨハネ・パウロ2世が教皇に選ばれた。とくに、教区の底辺やラテンアメリカの社会運動の中で解放の神学が活力をもつことを食い止めようとした」 
 
──解放の神学は、ドイツにも反作用を及ぼした。どのような影響が残ったのか? 
 
 「キリスト教の世界では今でも人々の間で、解放の神学の思想が語り継がれている。彼らは、思考の基本に唯物論的な社会分析観をもち、正義と平和、天地創造の守護ための闘いの中にキリスト教徒の責務があることを熟考している。ミュンスター神学・政治研究所もその一部である。我々は、キリスト教徒の職責から、ドイツやどこか他の場所で行われている不正義を克服する一部分として貢献する」 
 
──戦争と社会破壊に反対するデモンストレーションによって、人々は同時にプロテスタント教区に目を向けている。カトリックの神父はいまや奇特な存在では。 
 
 「70年代までカトリック神父の多くが、左翼グループや運動の中に身を投じ、左翼政党の党員として活動していた。彼らの大多数は、今日では退職して年金生活を送っている。後継者は、保守主義者ばかりが増え、世事に疎くなる境遇が広がる中で、必要とされる人物を左翼の世界に探すことができなくなった」(4月5日付ユンゲベルト紙) 
 
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by daisukepro | 2005-04-24 19:52 | マスコミ

河野太郎のごまめの歯ぎしり

ことのついでに
国会議員河野太郎(写真)のコメントを紹介しておきます。
ぜひお読みください

朝日・NHK事件はままごと遊びだ 
ごまめの歯ぎしり−−河野太郎の国会日記(05年2月8日号)から
2005/02/09 c0013092_10491424.jpg--------------------------------------------------------------------------------

 NHKと朝日新聞の件でコメントを求められる。はっきり言って、この件に興味はない。

 1971年にマクナマラ元国防長官が作成したペンタゴンペーパーがニューヨークタイムズとワシントンポストに掲載された。アメリカ政府はこの文書を差し止めるためにいろいろとやったが、両紙は屈することはなかった。ウォーターゲート事件の報道でも政権からの圧力に屈せずに真実が明らかにされた。

 マスコミが第四の権力たらんとすれば、政府そのものの権力に対しても戦わなければならない。いかに安倍晋三が若手の花形政治家とはいえ、その力などたかがしれている。仮に安倍晋三が圧力をかけたとしても、その程度の政治的圧力で転ぶマスコミなど、存在価値はない。アメリカをはじめ、各国でマスコミが戦っていることに比べれば、今回の事件は、ままごと遊びだ。

 いまさら「政治圧力」とはちゃんちゃらおかしい
 だいたい朝日新聞もNHKも記者クラブの常連ではないか。身内で固まり、部外者は排除する組織の内側にいながら、報道の自由とか独立を言うか。記者クラブの暗黙の掟をみんなで守りながら、「政治の圧力をかけられた」とはちゃんちゃらおかしい。宮内庁の圧力で皇太子殿下のご成婚報道をひた隠しにしたのは、いったい誰だ。宮内庁の「政治的圧力」には喜々として屈しておいて安倍晋三からの政治的圧力(仮にあったとしたらだが)を特別に問題視するのか。

 8日付の新聞に、「法務省は不正流用が指摘されている検察庁の調査活動費について適切に執行されているとの報告書を衆院予算委員会理事会に提出した」という記事があった。「元幹部が主張する不正流用問題は現時点で調査する必要はないとしている」と、たんたんと事実を書いているだけだ。提出されたのは、調査をしてシロでしたというのではなく、検察庁は調査の必要がないと思ってますという報告だ。お前のお腹は黒く塗られているという指摘があれば、腹を見せながら、そんなことはないといえばよいものを、服も脱がずそんなことはないといっているわけだ。

 しかし、マスコミは、検察庁がそういう報告書を理事会に出しましたという記事を書いているだけ。事実を書く、つまり検察庁が報告書を予算委員会の理事会に出したということを記事にするのはよろしいのだ。が、この報告書をどう評価するのか。評価はしないのだ。おとがめがあるから。なんだ、とっくに権力に、権力の圧力にひれ伏してしまっているではないか。

 電力会社の金の圧力に屈するマスコミ報道
 六ヶ所村の再処理工場の問題に関して、まともな報道をしたマスコミはほとんど無い。電力会社の金の圧力に屈したのだ。原子力発電所が事故を起こせば、電力会社の発表に基づいて、事故があったという事実は報道する。が、原子力政策について批判的な報道はしない。電力会社の金が逃げるからだ。青森で六ヶ所村の取材を一生懸命やっていた新聞記者がいた。が、彼は本社に「栄転」になった。電力会社の圧力があったからだ。当然この圧力も記事になるのだろうね!

 NHKも朝日新聞も、両者の喧嘩について論評している他のマスコミも、とっくに圧力に屈しているじゃないか。記者クラブに入っているマスコミに、今回の事件についてどう思いますかと聞かれても、全く興味ない。
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by daisukepro | 2005-04-23 10:47 | マスコミ

続「海老沢前NHK会長の弁明」

さて、話題はNHK番組の政治介入問題に移るのだが、その前に「コンプライアンス委員会」ができた経緯について前会長は以下のように説明した。「どこの組織でも怪文書は出回るものです。内容の多くは人事からむ話です。NHKは能力主義だから、落ちこぼれてしまい、嫉妬心から怪文書を書く人もいる。調べると大半は誹謗中傷でした」
つまり、コンプライアンス委員会は怪文書対策のたれこみ機関として誕生したらしい。
「チーフプロデューサーの使い込み事件をきっかけに、公金の監査体制の強化とともに二重三重のチェック機関をつくりました。コンプライアンス委員会もそのひとつで、通報窓口を法律事務所にも設置しました。これまで17件の通報がありましたが、ほとんど問題にするものはありませんでした。そのうちの一件が、いわゆる従軍慰安婦の番組についてでした」
前会長は長井プロデューサーが番組の政治介入を通報したにも関わらず、ろくに調査もせず問題なしとしてゴミ箱に投げ捨てたことになる。もっとも、たれ込み機関というものは権力者が悪用しようと思えばいつでもできる。自分に不都合な問題は闇から闇に消し去ることはいたって簡単だ。番組の政治介入という重大な疑惑であればあるほど闇のまた闇の世界になることは想像に難くない。なにしろ、前会長は政治介入をさせた張本人(共犯者?)なのだから。
「私が問題になっていると知ったのは2001年1月葬儀参列中に右翼がNHKにきて騒いでいると聞きました。」つまり、放送前に番組内容を知った右翼がNHKに抗議にきたという知らせだ。抗議に来た人々はどういう手段と方法で放送前に番組内容を知ったのだろうか。「番組に対する批判は実際に放送されたものに対してすべきだ」と前会長自身もこの対談で認めている。「放送後3月の国会で質問がでました。(発見の会注——質問に答えて)放送前には、公平なのか、公正なのかは当然自主的に判断します。」
会長は右翼の抗議があったことを知ってから何が起こっていたかについては語らない。「放送前に現場の編集責任者がこれはとても公平ではないと判断したので、放送法32条2項に則って、一部を削るなど手をいれ、編集して放映しました。放映前に編集したりカットしたり、追加したりするのは当然です。取材を受けた方が自分の意見がカットされたから、けしからんというのは違うのではないでしょうか」とあたかも日常的な製作過程で自主的に改変した。従って政治介入はなかったと弁明している。
しかし、事実は番組内容を批判する人々、団体がNHKに抗議を行なった。管理責任者が一定改編を命令し、さらに取り直し、取り足しを現場に強制した。そしてまがりなりにも番組を完成させた。この段階で番組はまだその制作意図を首の皮一枚残されていた。その後、NHK管理責任者はこれでよしと思い、国会議員や閣僚に改変後の番組内容を説明にでかけた。ところが甘くはなかった。「これじゃだめだ。もっと公平公正にやれ」といわれる。そこで、NHKにもどり、政治家の指摘に従ってさらに番組を改竄して放送したのだから、通常の編集とは明らかに違う。つまりNHKの管理責任者が業務命令で行った行為だ。その最高責任者で編集の最終決定権を持つ者は前会長だけなのだ。その最高責任者の指揮命令で、制作意図とはまったく違う番組内容に改竄して放送したことが真相に思える。そこで、川上教授はすかさず、突っ込む「朝日新聞記者の松井さんは先鋭的な人としられている。没にする選択もあったのではないですか。昭和天皇を強姦罪で有罪とするような法廷を取り扱うこと自体、公平公正なのでしょうか」海老沢「そういう批判ならいいんです」
そうでしょう、前会長とおなじ意見なのですから。ここで話題は急転する。
「しかし、なぜ四年も経った今年一月になって朝日新聞が取り上げ、チーフプロデューサーが記者会見したのか。」(注闇に葬ったはずの事件をーーなぜ今になって)
「勘ぐりなんでけれども、取材相手からNHKが訴えられ、一審ではNHKが勝ったけれど、4月に事実関係の審理をすることになった。そのキャンペーンと見るべきなのか。私にたいする誹謗中傷がある中で、会長辞任にむけ一役買おうとしたのか。そこはわかりません。(政治的な圧力があったという)報道された事実関係はまったく違うのです。朝日新聞には意図的で事実関係を曲げた記事だと抗議しています。当事者である安倍さんと中川さんも否定しています」
当事者が否定するのは当たり前。しかし、安倍さんはNHK関係者とあった事実は認め、さらに「公平にやってください」と発言したことまで認めています。しかも、安倍さんは拉致被害者問題で闘うわたしを貶めようとする陰謀とまで発言しています。政治介入の事実はなかったことにしようとして自分たちを被害者に見立てる両者の言い分は奇妙に一致しているとは思いませんか。
そこで、また
川上教授「政治部OBらが発言力を強め、政治家の意向をくんで製作、編集現場に押し付けたりすると内部の声が私の耳にも届くようになったと川口元会長が朝日新聞にコメントしているが」
海老沢「朝日の記事がねつ造かどうかが問題の焦点なのに、これは問題のすりかえだと思います」とした上で弁明を始める。どう見ても、川口コメントは問題のすり替えどころか、政治介入が日常的に行われていると言う裏付け証言に他ならない。
海老沢「NHKは国会中継や政治討論、憲法問題などの番組をつくる。政治家から完全に距離を置けとなど言われたら、NHKは何のための報道機関なのか。NHKは政治的な公平さを保つために政府ではなく国会が予算の決定権を持っています。たとえば、NHKの株主は国民です。株主総会にあたる国会に出てくる国会議員に経営内容などについて説明するのは当然だしーーーそれを付合ってはいけないということになれば、報道機関としてのNHKの経営は成り立ちません。」
株主が国民まではいいが、国会が株主総会?この程度の認識でジャーナリストを名のらないで欲しい。会長の論理では国民の世論は多数党できまるということになる。世論調査は瞬間風速であり、多数党、政権党が世論を代表するものではないことは自民もよく知っている。NHKの国会討論がしばしば議席数に応じて発言時間を配分することがあるが、それは報道機関として公平ではない。報道機関は政権を監視し、権力の暴走を防ぐことが公共機関の役割ではないか。公平とは対立した意見に中立な態度を取るのではなく、権力から独立して国民の立場で公平に報道するということである。その社会的公約があるからNHK公共放送の資格を与え、国民が委託しているのである。海老沢前会長の公平論理ではNHKは公共機関ではなく政権党の広報機関になるではないか。その立場をないがしろにして政治家と癒着して政府の情報を垂れ流すだけでなく、川口元会長は政権党の意向に添って番組内容に介入する行為をとがめているのだ。NHKが政治家と完全に距離をおけなどとは誰も言っていない。
川上「それにしても政治家と接触してはならないという批判はおかしい」
海老沢「そうなれば日本は昔のファシズムに戻りますよ。私が常に重視しているのはバランス感覚と常識です。ニュースで最も難しいのは、何を取り上げるかの判断です。」
この感覚ってどう見てもジャーナリストではなく支配者の感性に満ちている。政治家を取材するのは自由、公平に接するのも自由、どういう態度で取材するかが問われているのだ。
川上「そうした点で今回の一連の報道はどうでしたか。」
海老沢「だいたいは意図的でした。意図的でないと従軍慰安婦問題もあんな取り上げ方をしないと思います」
この人が編集権の最終決定権を保有している限り、政府批判記事などは「バランス感覚がない」「取り上げるな」ということになる。さて、ここから本領発揮、権力者節が始まる。海老沢「日放労はチーフプロを支持する声明をだし、経営陣の総退陣を求めましたが、記者会見に同席した弁護士は朝日新聞の事実上の顧問弁護士と言われています。(注朝日はNHKの敵だから敵の弁護士と同席するような会見の発言は信用するなという意味を言外に含めている)」
「この混乱に乗じて出世を狙う幹部が後押ししたのではないかと見る人もいる。次はお前が会長だからとおだてられと言う憶測も伝え聞きますが、自己弁護になるので、私からいう話ではありません」
こういうのを下々では「げすの勘ぐり」という。
「自分たちがマスコミの雄だという意識のある人々(注朝日のことか)がNHKを目障りにおもい、弱体化を図ったと言うみかたもあります。最初から何らかの意図をもったキャンペーンのように思えてなりません」
川上「今回の不払い急増で公共放送の意義も問われています」
海老沢「大正14年からの受信料制度だが検討すべきと思う。対価主義にすべきという指摘もあります。BSにスクランブルをかけて有料化すべきだという提起もありました。そのときには私も発言したい」
川上「そうやって支える公共放送の必要性とはなんでしょうか」
海老原「災害や大事件などの緊急報道」
「伝統文化の保護継承」
「健全な民主主義の発展に寄与(国会中継・選挙報道)」
「この三つが公共放送の使命です。このことを国民のみなさんに、ぜひ理解してもらいたい」
以上が海老沢前会長の弁明です。
善良なる市民、声なき声、公序良俗、健全なる民主主義
権力者からよく発せられる耳慣れた言葉の響き、政治権力からの独立は一言もなし。
ともあれ、日常の業務として政治介入を認めた点を評価して、権力と身も心も一体化した海老沢前会長の辞任を祝福したい。退職金は払う必要なし。
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by daisukepro | 2005-04-21 08:11 | マスコミ