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米軍地位協定に抗議するバクダット市民

米軍地位協定に抗議するバクダット市民

今週のクイズはイラクからです。
写真は米国軍の地位協定締結に反対して激しく抗議するイラクの民衆です。
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各社報道によると2008年末までに米軍はイラクに駐留中の18個師団、16万の段階的撤退を計画している。既に、18州中12州で治安権限がイラク治安部隊に移譲が行われた。その後、米軍は2年から10年間、一定の部隊をイラクに駐留させるという。(実際はアメリカが望めば恒久的に駐留することは日本の現状をみれば明白だ)。国連決議によると外国軍駐留期限が今年末で切れるため、米軍がイラク駐留を継続するためには2国間の地位協定締結が必要だ。「協定案は都市部からの撤退期限は09年6月、全面撤退期限を2011年末、実際の撤退はイラクの治安部隊が治安権限を確保した後という条件が定められている。その判断は米軍に拒否権がある。イラク政府は改定を求めているがアメリカは難色を示している」(しんぶん赤旗10月24日)写真に見られるように,イラクでは米軍駐留に反発が強く、交渉はイラク政府の中でも異論が噴出して難航している。バクダットでは「占領軍はイラクから出て行け」などのスローガンを叫んで、サドル派の抗議デモや大規模な反対集会が連続して開かれているとBBCニュースは伝えている。
「10月23日、日米地位協定をめぐって、国際問題研究家の新原昭治氏が有事には米兵犯罪の第一次裁判権を放棄する密約があったことを証明する原文を入手し、記者会見で公表しました」(しんぶん赤旗10月24日)日本でも米兵犯罪への怒りが高まっている。
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by daisukepro | 2008-10-25 23:59 | クイズな人

配管工ジョー

今週のクイズな人はアメリカからです。

写真の男性はサミュエル・ジョセフ・ワーゼルバッカー(34)さんです。c0013092_14451472.jpg配管工のジョーと云えば知る人も多いと思います。アメリカ大統領選挙の公開討論でジョーの名が全米に脚光を浴びて、一躍マスコミのヒーローになりました。取り上げたのはマケイン候補です。10月12日、オハイオ州ホットランドで遊説中のオバマ候補に配管工ジョーは質問をぶつけました。「私は長い間、配管工として働いてきた。やっと小さな会社を買い取りたいと思っているが、あなたの税制で私は増税になるのか。いくら税金を払うことになるのか」
これに対してオバマ候補は「25万ドル以下の人はすべて減税になる」と答えた。
これをマケイン氏は16日のペンシルバニア遊説で取り上げ、「ジョーこそ男だ。増税しようとするオバマを阻止した。ジョー、私なら減税出来る。会社買収を支援出来るし、医療保険も提供出来る。オバマ候補では白人の中間層は増税になり、配管工のジョーのようなささやかなアメリカンドリームさえも持てなくなる。オバマ候補の税政策は社会主義的であり、自由主義とは違う。」と話したそうです。テレビ討論でもこの配管工ジョーが話題になりました。マッケイン候補は公開討論後の夕食会で「私の選対スタッフを全員解雇して、配管工ジョーを選対本部長に任命する」というジョークを飛ばしたほどだったという。
たちまち、ジョーはマスコミに押し掛けられ一躍脚光をあびた。ところが、ニューヨークタイムズ紙の調査でジョーの計画している配管会社の事業規模は増税対象にはならないことが明らかになった。BBCニュースの報道でも「ジョーは配管工のライセンスは持っておらず、税金も未納であったこと」が暴露された。一転、マスコミから袋だたきにあい、ニューヨーク株の乱高下のように、あっという間に、配管工ジョーは落ちた偶像になった。
白人中間層の票獲得をねらったマケイン候補の意図は裏目に出た。選挙戦も終盤になって語るに落ちるとはこのことを指すのでしょうか。オバマ候補の当選の可能性がますます高くなってきたといえる。今日もウオールストリートでは「緊急援助は銀行や証券会社ではなく俺たち労働者を援助せよ」と抗議する集会やデモが続いている。なにせ、マケイン候補はイラクが核を保有しているとウソをついて、イラク戦争を始めたブッシュ大統領と同じ共和党の候補者のことだから、アメリカ国民の眼は二度騙されない。決着の日がせまっている。
日本の選挙も11月30日投票に動いている。イラク戦争、アフガン戦争を支援してきた自公政権に騙されないようにしよう。犬は吠えても歴史は進む!
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by daisukepro | 2008-10-19 14:47 | クイズな人

助産婦を派遣して、アフガニスタンの母たちを救え!


今週のクイズな人は再びアフガンからです。

テレビなどの報道によれば、インド洋での給油活動を延長するための新テロ特措法改定案に民主党が採決を容認するという。国会を賛成多数であっさり通過しそうな雲行きだ。中国新聞が9月23日付けで7月後半にブッシュ大統領の特使が来日して「ロシアを除く主要国で部隊をアフガンに出していないのは日本だけだ」と指摘、インド洋での給油活動だけでは不十分との認識を示したーと報道していた。あわせて考えると、民主党の変身は仮面ライダー級だ。
アフガン戦争は9.11同時多発テロの報復戦争として始まった。7年も経つが、軍事とテロの連鎖反応は止まらず、タリバン掃討作戦で民間人の犠牲者は増え続けている。10月7日、NHKクローズアップ現代は「タリバン復活の脅威」を放送した。干ばつが続く北部地帯では農作物が育たず、アフガン政府はなにもしない。農民は絶え間ない空爆で家と家族を失い、大麻栽培で食いつなぐのがやっとである。大麻はタリバンが高く買ってくれるからだ。NHK番組の戦争に対する姿勢は曖昧だが、タリバンが復活する理由は分かる。国がしっかりした復興計画を立て、農業政策を実行すれば、荒れ地に作物が育ち、農民は麻薬やタリバンに頼らず暮らすことができる。武力行使でテロは解決しない。
カルザイ大統領でさえ、米軍にトライバル地帯の空爆中止を求め、タリバンとの交渉を呼びかけている。
アフガニスタンとパキスタンの国境地帯をトライバルエリアという。
国家の統治が及ばない部落族の支配地帯だ。アメリカの情報筋はここをタリバンが支配し、テロリストが潜伏しているという。オサマビンラディンもここに隠れているに違いないとメディアに流している。さらに、パキスタンは核を保有国である。パキスタンの政情不安定が続き、もし核爆弾がテロリストの手に入れば、アメリカ本土へのテロ攻撃の可能性があるなどとテロの脅威を煽っている。アメリカ軍はタリバン掃討作戦に3万2千人、来春までに1万人近くの兵力を派遣しようとしている。アメリカは混迷した経済状態を回復する為に巨額な公的資金(税金)を導入しなければならない。しかも、どの程度、資本投入すればいいか、いまだに明らかにできないでいる。戦争どころでは無いはずだ。しかも、すでに日本は巨額のドルを買って、アメリカ政府を援助している。その上、アメリカ軍は自衛隊の派遣せよとせまっている。虫のいい話だ。日本には憲法九条第2項がある。アメリカ軍の要求は重大な内政干渉ではないか。

話を元に戻そう。c0013092_143988.jpg写真は北部アフガン、ヒンズークシ山脈の山岳地帯にあるバダクスハン地区、病院の表で治療をまっている母親たちである。BBCの報道によれば病院までの距離は最も近いところで60キロもある。病院につく前に母親が死亡する例は数えきれない。この地方は国連の調査でアフガンの受胎率は7.5人で世界で2番目の記録である。母体死亡率は世界一である。赤ちゃんが16人誕生するとひとりの母親が死亡する割合だ。出産による母親の死亡率は28分に一人である。病院の建設、助産婦の育成など国がやるべき課題は多い。その前に、戦争状態に終止符を打たなければならないのだ。アフガンに軍隊はいらない、派遣するのは助産婦にしろ。
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by daisukepro | 2008-10-11 14:46 | クイズな人

二つの処刑と福田退陣

今週のクイズな人はカンダハル市からです。
写真の女性はマラライ・カカールさんです。c0013092_11473521.jpgアフガニスタンで著名な婦人警官、女性に対する犯罪取締部門の長官です。彼女は車で帰宅途中、タリバンに銃撃され暗殺されました。同乗していた息子さんも重傷を負いました。政府筋によると今年に入って6ヶ月間で700人以上の警察官が死亡したそうです。彼女は1982年に警察官になりました。父親と兄弟も同じ職業でした。カカールさんは銃撃戦で3人の暗殺者を射殺したことで著名でした。かねてよりタリバンからターゲットにすると脅迫を受けていました。
ブッシュ大統領はイラク占領軍8000人の撤退を表明して、そのうち数千人をアフガンへ送ると宣言しました。既に、米軍は不朽の自由作戦(OEF)をアフガン全土で展開、空爆と地上掃討作戦で米兵の戦死者は7年間に519人に達して、今年はすでに90人以上が犠牲になって過去最悪を記録しています。07年の空爆によって、民間人321人が亡くなっています。爆撃機は日本の三沢基地から飛び立ったのです。今年の6月、福田政権はこの掃討作戦に参加するためアフガン調査団を派遣しました。タリバンからみれば先遣隊です。
5月にタリバンはパキスタンと平和協定を結び、アフガン国内の戦闘力を強化してきました。その矢先、6月の調査団派遣です。8月26日、丸腰でアフガン復興の為に活動してきた伊藤和也さんが拉致され、その後、遺体となって発見されました。c0013092_11481270.jpg解剖所見では足に3発の銃痕がありました。タリバンの計画的におこなった犯行であることが明らかになりつつあります。ハルン・アミンアフガン駐日大使は4人の容疑者が逮捕され、彼らはパキスタン情報機関から暗殺指令を受けて伊藤さんを拉致殺害した。自衛隊派遣阻止が目的であったという見解を述べています。憶測の域を出ませんが、その後の報道をみると、6月の調査隊派遣の動きが、引き金になったことだけは間違いなさそうです。なぜか、伊藤和也さんの報道は9月1日の通夜と送る会を起点にマスコミからぴたりと姿を消しました。9月6日、福田首相が突然退陣を表明、内閣が総辞職しました。ご存知のように、マスコミは自民党総裁選挙一色になり、国会で伊藤さんの問題が追及されることもできなくなりました。「あたしは自分を客観的に見ることができるんです。あんたとは違うんです」という福田発言は意味が深く、憶測を呼びますね。9月23日にはブッシュ大統領特使が派遣され,アフガン派遣を見送った日本政府に自衛隊のアフガン派遣を強く求めていたと中国新聞は伝えています。麻生首相と小沢民主党党首がこの露骨なアメリカの内政干渉にどういう姿勢か見定めてから投票所に行きましょう。
ともかく米軍に追随する日本政府の対応によって、NGOの活動が阻害され、これからも丸腰の日本人の犠牲者がふえる危険性があります。麻生首相は国連の記者会見で憲法9条2項、見直しを発言しましたが、これほど、死者に鞭打つ、無神経な発言はありません。戦争でテロはなくせない。暴力の連鎖はとまらない。犠牲は常に丸腰民間人。これからもアフガン報道から目がはなせませんね。伊藤和也さんのご冥福を心から祈ります。

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by daisukepro | 2008-10-01 11:56 | クイズな人