<   2010年 06月 ( 2 )   > この月の画像一覧

NO NEW BASE,PLEASE SAVE DUGONG

 3月20日、JCJ主催の講演会「普天間問題のうらに隠された真実」が開かれた。講師は琉球朝日放送のキャスター三上智恵さんでした。「結局、(普天間移設先が国外、県外と言っているが)辺野古に戻ってくるのではーーー」と諧謔まじりに話していたのが印象に残っている。本当にそうなった。基地撤去を要求して闘い続けている沖縄県民を取材してきた立場からすると、日米安保条約を容認する国民世論が多数である限り政権が導きだす出す結論は見えてくるのだ。

日米同盟を基軸とすることが前提条件ならば、メジャーマスコミのスタンスはその意向にそって展開される。真っ向から批判する都合の悪い報道はクズ籠にポイ捨てにされる。沖縄の現地報道は九州に上陸するあたりで何故か消されてきた。基地反対運動や沖縄米軍基地に関わる報道は地元では報道されてもメジャーでは黙殺されてきた。地方局は民放キー局の系列支配の中で存在している。キー局からの圧力があることは容易に想像できる。

これは三上さんの話とは別だが、防衛施設庁の統計によると海兵隊員が沖縄米軍の犯罪は婦女暴行からタクシー強盗まで、1999年から2006年までの7年間の統計で年平均1000件も発生している。実に1日2.7件になる。しかし、それだけではない。日米地位協定によって米軍犯罪者の地位は手厚く保護され、基地の中に逃げ込めば警察の追求を逃れることができる仕組みになっている。私たちはこれら犯罪を沖縄の新聞や統計でしか知ることが出来ないが、米軍による賠償金支払いは発生件数の五分の一でしかない。先日も、米兵がバスを盗もうとした事件が伝えられた。犯人は嘉手納基地所属の上等兵、酒に酔っていたという。なぜ、沖縄に犯罪を犯す米兵が多いか、掘り下げて報道することが求められている。

真実を捏造するのは虚偽報道だが、黙殺はもっと犯罪的である。知っていて報道しない、させないというあり方はジャーナリストの自殺行為ではないのかと思う。

辺野古には連日、海辺の小屋につめて抗議行動を継続している人々がいるが、基地と有刺鉄線で隔てられた砂浜に枝を使い「THE FUTENMA BASE MOVE ON」と砂を堀って訓練中のヘリから見えるように大きく記し、それを書き直すために毎朝、遠くからやってくる老人がいた。
キャンプシュワブのメインゲート前では「NO NEW BASE,PLEASE SAVE DUGONG」と書いたパネルを持って雨の日も風の日も連日抗議する老人がいた。この人たちの怒りの大きさは計り知れない。今どうしているのか知りたい。

6月23日は沖縄の組織的戦闘が終結した日として、毎年慰霊式典が行われ総理大臣が列席して哀悼の誠とやらを捧げている。にもかかわらず、沖縄にまたひとつ米軍基地が辺野古に作られようとしている。
[PR]
by daisukepro | 2010-06-23 21:39 | 米軍基地

ややこしや ややこしや日米同盟

30分も歩くと汗が滲むような鬱陶しい季節になった。明日は菅総理が沖縄を訪問するという。菅総理は代表選挙直後のインタビューで「琉球処分を読んでいる、まだ全部読んでいないけど」と答えていたが、琉球処分から何を学ぶつもりなのだろうか、沖縄に行って鳩山前総理と同じ言葉を繰り返すことになれば最悪だ。できそこないのガマガエル見えるのは私だけだろうか。7年以内の普天間基地全面返還が日米合意されたのは1994年、あれから14年経っても基地は返還されないし、海兵隊員の犯罪は繰り返されている。いつまたヘリコプターが民家に墜落するかわからない。

それどころか何度か2+2(日米の外務大臣、防衛大臣)合意というものが繰り返されるうちに、いつの間にやら、沖縄海兵隊グアム移転にともなう費用1兆2000億円の内7100億円を日本が負担すること、さらに辺野古に新基地の建設する費用を日本が負担することまで、国会の承認がないまま勝手に日米間で合意された。鳩山前総理が沖縄県民をこの日米合意に従うよう説得したが、県民が聞く耳を持たなくなったことを理由に退陣した。つまり、2+2合意に従うよう説得しようとしたのだが沖縄県民に信任されなかったのだ。だったら反故にすべきはこの日米合意のはずだ。しかし、妙な話だ。本来ならば2+2合意を追認した日本代表の外務大臣、防衛大臣の二人が責任をとって辞任すべきではないのか。ところが、当事者の日本側の岡田外務大臣、北沢防衛大臣の二人は菅内閣で再任された。「ややこしや、ややこしや」である。

いつの間にか、日米安保は日米同盟と名を変えた。「日米同盟は二つの側面がありそのひとつが日米軍事同盟である」などと菅総理大が勝手に安保条約を解釈した上で、「日米同盟(この場合日米軍事同盟のことを指している)は日本や東北アジア、さらには世界中の平和と安定の要になっている。なので、日米同盟はまたは2+2日米合意を基軸に日本の普天間問題を解決したい」と繰り返し発言するようになった。その理由は中国の軍拡、北朝鮮の動向などを上げて、沖縄の米軍基地が抑止力になっているというのだ。中国が核武装をはじめたのも沖縄米軍基地が核を持ち込んでいたことがあるからだ。米軍は沖縄の基地に戦術核兵器を貯蔵する必要性はないので沖縄米軍基地に核は存在しないと言っているらしいが、どんな密約が引きだしの中に隠されているかわからない。中国の核武装には断固反対するが、日本に非核三原則があっても、中国はアメリカを疑っているのだ。日本が米国に対して卑屈な属国的態度を続ける限り、中国は軍事的に日本を信用しないだろう。第一に日米軍事同盟はいつ締結され、いつ国会で批准されたのだろうか。その文書を見た国民はいるのだろうか。「ややこしや、ややこしや」

 北朝鮮が疑われている軍事的挑発にしても作られた脅威であることは国連の動きをみれば容易に判断できる。沖縄海兵隊がこれらの隣国の様子から抑止力になるなどということは海兵隊の任務とはなんの関係もないことなのだ。いかなる政権であっても日本国憲法の遵守が求められている。外交や国政の判断基準は憲法である。基軸にするのは日本国憲法であり、日米同盟ではない。特に外交は憲法九条であることは言うまでもない。日本は米国の属国ではない。日本は日本なのである。そうでなければ米国と真の友好関係は生まれようがないと思うのだがーーーーー。
[PR]
by daisukepro | 2010-06-22 22:41 | 米軍基地