イシグロ氏の母親は長崎の原爆で被爆した。

【ストックホルム共同】今年のノーベル文学賞を受賞した長崎出身の英国人作家カズオ・イシグロ氏(63)は10日夜、スウェーデンの首都ストックホルムで共同通信の取材に応じ「すばらしい栄誉だ。日本の人々、特に私にとってかけがえのない思い出がある長崎の人々と賞を分かち合いたい」と喜びを語った。

 授賞式の直後に取材に応じた。記念の晩さん会でのスピーチでは、5歳の時に母親から日本語でノーベル賞が「ヘイワ(平和)」促進の賞だと教えられたことを紹介、それは「私たちの街、長崎が原爆により壊滅したわずか14年後だった」と語った。イシグロ氏の母親は長崎の原爆で被爆した。

 ノーベル賞授賞式後の晩さん会でスピーチするカズオ・イシグロ氏=10日、ストックホルム(共同)

 ノーベル賞授賞式後の晩さん会でスピーチするカズオ・イシグロ氏=10日、ストックホルム(共同)


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# by daisukepro | 2017-12-11 11:36 | 核廃絶

「フェイクニュースVS調査報道 日米メディアの課題」

「フェイクニュースVS調査報道 日米メディアの課題」講師:立岩陽一郎さん(ジャーナリスト、元NHK記者)(2017年12月9日 千代田区・法政大学;市ヶ谷キャンパス)2017年JCJ12月集会の立岩さんの講演部分のみの動画です。FmATVchより独占録画配信中です。講演後の質疑応答等、集会の全体のもようは、下記の動画でご覧になれます。 https://youtu.be/2Zwsvwnp2gk  カメラ大場、東野 編集 東野
質疑応答を付加してあります。

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# by daisukepro | 2017-12-11 11:28 | FmATVch

裏庭の園芸12ヶ月冬-3

裏庭の園芸12ヶ月冬-3

サクラの葉っぱが落ちてモミジの紅葉がはじまった。北風がくれたテーブルかけ。ブーツ少年も80歳の老人だ。桂の葉っぱは紅葉する間もなく緑色して地に落ちた。掃くだけで大仕事だ。カラスはサクラの枝ぶりの下見に、6月の巣作りのためか、カアと鳴く。


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# by daisukepro | 2017-12-11 11:14 | 裏庭の園芸12ヶ月

羽田新ルート 横田空域の返還はどうなる(東京新聞)

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# by daisukepro | 2017-12-10 21:31 | 米軍基地

水素発電施設が神戸で完成 世界初、市街地へ供給実験

来年1月に神戸市で、水素を燃料として発電した電気や熱を病院などの公共施設に供給する実証実験が始まるのを前に、水素発電のプラントが同市中央区のポートアイランドに完成し10日、記念式典が開かれた。市などによると、市街地での実証実験は世界初という。

 実験は来年1月下旬から3月中旬までの予定で、市が進める水素を活用した都市づくりの一環。水素は発電時には二酸化炭素を排出しないため、クリーンなエネルギーとして注目されている。

 プラントの敷地は約3700平方メートル。水素だけを燃焼させたり、天然ガスを混ぜて発電したりして、安定して運用できるかを調べる。

(共同)

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# by daisukepro | 2017-12-10 20:35 | 脱原発

「フェイクニュースVS調査報道 日米メディアの課題」

「フェイクニュースVS調査報道 日米メディアの課題」講師:立岩陽一郎さん(ジャーナリスト、元NHK記者)(2017年12月9日 千代田区・法政大学;市ヶ谷キャンパス)2017年JCJ12月集会の立岩さんの講演部分のみの動画です。FmATVchより独占録画配信中です。講演後の質疑応答等、集会の全体のもようは、下記の動画でご覧になれます。 https://youtu.be/2Zwsvwnp2gk  カメラ大場、東野 編集 東野
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# by daisukepro | 2017-12-10 19:54 | FmATVch

米朝に「核兵器使うな」 サーローさん、日本も道義的責任

【オスロ共同】今年のノーベル平和賞に決まった非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)のフィン事務局長やカナダ在住の被爆者サーロー節子さん(85)が9日、ノルウェー・オスロで10日の授賞式を前に記者会見した。サーローさんは対立が激化する米国と北朝鮮に「絶対に核兵器を使ってはならない」と訴え、核問題の外交解決を求めた。日本は核廃絶を目指す「道義的責任がある」と述べ、核兵器禁止条約に反対する日本政府を批判した。

 サーローさんは「被爆者は容認し難い苦しみを受けた」と強調。授賞式での演説で、原爆投下直後の広島の惨状について語ると明らかにした。

 ノーベル平和賞の授賞式を前に、記者会見するサーロー節子さん=9日、オスロ(共同)

 ノーベル平和賞の授賞式を前に、記者会見するサーロー節子さん=9日、オスロ(共同)


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# by daisukepro | 2017-12-10 08:42 | 核廃絶

「12・8」から76年 戦争の悲惨さ繰り返さぬため(赤旗主張より転載)

朝鮮半島や中国大陸、さらには東南アジアへと侵略をすすめていた戦前の日本が、アメリカ・ハワイの真珠湾や当時イギリス領のマレー半島コタバルを攻撃し、アジア・太平洋戦争の戦線を拡大した1941年12月8日から76年を迎えます。今年は当時「満州」と呼ばれた中国東北部へ侵略を開始してから86年、中国全土に侵略を拡張してからも80年にあたります。

 15年にわたる侵略戦争で戦前の日本は自国民とアジアの人々に莫大(ばくだい)な被害を与えました。戦争の悲惨さへの思いを新たに平和の叫びを上げ続けることは戦争の誤りを繰り返さないために不可欠です。

「戦争は人を狂わせる」

 「戦争をなくすために大事なことはまず戦争を知ることである」。財界人の一人、丹羽宇一郎氏が今年夏出版した著作『戦争の大問題』でこう指摘したことが反響を呼びました。国内の被害だけでなく、中国や太平洋の島々での住民虐殺や飢えた兵士同士の「人肉食」を通じ、「戦争は人を狂わせる」とその悲惨さを指摘したものです。

 戦前の日本が、海外に領土と利権を求めて開始した侵略戦争は、日本国民310万人以上と2000万人を超すアジア諸国民を犠牲にし、国内と侵略した国々で国土を荒廃させました。戦争を直接知る世代が少なくなる中でも、その悲惨な体験と傷痕は語り継いでいかなければなりません。

 広大な大陸の中国や圧倒的に国力が勝るアメリカを相手に、何の見通しもなく開始した戦争は、たちまち行き詰まります。中国大陸やアジア太平洋の各地へ侵略を拡大した日本軍は十分な補給も得られず、「軍人勅諭」や「戦陣訓」などで投降も認められず、「焼き尽くし、殺し尽くし、奪い尽くす」と言われた野蛮な略奪、戦死や病死でもない悲惨な餓死、「玉砕」「転進」などとごまかした敗走を余儀なくされたのです。国内や植民地からは人も資源も動員され、人類初の原爆投下や無差別爆撃などでも大きな犠牲を生みました。

 中国大陸での侵略戦争を本格化させた後、当時の中国の政府が置かれていた南京に軍を進め、投降を求めた中国兵や一般の民衆など数万とも数十万人とも言われる人々の命を奪った「南京大虐殺」が起きたのはちょうど80年前の12月初めでした。捕虜にしても食べさせる食料もなかったことが背景の一つと言われています。

 アジア・太平洋戦争の末期、地上戦の舞台となった沖縄の惨状は深刻です。住民は米軍の攻撃にさらされただけではなく、日本軍によっても戦争にかり出されたうえ、「スパイ」などの不当な口実で弾圧され、「自決」や集団死を強制されたのです。敗戦後も米軍の占領下で土地は奪われ、広大な米軍基地として今も県民の苦しみは続いています。

「戦争する国」にならない

 日本の敗戦の翌年、46年に制定された憲法は「政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにする」ことを定めました。文字通り戦後日本の出発点です。

 異常な「靖国派」の安倍晋三政権が戦争法の制定など憲法破壊を繰り返し、そのうえ憲法に自衛隊を書き込む改憲まで策しているのは、その原点を破壊するものです。二度と「戦争する国」にならないためにも、12・8を機に戦争の悲惨さを伝え続けることが重要です。



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# by daisukepro | 2017-12-09 09:45 | 戦争

爆風(21) 17/12/3

戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)

爆風(21) 17/12/3

明日へのうたより転載

 2人は隣室の佐野中尉の部屋に行き、青雲塾の重田中尉、麻殖生(まいお)見習士官らを呼び寄せた。《唐戸屯地区としてこれからどうすればいいのか》。大半の将校が爆死には反対の意見を吐いた。「ソ連軍との停戦ができ、敗戦になった今、ソ連の命令に逆らって家族を巻き込む玉砕戦法は承服しかねる」。ではどうすればいいのか。奇跡でも起こらぬ限り、この窮地から抜け出せない。みんな頭を抱えた。

 そこへ寮生が「塾長、お電話です」と呼びにきた。(後にして思えばこの電話が奇跡の始まりだった)。電話に出ると「こちらは遼陽のソ連軍司令部、自分は日本人通訳の菅野軍曹です」と早口で名乗る。「塾長の加々路ですが、何故私に電話されたのですか」と尋ねた。「東京陵の部隊本部に何度も電話したのですが林部隊長に取り次いでもらえません。やむなくそちらにかけました」との返事。なるほど、既に死を覚悟した部隊長にはソ連軍司令部との折衝などは無意味というわけだ。

 「ところで用件は何ですか」。加々路大尉は先方の返答次第では電話を切るつもりだ。「約束の時間に他の部隊は到着したのにあなたたちの部隊はどうしたのですか。それをお聞きしたい」。「我々は一般の軍隊と違って火薬製造の工場付属部隊であり、工場と同時に婦人、子どもも守らなければならない。他の部隊のように即座に行動するのは難しいのです」。「女子どもまで集合せよとは言っていない」。

 これ以上問答しても電話では分かってもらえそうにない。加々路は電話口で沈黙する。「ソ連軍司令部は、現在遼陽に集結した部隊を先に海城へ向けて出発させると言っています。自分の任務はあなた方の部隊が、時間に遅れてもいいから来るのか来ないのかそれを伺うことです」。これは重要な質問だ。どう答えるか加々路塾長は判断に迷った。《行かないと答えるとソ連軍との交信は切れたことになり、武力による報復もあり得る。かと言って唐戸屯部隊だけで、しかも責任者の吹野少佐を差し置いて松風塾長の自分が「行きます」と言えるものだろうか》。緊張で受話器を持つ手が震えた。

 「必ずそちらへ参ります」。決断の重みで一瞬息が止まる。「お待ちします」と言って電話は切れた。電話の周りに集まっていた将校たちが、電話の内容を察知して大きくうなずいた。塾長の決断から生じるあらゆる事態を、連帯責任でともに背負う覚悟が加々路に伝わる。さあこれで数時間の余裕ができた。やるべきことは何か。ソ連軍司令部との再交渉だ。頭の回転が速そうで、腰が据わった菅野軍曹がきっと手助けしてくれるに違いない。加々路、加藤両大尉は東京陵の川原鳳策少尉に連絡すべく立ちあがった。

 

 


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# by daisukepro | 2017-12-09 08:59 | 爆風

爆風(20) 17/12/2

戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)

爆風(20) 17/12/2

明日へのうたより転載

 久子の母が袱紗に入れて持ってきた現金や貯金通帳を「もうこんなもの必要ない」と言って草むらに投げ捨てた。国民学校の校門のところで「先生」の声とともに白鉢巻き姿の女の子に飛び付かれた。今年4月まで担任だった4年生の阿部容子だ。この子も10歳で短い一生を終えるのかと思うと不憫だった。校舎は廊下まで人で埋まっている。女学校の先輩でもある浜本大尉夫人の顔が見えたので会釈をした。

 担任の2年生の教室を覗く。机や椅子が窓際に片付けられ、中央に爆薬の箱がピラミッド状に2山積まれていた。教室の脇の階段を2階へ上る。爆薬の真上の教室に人が溢れ身動きもできない。教室前の廊下に車座になり、盃を前に置いて手を合わせている家族がいた。盃の中味は溶かした青酸カリに違いない。爆発の前に自ら命を絶つつもりか。その隣ではアルバム持参の人がいて、見せ合っては泣いている.

 人混みの中で浅野中尉が尺八を吹き始めた。曲目が進んで「海ゆかば」になるとそれに唱和する声が次第に高まっていった。8月末の満州の夜はもう寒いくらいだ。窓から外を見る。数か所で火の手が上がっている。避難した人たちがわが家に火を放ったのだ。久子は紅(くれない)の炎にそっと手を合わせた。

 久子は用事を思い出して職員室への階段を降りた。自分の机からチリ紙を取り出していると、突如電話が鳴りだした。とっさに受話器を取ると「至急柳中尉を呼んでください」と息の弾んだ声。林部隊長や幹部将校のいる部屋まで急ぎ、手近の将校に「柳中尉に電話です」と告げた。

 林部隊長への諫言が入れられず無力感にとらわれていた柳尚雄中尉は「今頃の電話、誰だろう」といぶかりながら職員室へ急ぐ。受話器を取ると耳慣れた鈴木弓俊少佐の声だ。「今遼陽にいる。詳しい話の余裕はない。ソ連軍との談判がうまくいきそうだ。導火線に火をつけるのだけは阻止してほしい」。

 ここで話は8時間ほど遡る。一度出発した唐戸屯部隊が「遼陽行き中止」の命令を受け、回れ右して部隊本部に引き返したのが午後3時半。吹野信平少佐から「逐次流れ解散せよ」と言われて加藤治久大尉は不審の念を深くした。「一体どうなっていんるんだ」。加藤は松風塾長の加々路仁大尉を訪ねて疑問をぶつけた。「私にも分からないが、林部隊長が遼陽行きの中止を決めたようだ。そうなればソ連軍の報復が目に見えている。部隊長は玉砕のハラではないだろうか」。《玉砕だけは避けなければならない》と2人の意見は一致した。

 


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# by daisukepro | 2017-12-09 08:52 | 爆風

爆風(19) 17/11/29

戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)

爆風(19) 17/11/29

明日へのうたより転載

 酔いの醒めた小林隆助は戸塚陽太郎ら庶務科警備の同僚とともに、あちこちが発生する火事の消火に奔走していた。小林家の食卓には、いざという時に服用する青酸カリのカプセルとサイダ―、カルピスの瓶が並んでいる。私たち貴重品のサイダ―やカルピスに目を奪われて、母親に早く飲ませろとせがんだがもちろん拒否された。このようにして、玉砕へ向けて時は一刻一刻進んでいった。

 国民学校2年生担任の鈴木久子先生は、朝日町の官舎で母親と兄夫婦、その長男の邦昭、預かっている挺身隊員の栗原松江、萩原愛子の7人で8月25日を迎えた。朝食後に町内会を通じて「男性は全員ロータリーに集結すること」との伝達を受ける。兄は冬用の衣類と食糧を持って出かけた。兄が出て行くと急に心細くなった。《東京陵はこれからどうなるのだろう。電気も水道も止まり、無防備になった町はソ連軍の進駐より先に、満人の暴徒に襲われるに違いない。しかしこちらには青酸カリがある。いざとなったら飲めばいい。何も怖がることはない》。鈴木先生は居直りの気持ちに達し気が楽になった。

 午後1時頃、道路が男達の声で騒がしくなった。遼陽へ向けて出発したはずの兄が帰ってきて「男たちがいなくなって家族を死地へ放り出すより、みんな一緒に死のうということになった」と言う。久子は《もちろんその方がいいに決まっている》と思った。

 夕方になると「国民学校に火薬を積んで玉砕する。行動を共にする者は9時に半鐘を鳴らすのでそれを合図に集合すること」との指示が町内会から伝達された。挺身隊員の栗原、萩原の両名から「一緒に学校へ連れて行ってください」と頼まれた。甥の邦昭は生後46日、兄嫁はしっかり抱きしめて頬ずりしている。母は薄化粧をして和服に着替えた。久子はいつもの教師の服装で学校へ行くことにした。

 そこへ同じ朝日町に住む軍属の猪野が来て久子の母に「うちの家内が恥ずかしくない最後を迎えられるようご指導ください」と頭を下げた。本人は部隊の任務があって奥さんと同道できないという。久子の母は目に涙を浮かべながら引き受けた。午後7時、今まで大事にとっておいた配給のカニ缶を開け、畑のさつま芋を掘りだして食卓を飾り最後の宴とした。

 夕食が終わると町内の半鐘が鳴る中を一同揃って学校へ向かった。月が煌々と照らす道に学校を目指す流れができている。逆に迫りくる死を逃れて東へ向かう流れもある。路上で生と死が交錯する。すれ違う際、知っている顔が見みえるとしばらく立ち止まって深々と無言で頭を下げ合った。

 

 


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# by daisukepro | 2017-12-09 08:42 | 爆風

爆風(18) 17/11/26

戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)

爆風(18) 17/11/26

明日へのうたより転載

 東京陵には第一工場の他に新しく建てられた第三工場がある。そこで働く工員の坂本吉次は、和泉正一中尉に命じられて7人の同僚とともに爆砕のための火薬運搬にあたった。消防車で第三工場の火薬庫と国民学校との間を数回往復し、50キロ入りの茶褐薬(TNT火薬)の木箱40個、総量2トンを運んだ。

 学校は2階建てで、1階に講堂、職員室、1年生から4年生までの教室、2階には5年生、6年生の教室があった。火薬が運び込まれたのは東端から2つ目の2年生の教室。隣の3年生の教室の間に2階へ上る階段がある。2年生の教室の真上が5年生、隣が6年生の教室で、もし爆発が起これば木っ端みじんに吹っ飛ぶはずだ。火薬は2年生の教室の中央に2山に積まれた。

 坂本たちが作業を終えたのは夕暮れだった。坂本自身は玉砕に加わる気はない。吉野山を越えて逃げるつもりだ。さっさと自宅へ戻り準備をした。単身の身軽さで荷物も少ない。出がけにやはり気になって学校を覗いてみた。各教室とも人がいっぱいだ。特に爆薬の真上の教室はぎっしり詰まっていて、中に念仏を唱える年寄りも見られた。坂本は火薬を運んだ自分の行為に複雑な思いを抱きながら学校を後にした。

 爆薬の点火役は独身の稲月光中尉と柳尚雄中尉が林部隊長から指名された。2人はピラミッド状に積まれた爆薬の頂上に登って、導火線を差し込む穴をドリルで開ける。導火線を差し込んで点火の準備は整った。作業を終えた柳が「何故自爆しなければならないんだろう」と呟くように稲月に訊いた。「林部隊長も吹野少佐殿も死ぬんだ。一緒に死んでもいいではないか」と答えた稲月だが、自分でも納得いかない。

 そこへ岡崎大尉、竹村大尉、得能中尉がどやどやと入ってきて「今一度林閣下に自爆中止を諫言しようではないか」と柳、稲月に声をかけた。2人は即座に賛同し、5人揃って林部隊長の前へ進み出た。話を聞いた部隊長は目を剥いて怒った。「お前たちは若いからどこへでも行けるが、年寄りや婦人子どもはどうする。敵に辱めを受けるくらいなら死んだ方がいいのだ。死ぬのが嫌なら勝手にどこへでも行けばいい」。部隊長の剣幕に諫言を諦め、岡崎たち3人は席を立つ。「我々は死にません」。

 戸塚家と小林家が合流した朝日町の小林隆助宅では、2人の母親とそれぞれの長女の戸塚和子、小林延子は今夜死ぬ覚悟を決め、青ざめた顔で時を待っていた。国民学校2年生の私をはじめ幼い子どもたちは玉砕の意味が分からず、まるで遠足に来たようなはしゃぎ方。あちこちから上がる火の手が窓から見えた。

 


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# by daisukepro | 2017-12-09 08:36 | 爆風

潮流(赤旗転載)

さかのぼること紀元前1000年。古代イスラエルのダビデ王によって定められた聖都。それがユダヤ人による永遠の首都エルサレムだと彼らはいいます▼「それを認めることは、何より歴史的に正当なことだ」。イスラエルの閣僚らは喜色を浮かべ歓迎しました。トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都と承認し、米大使館を移す方針を決めたことを▼歴史的な日としたネタニヤフ首相は「エルサレムは3000年にわたって我々の希望、夢、祈りの要だ」とツイッターに投稿。一方で、エルサレムを首都とする国家の樹立をめざすパレスチナをはじめ世界中が強く反発しています▼パレスチナ自治政府のアッバス議長は「和平を達成するためのすべての努力を台無しにするもの」と非難。「過激派組織が仕掛ける宗教戦争を助長し地域全体に損害を及ぼす。それは重大な局面を経て、終わりのない戦争へと我々を導くだろう」と警告しました▼イスラム、キリスト、ユダヤの3宗教の聖地が混在し、世界の縮図ともいわれるエルサレム。複雑な成り立ちやイスラエル建国の経緯もあり、国際社会はその帰属についてイスラエルとパレスチナの交渉で決めるべきだとしてきました▼国連では緊急会合が呼びかけられるなど、各国は対立の深まりを懸念しています。パンドラの箱を開けたトランプ大統領。人びとが安息をもとめる祈りの街に災いをもたらす愚かさ。世界に壁を築き、火種をまき散らすこのトラブルメーカーを止めなければ。



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# by daisukepro | 2017-12-09 08:24 | 潮流(赤旗)

米政権に抗議、世界へ波及 衝突で死者、エルサレム認定怒り

【エルサレム共同】トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都と正式承認してから初の金曜日となった8日、エルサレムやパレスチナ自治区でイスラム教の集団礼拝後に大規模デモが行われた。計数千人が参加し、イスラエル軍と衝突、パレスチナの保健当局や赤新月社によると、パレスチナ人1人が死亡、200人超が負傷した。抗議活動は各国に波及し、世界のイスラム教徒に怒りが広がった。

 パレスチナ諸派は「怒りの日」として参加を呼び掛けた。死者が出たのは自治区ガザで、イスラエル軍兵士の発砲を受けた。

 8日、エルサレム旧市街で、イスラエルの警察官(右)と対峙するパレスチナ人のデモ参加者ら(ロイター=共同)

 8日、エルサレム旧市街で、イスラエルの警察官(右)と対峙するパレスチナ人のデモ参加者ら(ロイター=共同)


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# by daisukepro | 2017-12-09 08:10 | 中東問題

パレスチナ人数千人が抗議デモ、イスラエル軍との衝突で計約50人が負傷

【エルサレム共同】トランプ米大統領は6日、エルサレムをイスラエルの首都と宣言、歴代米政権の中東政策から大きく転換した。中東諸国では反発が拡大し、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスは7日、インティファーダ(反イスラエル闘争)開始を呼び掛けた。ヨルダン川西岸の自治区各地ではパレスチナ人数千人が抗議デモを実施し、一部で参加者が投石、イスラエル軍との衝突で計約50人が負傷した。国際テロ組織アルカイダ系「アラビア半島のアルカイダ」も「首都認定」を非難した。

 ロシアは首都認定が「国際社会の分裂を招く」と批判し「深刻な不安」を表明した。

 トランプ米政権への抗議デモで叫ぶパレスチナ人ら=7日、エルサレム旧市街(ロイター=共同)

 トランプ米政権への抗議デモで叫ぶパレスチナ人ら=7日、エルサレム旧市街(ロイター=共同)


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# by daisukepro | 2017-12-08 21:38 | 中東問題

戦争になれば日本などの北東アジアで100万人規模の犠牲

朝日の尾形記者「米国では戦争の被害想定がありグラハム上院議員にCNNアンカーは、戦争になれば日本などの北東アジアで100万人規模の犠牲が出かねないと質す。グラハム氏は、北東アジアと米国どちらかを選ぶならば『大統領は(北東アジア)地域より米国選ぶ』との見方示す」
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# by daisukepro | 2017-12-08 07:55 | 戦争

世界が分断され「暗い雰囲気」に覆われている

【ストックホルム共同】今年のノーベル文学賞に決まった長崎生まれの英国人作家カズオ・イシグロ氏(63)が6日、スウェーデンのストックホルムで記者会見し、世界には「大きな分断」があるとし、今後の創作活動を通じて修復に貢献したいと意欲を示した。母親が長崎への原爆投下で被爆したことを紹介、非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)の平和賞受賞は「核の歴史の重要性に光を当てることで、大きな喜びだ」と語った。

 世界が分断され「暗い雰囲気」に覆われていると指摘。「私たちをまとめ上げる何かが必要。その前向きな象徴になれるとしたら光栄だ」と述べた。

 ノーベル文学賞の授賞式を前にした記者会見で、笑顔を見せるカズオ・イシグロ氏=6日、ストックホルム(共同)

 ノーベル文学賞の授賞式を前にした記者会見で、笑顔を見せるカズオ・イシグロ氏=6日、ストックホルム(共同)


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# by daisukepro | 2017-12-08 07:38 | 文化

籠池夫妻、異例の「勾留4か月」は「人質司法」か

籠池夫妻、異例の「勾留4か月」は「人質司法」か…弁護士が裁判所の対応を批判

籠池夫妻、異例の「勾留4か月」は「人質司法」か…弁護士が裁判所の対応を批判
学校法人「森友学園」が建設していた小学校校舎(大阪府豊中市)

7月に詐欺の疑いで逮捕された学校法人「森友学園」前理事長の籠池泰典氏と妻の諄子氏の保釈申請が、11月22日、大阪地裁に却下されたと毎日新聞などで報じられた。11月13日、公判前整理手続きが始まったが、7月31日に逮捕されて以後、大阪拘置所での勾留が約4か月に及び、家族との接見も禁止されている。

通常、詐欺や詐欺未遂の罪で起訴された場合、勾留はどのくらいの期間か。勾留が続くことで、被告人にはどのような不利益があるのか。刑事事件に詳しい小笠原基也弁護士に聞いた。

●なぜ保釈が認められないのか?

「起訴前に勾留されている場合、起訴後も勾留は続きますが、起訴されたその日から保釈の請求ができます。裁判所が、保釈を却下できるのは、罪名が重い場合や、重い前科がある場合など、一定の場合に限られています。

籠池夫妻の場合、『罪証隠滅のおそれ』か『被害者その他事件の審判に必要な知識を有すると認められる者若しくはその親族の身体若しくは財産に害を加え又はこれらの者を畏怖させる行為をすると疑うに足りる相当な理由があるとき』のいずれかにあたると裁判所が判断しているためと考えられます」

それでは保釈が認められなかったのは、当然のことなのか。

「そうではありません。裁判官によっては、罪状を否認したり、黙秘しているというだけで、容易に『罪証隠滅のおそれ』があるとして、保釈を認めない場合があります。しかし、このような抽象的な『おそれ』だけで保釈を認めないのは違法です。罪証隠滅にしろ、証人等への威迫にしろ、具体的・現実的な危険がなければ、保釈は認められるべきでしょう。

籠池夫妻の場合、詐欺を証明することができる証拠があるからこそ起訴したのでしょう。警察が押収した過去に作成された証拠書類を今さら破棄することは考えられませんし、今回の詐欺は組織性のあるものとも考えられません。詐欺の相手方は公務員であり、これを威迫等するということも現実的ではありません。いかに被害金額が多く、罪状を否認しているとしても、保釈を却下し続けるというのは、組織性のない詐欺においては、あまり例がないことだと思います。

加えて、籠池夫妻は、接見禁止が付されていますが、検察官が、有罪の証拠は十分であると考えて起訴した後まで、長期間接見禁止が継続するというのは、もはや非常識というほかありません」

●勾留が長引くことの不利益とは?

勾留が長引く事で、被告人には、どのような不利益が生じるのか。

「不当な勾留や接見禁止が続くことで、被告人は、保釈による自由な活動ができないこと、それによって、経済的な不利益等が生じることは当然です。さらに家族にも会えず、孤立した拘禁が続くと、精神的にも多大な負担となり、拘禁症状と呼ばれる症状が現れ、命や健康を害することも心配されます。

重要なのは、このような不当な取扱いを行っているのが、訴追をしている検察官ではなく、国民の人権を守るはずの裁判所が行っているというところにあります。このような裁判所の態度が『人質司法』、『中世の司法制度』と国際的に批判されるのは当然です」



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# by daisukepro | 2017-12-08 07:25 | モリカケ事件

沖縄保育園の落下物、米軍ヘリか 防衛省、県警が調査

沖縄県宜野湾市で保育園に円筒状の物体が上空から落下したトラブルで、同じ時間帯に米軍のCH53大型輸送ヘリコプターが付近を飛行していたことが7日、分かった。政府関係者が明らかにした。防衛省や沖縄県警は、米海兵隊が落とした可能性が高いとみて詳しく調べる方針。

 関係者らによると、7日午前10時15分ごろ、同市野嵩2丁目の「緑ケ丘保育園」から約300メートル西の米軍普天間飛行場でCH53が離陸。約5分後、保育園で「ドン」という音がし、屋根を確認すると円筒状の器具が落ちていた。CH53は離陸後、保育園の方角に向かって飛んでいたという。

(共同)

 沖縄県宜野湾市の緑ケ丘保育園に落下した、表面に英語が書かれた円筒状の物体=7日午後、沖縄県警宜野湾署

 沖縄県宜野湾市の緑ケ丘保育園に落下した、表面に英語が書かれた円筒状の物体=7日午後、沖縄県警宜野湾署


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# by daisukepro | 2017-12-08 07:14 | 沖縄

審査委員賞】ジャーナリスト梅田正己さん「日本ナショナリズムの歴史」全4巻(高文研)

 平和や人権擁護などに貢献した報道や作品を表彰する「平和・協同ジャーナリスト基金賞」の第二十三回受賞作が一日発表され、本紙社会部の望月衣塑子(いそこ)記者(42)=写真=の「武器輸出及び大学における軍事研究に関する一連の報道」が奨励賞に選ばれた。九日に贈呈式が行われる。

 望月記者は本紙で、日本における武器輸出の拡大や軍事研究費の増加について報じ続け、昨年七月には「武器輸出と日本企業」(角川新書)も著した。授賞理由は「武器輸出三原則が事実上撤廃されてゆく過程や日本企業が武器の生産・輸出に傾斜していく経緯がリアルに描写され、現状への警告となっている」としている。

 基金賞(大賞)には戦時中の朝鮮人強制連行などを取材し続け、今年九月に亡くなった作家・林えいだいさんを描いたRKB毎日放送のドキュメンタリー映画「抗い 記録作家林えいだい」が選ばれた。

 同基金賞は一九九五年に設立、市民からの寄付で運営されている。本紙は二〇一三年に「憲法に関する一連の企画」で、一五年に「平和の俳句」で基金賞を受賞している。

 今回の他の受賞作は次の通り。

 【奨励賞】沖縄タイムスの連載「銀髪の時代『老い』を生きる」▽シンガーソングライター清水まなぶさん「追いかけた77の記憶 信州全市町村戦争体験聞き取りの旅」(信濃毎日新聞社)▽朝日新聞高知版の連載「南洋の雪」▽パワー・アイ製作のドキュメンタリー映画「被ばく牛と生きる」▽広島市立基町高校美術部「被爆者の体験を絵で再現する活動と10年間の作品集」【審査委員賞】ジャーナリスト梅田正己さん「日本ナショナリズムの歴史」全4巻(高文研)

 平和や人権擁護などに貢献した報道や作品を表彰する「平和・協同ジャーナリスト基金賞」の第二十三回受賞作が一日発表され、本紙社会部の望月衣塑子(いそこ)記者(42)=写真=の「武器輸出及び大学における軍事研究に関する一連の報道」が奨励賞に選ばれた。九日に贈呈式が行われる。

 望月記者は本紙で、日本における武器輸出の拡大や軍事研究費の増加について報じ続け、昨年七月には「武器輸出と日本企業」(角川新書)も著した。授賞理由は「武器輸出三原則が事実上撤廃されてゆく過程や日本企業が武器の生産・輸出に傾斜していく経緯がリアルに描写され、現状への警告となっている」としている。

 基金賞(大賞)には戦時中の朝鮮人強制連行などを取材し続け、今年九月に亡くなった作家・林えいだいさんを描いたRKB毎日放送のドキュメンタリー映画「抗い 記録作家林えいだい」が選ばれた。

 同基金賞は一九九五年に設立、市民からの寄付で運営されている。本紙は二〇一三年に「憲法に関する一連の企画」で、一五年に「平和の俳句」で基金賞を受賞している。

 今回の他の受賞作は次の通り。

 【奨励賞】沖縄タイムスの連載「銀髪の時代『老い』を生きる」▽シンガーソングライター清水まなぶさん「追いかけた77の記憶 信州全市町村戦争体験聞き取りの旅」(信濃毎日新聞社)▽朝日新聞高知版の連載「南洋の雪」▽パワー・アイ製作のドキュメンタリー映画「被ばく牛と生きる」▽広島市立基町高校美術部「被爆者の体験を絵で再現する活動と10年間の作品集」【審査委員賞】ジャーナリスト梅田正己さん「日本ナショナリズムの歴史」全4巻(高文研)

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 平和や人権擁護などに貢献した報道や作品を表彰する「平和・協同ジャーナリスト基金賞」の第二十三回受賞作が一日発表され、本紙社会部の望月衣塑子(いそこ)記者(42)=写真=の「武器輸出及び大学における軍事研究に関する一連の報道」が奨励賞に選ばれた。九日に贈呈式が行われる。

 望月記者は本紙で、日本における武器輸出の拡大や軍事研究費の増加について報じ続け、昨年七月には「武器輸出と日本企業」(角川新書)も著した。授賞理由は「武器輸出三原則が事実上撤廃されてゆく過程や日本企業が武器の生産・輸出に傾斜していく経緯がリアルに描写され、現状への警告となっている」としている。

 基金賞(大賞)には戦時中の朝鮮人強制連行などを取材し続け、今年九月に亡くなった作家・林えいだいさんを描いたRKB毎日放送のドキュメンタリー映画「抗い 記録作家林えいだい」が選ばれた。

 同基金賞は一九九五年に設立、市民からの寄付で運営されている。本紙は二〇一三年に「憲法に関する一連の企画」で、一五年に「平和の俳句」で基金賞を受賞している。

 今回の他の受賞作は次の通り。

 【奨励賞】沖縄タイムスの連載「銀髪の時代『老い』を生きる」▽シンガーソングライター清水まなぶさん「追いかけた77の記憶 信州全市町村戦争体験聞き取りの旅」(信濃毎日新聞社)▽朝日新聞高知版の連載「南洋の雪」▽パワー・アイ製作のドキュメンタリー映画「被ばく牛と生きる」▽広島市立基町高校美術部「被爆者の体験を絵で再現する活動と10年間の作品集」【審査委員賞】ジャーナリスト梅田正己さん「日本ナショナリズムの歴史」全4巻(高文研)



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# by daisukepro | 2017-12-07 20:31 | マスコミ

まちなかパレード@調布

11月29日東京・調布市、約30団体でつくる実行委員会主催の「まちなかパレード@調布」に「市民の力で政治を変えよう!」と180人の市民が参加、安倍改憲反対など様々な要求を訴えました。FMAから配信中です。https://www.youtube.com/watch?v=wj9et__lEDs
カメラ 丸山 編集配信 大場

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# by daisukepro | 2017-12-07 17:56 | FmATVch

フランスに建設中の国際熱核融合実験炉(ITER)

 【ワシントン共同】日米欧やロシアなどが国際協力でフランスに建設中の国際熱核融合実験炉(ITER)について、ITER機構は6日、建設計画の50%を達成したと発表した。工事は当初計画から大きく遅れ、建設費は約200億ユーロ(約2兆7千億円)に膨らんでいる。

 ITERは、核融合反応で生じるエネルギーを発電に利用できるかどうかを実験する施設で、発電はしない。機構は2025年に運転を始めて核融合を起こすための条件を確かめ、35年には燃料を入れて核融合反応を実現したい考え。

 日本は主要部品の超電導コイルや収納容器などを担当している。

 フランスで建設が進む国際熱核融合実験炉(ITER機構提供・共同)

 フランスで建設が進む国際熱核融合実験炉(ITER機構提供・共同)


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# by daisukepro | 2017-12-07 17:12 | 脱原発

トランプ大統領のエルサレム首都認定 「越えてはならない一線だ」と世界のリーダーたちから反発

アメリカのドナルド・トランプ大統領は12月6日、ホワイトハウスで演説し、公式にエルサレムをイスラエルの首都と認め、国務省に対しテルアビブにあるアメリカ大使館をエルサレムに移転する手続きを始めるように指示したと正式に表明した。

「エルサレムをイスラエルの首都と認める時が来た。これは、現実を認めるということだ。そしてこれは正しい行動でもある」

トランプ氏はまた、イスラエルとパレスチナの「双方が受け入れられる和平交渉」を目指して努力することを表明し、もし双方が同意したら、二国間で問題を解決することを支持すると述べた。

世界各国の指導者からは、アメリカがこれまでの中東政策を逆行させ、パレスチナの和平交渉を阻害する恐れがあると懸念を強めている。

パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス議長は5日、トランプ氏との電話会談で、大使館移転の説明を受けた。

アッバス氏はトランプ氏に、「今回の決定は和平プロセスや中東地域、そして世界の平和、安全、安定の危機をもたらすことになる」と警告した。

パレスチナ自治政府は電話会談後、声明を発表し、6日から3日間、抗議活動を行うよう呼びかけた。

MUSA AL SHAER VIA GETTY IMAGES
ベツレヘムの広場でトランプ氏に抗議するパレスチナ人 (Photo credit should read MUSA AL SHAER/AFP/Getty Images)

英パレスチナ大使館のマニュエル・ハッサシアン大使は声明で、大使館の移転は、イスラエルとパレスチナの和平プロセスを崩壊させる「死の接吻になる」と批判した。ヨルダン国王のアブドゥラ2世やサウジアラビアのサルマン国王も同様の懸念を表明した

トルコのタイイップ・エルドワン大統領は5日、「エルサレムはイスラム教徒にとって越えてはならない一線だ」と、強い懸念を表明し、トルコがイスラエルとの断交に踏み切る可能性も示唆した。

イランの最高指導者アリ・ハメネイ師は、大使館の移転は、アメリカが中東政策を行う「資格がないこと、そして失敗していることの象徴だ」と批判した。イランのハッサン・ロウハニ大統領も6日、「今回の決定は、新たな危機を呼び起こす傲慢で、シオニズム(ユダヤ人の民族国家をパレスチナに樹立することを目指した運動)的な行いだ」と述べた

ドイツのシグマール・ガブリエル外相は、大使館の移転でさらなる衝突を生み出し、「極めて危機的な状況が加速するだろう」と語った

イギリスのテリーザ・メイ首相は大使館移転問題について直接トランプ氏と協議すると述べ、ボリス・ジョンソン外相も「懸念を持ってニュースを見ている」と不安を表明した。

フランスのエマニュエル・マクロン大統領はトランプ氏との電話会談で、「エルサレムの位置付けは和平交渉を通じて解決するべきだ」と伝えた

ロシアのウラディミール・プーチン大統領も5日、アッバス議長との電話協議で「中東情勢の状況を複雑化させる」と懸念を示した

ローマ法王フランシスコは6日、バチカンで演説し、「エルサレムは、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地がある随一の街だ。私はこの数日間の状況に強い懸念をもっている。エルサレムの現状を尊重すべきと、あらゆる人たちに呼びかけたい」と述べた。


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# by daisukepro | 2017-12-07 17:02 | 中東問題

トランプが「エルサレム首都」認めれば中東は火薬庫に逆戻り


<トランプがイスラエルの米大使館をテルアビブからエルサレムに移すと、なぜ大問題なのか>

アメリカのドナルド・トランプ米大統領がもし、イスラエルの米大使館を現在のテルアビブからエルサレムに移転するという公約を実行に移せば、イスラム過激派を暴力に駆り立て、ただでさえ緊張している中東情勢を激しい苦悩の淵に突き落とすことになると、ヨルダンのアブドラ国王が12月1日に警告した。

「米大使館をいま移転すれば、パレスチナやアラブ諸国、イスラム圏の反発を招き、イスラエルとパレスチナの2国家共存による中東和平の実現を脅かす」と、米下院議員との会談でアブドラは語った。アメリカの移転決定を好機と見たテロリストたちが「民衆の怒りや不満、絶望感を煽り、自分たちのイデオロギーを拡散させる」口実に利用するだろうとも言った。

パレスチナのイスラム原理主義組織ハマスは2日に早速、もしエルサレムに移転するならインティファーダ(民衆蜂起)を呼び掛けると声明を出した。

トランプは12月6日にも米大使館のエルサレム移転を発表する方針と報じられる。ホワイトハウスはまだ何も決まっていないとしながらも、「大統領はかねてから、問題はエルサレムに移転するか否かではなく、いつ移転するかだと言ってきた」と声明を出した。

パレスチナ国家の首都でもある

米大使館をエルサレムに移転すれば、アメリカが同地をイスラエルの首都と認めたことになるため、大きな波紋を呼ぶ。エルサレムは、ユダヤ教の聖地であると同時にイスラム教やキリスト教の聖地でもあるからだ。

今はイスラエルがエルサレム全域を実効支配しているが、パレスチナ自治政府は、イスラエルとの2国家共存が実現した暁には東エルサレムをパレスチナ国家の首都にするという構想を描いてきた。

イスラエルとアラブ諸国の対立から第一次中東戦争が起きた1948年、エルサレムは東西に分断されたが、1967年にイスラエルが統合したが、エルサレムの東西分割統治は中東和平実現のための大前提の1つ。

「パレスチナ自治政府とアラブ諸国の多くは、イスラエルとパレスチナが行う最終地位交渉でエルサレムの帰属問題を話し合うべきであり、将来のパレスチナ独立国家の首都を東エルサレムにすべきという立場を変えていない」と、国家安全保障に関する著名ブログ「ローフェア」の執筆者であるスコット・アンダーソンとイシャイ・シュワルツは書いた。

「国際社会の中でも様々な立場の違いはあるが、アメリカを含むほとんどの国は、誰がエルサレムに主権を有しているかについて自国の立場を明確に示さず、むしろ話し合いによる問題解決かエルサレムを国際管理下に置く手段を支持してきた」

米大使館のエルサレム移転は、いずれ2国家共存が実現するという希望を打ち砕くものだと専門家は言う。アブドラも同じ意見のようだ。

「公平、自由、安定を保証する2国家共存以外の解決案はあり得ない」と、アブドラは語った。

米議会は1995年、エルサレムを首都とするイスラエルの主張をアメリカは尊重すべきだとして、テルアビブからエルサレムへの米大使館の移転を義務付ける法案を可決した。だが歴代大統領は例外なく法律の執行を凍結し、移転を認めずにきた。アラブの同盟国がアメリカに背を向け、中東全体で反米機運が高まり、イスラエルとパレスチナの和平合意の進展を妨げるのを懸念したからだ。ビル・クリントン元米大統領、ジョージ・W・ブッシュ元米大統領、バラク・オバマ前米大統領は半年ごとに大統領令に署名し、移転を先送りしてきた。

米大統領が大使館を実際にエルサレムに移す方針を示すのは、トランプが初めてだ。トランプは娘婿でユダヤ人のジャレッド・クシュナー大統領上級顧問を中東和平交渉のトップに任命し、2国家共存には必ずしもこだわらないと発言するなど、親イスラエルの姿勢を鮮明にしている。

(翻訳:河原里香)


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# by daisukepro | 2017-12-07 10:10 | 中東問題

沖縄・辺野古 機動隊が座り込み強制排除 「暴力あった」66%  人権侵害浮き彫り

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(写真)新基地建設に必要な埋め立て用石材を積んだ車両の進入を止めようと、ゲート前に座り込む人たち=2日、沖縄県名護市辺野古

 沖縄県名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前で抗議の座り込みを行った際、多数の参加者が機動隊の暴力を受けていたことが、日本環境法律家連盟の「辺野古人権調査」アンケートで明らかになりました。調査は11月6~10日、13~16日にゲート前で実施。20~90代の男女、延べ296人(年齢、住所、性別の記入なし含む)から回答を得ました。

 回答者の66%が機動隊の強制排除の際に「暴力があった」と回答。強制排除後に警察車両や柵で囲まれた場所に運ばれ、拘束されたと答えた人は76%に上り、ゲート前での人権侵害が浮き彫りになっています。

 アンケートには「無理やりひきずって、ひざから出血したのがズボンの表に出てきた」(県内、70代女性)、「腕をねじられ、『痛い、痛い』と叫んでも、そのまま運ばれ、思わず泣いてしまった。その後、腕は痛みが続き、上にあげることもできなかった。黒アザは、連日できている」(県内、70代女性)など生々しい実態がつづられています。

 「強制排除の時、服がめくれ上がり、はだかになりそうになった」(県内、60代女性)、「『このボケ』と3~4回言われた」(県外、60代女性)、「つえを折られた」(県内、60代男性)という回答もありました。

 機動隊の人権侵害に対して、「人間だと思われていない。モノ扱い」「屈辱、人権蹂躙(じゅうりん)そのもの」と、強い抗議の思いも書かれています。



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# by daisukepro | 2017-12-07 10:00 | 米軍基地

米トランプ政権はエルサレム首都認定を撤回せよ


 日本共産党の志位和夫委員長は6日、トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認定する方針を示した問題で、次の談話を発表しました。


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(写真)志位和夫委員長

 一、米国のトランプ政権は5日、エルサレムをイスラエルの首都として認定し、テルアビブにある米大使館をエルサレムに移転する方針を決めた。これは、イスラエル・パレスチナ問題の解決に関する国連の諸決議に反し、問題の公正な解決、中東の平和と安定に逆行する暴挙である。決定のすみやかな撤回を強く求める。

 一、国連は安保理決議478(1980年)をはじめとする諸決議で、イスラエルが同年に占領地を含むエルサレム全体を首都とした決定を、国際法違反で無効なものとして認めていない。国連総会は、パレスチナ国家の樹立、イスラエルとの2国家平和共存などを基本に、エルサレムの地位は交渉で決めるとして、パレスチナ問題の平和解決を目指す決議を圧倒的多数で採択している。米国は1995年に議会が採択した法律で大使館のエルサレム移設を決めているが、歴代政権はその実行を延期してきた。

 トランプ政権の行動は、国連の諸決定はもとより、米国の歴代政権の立場をも覆すものである。それは中東和平に重大な障害を持ち込み、地域の緊張を高めるものである。パレスチナ自治政府やアラブ諸国、欧州各国をはじめ国際社会から強い批判が起こっているのは当然である。

 一、日本政府はこれまで、2国家の平和共存によるイスラエル・パレスチナ問題の解決を支持してきた。安倍政権は、米トランプ政権に対し、今回の無法な決定の撤回を強く働きかけるべきである。

 一、日本共産党は中東和平について、イスラエルの占領地からの撤退、パレスチナ独立国家樹立を含む民族自決権の実現、両者の生存権の相互承認を求めるとともに、日本政府がパレスチナ独立国家を承認するよう主張してきた。米トランプ政権による新たな逆流がつくられるもと、中東問題の公正な解決のためいっそう力をつくす決意である。



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# by daisukepro | 2017-12-07 09:51 | 中東問題

米、「エルサレムは首都」宣言 イスラム諸国、猛反発

【ワシントン共同】トランプ米大統領は6日、エルサレムをイスラエルの首都と認定し、テルアビブにある米大使館の移転準備を始めるよう国務省に指示したとホワイトハウスで正式発表した。歴代米政権が中東混乱への懸念から避けてきた措置に踏み切り、政策転換した。「過去の失敗した戦略を繰り返しても問題は解決できない」と強調、パレスチナ和平実現に向け「新たなアプローチ」を始めると表明した。

 イスラム諸国が猛反発しており、トランプ氏の決定への懸念が国際社会で広がっている。

 エルサレムの首都認定と大使館移転を求める法律は議会が1995年に可決した。

 6日、ホワイトハウスで発表するトランプ米大統領(ロイター=共同)

 6日、ホワイトハウスで発表するトランプ米大統領(ロイター=共同)


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# by daisukepro | 2017-12-07 07:34 | 戦争

NHK受信料「合憲」と最高裁 初判断、テレビあれば支払い義務

 NHKの受信料制度が「契約の自由」を保障する憲法に違反するかどうかが争われた訴訟の上告審判決で、最高裁大法廷(裁判長・寺田逸郎長官)は6日、合憲と初判断した。テレビがあれば受信契約を結び、受信料を支払う法的義務があると指摘。テレビを設置した時点にさかのぼり負担する義務があるとした。

 未契約の視聴者は支払いを事実上、拒否できないことになり、約900万件あるとされる未契約世帯からの徴収に影響しそうだ。15人の裁判官のうち14人の多数意見。

 一、二審ともNHKの主張をほぼ認め、男性に受信料の支払いを命じた。最高裁は6日、双方の上告を棄却した。

(共同)

 NHK放送センター=東京都渋谷区


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# by daisukepro | 2017-12-07 07:26 | マスコミ

将棋の羽生善治棋聖(47)が五日、史上初の「永世七冠」

将棋の羽生善治棋聖(47)が五日、史上初の「永世七冠」を達成した。通算七期目の竜王を奪取して「永世竜王」の資格を得て、永世称号の規定のある七タイトルすべてを制覇した。

 四日から鹿児島県指宿市で行われていた第三十期竜王戦七番勝負(読売新聞社主催)の第五局で、挑戦者として渡辺明竜王(33)に勝ち、対戦成績四勝一敗で竜王を獲得した。

 羽生新竜王は二〇〇八年までに、名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖の六タイトルで永世称号の有資格者となった。残る永世竜王を懸け同年と一〇年の二回、渡辺竜王(当時)に挑戦したがいずれも敗れており、今回は雪辱を果たした。

 自身が最多記録更新を続けている通算タイトル獲得数も九十九期に伸ばし、前人未到の百期まであと一期とした。歴代二位は故大山康晴十五世名人の八十期。

 羽生竜王は棋聖と合わせて二冠に復帰。渡辺前竜王は棋王の一冠に後退した。竜王戦の優勝賞金は将棋界最高の四千三百二十万円。

◆47歳「最後のチャンスかと」

 「もしかしたら最後のチャンスかもしれないという気持ちで臨みました」-。「永世七冠」を達成した羽生善治さん(47)は今年、タイトルを二つ失った。若手の台頭に押される中で成し遂げた史上初の快挙だった。

 四日から行われていた第五局は、先手の羽生さんが序盤、銀をぶつける積極的な新手順で優位に立った。二日目の五日は、午前中から羽生さんの猛攻が決まり、控室にいた棋士たちは、勝敗の行方の検討を早々と打ち切った。

 午後四時二十三分、自玉の詰みを見て、渡辺さんが「負けました」と頭を下げた。最後の一手を指す羽生さんの手は小さく震えていた。羽生さんは勝利を確信した時に手が震えることで知られる。自身が「これ以上集中するともう元に戻れなくなってしまうのでは」と感じるほど深い集中からわれに返った時に起こる現象だ。第二局の終盤でも、駒を取り落としそうになるほど手を震わせた。

 終局後、記者会見に臨んだ羽生さんはいつも通りの淡々とした表情ながら、言葉の端々に達成感をにじませた。二十五歳の時に達成した七冠同時制覇との違いを問われ、「積み重ねの中でたどり着けたという感慨が、一番違います」としみじみ語った。

 四十七歳二カ月でのタイトル獲得は、年長記録の史上四位。一方で今年は王位、王座と二つを失冠した。六月には最年少プロの藤井聡太四段(15)が新記録の二十九連勝で脚光を浴びるなど、世代交代の波が押し寄せる。「たくさんの若手棋士が台頭して厳しい状況」「十代、二十代と違って次のチャンスがある保証もない」と随所に危機感をのぞかせた。

 「将棋の本質はまだまだ何も分かっていない」ともいう。それでも長年トップにいられるのは新しい発見を大切にし、柔軟に取り入れることを繰り返してきたからだ。

 「将棋には長い歴史があるが盤上はテクノロジーの世界。日進月歩で進み、過去の実績は意味がない。常に最先端を探求する気持ちでいます」。棋界に君臨する第一人者は、まだまだ満足しそうにない。 (樋口薫、岡村淳司)

<はぶ・よしはる> 1970年9月27日、埼玉県所沢市生まれ。故・二上(ふたかみ)達也九段門下。85年、プロ入り。タイトル獲得数は本紙主催の王位18をはじめ、竜王7、名人9、王座24、棋王13、王将12、棋聖16。

<永世称号> 将棋界の同一タイトルを一定数獲得した棋士に贈られる。いわば将棋界の「殿堂入り」を意味する制度。現在ある8大タイトルのうち、新設された叡王以外の7タイトルでそれぞれ規定があり、引退後に名乗るのが原則。

(東京新聞)

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# by daisukepro | 2017-12-06 07:09 | 文化

平和のダイヤモンド

【ニューヨーク共同】西アフリカのシエラレオネで見つかり、落札額の約6割を地元の医療などに充てる「平和のダイヤモンド」として話題を集めた709カラットのダイヤの原石がニューヨークで4日、競売に掛けられ、約650万ドル(約7億3千万円)で落札された。ロイター通信が報じた。

 この原石は世界でも有数の大きさで、英国の宝石商が落札した。牧師がシエラレオネ東部で3月に発見し、同国政府に託した。政府は落札額のうち約390万ドルを地元住民の生活改善に充てるとしている。

 シエラレオネで見つかった「平和のダイヤモンド」=10月、イスラエル・ラマトガン(ロイター=共同)

 シエラレオネで見つかった「平和のダイヤモンド」=10月、イスラエル・ラマトガン(ロイター=共同)


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# by daisukepro | 2017-12-05 20:41 | 未知との遭遇