財務省、森友交渉記録23日公表 存在確認、国会答弁と齟齬


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 財務省は22日、学校法人「森友学園」への国有地売却を巡る学園側との交渉記録が存在していたことを内部調査で確認し、23日に公表する方針を固めた。交渉記録は残っていないと説明してきた佐川宣寿前国税庁長官による国会答弁との齟齬を野党などから追及されるのは必至だ。

 改ざん前の決裁文書、防衛省がまとめた陸上自衛隊イラク派遣部隊の日報隠蔽問題に関する調査結果と合わせ、23日午前の衆院予算委員会理事懇談会に提出される。

 見つかった交渉記録は、学園関係者との面談ややりとりを記した応接録など。国有地を大幅値引きして売却した経緯などがこれまで以上に詳しく分かる可能性がある。

(共同)

 閣議後、取材に応じる麻生財務相=22日午前、首相官邸

 閣議後、取材に応じる麻生財務相=22日午前、首相官邸
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# by daisukepro | 2018-05-22 13:18 | モリカケ事件 総理大臣の犯罪 

私の地位を利用して何かをなし遂げようとしたことは一度もなく、獣医学部の新設について相談や依頼があったことは一切ない」

 

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これまで安倍首相は、加計氏について「私の地位を利用して何かをなし遂げようとしたことは一度もなく、獣医学部の新設について相談や依頼があったことは一切ない」と答弁している。また、学園の学部新設計画を知ったのは、国家戦略特区諮問会議で学園が学部設置の事業者に決まった17年1月20日、とも説明していた。15年2月の段階で加計氏が話をしたとする文書の内容と、安倍首相の説明は矛盾しており、あらためて説明を求められそうだ。

 首相の発言が記録されている愛媛県の文書は「報告 獣医師養成系大学の設置に係る加計学園関係者との打合せ会等について」との題名で、「27.3.」と書かれている。15年3月に作成されたとみられる。

 文書では、学園側の報告として「2/25に理事長が首相と面談(15分程度)」し、加計氏が首相に「今治市に設置予定の獣医学部では、国際水準の獣医学教育を目指すことなどを説明」と記載。「首相からは『そういう新しい獣医大学の考えはいいね』とのコメントあり」と記されていた。

 別の文書には、今治市からの報告として、加計氏が安倍首相と会う前の15年2月に、学園側が加藤勝信・元内閣官房副長官(現・厚生労働相)と面会した、との記述もあった。獣医師養成系大学の設置は「厳しい状況にある」とし、学園の動向として、国家戦略特区で獣医学部新設を目指す新潟市への危機感から「理事長が安倍総理と面談する動きもある」と書かれていた。

 当時の柳瀬唯夫首相秘書官(現・経済産業審議官)に関して記述された文書もあった。今治市からの報告として、同年3月24日に柳瀬氏と学園側が面会した際、柳瀬氏が「獣医師会の反対が強い」と述べ、「この反対を乗り越えるため」として、「内閣府の藤原地方創生推進室次長に相談されたい」と述べた、と記載されていた。

 文書は参院予算委の要請に応じて県が再調査した結果、見つかったといい、今治市加計学園の職員らと首相官邸などを訪れた15年4月2日の面会内容や、この面会に至るまでの経緯が主に記されている。愛媛県は公表していないが、朝日新聞は国会関係者から入手した。

     ◇

 加計学園は「理事長が2015年2月に総理とお会いしたことはございません。既に多くの新入生が大学で勉学をスタートしており、新学期の学務運営、また在学生の対応でとても取材等受けられる状態ではありません」などとするコメントを出した。


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# by daisukepro | 2018-05-22 11:21 | モリカケ事件 総理大臣の犯罪 

すべては安倍首相からはじまった。

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2015年2月25日、どこまでも改竄するのか安倍総理。真実は一つしかない。
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# by daisukepro | 2018-05-22 11:11 | モリカケ事件 総理大臣の犯罪 

安倍晋三首相は22日、「加計学園」の獣医学部新設を巡り、加計孝太郎理事長 愛媛県新文書について「ご指摘の日に理事長と会ったことはない」と否定

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安倍晋三首相は22日、「加計学園」の獣医学部新設を巡り、加計孝太郎理事長と2015年2月25日に面会したとする愛媛県新文書について「ご指摘の日に理事長と会ったことはない」と否定した。野党6党派の国対委員長らは国会内で会談した。その後幹事長、書記局長らが協議。首相の国会答弁と矛盾があるとして、首相が出席する衆参両院の予算委員会での集中審議実施を与党に要求し、政権を厳しく追及する構え。与野党攻防が激化するのは必至だ。
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 首相は官邸で記者団の質問に応じ「念のため官邸の記録を調べたが、確認できなかった」と述べた。


(共同)


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# by daisukepro | 2018-05-22 10:49 | モリカケ事件 総理大臣の犯罪 

主張 「加計」面会文書 知事発言の重みを受け止めよ


主張

「加計」面会文書

知事発言の重みを受け止めよ

 安倍晋三首相の長年の友人が理事長の「加計学園」の獣医学部開設のため、首相や官邸が関与したと疑われる問題への怒りと不信が高まっています。とりわけ柳瀬唯夫首相秘書官(当時)が「国家戦略特区」で獣医学部を開設すると愛媛県今治市が名乗りを上げる前に、「加計」の関係者と官邸で3回も面会したことを認めながら首相の指示や報告を否定し、首相もそれを肯定したことに、愛媛県の中村時広知事が全面反論。県作成の新たな内部文書も明らかにしました。関係者の証人喚問、知事の国会招致はいよいよ必要です。

約8割が納得していない

 安倍首相や柳瀬氏の国会での説明で「疑惑は晴れていない」が83%(「朝日」21日付)、首相の説明に「納得できない」が77%(「読売」同日付)―最新の世論調査結果です。柳瀬氏の発言の後発表された調査でも、7~8割が「納得できない」「疑惑が深まった」と答えています。国民のほとんどが納得していないことを示しており、国有地を格安で払い下げ、公文書を改ざんした「森友」問題や自衛隊の「日報」隠ぺい問題などとともに、徹底的に解明しなければ国民の疑念は解消しません。

 先々週の衆参予算委員会で柳瀬氏が、3回も「加計」関係者と会ったことを認めながら首相の指示や首相への報告を否定、先週の国会では首相自身が「問題がない」と開き直りましたが、首相の分身ともいえる首相秘書官の行動として全く説得力を持ちません。柳瀬氏は加計孝太郎理事長が首相の友人であることを知って、「加計」関係者と面会したと認めました。一事業者との異例な面会が「加計」を特別扱いしたのは明らかです。

 柳瀬氏や首相の説明を根本から突き崩したのが中村知事の発言です。柳瀬氏は学園関係者と面会した時、県や市の関係者がいた「記憶がない」と言いましたが、知事は柳瀬氏から渡された名刺や座席順、職員の発言メモなどを明らかにして反論しました。このことだけでも柳瀬氏の説明が信用できないのは明白です。

 県が以前明らかにした面会記録に、柳瀬氏の「本件は、首相案件」との発言があったことを柳瀬氏は「首相とは言わない」と打ち消そうとしました。しかし知事は「総理と首相は同義語」と反論し、首相の関与を浮き彫りにしました。柳瀬氏が学園関係者と面会したのを機に、内閣府や文部科学省にも官邸が働きかけ、内閣府は学園関係者と7回も面会しています。

 中村知事は21日、加計氏が2015年2月に安倍首相と面談し、獣医学部の構想について説明したと学園側から報告されたなどとする県作成の内部文書を国会に提出しました。首相は真相を語るべきです。加計氏らの証人喚問、中村知事の国会招致が不可欠です。

徹底究明と悪法阻止を

 「加計」問題だけでなく、安倍政権で後を絶たない改ざん、隠ぺい、ねつ造、セクハラなど国政の根幹を揺るがす問題に対し、安倍首相は「うみを出し切る」という発言を繰り返してきました。しかし実際には証人喚問や国会招致に背を向け、「森友」では改ざん前文書の資料提出を再三遅らせるなど、国会の解明に背を向けています。

 重大な疑惑は解明せず、「働き方」法案など悪法は強行するのでは、まさに国民無視の極みです。





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# by daisukepro | 2018-05-22 10:41 | モリカケ事件 総理大臣の犯罪 

加計疑惑 「首相の進退に関わる」 小池書記局長、愛媛県文書の重大性指摘


加計疑惑 「首相の進退に関わる」

小池書記局長、愛媛県文書の重大性指摘

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(写真)記者会見する小池晃書記局長=21日、国会内

 日本共産党の小池晃書記局長は21日、愛媛県が同日、参院予算委員会理事会に提出した文書について「これは首相の進退に関わる重大な文書だ」として、安倍首相は集中的な審議に応じて解明への責任を果たすべきだと語りました。国会内で記者団から問われ答えました。

 小池氏は、安倍首相が2017年7月の閉会中審査で、同年1月20日に加計学園の獣医学部新設が決定するまで加計氏が獣医学部新設の意向を持っていたこと自体「知らなかった」と答弁し、その後約1年にわたって同様の虚偽答弁を続けていたことは「極めて重大だ」と強調。そもそも安倍首相は15年4月2日の首相官邸での柳瀬唯夫首相秘書官(当時)らと加計学園関係者らとの面談以前に加計氏とは会っていないと国会で答弁してきたとして、「これも虚偽ということになってくる」と指摘しました。

 小池氏は「この文書を見ると(獣医学部新設の)出発点はまさに2015年2月25日の加計氏と安倍首相との会談だ。首相が『いいね』と答えたことで、すべての話が始まった。だから『加計ありき』どころか『安倍ありき』だということがはっきりわかる」「いよいよ、加計孝太郎氏、柳瀬唯夫氏の証人喚問と中村時広愛媛県知事の参考人招致が必要だ」と述べました。

 その上で、文書には当時官房副長官だった加藤勝信現厚生労働相も登場していると指摘。「徹底解明がすべての前提だ」として、安倍首相のもとでの新たな法案の審議入りや、加藤厚労相のもとでの「働き方改革」一括法案の強行採決など許されないと強調しました。



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# by daisukepro | 2018-05-22 10:37 | モリカケ事件 総理大臣の犯罪 

首相「獣医大いいね」 15年2月 加計氏と面談 参院に提出 愛媛県文書に明記 首相に虚偽答弁の疑い

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首相「獣医大いいね」

15年2月 加計氏と面談

参院に提出 愛媛県文書に明記

首相に虚偽答弁の疑い

 愛媛県は21日、学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部新設をめぐる官邸や学園などとの面会記録を参院予算委員会に提出しました。記録には、2015年2月25日に安倍晋三首相が加計孝太郎理事長と面談し、「そういう新しい獣医大学の考えはいいね」と語ったと記載。学園の獣医学部新設を知ったのは昨年1月20日という安倍首相の国会答弁が虚偽だった疑いが強まり、首相の資格が問われる事態になりました。


 提出されたのは、15年2~4月にかけて県地域政策課が柳瀬唯夫首相秘書官(当時)や学園幹部、今治市の担当者らと面会した際の記録です。

 学園が県に報告した記録によると、加計氏と安倍首相が15年2月25日に15分ほど面談。その際、加計氏は安倍首相に「今治市に設置予定の獣医学部では、国際水準の獣医学教育を目指すことなどを説明」。安倍首相からは「そういう新しい獣医大学の考えはいいね」とのコメントがあったとしています。

 安倍首相は、昨年7月24日の衆院予算委員会で加計氏から「獣医学部をつくりたい、さらには今治市に、といった話は一切ございません」と答弁していました。今年4月11日の衆院予算委でも「加計さんから獣医学部新設について相談や依頼があったことは一切ない」と断言。県の記録とまったく異なる答弁をしてきました。

 15年2月25日の加計氏との面談については首相動静に掲載されていません。また衆院予算委(4月11日)で、加計氏と15年4月2日の少し前に会食したことはあるかと聞かれて、安倍首相は「会食の記録を調べてみましたが(中略)ございません」と答えていました。

 愛媛県は柳瀬首相秘書官(当時)との新たな面会記録も提出。15年3月24日に学園幹部、今治市の担当者らが官邸で面会した際、柳瀬氏は「獣医師会の反対が強い」とのべ、反対を乗り越えるために内閣府の藤原豊地方創生推進室次長(当時)に相談するよう求めたとされています。

 さらに15年4月2日に柳瀬氏と官邸で面談した際の面談結果の「概要メモ」も新たに提出。ここでは柳瀬氏が「獣医学部新設の話は総理案件になっている。なんとか実現を、と考えているので、今回内閣府にも話を聞きに行ってもらった」と語ったと記されていました。

 県の記録は柳瀬元秘書官の参考人質疑(10日)をうけ、参院予算委員長が国政調査権に基づき県に要請していたもの。信憑(しんぴょう)性がきわめて高い公的記録です。

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(写真)愛媛県が公表した加計学園めぐる新たな文書



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# by daisukepro | 2018-05-22 10:34 | モリカケ事件 総理大臣の犯罪 

首相「獣医大学いいね」 加計理事長と15年2月面会 愛媛県が新文書

 県は二十一日、これらの記録を含め獣医学部開設に関する新たな文書を参院予算委員会に提出。本紙も文書を入手した。柳瀬唯夫首相秘書官(当時)は、首相と加計氏の面会を受け、一五年四月二日に学園関係者らと面会するなど、学部開設に向けた動きを活発化させていた。首相は同日以前に学部開設計画を知っていただけでなく、首相の意向が開設のプロセスに影響を与えていた可能性が出てきた。

 県が新たに提出した文書によると、学園は一五年三月の県との打ち合わせで、同年二月二十五日に加計氏が首相と十五分程度面会したことを報告。加計氏は愛媛県今治市に設置予定の獣医学部で国際水準の獣医学教育を目指すことなどを説明し、首相から「新しい獣医大学の考えはいいね」と評価するコメントがあったと伝えていた。

 一五年三月の今治市との打ち合わせの文書には、学園からの報告として「安倍総理と加計学園理事長が先日会食した際に、獣医師養成系大学の設置について地元の動きが鈍いとの話が出た」という記述もあった。

 一連の文書からは、柳瀬氏が一五年二月の首相と加計氏との面会後、獣医学部開設に動いていたことがうかがえる。

 文書によると、「学園理事長と総理との面会を受け、(柳瀬)秘書官から資料提出の指示あり」として、学園側は一五年三月二十四日に柳瀬氏と官邸で面会。柳瀬氏が学園に対し、獣医師会の反対を乗り越えるため地方創生特区(国家戦略特区)の活用を指示し、担当する藤原豊・内閣府地方創生推進室次長(当時)に相談するよう持ち掛けたという。

 今月十日の衆参両院の予算委員会で野党議員の追及に、柳瀬氏は「首相に報告したことも、指示を受けたことも一切ない」と答弁。安倍首相も十四日の国会審議で、柳瀬氏から「報告を受けていない」とし、「誰一人として私から何らの指示も受けていないことが明らかになっている」と自身の関与も否定している。

 県が提出したのは一五年二~四月に作成した文書二十七枚と回答書など二枚。参院予算委が県と今治市に面会記録の提出を求めていた。今治市は情報公開条例を理由に提出していない。

 安倍首相は二十一日夕、官邸で記者団から質問を受けたが、無言だった。

 加計学園は二十一日、「理事長が二〇一五年二月に総理と会ったことはない」とコメントした。

(東京新聞)



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# by daisukepro | 2018-05-22 08:14 | モリカケ事件 総理大臣の犯罪 

加計問題、愛媛県が新文書 首相、15年に構想認識か


 学校法人「加計学園」の獣医学部新設を巡り、愛媛県の中村時広知事は21日、2015年4月2日の柳瀬唯夫元首相秘書官と県職員らの首相官邸での面会に関連する新たな文書を、国会に提出したと明らかにした。共同通信が入手した文書によると、同年2月25日に学園理事長が安倍晋三首相と面談し、国際水準の獣医学教育を目指すことを説明。首相は新設構想を「そういう新しい獣医大学の考えはいいね」と応じたと記されていた。

 首相はこれまで、加計学園の獣医学部新設計画を知ったのは昨年1月20日と国会で答弁しており、文書内容が事実なら、答弁の信ぴょう性が大きく揺らぐことになる。

(共同)

 記者団の取材に応じ、国会に加計学園問題を巡る新たな文書を提出したことを明らかにした愛媛県の中村時広知事=21日午後、愛媛県伊予市

 記者団の取材に応じ、国会に加計学園問題を巡る新たな文書を提出したことを明らかにした愛媛県の中村時広知事=21日午後、愛媛県伊予市
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# by daisukepro | 2018-05-21 21:01 | モリカケ事件 総理大臣の犯罪 

主張 陸幕の部内資料 “戦闘の危険”隠した責任重大

主張

陸幕の部内資料

“戦闘の危険”隠した責任重大

 安倍晋三政権が2015年9月に安保法制=戦争法の成立を強行したのを受け、陸上幕僚監部が陸上自衛隊の今後の方針や重要課題の認識を統一するために作成した部内資料に、海外で戦闘を伴う任務遂行の可能性が増大すると記述されていたことが分かり、従来の政府の説明との矛盾が問われています。政府はこれまで「自衛隊が戦闘に参加することはない」と繰り返してきました。これが国会や国民を欺くものだったことは明白です。南スーダンPKO(国連平和維持活動)など一連の日報隠蔽(いんぺい)も安保法制の危険な本質を隠すためだった疑いが濃厚です。

政府の説明は虚偽だった

 陸幕の部内資料は、教育訓練部が作成した「陸幕施策等説明」(15年9月28日付)と題するものです。日本共産党の穀田恵二議員が明らかにしました(11日、衆院外務委員会)。

 同資料は、集団的自衛権の行使を認めた閣議決定(14年7月)について「米軍、他国軍との共同作戦、武力行使を伴う任務遂行の可能性増大」としています。さらに、同閣議決定を受けて制定された安保法制に関し「国際任務における権限拡大等による国連、他国と連携した戦闘を伴う任務遂行、現場指揮官による説明責任遂行の可能性増大」と明記しています。

 安保法制は、PKOや国連が統括しない海外での活動で、形式上は停戦合意がなされているものの、実際には戦闘が続いている地域に自衛隊を派兵し、治安活動や「駆け付け警護」などの任務を行うことを初めて可能にしました(改定PKO法)。それまで自衛隊員自身を守るために限られていた武器使用も、任務遂行のために認められるようになりました。

 政府は改定PKO法について、停戦合意をはじめ「参加5原則」が満たされていることが前提であり、「(自衛隊が)戦闘に参加することはできない仕組みになっている」(安倍首相)などとごまかしてきました。南スーダンPKOに派遣される自衛隊員の家族に対する防衛省の説明資料(16年8月)も、攻撃された他国軍兵士らを救助する「駆け付け警護」で「(自衛隊が)紛争当事者となることはない」し、「武力紛争に巻き込まれることもない」と強調していました。

 ところが、実態はどうだったか。昨年、陸自による組織的な隠蔽が発覚した南スーダン派兵部隊の日報などには、16年7月の首都ジュバでの政府軍と反政府軍による大規模な武力紛争について、陸自宿営地周辺でも「戦車や迫撃砲を使用した激しい戦闘」があり、「戦闘への巻き込まれに注意が必要」と明記されていました。

 16年11月に陸自派兵部隊に任務が付与された「駆け付け警護」を実際に行っていれば、陸幕の資料が指摘したように、「戦闘を伴う」危険がさらに高まっていたことは明らかです。虚偽の説明をしてきた政府の責任は重大です。

日報隠蔽の徹底究明必要

 南スーダンだけでなく、今、隠蔽が大問題になっているイラク派兵部隊の日報などがもっと早く公表され、戦闘が行われている現地の危険な実態が明らかにされていれば、安保法制の審議や同法制による新任務付与に重大な影響を与えたことは間違いありません。それを恐れて日報が隠蔽されたのではないか。徹底究明が必要です。



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# by daisukepro | 2018-05-21 14:49 | 憲法

カンヌ最高賞受賞 是枝監督作品 日本の諸矛盾あぶり出す

カンヌ最高賞受賞 是枝監督作品

日本の諸矛盾あぶり出す

 カンヌ国際映画祭は、ベネチア、ベルリンと並ぶ世界3大映画祭の一つ。これまでパルムドールに輝いた日本人監督は、「地獄門」(1954年)の衣笠貞之助、「影武者」(80年)の黒沢明、「楢山節考」(83年)と「うなぎ」(97年)の今村昌平の3人です。

 今回の受賞作「万引き家族」は、ビルの谷間に住み、万引きで生活費を得る“一家”を描きます。両親をリリー・フランキー、安藤サクラが演じ、樹木希林、松岡茉優(まゆ)の各氏らが出演。血縁のない人たちが絆をむすぶ姿を描き、貧困や日本の抱える諸矛盾をあぶり出しています。

 是枝裕和監督は、大学卒業後、テレビマンユニオンに参加し、水俣病担当官僚の自殺の真相に迫るドキュメンタリー「しかし…」(1991年)を初演出。「忘却 憲法第九条―戦争放棄」(2005年)で政権の自衛隊イラク派兵への怒りを感じさせました。

 1995年、「幻の光」で劇映画初監督。「誰も知らない」(04年)では、社会が置き去りにした子どもたちに光を当て、時代劇「花よりもなほ」(06年)には復讐の連鎖を断つ願いを込めました。「そして父になる」(13年)、「海街diary」(15年)、「海よりもまだ深く」(16年)など家族の人間模様を掘り下げる秀作を発表。昨年の「三度目の殺人」は、日本アカデミー賞最優秀作品賞など6部門で受賞。裁くという行為がはらむ怖さを描く底に今の時代への批判がありました。

 メディアの動向への真摯(しんし)な発言を続け、本紙にもたびたび登場。「時代の問題点をきちんと問題意識にすえたい」と語っています。(児玉由紀恵


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# by daisukepro | 2018-05-21 14:48 | 映画

米B-52爆撃機、17日に日本と訓練…なぜ韓国は不参加?

米B-52爆撃機、17日に日本と訓練…なぜ韓国は不参加?

2018年05月21日09時03分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]



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2016年1月10日、米空軍のB-52H戦略爆撃機が韓国空軍のF-15K戦闘機2機(B-52の右)と米空軍のF-16戦闘機2機(B-52の左)の護衛を受けて韓半島上空を飛行している。(写真=空軍)。
米空軍の戦略(核)爆撃機B-52H(2機)が17日、韓半島(朝鮮半島)南端付近の上空を飛行した。この爆撃機はグアムを離陸した後、沖縄付近で日本の防空識別区域(JADIZ)に入り、航空自衛隊のF-2戦闘機と訓練飛行をした。韓国の防空識別圏(KADIZ)には進入しなかった。

当初この訓練は韓国を含む韓日米が参加する連合訓練として計画されたと、米国のウォールストリートジャーナル(WSJ)が18日(現地時間)報じた。WSJによると、ブルーライトニング(blue Lightning)という名称の訓練は韓国側の不参加で日米間だけで進行された。ブルーライトニングは24日まで韓国で開催される韓米連合空軍訓練マックスサンダー(Max Thunder)とは別だ。マックスサンダーは、北朝鮮が16日に南北高官級会談無期限延期を宣言しながら理由に挙げた訓練だ。

WSJによると、6月12日の米朝首脳会談を控えてブルーライトニング訓練をすれば緊張が高まると韓国政府が懸念を表すと、米国政府はB-52が韓国の空域(KADIZ)に最小限だけ入る方向で訓練計画を修正した。キム・ヒョンチョル元空軍士官学校長(予備役空軍中将)は「言葉は3カ国訓練だが、米爆撃機がKADIZに入ってくれば韓国の戦闘機が護衛し、JADIZに移ると日本の戦闘機が護衛を引き継ぐ形」と説明した。

先週初めには韓国の参加が取り消しになった。WSJは16日午前8時、宋永武(ソン・ヨンム)国防部長官とヴィンセント・ブルックス韓米連合司令官の緊急会談の後に決まったと報じた。これと関し当日に宋長官に会った文正仁(ムン・ジョンイン)大統領統一外交安保補佐官(延世大名誉特任教授)は「宋長官がマックスサンダーに関連してブルックス司令官に会い、明日(17日)B-52を韓半島に展開できないよう措置を取った」と明らかにした。これに対し国防部は「宋長官は『B-52はマックスサンダーに参加しない』と説明した」と反論した。

政府消息筋は「B-52のような戦略資産を米朝首脳会談まで韓国に展開しないという方針は韓国と米国があらかじめ決めたこと」とし「韓国のブルーライトニング不参加は16日に決定したわけではない」と主張した。

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# by daisukepro | 2018-05-21 12:11 | 中央日報

「加計厚遇」はっきり


「柳瀬(唯夫元首相秘書官)さんは気の毒。安倍さんというむちゃくちゃな政治家をかばうために人間としても公務員としてもあるまじき姿を晒している」ーー。

前文科省事務次官の前川喜平さんが、ハフポストの単独インタビューに応じた。自身の告発からさらに進展があった加計学園問題をどう見ているのか。問題の焦点は「国会で繰り返される嘘」にある。


「加計厚遇」はっきり

前川さんは加計学園の獣医学部新設をめぐり、官邸からの働きかけがあったと告発したことで「渦中の人」となり、問題が動くたびにその言動が注目されてきた。


朝日新聞がスクープした愛媛県文書には、柳瀬元秘書官が加計学園、愛媛県関係者に2015年4月2日「本件は、首相案件」と発言したとされる記述がある。

前川さんはこの日付を重視する。安倍首相は「腹心の友」と呼ぶ加計孝太郎氏が理事長を務める加計学園の獣医学部新設について、「2017年1月20日に初めて知った」と答弁しているからだ。

《柳瀬さんが国会で答弁すればするほど、加計学園が特別待遇であることがはっきりしたと思います。2015年に加計学園とだけ総理秘書官が3回も会っている。これはどう考えても厚遇です。

その理由も「外の話が聞けなくなった。だんだん自分は世の中からずれているんじゃないかと強く思い、できるだけ外の方からアポイントがあれば時間が許す限りお会いするようにしていた」というもの。

首相秘書官が誰とでも会うなんて、こんなことありえない。柳瀬さんはまったく成り立たない説明をしています。加計学園と会うのが特別ではないというために、こんな説明をしないといけないのはおかしいですよ。

これは総理のお友達だから会っているに決まっているわけです。それはなんのためかと言ったら、獣医学部を作るためですよね。それはわかりきっていること。

それ以上に問題なのは、柳瀬答弁、総理答弁を聞いていても愛媛県文書に対する反証ができていないということです

反証ができず、愛媛県文書が事実だとすると、これまでの安倍さんの答弁、柳瀬さんの答弁と矛盾することがたくさんでてくる。》


時事

愛媛県文書の重要性

愛媛県文書には、こうある。いずれも柳瀬氏の発言とされるものだ。

・本件は、首相案件となっており、内閣府藤原次長の公式のヒアリングを受けるという形で進めていただきたい。

・いずれにしても、自治体がやらされモードではなく、死ぬほど実現したいという意識を持つことが最低条件。

《その発言を覆す証拠は何もでてきていない。柳瀬さんは首相案件と言ったことも明確な否定をせずに、ほぼ認めています。

「・加計学園から、先日安倍総理と同学園理事長が会食した際に、下村文科大臣が加計学園は課題への回答もなくけしからんといっているとの発言があったとのことであり、その対応策について意見を求めたところ、今後、策定する国家戦略特区の提案書と併せて課題への取組状況を整理して、文科省に説明するのがよいとの助言があった」

愛媛県文書のなかにあるこの記述についても、柳瀬さんは記憶にないと言っているだけです。限りなく事実と言える文書についても、明確な反証がでてこないのだから、この文書の信憑性はさらに高まった言えます。》

安倍さん、この答弁は嘘ではないですか?

つまり、と前川さんは問題を整理する。安倍首相にとって疑義が深まった答弁は少なくとも2つある。

①「加計孝太郎理事長との間で獣医学部新設の話をしたことがない」

②「加計理事長が獣医学部を新設し、国家戦略特区に申請する初めて知ったのは2017年1月20日」

愛媛県文書が事実だとするならば安倍首相が繰り返してきた、この2つの答弁は嘘ではないか?

《ポイントは2017年以前に秘書官が加計学園、愛媛県と会い獣医学部新設の話をして、さらに加計理事長と安倍総理が下村さんが出した「課題」について話をしたとなっていることです。

この課題は文書の文脈上、獣医学部の新設以外にないでしょう。これでも安倍さんは知らないと言い張るのでしょうか。》

首相秘書官は首相と常に行動をともにし、官邸内で外部の人と会うということは首相の「名代=代理人」として会うということを意味する。代理が出てきて「首相案件」といえば、それは誰の意向なのか。

《総理の意向だと考えるのが自然ではないでしょうか。「一校に限る」と決まっていた獣医学部新設は、すべて総理のお友達である加計ありきで進んでいたとしか考えられない。

私は公平やルールに則り、公正に新設する大学が決まっていけばなんの問題もないと言ってきました。今回は本当に公平なルールに基づいていたかが問われています。

これまで出揃っている事実を踏まえる限り、加計学園ありきで話が進んでいたとしか思えない。》


「前川」の名前を使ってほしくない

安倍首相は国会内で、前川さんの名前を出して答弁し、公平公正に加計学園に決まったと主張している。しかし、その中には事実に反した言葉があるという。

「あの前川前次官ですらですね、前川次官ですら、京産大はすでに出していたんですが、そのことをですね、そのことはまだ準備が十分ではないという認識の上にですね、熟度が十分でないという認識の上に、加計学園しかなかったということをおっしゃっていた」(5月14日、安倍首相の国会答弁)

《私はこんなことは言ってない。こんなひどい答弁はないですよね。

加計学園しかなかったというのは、官邸が加計ありきで選定を進めている、「だから」加計学園しかなかったという意味です。

「熟度が十分でない」などとも言ってない。だいたい、2016年10月17日に国家戦略特区ワーキンググループがやった京都府・京都産業大学からのヒアリングについて、当時の私は全く知りませんでした。

これもひどい話で、資料そのものもヒアリングがあったことも文科省は知らなかった。よって京産大と加計学園を比較することはできなかったんです。

安倍さんは「前川さんも含めて、直接、私から指示を受けたという人はいない」と盛んに言っている。しかし、私は和泉洋人総理補佐官に呼ばれて「総理は自分の口から直接言えないから」と言われ、総理補佐官から獣医学部設置の特例について文科省が早く対応するよう要請されている。

こちらは「総理は直接、私に指示できなかったんじゃないですか? お友達の案件だから指示できないんでしょ?直接指示がなかったことにして、周りから指示をしたんじゃないですか?」と問いたいのです。

安倍晋三さんには、前川喜平という名前を一切つかってほしくないですね。》


試験に例えたら...

前川さんは事務次官時代にあった官邸からの働きかけ、愛媛県文書、これまでの国会答弁を踏まえて、問題の本質をこう表現する。

《加計学園だけが、募集前から試験問題を入手して、難しいから答えが出さないところに、内閣府が助け舟をだして答案の書き方を指導している。

愛媛県文書にある安倍さんと加計さんが会食した際にでたという、下村文科大臣(当時)の課題。柳瀬さんはこれの回答が、国家戦略特区の提案書が答えになると言っているわけです。

柳瀬さんのアドバイスは極めて的確ですよね。加計学園だけが問題もわかっている、答えも内閣府の助言でわかっている。ここまでひどい事例はないと思います。

国家戦略特区は「成長戦略」なんです。加計学園の獣医学部新設が本当に成長につながるのか。あなたにだけ答えを教えますという選考で本当にいいのか。

ここまで証拠があって、どうして柳瀬さんは解せない答弁を繰り返したのか......。解せないですよね。柳瀬さんの答弁は何から何まで不自然です。

秘書官が総理に報告しなかったなんて、ありえないですよ。総理の名代が官邸の中で「腹心の友」の加計学園関係者に会ったのに、総理に一言も報告しないなんてありえない。》

「私は憲法に従っている」

「ありえない」を繰り返し、批判の矛先は安倍首相にむかう。

《愛媛県知事が「嘘は人を巻き込む」と言ってます。最初に嘘をついたのは安倍さんではないでしょうか?

加計学園ありきは非常にはっきりしてきた。私は加計ありきはどこから始まっているかはわからなかった。それが、愛媛県文書と柳瀬答弁で相当明らかになった。》

「一官僚のくせに総理を批判していいのか」――。前川さんにはそんな批判も届く。それをどう捉えていのか。

《私が従っているのは憲法です。憲法15条には「すべて公務員は、全体の奉仕者であつて、一部の奉仕者ではない」と書いてある。

「全体の奉仕者である」で止めてもいいのに、「一部の奉仕者ではない」とわざわざ強調している。

獣医学部の規制緩和も、国家戦略特区も公正公平に審査されたらいい。この問題は「総理のお友達」という「一部」に公務員が奉仕していることがおかしいと私は言っているんです。

官僚は全体の奉仕者で国民に雇われている存在なんです。そこを忘れてはいけない。》

前川さんはインタビュー中に安倍首相、柳瀬氏の答弁が「おかしい」と繰り返し、その根拠も語った。

加計学園問題はまだまだ収束していない。


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# by daisukepro | 2018-05-21 11:58 | モリカケ事件 総理大臣の犯罪 

米軍縮施設で核兵器製造 核安全保障局が計画


 【ワシントン共同】米核安全保障局(NNSA)は20日までに、南部サウスカロライナ州のサバンナリバー核施設で、核弾頭の中枢部分「プルトニウム・ピット」を製造する計画を明らかにした。施設では核軍縮で不要になった核兵器のプルトニウムを処分する工場を建てていたが、遅れとコストの増大で頓挫。政府は造りかけの工場の利用法を検討していた。実現には時間がかかるが、一転して兵器工場への転換が現実味を帯びてきた。

 トランプ米政権は、核兵器の役割低減を目指したオバマ前政権の政策を覆す方針で、核軍縮の停滞が懸念される。



 建設が頓挫したサバンナリバー核施設のMOX燃料工場。一転して核兵器製造に使う計画が浮上(核監視団体サバンナリバー・サイト・ウオッチ提供・共同)

 建設が頓挫したサバンナリバー核施設のMOX燃料工場。一転して核兵器製造に使う計画が浮上(核監視団体サバンナリバー・サイト・ウオッチ提供・共同)


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# by daisukepro | 2018-05-21 02:03 | 核兵器廃絶

全国革新懇第38回総会 市民連合・山口二郎氏あいさつ(要旨)

全国革新懇第38回総会

市民連合・山口二郎氏あいさつ(要旨)

 19日の全国革新懇第38回総会で、「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」を代表してあいさつした山口二郎法政大教授のあいさつ(要旨)を紹介します。

写真

(写真)あいさつをする山口二郎法政大学教授=19日、東京都千代田区

 市民と野党の協力で安倍政権を倒す、憲法を守るという運動を2016年の参院選挙前から進めてきました。市民と野党の共同・共闘には革新懇のみなさんに大変なご尽力をいただいており、深い敬意を申し上げます。

 日本の政治の劣化は前代未聞です。今年3月、森友、加計問題でさまざまな犯罪が明らかになりました。もう安倍政権も終わりかと思いましたが、恥を知らない人たちというのは、本当に始末におえない。これだけの権力犯罪が露呈したにもかかわらず、まだ安倍政権は権力の座にしがみついています。

 最近の国会論議はSFの世界といいますか、フランスの不条理劇のようです。言葉が全然通じない。日本語が崩壊している。議論をそもそも否定するような状況です。これが続くと、ばかばかしくなって政治を論じることがいやになる。おかしいことをおかしいという人間が無力感に陥る。これが安倍政権の狙いでしょう。力を使わない言論の抑圧。安倍政権は21世紀型の言論の抑圧を発明した。とんでもないことです。

 学者の世界に関しても「反日的」な学者に公的な研究費を出すのはけしからんという議論があります。安倍政権を批判する学者を「反日的」「国益に反する」とはとんでもない思い上がりです。むしろ私もみなさんも、民主主義や憲法を破壊する安倍政権を批判することこそが、国益なわけです。事態は、1935年の天皇機関説事件を想像させます。学者が孤立し、黙らされる。自由が失われ、軍国主義・全体主義がはびこった歴史を繰り返してはいけません。

 来年の参院選では1人区で一本化するだけはなく市民と野党の力で、一人でも多くの候補を勝たせましょう。参院でねじれ状態をつくりだすことが、安倍改憲策動を防ぐ最も有効な手だてです。このたたかいは、従来の立場を超えて、日本の憲法、民主主義、近代社会として当然あるべき良心、これを守るかどうかです。革新懇のみなさんが、地域レベルで立場を超え、民主主義を守る運動を広げていくことを心からお祈り申し上げます。


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# by daisukepro | 2018-05-20 23:14 | 政治

賃金が低い映画業界。20代の子がきちんと生活できる賃金を

僕たちの仕事は「無知ゆえに不幸になる人を減らす仕事」

——『三度目の殺人』は、役所広司さん演じる「三隅(みすみ)」が、殺したのか殺していないのか、最後までわからないまま終わる映画でした。言語化された結果や数値化された価値が重宝される時代のトレンドもある中で、真逆をいくような展開だと感じました。どうして、はっきり答えを見せてくれなかったんでしょうか。


その方が面白いでしょう(笑)。

僕は、曖昧さの中にむしろ本当があると思っている部分があります。そんなに全部、何から何まで答えが出るわけじゃないから、本来は。

答えが出ない曖昧さからどうしたって逃れられない人間が、ある種の絶対的な裁きを下さなければいけないから、司法というシステムがあるんです。

そして、私たちは社会の中に生きている責任として、そのシステムを受け入れているということに気付くべきだし、自覚的になるべきだと思っています。


——結論を出して前に進んでいくために私たちはシステムを受け入れている。人々がそういったことに「自覚的」になった方がいいのはなぜでしょうか。

自覚しないと成長しないからじゃないですか?

世界が完全なものではないって気付くことが、大人になることだと思うので。世界は完全ではないし、私は全能ではない。それに気付くのが大人。

今、どんどん色んなものが幼稚化しているから、そのことに気付かない方が幸せだっていうような空気もあるかもしれないけど。


——色々なことに気付いてしまうことで、生きるのが辛くなったりする人もいるかもしれません。人は、社会やシステムに自覚的であるべきか、そうでないべきか...。私たちも日々、情報発信をする中で葛藤してしまいます。

もちろん気付くことで不幸になる人もいるけれど、(映画監督をはじめとする表現の仕事は)知らせることで、不幸になる人を少なくする職業だと思いますよ。気付かない方が、自分個人は幸せかもしれないけど、自分が気付かないことによって不幸になっている人がいるってことには気付くべきだと思う。


賃金が低い映画業界。20代の子がきちんと生活できる賃金を

——監督は以前インタビューの中で「起きている時間の8割は仕事している」とおっしゃっていました。「働き方改革」が叫ばれ、「ワークライフバランス」が重要視される昨今において、是枝監督は「ワーク=ライフ」といった感じがします。

そうですね。それがあまり苦にならないので。

ただ、僕はたまたま労働に喜びを感じられるような、非常に恵まれた形で仕事をしていて、お金をもらえているけれども、全ての人がそう感じられる職業に就いている訳でもない。だから、たまたま恵まれた自分が、自分の基準で、「働くって楽しい」とか「働くことと生きることがイコールであるべきだ」っていうのは傲慢だなと思っている。

——映画監督のようなクリエイティブな仕事には、「作品を作る」楽しさがあり、ワークライフバランスのあり方が違う、という一面もあるのではと思います。

クリエイティブな仕事をしているから楽しくて、そうじゃない仕事は辛いっていうのは間違っていると思っています。必ずしも「ワーク=ライフ」になるかどうかは別の話だけど、どんな職業であれ、喜びを見出すことはできるんじゃないかな。

僕がこの仕事を始めてテレビマンユニオンという会社に入った時に、音楽プロデューサーだった萩元晴彦さんに最初に言われた言葉があって。「世の中には、クリエイティブな仕事とそうでない仕事があるわけではなく、仕事をクリエイティブにこなす人間と、こなせない人間がいるだけである。それは態度の問題だ」という言葉なんだけど、それが結構強烈に残っている。

確かに、クリエイティブな態度で仕事に向き合っている人に出会うと感動しますよね。コンビニのレジの人だってそうだし、タクシーの運転手さんだってそう。

だから、僕は、働くということに喜びを見つけていくということは、あらゆる職業で可能だろうなとは思いますよ。



——「どんな仕事か」より「どんな風に仕事に向き合っているか」が、面白さややりがいを感じながら働く上では重要なんですね。

そうですね。それから僕はね、「それでメシが食える」ってすごく大事だと思っているんですよ。

——「それでメシが食える」というのは...

「面白いんだから食えなくてもいいだろう」というのは無責任だから。この業界の現場で働いている20代の子たちって、本当に最低賃金に満たないくらい賃金が低い。それは、やっぱり何とかしないといけないなと思っているわけです。

自分がこの業界で、曲がりなりにも食ってきて50を超えた以上、少なくとも今20代の子たちが、この仕事をしてきちんと生活できる賃金を払えるような現場を提供しようと思っている。そこは、責任があると思うから。

「よかったね、仕事が楽しくて」じゃだめですよね。食えなくても才能のあるヤツはやるかっていうと、多分やらないから。僕は、食えるって大事なことだなと思っているわけです。


既成の配給会社や放送局はもっと危機感を持つべき

——若い世代の人たちがこれから映像作品を撮っていくようになった時には、Amazon PrimeNetflixといったネット配信もどんどん増えるのかなと思います。明石家さんまさんがNetflixCMに出演し「(ネット配信は)ライバルやからな」とそのジレンマを語っていました。是枝監督は、ネット配信サービスについてどう思いますか。

選択肢が増えるのは、作り手にとってはいいことだと思いますよ。

彼らの持っている予算は、桁が違う。しかも最終的に、コンテンツの権利が制作側に戻ってくるというメリットもあります。今のバブルがどこまで続くかわからないけれど、この状況に対して既成の配給会社や放送局は、もっと危機感を持った方がいいと思う。このままだと作り手はどんどんそっちに流れていくと思いますよ。




——是枝監督ご自身も、ネット配信用のコンテンツ制作には興味がありますか。

自分が本当にやりたいと思っている映像作品の内容がすごくハードなものだと、既成の放送局や大手配給会社では、保守化していて企画が通らない。そうするとNetflixAmazonに企画を持って行った方が通るんじゃないかなという状況ではあります。

劇場公開を捨ててでも、やりたい企画を映像化することを選ぶのかどうなのか...、今はそういう時期だと思います。

ただ正直なことを言うと、今のところは劇場公開が前提になっていないものはそんなに惹かれないですね。僕は、映画館っていう場所が好きなので。

——ネット配信サービスを使ってスマホで映画を見たり、通勤時間に細切れで楽しんだりするユーザーも増えている気がしますが、是枝監督は、映画館のどんなところが好きなんでしょうか。

みんなで見るのがいいんじゃないかな。出かけて、暗い空間に2時間いるということは、やっぱり日常とはだいぶ違う気がします。

だから、そういう映画館の体験がベースにある人間は、ネット配信での映画視聴にはどうしたって抵抗を感じるんじゃないかな。

ただ、そういう抵抗感を感じない人たちも映画を作り始めるだろうから、そうなった時に、劇場公開にこだわらない映像作品の作り方は出てくると思いますよ。多分その頃にはもう僕は撮っていないと思うんですけど。

僕はそういう意味でいうと、一世代前の作り手として、キャリアを終えていくんじゃないかな。

と言っておいて、すぐネット配信でつくったりするかもしれないね(笑)。


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# by daisukepro | 2018-05-20 12:40 | 映画

家族の絆や幸せとは何かを問いかける。日本での公開は6月8日。

 フランス南部カンヌで開催されていた第71回カンヌ国際映画祭は19日夜(日本時間20日未明)、最高賞「パルムドール」に是枝裕和監督(55)の「万引き家族」を選出して閉幕した。配給会社が発表した。

 日本映画のパルムドール受賞は、1997年「うなぎ」(今村昌平監督)以来、21年ぶりの快挙。

 「万引き家族」は、家族ぐるみで万引きを繰り返すことで日々の生活を維持し、絆を強めていくゆがんだ一家の物語。

 日雇い労働者の治(リリー・フランキー)と、パート先をリストラされた妻の信代(安藤サクラ)、学校に通わない息子の祥太=城桧吏(じょう・かいり)、信代の妹で風俗店勤務の亜紀(松岡茉優)、家の持ち主の祖母・初枝(樹木希林)-の苦しくも楽しい日常がスリリングに描かれ、家族の絆や幸せとは何かを問いかける。日本での公開は6月8日。

 是枝監督は早稲田大学を卒業後、番組制作会社に入社。家族をテーマにした作品が多く、俳優の自然な演技を引き出す演出手法で知られ、子役の演出には定評がある。「誰も知らない」(2004年)では当時14歳の柳楽優弥さん(28)に同映画祭史上最年少の男優賞をもたらした。13年には「そして父になる」で審査員賞を手にしている。


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# by daisukepro | 2018-05-20 12:00 | 映画

国会共闘の新たな発展――6野党結束で国政動かし、安倍政権を追いつめる

市民と野党の共闘の到達点と展望について

全国革新懇総会 志位委員長の特別発言

 日本共産党の志位和夫委員長は19日、東京都内で開かれた全国革新懇の総会で特別発言を行い、市民と野党の共闘の到達点と展望について語りました。

国会共闘の新たな発展――6野党結束で国政動かし、安倍政権を追いつめる

写真

(写真)特別発言する志位和夫委員長=19日、東京都千代田区

 全国のみなさん、こんにちは(「こんにちは」の声)。日本共産党の志位和夫です。今日は市民と野党の共闘の到達点と展望について発言いたします。三つの角度からお話をしたいと思います。

 第一の角度は、国会共闘の新たな発展についてであります。

 この通常国会は歴史上かつてない異常国会になっています。改ざん、隠ぺい、ねつ造、セクハラ――どれも日本の政治史上かつてない出来事であり、民主主義が土台から壊される異常事態であります。そして、そのどれもが安倍首相の責任を鋭く問う問題となっています。

6野党結束、市民と連帯し、国政動かす大きな成果

 そういう事態のもとで、この国会では、6野党が結束し、市民のたたかいと連帯し、安倍政権を一歩一歩追いつめてきました。ここまでの国会のたたかいでも、国政を動かす三つの大きな成果をあげてきました。

 一つは、厚労省のデータねつ造を追及し、「働き方改革」一括法案から裁量労働制拡大を削除させたことです。政府が最大の目玉と位置づける法案の中心部分の一つを削除させるということは、これまでやったことがないことです。

 二つ目に、森友疑惑についていいますと、公文書の改ざんという重大問題を認めさせ、佐川宣寿前財務省理財局長の証人喚問を実現させました。安倍首相夫妻の関与の疑惑がいよいよ深刻になってきました。

 三つ目に、加計疑惑でも、柳瀬唯夫元首相秘書官の国会招致を実現し、この件が「首相案件」であり「加計ありき」だったということがいよいよ浮き彫りになりました。柳瀬氏の招致の直後に、愛媛県の中村時広知事が全面反論し、柳瀬答弁はあっという間に覆り、ここでも安倍首相をぎりぎりまで追いつめています。

6野党の緊密な協力態勢――総選挙での苦労が今に生きている

 これらは6野党の緊密な協力態勢による成果です。

 その軸になっているのは、6野党の国対委員長連絡会――「野国連」といわれる会合を系統的に開催していることです。毎週水曜日に1時間から2時間も時間をとって議論し、現状認識と、たたかいの方針を共有し、これを軸にして必要に応じて6野党の国対委員長会談をやる、重要な場面では書記局長・幹事長会談をやる、このことによって緊密な結束をつくってきました。

 また、野党6党の「合同院内集会」を節々で開催し、野党議員全体で方針を共有する努力もしてきました。「合同集会」は昨日で7回を数えました。

 さらに、野党の「合同ヒアリング」を、あらゆる問題で、あらゆる機会に開いてきています。数えてみましたら92回になる。“二つ目の国会”といわれる大事な役割を果たしてきました。

 これまでは野党間でも、お互いに“手の内”を見せないことが多かったんです(笑い)。ところが今国会は、たとえば証人喚問の前に野党の質問者が打ち合わせを行い、協力して追及するということもとりくまれています。

 私が、この異常国会のたたかいを通じてつくづく感じるのは、去年の総選挙での苦労のかいがあったなということです。去年の総選挙では、全国のみなさんもたいへんなご苦労をされたと思いますが、突然の共闘破壊の逆流に見舞われ、そのなかで断固として共闘を守り、発展させた。あの時に、共闘破壊の逆流になすがままにさせてしまったらどうなったか。国会は、自公とその補完勢力に覆いつくされ、真っ暗闇になってしまったでしょう。そうなれば、今回のような問題が持ちあがっても、野党はたたかう術(すべ)をもてなかったことでしょう。昨年の総選挙で、全国各地で苦労して共闘を守り、発展させたことが、今に生きているということをご報告したいと思います。(拍手)

疑惑にフタ、悪法強行を許すな――怒りの声を国会に集中しよう

 国会の会期は残り1カ月となりましたが、安倍政権と与党は、疑惑にフタをしたままで、「毒食らわば皿まで」とばかり、「働かせ方大改悪」法案、「TPP11」(環太平洋連携協定)承認案、「カジノ」法案を一気にごり押しする構えです。

 絶対に許せません。ぜひ国会に怒りの声を集中していただきたい。疑惑の徹底究明、悪法の徹底追及を通じて、安倍政権を退陣に追い込むために、最後まで力をあわせて頑張りぬこうではありませんか。(拍手)

当面する市民と野党の共闘のたたかいの三つの焦点

 第二の角度として、当面する市民と野党の共闘のたたかいの三つの焦点――絶対に負けるわけにはいかない三つのたたかいについて訴えたいと思います。

9条改憲――絶対に手を緩めず、安倍政権もろとも葬り去ろう

 一つは、憲法9条改定を阻止するたたかいです。

 安倍首相は、疑惑と不祥事にまみれ、内政・外交ともにボロボロですが、9条改憲だけはあきらめようとしない。なぜかと言いますと、この旗を捨てたとたんに内閣は求心力を失い、終わりになってしまう。だから何がなんでも、ボロボロになりながらも、この旗にしがみついている。自分の野望のために、もっといえば自己の延命のために、憲法をもてあそんでいるのが、いまの安倍政権の姿にほかなりません。

 ですから私たちは、ここで絶対に手を緩めず、安倍政権もろとも9条改憲の企てを葬り去るという決意で頑張り抜く必要があります。5月3日の憲法集会には6万人が集まり、熱気にあふれました。3000万人署名は1350万まで広がっていると聞いております。安倍9条改憲の正体が、無制限の海外での武力行使に道を開くことにあることを広く伝えきり、3000万人署名を文字通り集めきり、改憲策動の根をたつところまで攻めて、攻めて、攻めぬこうではありませんか。

新潟県知事選――「原発ゼロ」、安倍政治に「ノー」の審判を

 二つ目は6月10日投票の新潟県知事選挙で勝利をつかむことです。池田ちかこさんが立候補を表明されました。立派な候補者が決まり喜んでいます。5野党・1会派がすでに池田さんの推薦を決めました。野党はすべて足並みがそろいました。

 最大の争点は原発問題です。池田さんはこれまでの県政の方針を引き継ぎ、「検証なしに再稼働は認めない」「原発ゼロの新潟県をめざす」ことを約束しています。野党提出の「原発ゼロ基本法案」を強く支持することを表明しています。

 5月27日には5野党・1会派の国対委員長がそろって新潟で訴えます。私も、現地からの要請をうけ、6月2日に新潟にうかがう予定でおります。

 この選挙は新潟県の進路が問われるとともに、安倍政権による国政私物化と強権政治、堕落した政治に「ノー」の審判をくだす絶好のチャンスであります。全国の力を結集して必ず勝利をかちとろうではありませんか。(拍手)

沖縄県知事選の必勝を――翁長県政を守り抜けば、辺野古新基地は決してつくれない

 三つ目は、11月の沖縄県知事選挙です。

 私たちは、翁長県政を断固守り抜き、「建白書」実現をめざす「オール沖縄」の流れをさらに発展させるために、たたかいの一翼を担って全力をあげて奮闘する決意を表明するものであります。

 翁長県政を守り抜けば、辺野古新基地をつくることは決してできません。

 たとえば、辺野古海底に地質調査が成立しないほど軟らかい地盤(軟弱地盤)が、深さ約40メートル続いていることが、沖縄防衛局の調査でわかりました。どれだけ軟弱か。マヨネーズ並みの軟らかさの可能性があるといわれている。(笑い)

 こういう状態ですから、工事を完成させるには知事から設計変更の承認を得ることが不可欠となります。翁長県政を守り抜けば、辺野古新基地をつくることは決してできない。ここに確信を持って頑張りたいと思います。

 現地では不屈のたたかいが続いています。キャンプ・シュワブ前で開かれた「4・28県民屈辱の日を忘れない県民集会」は1500人の参加で会場を埋めつくしたと聞きました。翁長知事は「埋め立て承認を撤回する」と断言しておられます。私は、知事のこの不退転の決意を強く支持し、ともにたたかう決意を申し上げたいと思います。(拍手)

 みなさん。6月3日に開催される全国革新懇と沖縄革新懇が共催の「沖縄連帯のつどい」を大成功させようではありませんか。沖縄県知事選挙での勝利のために、全国のみなさんに、沖縄への連帯のたたかいを強めることを、心からよびかけるものです。(拍手)

参院選での勝利・躍進を――「本気の共闘」 体制ができれば情勢の激変は可能

 第三の角度は、19年・参議院選挙の勝利・躍進であります。

 私たちは、この選挙で、「自民、公明とその補完勢力を少数に追い込む」ことを目標に頑張り抜きたいと思います。

 どうやって追い込むか。参議院の現状は、自民、公明と維新で161議席であります。参議院の定数は242、半数は121です。ということは、およそ40議席を減らせば、彼らを少数に追い込むことができるわけです。これをやろうではありませんか。そのカギは二つであります。

野党共闘の成功(1)――豊かで魅力ある共通政策を

 第一は、野党共闘の成功です。

 全国32の1人区のすべてで野党統一候補を実現し、勝利をめざしたいと思います。

 2013年の参院選の1人区で当選した31人のうち、野党は実は、沖縄県の1議席だけです。あとはすべて自民党です。ということは野党は1人区では増やす楽しみしかない(笑い)。自民党は守りの選挙なんです。「本気の共闘」の体制をつくれれば、情勢を激変させることは可能であります。

 いくつかの努力方向があります。まずこれまで以上に豊かで魅力ある共通政策をつくりあげる、そのための政策対話をすすめていきたいと思います。

 そのさい、憲法違反の安保法制を廃止することを、市民と野党の共闘の「一丁目一番地」として、共通政策の土台にすえることが大事だということを、あらためて強調したいと思います。すでに、安保法制は、施行後、南スーダンPKOの任務拡大、米艦船や米軍機の武器を使っての防護などの形で発動されています。自衛隊が海外で「殺し、殺される」事態につながる現実の危険が生まれています。

 同時に、この間の安倍政権のもとでの一連の疑惑、腐敗、堕落の根源に何があるのかを考えてみますと、2014年7月の集団的自衛権行使容認の「閣議決定」、15年9月の安保法制=戦争法の強行が、重大な根源の一つとなっていると言ってもいいのではないか。ここで安倍政権は、戦後60年あまりも続いた「憲法9条のもとでは集団的自衛権は行使できない」という憲法解釈の改ざんをやったのであります。これだけ重大な憲法解釈の改ざんをやったら、森友公文書の改ざんには痛痒(つうよう)を感じない(笑い)。こういう状態ではないでしょうか。安保法制の強行によって立憲主義・民主主義を破壊したことが、底なしの政治モラルの崩壊につながった。安保法制を廃止し、日本の政治に立憲主義・民主主義を回復していくことは、日本の政治をまともにするうえでも、緊急かつ死活的意義をもっているということを訴えたいのであります。

 私たちは、これを土台にしながら、共通政策を豊かで魅力あるものにしていく努力を、他の野党のみなさん、市民連合のみなさんと話し合いながら進めていきたい。

 この間、「原発ゼロ基本法案」を共産、立民、自由、社民の野党4党で国会に共同提出したことは大きな前進の一歩です。この問題では、小泉純一郎さん、細川護熙さんの両元首相が顧問を務める「原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟」(原自連)のみなさんが、とてもすばらしい法案を提案された。この法案の肝は「原発再稼働は認めない」「動いている原発は速やかに止める」というものでした。私たちにも呼びかけがあり、大賛成です、大いに力をあわせましょうと、意気投合しました。こういう流れも契機となって、立憲民主党の当初の案には「非常時に再稼働を認める」という項目があったのですが、それをきっぱり削除するということになった。そこで4野党共同でのスジの通った形での法案提出ということになりました。「原発ゼロ」が野党共闘の旗印になったことは、たいへんにうれしいことです。(拍手)

 暮らしと経済でも、国民の切実な願いにこたえる旗印をたてていきたいと思います。この間、国会では「子どもの生活底上げ法案」を野党6党で共同提出しました。安倍政権による生活保護の切り下げをやめさせるという内容のものです。野党6党共同で予算組み替え動議も提出しました。部分的ではありますが軍事費を削り、暮らしにまわすという内容が入っています。これは、よく話し合っていく必要がありますが、いわゆる「トリクルダウン」――大企業や大金持ちがもうかれば庶民の暮らしに回るという政策ではなくて、国民の暮らしを応援して経済をよくしていこうという方向で、いろいろな一致点が得られるのではないかと思います。

 野党共闘の共通政策をどれだけ豊かで魅力あるものにできるか。私は、ここが大きな一つの勝負どころだと考えています。安倍政権があれだけひどいことをやっている。惨憺(さんたん)たるありさまです。支持率がだいぶ下がってきました。しかし、なお3割とか4割の支持率をもっている。1割とかに減らさなくてはいけませんね(笑い)。そうなって当然です。ただ、そういう状況をつくりだすためには、野党の側が、「安倍政権にかわる新しい政治はこうだ」というものを、国民の前にインパクトをもった中身で打ち出していく必要があります。それを打ち出せば、情勢の大きな変化をつくりだすことができるのではないでしょうか。そのための努力を大いにやっていきたいと考えています。

野党共闘の成功(2)――相互推薦・相互支援の「本気の共闘」を

 それから、全国32の1人区では、ぜひ本格的な相互推薦・相互支援の共闘――「本気の共闘」の体制をつくりたい。

 過去2回の国政選挙では、私たちは共闘をまとめるために、一部をのぞいて候補者を一方的に降ろすという対応をとり、これは適切だったと考えています。同時に、選挙協力というものは、本来、相互的なものであって、そこに参加する政党のすべてが「ウィンウィン」の関係となって伸びていく、そうしてこそ本当に力あるものになるし、持続・発展するのではないでしょうか。そういう立場から、私たちは、「次の参院選では過去2回の国政選挙のような一方的対応は行わない」と党の決定で決めております。あくまで相互支援・相互推薦の共闘をめざします。

 参議院の1人区のすべてでそうした「本気の共闘」ができれば、1人区で情勢の激変を必ずつくれます。その流れは、複数区や比例区にも連動し、自公とその補完勢力を少数に追い込む道が開かれます。この情勢のもとで、野党がそのくらいのたたかいをやらなくてどうするのか、ということではないでしょうか。

 国民民主党との関係について述べておきたいと思います。私たちは、この党と、国会共闘ではしっかり協力できると思います。現にやっております。ただ選挙協力では、これまで野党共闘の「一丁目一番地」としてきた安保法制廃止で一致できるのかが、とても重要になります。この重大問題に対してどういう態度をとるのか。注視していきたいと考えています。

日本共産党の躍進――市民と野党の共闘を発展させる最大の力に

 第二は、これは私たち自身の課題でありますが、日本共産党の躍進を必ずかちとるということであります。

 私たちは、全国で比例代表で「850万票、得票率15%以上」を目標とし、それを実現するための取り組みを開始しています。これをやりきりますと、比例で7議席は確実にとれますし、選挙区でも現有議席を確保し、かなり伸ばすことが可能になります。共産党躍進こそ、市民と野党の共闘をさらに力強く発展させ、自民党政権を根本から変える最大の力になります。そして、共産党躍進の流れを、来年になってからではなく、今年からつくりだす。「共産党は勢いがある」という流れを早い段階からつくりだしてこそ、参議院選挙での野党共闘を成功させる道が開かれると思うんです。そういう構えで全力をつくしたいと決意しております。

 来年は、統一地方選挙と参議院選挙が連続するわけですが、私たちの構えとしては、参議院選挙、とくに比例代表選挙を前面にすえて目標実現への流れをつくりだす。そのことと一体に、統一地方選挙でも勝利に必要な独自の準備をやりぬく。そうしてこそ連続躍進の道が開かれると考えています。

「共闘勝利プラス共産躍進」で自公と補完勢力を少数に

 19年・参院選では、「共闘勝利プラス共産躍進」で、自公と補完勢力を少数に追い込む。そうなれば、政局の主導権を野党が握ることになります。野党が主導して、次は解散・総選挙に追い込み、衆院でも彼らを少数に転落させる。そして野党連合政権に道を開く。私は、いま、このくらいの決意と構えでたたかわずしてどうするのかと思います。

 これ以上、あのような強権と腐敗の安倍政権、それをよしとしている自民党、公明党に、日本の政治をまかせておけますか。もう、退場させる時期であります。野党が政権を担うべき時期であります。そういう決意で、全国の仲間のみなさんとともにたたかいぬく決意を申し上げて、私の発言といたします。ありがとうございました。(拍手)



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# by daisukepro | 2018-05-20 11:50 | 政治

「働き方」修正協議 「根本は変わらない」 志位委員長 「強行とんでもない」

「働き方」修正協議 「根本は変わらない」

志位委員長 「強行とんでもない」

 日本共産党の志位和夫委員長は19日、「働き方改革」一括法案で与党と維新の会が「修正」協議をしたうえで衆院通過を狙っていることを記者に問われ、「修正と言っても高度プロフェッショナル制度(高プロ=『残業代ゼロ制度』)の基本は変えない。過労死容認のレベルまで残業を認めるという議論は何も変わらない」との見解を示しました。

 また、本人の意思で「高プロ」から抜けられるという「修正」内容について「本人の意思では長時間労働を止められないからこそ、労働法制はある。本人の意思に責任を負わせるというのは労働法制の考え方を根本から理解しないものだ。まやかしの修正で強行なんてとんでもない」と批判しました。


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# by daisukepro | 2018-05-20 11:47 | 労働運動

第71回カンヌ国際映画祭 是枝裕和監督(55)の「万引き家族」が最高賞「パルムドール」に輝いた。

日本映画の血脈、今村昌平監督に続いて ここに輝く(発見の同好会)

【カンヌ共同】フランス南部での第71回カンヌ国際映画祭の授賞式が19日開かれ、コンペティション部門でz。世界三大映画祭の中でも最高峰のカンヌで日本映画が同賞を受賞したのは、今村昌平監督の「うなぎ」(1997年)以来21年ぶりで5作目。

 カンヌで是枝作品は2004年に「誰も知らない」の柳楽優弥さんが男優賞を、13年に「そして父になる」が審査員賞を受賞。日本作品の最高賞は他に、衣笠貞之助監督の「地獄門」(54年)、黒沢明監督の「影武者」(80年)、今村監督の「楢山節考」(83年)。


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# by daisukepro | 2018-05-20 10:33 | 映画

戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員) 爆風(87) 18/05/17 明日へのうたより転載

戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)

爆風(87) 18/05/17

明日へのうたより転載

 河田哲(南満高専学生)「46年3月、松本百公さんに呼ばれて峨嵋荘というところまで会いに行った。八路軍の急な撤退と国府軍の進攻に挟まれて一夜を日本人宅で過ごした。その時の話し合いで、日本へ帰るより中国に残る方がかえって日本のためになるのではないかということになり残留を決意した」
 玉井林(奉天工大学生)「内地の混然たる状況を想像して、慌てて帰るより内地の安定を待った方が身が処し易いだろうと判断した」

 工場再開を図った国府軍だったが、旧火工廠の工場設備はソ連軍、八路軍により大方接収され主要部分は壊滅状態だった。そのため設備の残存している旧奉天造兵所から東京陵、唐戸屯の各工場へ機器を移転、軍用火薬の製造を開始した。工場の日本人最高責任者は吹野信平少佐で、松野徹は庶務課長、辻薦、和泉正一は工程師、玉井林は工程師補、木山敏隆は技術員などそれぞれ役職を与えられた。

 国府軍はこの工場を「聯合勤務総司令部第九十工廠遼陽分廠」と命名し、黄大佐が廠長として業務を管轄した。幹部の中には女性も含まれ、奉天工大など日本の学校を出た技術者が大半を占めた。このようにして工場生産は再開されたが、設備不足のため本格操業には程遠かった。

 生産準備のために各工場に残存している図面の整理、補充がまず最初の仕事だ。成田正三は中国人の技術者に補充図面の作成を指導したが、製図能力、理解力に欠けほとんど役に立たない。敗戦時に焼却した工場配置図と水道管敷設図を新たに作成する作業も困難をきたした。

 工場によっては全然仕事がなく、自宅待機状態の部署もあった。日本人留用者たちは自宅で豆腐や飴をつくって生活の糧にした。時には太子河に釣り糸を垂れたり、一般引揚後の空き家の残品整理をしたりして日を過ごす。吹野信平をはじめ日本人幹部数人で囲碁を楽しむ姿も見られた。

 仕事らしい仕事としては46年10に設置された研究室がある。国府軍将校の銭が責任者で、日本側は鈴木弓俊が業務を仕切った。中国側から発煙弾の分析法、発煙剤の製造法などについての質問があり、それに丁寧に答えた。ダイナマイトの製造と爆破実験も行われた。

 留用者の子供は30人で、1人は中学生だが他は国民学校の生徒だった。桜ヶ丘国民学校の教師で残留に応じた鈴木久子と岡島悦子が教育に当たった。旧火工廠幹部の伊藤礼三、稲月光、和泉正一、佐野肇、鈴木弓俊らがカバー、勝野六郎が校医として名を連ねた。この桜ヶ丘国民学校は在満教務部の正式承認を得ており、校長・伊藤礼三名で卒業(終業)証書が授与された。

 家族のいる留用者の宿舎は一般引揚者が帰った後の弥生町の官舎を使った。独身者は旧松風寮に中国人独身者とともに住まわされた。食事は金を払って中国人と同じものを食堂で食べた。火工廠幹部将校が住んでいた職員宿舎は中国人高官の住まいとなる。元の吹野信平宅には黄廠長が住んだ。
 
 


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# by daisukepro | 2018-05-19 11:00 | 爆風

戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員) 爆風(86) 18/05/15

戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)

爆風(86) 18/05/15

明日へのうたより転載

 次に国府軍留用者について記す。1946年3月18日に八路軍が火工廠を撤退し、替わりに国府軍が進駐してきた。国府軍も八路軍と同様、火工廠を活用して工場復旧、火薬製造再開を企図していた。そのためには日本人技術者の大量残留、つまり留用が必須条件だ。一方、一般引揚げの動きも本格化する。国府軍は引揚げに協力する見返りとして工場再開に必要な人材の提供を火工廠幹部に迫った。

 居留民会に責任を持つ吹野信平少佐は、全員揃っての引揚げを念願しながらも、引揚げ業務を円滑に進めるため一定の人員の残留を承諾する決断をした。留用者の人選は日本側に任され、吹野は旧職場のそれぞれの担当者に選考を依頼する。留用者の中には個人的判断で残留した人もあったが、大部分は旧上司の依頼・説得によるものであった。一般引揚げの促進というのが説得の材料になった。

 このようにして92人の留用者の名簿がつくられた。その家族163人を加えると総勢255人になる。この名簿の中には吹野信平をはじめ、これまで本稿に登場した火工廠幹部の名前が多く見られる。

 吹野信平、松野徹、勝野六郎、木山敏隆、成田正三、鈴木一郎、井上二郎、鈴木弓俊、伊藤礼三、佐野肇、稲月光、加藤治久、麻殖生成信、井上富由、和泉正一、辻薦、鈴木久子などである。ほとんどが技術者だが、残留者の健康と生命を守るために勝野医師が、残留者の子弟の教育を任務として国民学校教師の鈴木久子も残った。

 残留者の胸中にはそれぞれの複雑な思いが去来した。「関東軍火工廠史」に寄せられた手記の中からその「思い」の一端を抜き出してみよう。

 松野徹「こうして留用されるのも、後に再び進出して来る日本人のために、辛かろうが、我々はその捨て石になろう」。
 勝野六郎「淋しさと悲しさを乗り越え、留用者の生命を何とか病気から守ってあげたい強い医師の願望が私を支えていたのみだった」。
 和泉正一「(工場長の立場として)私の場合は、覚悟せざるを得なかったが、さて9名となるとまるで説得の自信はなかった。しかし私を信じて、思ったより早く残る決意をしてくれた」。

 木山敏隆「ある日浅野中尉がやってきて、国府軍から留用の要請がある、日本人の引揚げ促進のためでもある、君に残ってもらいたいと言われた。納得できかねるのでいろんな質問をして抵抗した。しかしまだ若いし健康だ、君の専門の土木関係は老齢者ばかりだ、何とか残ってくれと頭を下げられてしぶしぶ承諾した」。

 野久尾良雄「終戦の日、敗戦を認めずソ連軍と決戦するべく首山堡に立てこもった青年工員の一人として燃えたことがあった。留用に応じ、いつの日か、祖国のために戦おうとの気持ちがまだあったように思う。独身者としての自由さ、身軽さだったのではないか。そこに目をつけられた気もするが」。
 井上富吉「第二工場には愛着があった。復旧して元通りにしてから帰るのが人情、また班長以上の大部分が残るということで、再三すすめられて残ることに決めた」。
 小田政衛「実は迷っていた。親友と相談したらやはり留用の話がきていて承諾したという。医療の保証が心配だったが、勝野医師が残るというので留用に決めた」。
 
 


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# by daisukepro | 2018-05-19 10:56 | 爆風

戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員) 爆風(85) 18/05/14

戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)

爆風(85) 18/05/14

明日へのうたより転載

 (須本佐和子の手紙の続き)漢口を前にして、美しい揚子江に大阪の街を想像しました。感無量です。革命が成功するのも最早目前に迫っております。でも我々は元々は捕虜なわけですから如何になることやら。しかしどんなことになっても私は日本人として中共軍とともに戦います。立派な薬剤師になって帰ります。日本人男女合計60名余りいますが、まだ外国人には結婚を許しておれません。そのため44歳の方を始めとして全員独身です。

 またこの軍隊は、思想の悪い者、日本でいう右翼主義者は、全部、始めから叩き直されます。昔の日本の軍隊とは、全然違った、厳しい軍隊です。我々も戦います。(中略)今宵も美しい星が輝いております。まだまだ書きたいけれど、これにて止めます。この手紙が無事にお母さまの手に渡るよう神様に祈ってぺんを置きます》。所属「中国人民解放軍第三野戦軍 第四〇軍 衛生部野戦第三所」

 外国人の結婚について、49年当時は許されていなかったようだが、解放後は結婚が奨励されたらしい。須本佐和子の51年10月25日付の手紙によれば、同僚の藤野看護婦が結婚し可愛い坊やの母親になったことが書かれている。須本自身は一度婚約したが、相手が病身のため取り消している。

 52年11月19日発信の須本佐和子の手紙。《ご両親様御許へ お父様お母様からお手紙を頂いてもうすぐ4~5ヶ月になりますが、種々何かと取り紛れ、忙しく今日に至りました。今私、体を少し悪くし、手術を要するので病院に入院しております。別に心配する程の病気でもありません故、気にかけないで下さいませ。病院生活も2ヶ月になりますが、毎日皆様良く面倒を見て下さいますのでいつも感謝しております。

 日本人の多くが結婚生活に入っておりますが、生活に何の心配もなく、毎日幸福な日々を送っており、生まれてくる子供は、国家の子とし、育てられ、1人の子供に何万円と保育費がつき、成長すれば、日本人の育児所、幼稚園、小学校、中学、大学と進学でき、教育程度もうんと高く、子供も希望のある将来を望めます。

 働けば働くほど豊かになる、楽しい生活、私達もこうして入院しておりましても、入院費もいらなければ、治療代もいらず、給料は普通のように頂け、美味しい栄養価のある食事に感謝しながら、休養いたしております。日本の現在の状況と違って働くものの国は、日一日と豊かになり、私達の生活も益々幸福になって行きます。思いついたまま筆をとりました。皆様お元気で。漢口市 61病院にて》。

 須本佐和子はこの手紙の後日本人男性と結婚し、都村佐和子となって1954年7月に帰国している。
 
 


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# by daisukepro | 2018-05-19 10:51 | 爆風

撤回・廃案しかない「働き方」改悪法案 来週明けにも衆院通過狙う

2018年5月19日(土)

撤回・廃案しかない「働き方」改悪法案

来週明けにも衆院通過狙う

 安倍内閣は、「働き方改革」一括法案の今国会成立に向けて、来週明けにも衆院通過をねらっています。労働時間データの改ざんや過労自殺隠しで法案提出の資格が問われ、長時間労働や過労死に拍車をかける危険性が明らかになっており、撤回・廃案にする以外にないことが浮き彫りとなっています。


■データの信用“崩壊”

写真

(写真)「働かせ方」大改悪を許さないと抗議する人たち=18日、衆院第2議員会館前

 厚生労働省は、ねつ造が発覚していた労働時間データ問題を精査した結果、全1万1575事業所のうち2割強に当たる2492事業所のデータを削除しました。

 加藤勝信厚労相は、残りのデータも正しいと明言できないなど、調査全体の信用が崩壊しました。

 問題のデータは、「2013年度労働時間等総合実態調査」。裁量労働制の対象拡大、「残業代ゼロ制度」である「高度プロフェッショナル制度」創設にかかわる審議をしてきた労働政策審議会の冒頭、議論の出発点として提出されました。厚労省は審議会に幾度にもわたって同調査を示し、議論が進行。審議の基礎として活用され続けてきたものです。

グラフ:時間外労働の実績

 新旧データを比較すると、一般労働者の時間外労働は、いずれも低下(グラフ)。裁量制適用労働者よりも一般労働者の方が労働時間が長いといってきた安倍首相の言い分が、いよいよ成り立たなくなりました。

 「働き方改革」一括法案は、現在の労働実態を反映しない、虚偽データに基づいて審議・作成されたもので、もはや国会審議にかける資格はありません。

 加えて、野村不動産で違法に裁量労働制を適用された労働者の過労自殺隠しも、いまだに真相が明らかになっていません。

 厚労省東京労働局は昨年12月、野村不動産への「特別指導」を公表。しかし、特別指導のきっかけが、違法適用の結果として起きた過労自殺の労災申請だった疑いが濃厚になっています。

 新宿労働基準監督署は昨年10月、過労自殺を労災認定する方針でしたが、特別指導の公表後に労災認定を発表したことが明らかになりました。

 裁量制ですら違法適用を事前に見抜けず、過労自殺を防止できなかった可能性が高いにもかかわらず、適用業務がさらに不明確な高プロで適切な指導ができるのか、厳しく問われます。

 安倍首相、加藤厚労相は過労自殺を知りながら隠ぺいし、裁量制の違法適用に対する指導の典型としてアピールしようとした疑惑が深まり、法案提出の資格が問われています。

 労政審に審議を差し戻し、議論をし直すことこそ必要です。

■論戦で危険浮き彫り

表:「高プロ」は究極の「働かせ放題」制度

 衆院厚生労働委員会での野党の論戦で、法案の危険な内容が明らかになっています。

■残業代ゼロ制度…長時間労働の歯止めなし

 法案に盛り込まれた「高度プロフェッショナル制度」(残業代ゼロ制度)は、労働時間規制を撤廃します。政府は、企業に「健康管理時間」を把握させ、一定時間を超えれば医師に面談させて健康を守ると説明してきました。「健康管理時間」とは、在社時間と事業場外の労働時間を合わせたものです。

 日本共産党の高橋千鶴子議員は9日の質問で、「企業に『健康管理時間』の把握をさせても、上限時間の義務付けがないから長時間労働を是正できない」と追及しました。

 加藤厚労相は、「(残業相当分が)100時間を超えれば医師が面談する」というだけで、長時間労働に歯止めがないことを否定できませんでした。

 加藤氏は、16日の国民民主党・山井和則議員の質問に、医師の面談後も残業を続けさせ月200時間にのぼっても、「違法性は問えない」と認めました。

 時間規制外しはだれのためなのか―。加藤厚労相は「夜間の賃金が高くなれば(会社から)やめてくれとなるが、(高プロなら)夜型の方も自分にあった時間に働ける」と答弁(9日)。深夜・残業手当を払いたくない使用者の願いに沿ったものであることが分かりました。

■残業の上限規制…150時間の抜け穴

 残業時間の上限規制は単月100時間、平均80時間という「過労死ライン」にお墨付きを与える内容です。

 高橋議員は「上限規制」以内の月75時間残業でも、月をまたいで残業が集中すれば、30日間で150時間残業もあると指摘。加藤厚労相は「そういうことはありえる」と答え、上限規制の「抜け穴」を認めました。

■同一労働同一賃金…法案に一言もなし

 安倍首相が繰り返す「同一労働同一賃金」という言葉は、法案に一言もありません。高橋議員の質問に厚労省は「差別的取り扱い禁止」の対象となるのはパート労働者の1・5%だと答え、正規と非正規の格差是正も名ばかりであることが明らかになりました。

 審議すればするほど法案の危険性や問題点が明らかとなっています。

■広がる共同 阻止必ず

 安倍政権は、「働き方」法案の衆院強行をねらう動きを強めていますが、世論調査でも今国会成立は「必要がない」が68・4%(共同通信)と多数です。

 過労死遺族や弁護士らは「働きすぎで家族を亡くす地獄のような苦しみをだれにもさせたくない」(寺西笑子・全国過労死を考える家族の会代表)として、「高プロ」導入に反対する声明を発表するなど幅広い共同のたたかいが広がっています。

 日本共産党は、野党と共同して法案阻止のたたかいを広げるとともに、政府案への対案として、「『働かせ方』大改悪をやめさせ、まともな働き方改革を実現するために」と題した「労働基準法等改正大綱」を発表しました。

 政府案の高プロは削除し、残業時間の上限は現行の月45時間、年360時間とするなど「8時間働けば普通に暮らせる社会」の実現を打ち出しています。

 日本共産党の志位和夫委員長は17日の記者会見で「人間の命がかかった法案を、その前提が完全に崩壊しているままで強行などとんでもない。法案の撤回と労政審への差し戻しを強く求める」と表明しました。



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# by daisukepro | 2018-05-19 10:45 | 労働運動

衆院本会議で与党「TPP11」承認案可決強行 野党、茂木担当相の不信任案提出 安倍暴走政治に対抗 田村氏が反対討論


2018年5月19日(土)

衆院本会議で与党「TPP11」承認案可決強行

野党、茂木担当相の不信任案提出 安倍暴走政治に対抗

田村氏が反対討論

 会期末まで1カ月となった国会で、森友・加計疑惑にフタをしたまま、悪法を力ずくで押し通そうとしている政府・与党の姿勢が際立っています。米国を除く環太平洋連携協定(TPP)加盟11カ国による新協定「TPP11」の承認案が18日の衆院本会議に野党の反対を押し切って緊急上程され、自民党、公明党、維新の会などの賛成多数で可決されました。日本共産党、立憲民主党、国民民主党、無所属の会、自由党、社民党などは反対しました。共産党は田村貴昭議員が反対討論に立ちました。


写真

(写真)反対討論に立つ田村貴昭議員=18日、衆院本会議

 「TPP11」は、関税・「非関税障壁」撤廃などで国民生活に大打撃を与えるものです。

 承認案は同日午前の衆院外務委員会で採決されました。

 共産、立民、国民、自由、社民の5野党は同日、TPPについては、国民の根強い反対論も踏まえて十分な議論を要するのに、問題の多い協定の発効を強引に進めようとする茂木敏充TPP担当相にこれ以上、その任を続けさせることは許されないと同担当相不信任決議案を共同で衆院に提出しました。

 与党側は、同日の衆院内閣委員会でのTPP11関連法案の採決や、カジノ実施法案の審議の前提としてのギャンブル依存症対策法案の審議入りまで狙っていましたが、不信任案提出を受け、同委は散会となりました。

 提出後、野党の国対委員長が共同で記者会見し、日本共産党の穀田恵二氏が、充実した審議を求めてきたのに政府・与党が一顧だにしないと批判した上で、今回の不信任案提出について「安倍暴走政治に対し、市民と野党がともに手を取り合って粉砕する足掛かりとしたい」と表明しました。

 立憲民主党の辻元清美氏は「TPPについて十分な説得力のある説明がなかった。大臣として不適格」と指摘。「『働き方改革』やカジノなどの重要法案をどんどん進めようとする安倍政権にストップをかける」と述べました。

 国民民主党の泉健太氏は「国民の声に聞く耳を持たない大臣だ」、自由党の玉城デニー氏は「木で鼻をくくったような答弁しか返ってこない」と批判しました。


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# by daisukepro | 2018-05-19 10:41 | TPP11

佐川前長官、不起訴へ 説明責任 必要性さらに


 学校法人「森友学園」への国有地売却に関する決裁文書改ざんで、大阪地検特捜部が虚偽公文書作成容疑で告発された佐川宣寿(のぶひさ)前国税庁長官らを不起訴とする方針を固めたことが十八日、関係者への取材で分かった。売却価格が八億円余り値引きされた問題の背任容疑についても、財務省近畿財務局担当者らの立件を見送る方向で最高検と協議している。 

 財務省は、改ざん当時理財局長だった佐川氏の追加処分のほか、複数の同局幹部を処分する方向で最終調整に入った。改ざんは理財局内部で行われ、佐川氏らが関与したと認定。減給か戒告の懲戒処分を軸に検討し、一部の幹部についてはより重い停職処分とすることも選択肢とする。省内の文書管理を統括する立場にあった岡本薫明(しげあき)前官房長(現主計局長)の監督責任も明確にする見通しだ。

 不起訴の場合、市民団体などは検察審査会に審査を申し立てるとみられる。

 改ざんは昨年二月下旬~四月、決裁文書十四件で行われた。安倍昭恵首相夫人や複数の政治家についての記述、土地取引を巡る「特例的な内容」や「本件の特殊性」といった文言が削除された。特捜部は佐川氏らへの任意聴取を進めたが、交渉過程や契約内容など根幹部分には大きな変更がなく、文書が虚偽の内容になったとは言えず、立件は困難と判断したもようだ。

 大阪府豊中市の国有地を約八億二千万円値引きして売却した問題では、近畿財務局担当者らへの背任容疑の告発を受けて捜査してきた。値引きの根拠になったのは国有地の地中で見つかったごみの撤去費だった。

 背任罪の立件には、自身や学園のために任務に背く行為をして国に損害を与えたとの立証が必要。特捜部は撤去費の算出方法に明確なルールはなく、担当者らに裁量を逸脱するまでの行為は認められないとみているもようだ。一方、財務省は改ざん経緯を検証した調査結果と合わせ、月内にも処分を公表する方針だ。

 佐川氏は国有地売却を巡る答弁で国会審議を混乱させたなどとして、三月九日に減給20%・三カ月の懲戒処分を受け、同日付で国税庁長官を辞任した。財務省はその後の調査で、佐川氏が理財局のトップとして改ざんを認識していたと判断。「懲戒処分相当」と認定し、支払いを保留している約五千万円の退職金を減額することなどを検討するとみられる。

◆国会で全容解明を

 佐川前国税庁長官が刑事責任を追及されない可能性が高くなった。だが、違法性を問われなくても、公文書改ざんという民主主義の根幹を揺るがした問題に対する佐川氏の責任は残る。三月に行われた証人喚問で佐川氏は「刑事訴追の恐れがある」として証言拒否を連発したが、その根拠が失われれば、佐川氏の説明責任はますます高まることになる。

 財務省から「(改ざんへの)関与の度合いが高い」とされた佐川氏は三月に辞職した後、衆参両院の証人喚問を含め改ざんの経緯について全く語っていない。佐川氏が不起訴になれば法廷での真相解明ができなくなる。財務省が佐川氏ら関係幹部の処分を行えば、問題がうやむやになりかねない。

 刑事責任を問われなくても、公文書の改ざんは「歴史を変え、政策の検証もできなくなる異常事態」(公文書管理委員会委員の三宅弘弁護士)として、その罪は大きい。佐川氏が「廃棄した」と国会で説明してきた財務省と森友学園の交渉記録の存在も判明し、新たな疑惑も浮上している。

 一方、財務省は現在、改ざん問題の原因を調査中だが、結果の信頼性はあまり期待できない。文書改ざんの後に発覚した福田淳一前次官のセクハラ問題では身内への調査に対して甘い姿勢を露呈した。

 納得のいく説明がされない限り、政府への信頼は回復しない。捜査の行方に左右されず、佐川氏に説明責任を果たさせ、森友問題の全容を解明する調査の場を政府や国会で設ける必要がある。 (桐山純平)

(東京新聞)

佐川宣寿前長官

佐川宣寿前長官


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# by daisukepro | 2018-05-19 10:35 | モリカケ事件 総理大臣の犯罪 

メディア関係者へのセクハラ 「性的関係強要されそうに」4割 アンケート調査 複数回被害96%

メディア関係者へのセクハラ

「性的関係強要されそうに」4割

アンケート調査 複数回被害96%

写真

(写真)アンケート結果を報告する山本潤さん(右)と上谷さくら弁護士=17日、東京都内

 性暴力被害当事者と報道関係者らで構成する「性暴力と報道対話の会」の山本潤発起人らは17日、前財務事務次官による記者へのセクハラ問題を受け、メディア関係者に行った被害アンケートの結果を発表しました。20代~60代の107人(うち女性が103人)の回答者のうち「性的な関係(性行為)を無理やり持たされた」が8人、「性的な関係を強要されそうになった」は39人で深刻な被害の一端が明らかになりました。

 被害を受けたことがあるのは102人と圧倒的多数。会は「無作為抽出でなく関心のある人が答えている影響もある」としています。被害者は全員女性、加害者の94%は男性でした。

 被害の状況(複数回答)では、性的関係の強要のほか「抱きつかれた」「性的な冗談やからかい」がありました。(グラフ参照)

図

 被害回数は10回以上が50%、2~9回が46%と、96%が複数回の被害を受けています。

 加害者は取材先・取引先が40%に上る一方、上司24%、先輩19%など職場・業界内が多数を占めました。自分よりも社会的な関係や地位など「関係が上」の相手が95%を占めています。

 65%が被害を相談していません。相談できない、したくない理由(複数回答)では、「だから女は面倒だ、などと言われる」「きちんと対応してくれるとは思えなかった」が多数でした。

 会見に同席した上谷さくら弁護士は「セクハラはメディア業界の特殊性もあるが、他の職種でも起きている可能性は大きい。派遣や営業職など女性労働一般の問題として考えていくべきだ」と語りました。



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# by daisukepro | 2018-05-19 08:04 | セクハラ パワハラ

森友学園をめぐる財務省の決裁文書改ざん問題で、政権・与党はきのう、野党に約束していた改ざん前文書の国会提出を23日に先送り

 国会の会期末まで残り1カ月。相次ぐ不祥事の追及から逃げ切りを図り、首相肝いりの法案は数の力で押し通す。終盤国会に臨む安倍政権の戦略が、あからさまになってきた。

 森友学園をめぐる財務省の決裁文書改ざん問題で、政権・与党はきのう、野党に約束していた改ざん前文書の国会提出を23日に先送りした。文書が膨大で、「非公表部分の黒塗りが間に合わない」として、一方的に前言を翻した。

 これを受け、安倍首相が出席する予算委員会の集中審議は、想定されていた21日から、首相がロシア訪問を終えた後の28日以降にずれこむことになった。

 加計学園の獣医学部新設をめぐる問題でも、野党が求める加計孝太郎理事長や愛媛県の中村時広知事ら関係者の国会招致に応じる姿勢は全くない。

 審議日程が限られる中、真相解明の機会を先延ばしする。国民への説明より、責任回避を優先するかのような政権の対応は不誠実というほかない。

 政権・与党は一方で、首相が今国会の最重要法案と位置づける働き方改革関連法案やカジノを含む統合型リゾート(IR)の実施法案などを、野党の反対を押し切ってでも今国会で成立させる構えで、審議を加速させている。

 きのうは、野党の多くが慎重審議を求める中、米国を除く11カ国による環太平洋経済連携協定(TPP11)の承認案を衆院で通過させた。熟議とは程遠いありさまだ。

 国会が閉会すれば、9月の自民党総裁選への準備が本格化する。首相は自らの3選につなげるためにも、重要法案を仕上げて、実績をアピールしたいのだろう。

 だが、そんな首相の「自己都合」で、国民生活に広範な影響を及ぼす法案の審議を拙速に進めることは許されない。

 与党内では、働き方改革法案の衆院厚生労働委員会での採決を、森友文書公表日の23日にぶつける案も検討されているという。メディアや国民の関心を分散させ、森友問題での政権へのダメージを少しでも和らげようという思惑だ。あまりにも姑息(こそく)な考えに唖然(あぜん)とする。

 「うみを出し切る」。首相は一連の不祥事について、国民にそう誓ったはずだ。真相解明が中途半端なまま国会の幕が下りれば、国民の政治不信は深まるばかりだろう。

 強引な国会運営をしても、あと1カ月を乗り切れば何とかなる。首相がそう思っているのだとしたら大間違いだ。


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# by daisukepro | 2018-05-19 07:55 | モリカケ事件 総理大臣の犯罪 

戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員) マルクスガブリエルの言いたい放題 18/05/16

戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)

マルクスガブリエルの言いたい放題 18/05/16

明日へのうたより転載

 14日付『毎日』のオピニオンページが読み応えあった。38歳のドイツの哲学者マルクス・ガブリエルへの一問一答。タイトルは「そこが聞きたい ポピュリズム現象とは?」。ドイツの昨年総選挙で右派政党「ドイツのための選択肢」(AfD)が野党第一党になった。右派ポピュリズムとはどんな思想なのか。

 マルクスガブリエルは右派ポピュリズムをキリスト教原理主義だと定義する。「(原理主義は)「歴史的事実を否定し、事実に合致しないアイデンティティをでっちあげます」。だから右派ポピュリズムの政治は「ウソの物語に基づいて」「誤った事実と認識」で行われることになる危険が大きい。

 そんな危険な政治が何故人々から支持されもてはやされるのか。ちょっと長いが、マルクスガブリエルの言をそのままコピーする。

「人の文化的活動は、心理学者フロイトが名付けた(本能的に欲求を満たす)『快楽主義』と、(社会の仕組みを考慮し欲求を制限する)『現実原則』が調和している時に成り立ちます。このバランスが崩れると人は心を病みますが、私たちはこの二つが一致しにくい病める社会に暮らしているため、複雑な現実を単純化して提示してくれるポピュリズムのような(都合の良い)『幻想』を求めるのです」。

 このマルクスガブリエルの言葉は、今の日本の政治、国民の心理状況をピタリ言い表しているのではないだろうか。事実を顧慮せず断定的に確信を持ったふりをして、政治の場で平然とウソをつく。単純な大衆受けする単語をばらまいて国民の幻想を誘う。そんなウソの政治に対抗軸はないのか。

 マルクスガブリエルは必要なのは「他人の哲学、考えに耳を傾ける『友情の政治』」だという。この対極にあるのが『敵意の政治』で、自分と相容れない人や思想に対して対立の構図を作る。敵対することが良いことだと決めつける。匿名の批判をネットで広げる。そんな国民が右派ポピュリズムの餌食になる。

 一方でマルクスガブリエルはこんなことも言う。「哲学界に『悪いやつ』がいたことは明らかです。(社会主義独裁につながった)カールマルクスや(ナチに利用された)ニーチェ、ハイデッガーらです」。これはちょっと酷い断定の仕方じゃないのかな、とおれは思った。
 

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歴史的によく出現する怪しげな哲学者かな!以下私はマルクス ガブリエルのことです。
私はメタ存在論とメタ形而上学というカント以来の伝統を復活させようとしています。周知の通り、メタ存在論という言葉を導入したのはハイデガーであり、また彼はカントの哲学が「形而上学についての形而上学」であるとも明言しています。私が用いるメタ形而上学的ニヒリズムという言葉の意味とは、世界など存在しない、つまり、世界についてその究極的本性、本質、構造、構成、カテゴリー的輪郭などが問われるとき、その問いかけには意図されているような概念的内容が欠けている、ということです。万物を絶対的に構成している何か大きなものがあるという考えは、それが自然的なものであれ理性が不可避的に有する性質であれ、幻想なのです。現代の議論において影響力を持っているネオ・カルナップ主義者たちも同様の結論に至っていますね。彼らの研究で言われていることの多くに私は賛同しており、それをカント的、ポスト・カント的哲学におけるメタ存在論/メタ形而上学の伝統と連結させようと試みているのです。[6]
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    # by daisukepro | 2018-05-18 12:19 | 歴史

    戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員) トランプは正気に戻ったのか 18/05/13

    戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)

    トランプは正気に戻ったのか 18/05/13

    明日へのうたより転載

     トランプと金正恩に世界中がかき回されているように思える。世の中、一寸先には地獄もあれば極楽もある。別に何があってもおかしくないが、今年になってからの変貌の激しさにはついていけない感じもする。そりゃあ武力の衝突より話し合いの方がいいに決まっている。それにしても、つい半年前までこの2人はどういう仲だったのか。おれの知る限りでは人類史上最も険悪な間柄だったはずた。

     2017年9月、トランプが国連総会で痛烈な金正恩批判の演説をしたのに対して金は「世界の面前で私と国家の存在自体を否定して侮辱し、我が共和国を滅ぼすという歴代で最も凶暴な宣戦布告をしてきた」「国家と人民の尊厳と名誉、そして私自身の全てを懸け、我が共和国の絶滅を喚いた米国執権者の暴言に代償を払わせる」と猛反発した。言葉だけでなく米国に届くミサイルをぶっ放したのだ。

     これに対してトランプも負けてはいなかった。「チビのロケットマンは不気味な犬ころだ」「北朝鮮は人が住むに値しない地獄だ。(金正恩は)国民を飢えさせ、殺すことを気にも留めない狂った男だ」。そしてこちらも空母まで動員した大掛かりな軍事演習という脅迫行為にでた。

     それがどうだ、今や抱きついてキスをしかねない。トランプに至っては金正恩を「高潔な信頼に足る人物」と持ち上げる。6月12日にはシンガポールで2人が親密な話し合いに入る。シンガポールは金正恩の兄金正男が暗殺されたマレーシアの一部みたいな都市国家だ。警備は厳重だろうが大丈夫なのかな。

     このトランプの心変わりが変に評価されてノーベル平和賞の声まで上がっている。もっともノーベル賞の声がかかったとたんにイランの核合意から離脱すると言い出すあたり、いかにもトランプ流だけどね。

     トランプ流といえば、彼の流儀というか考えの本元はどこにあるんだろう。おれの頭にはトランプが大統領に当選した直後に発した映画監督のマイケルムーアの言葉が浮かんでくる。「彼はどんな思想も持ち合わせていない。彼が唯一信じるのは、ドナルド・トランプ(自身)だけだ」。そうなんだよな。トランプのやり方は思想や良心とは無縁なんだ。自分のやりたいようにやるというパフォーマンスだけのような気がする。決して正気に戻ったわけではない。

     今度の米朝会談でトランプの再評価をする向きもあるが、おれは反対だ。やはり米国民の良識においてトランプを大統領から引きずり下ろすべきだと考える。皆さんどうだろうか。
     
     


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    # by daisukepro | 2018-05-18 12:15 | アメリカとトランプ大統領