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いたちごっこ、不毛なe-TAX確定申告のてんまつ

いたちごっこ、不毛なe-TAX確定申告のてんまつ

土日は関東平野に北西の風が吹き、寒さが身にしみた。
梅のつぼみがふくらみ今にもはち切れそうだ。けれども確定申告の季節も同時に訪れる。去年まではほとんど地方税、消費税などを除いて無税か、若干の還付金がもらえることもあった。扶養家族が多い割には年収が少ないのである。ところが、自公政権によって配偶者控除、扶養控除、高齢者控除などが削減されて今年はなけなしの年収から税金を払うことになることが予測される。民主党は生活第一をスローガンに権力を奪取した。政党は望みを叶えただろうが民衆の生活は改善のきざしは感じられない。高齢者、身障者、失業者、母子家庭など低所得者層の生活苦はますばかりである。
去年、確定申告にe-TAXを利用しようと思いたった。そのためには写真入り住基ネットが必要ということで不本意だったが申請することにした。手続きを進めるためにはこれをWEB上で確認せよという。そのために住基ネットを読み取るリーダーの購入が必要だ、量販店で売っているという。ところが店にはマックに適応したリーダーを置いてない。そこで始めてOSのバージョンに制限があることが分かった。当時は我が家ではOSをタイガーにバージョンアップしたばかりだった。確かに国税庁のホームページを開くと推奨環境としてマックは10.3、つまり10.4のタイガーでe-TAXは利用できないということがわかった。税務署に問い合わせてみると従来通り手書きで申請する他ないと至極もっともな返答だった。しかし、最も基本的な利用条件について応対した職員で誰一人説明する者はいなかった。医療費の大量な領収書を添付して確定申告書を郵送することになった。いまいましい住基ネットのカードをじっと見る毎日がしばらく続いた。
そしてまた確定申告の季節がやってきた。まず、国税庁のホームページを開く。推奨10.4、10.5と表示してある。性懲りもなく、今年はe-TAXが使えるかと思った。だが、待てよ、映像編集の効率を上げるため、我がパソコンは10.6にアップしたばかりである。電子証明書が必要だが、また使えないとなると証明書発行の手数料と往復の電車賃が無駄になる。そうだ、まずは区役所に問い合わせてみよう。交換手が取次いでくれたのは

総務課、「バージョンのことは分からないので他の担当に変わります」しばらくして税務課が出る

税務課「電子証明書ですか。それなら戸籍課に回します」

戸籍課「マックですか。複雑で」
「だれかイータックスについてまとめて分かる人は役所にいないんですか」
「国税に問い合わせたらどうですか。調べてみますが時間がかかります」しかし、電話を切って待てども、暮らせども、返事はない。このお役所ことばを標準語に通訳すると「忙しいのでそんなことにはかかわっていられない」となる。結局、直接税務署に電話をかける。いくらか問題を理解している様子の職員が電話口に出る。

税務署「それなら、詳しいことが分かる職員に変わります」。別の職員に変わる。何故かすべて声は女性の職員である。「推奨は10.5です」
「10.6では使えないということですか。去年も同じことがあったのですが」「手書きで出されたのですか」
「そうです」事情を説明すると
「いたちごっこですね。(笑い)10.6は使えませんね。10.5だってリーダーがまだ対応していないんじゃない」大切なことは見えないところにあるとよく言われる。電話口からは声だけしか聞こえてこないが、表情まで見える気がする。裸で電話にでているかどうか、それは見えないが、心の中は透けて見える。これ以上、話していても進展しないので
「まあ、バージョンが不具合かどうかはマックの技術者に確認をとれば時間と費用さえかければ分かることなので、来年また同じことが起こったら政府に意見書を出そうかな」というと
「貴重なご意見ありがとうございます」とおしとやかに答えた。
このお役人言葉を翻訳すると
「ゴチャモンに貴重な時間を無駄にした。意見は聞くだけよ」となるか。
このような問い合わせに応対しなければならない職員も煩わしいことだとは思うがーーーー。

いたちごっこのあげくの果て、書類の整理に一日が費やすことになった。
by daisukepro | 2010-02-09 18:51 | 文化


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