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毎日一分「日活闘争」 USENの犯罪(2)

「日活闘争」USENの犯罪(2)    宇野社長逮捕
タイムマシーンにのって、1987年頃の「大阪ゆうせん」はどんな企業であったのか見てみよう。

放送レポートは次のように述べている。
『「大阪ゆうせん」は、札幌から沖縄まで13地区のキーステーションを中心に稚内、利尻島から石垣島まで日本全国770カ所にケーブルを張り巡らした日本最大の「有線会社」なのである。加入件数は80万件に達し、その数は日々増殖を続けている。
「大阪ゆうせん」は1961年宇野元忠氏が始めた。「飲み屋でレコードを一枚一枚かけ変えているのを見て、代行する仕事をすれば受けると思い、個人で事業を始めた」と語っていた。(サンケイ85年4月)その小さな代行業がこの27年間になぜ急成長を遂げたのであろうか』
『ご存知のように、テレビ、ラジオが無線であるのに対して、有線とは、広義にはCATVや有線ラジオを含め、ケーブル、電話線を使用して映像、音声を送信することをいう。しかし、狭義には「大阪ゆうせん」のような有線ラジオ放送のことを指す。
1964年、大阪地区の加入件数を3000に増やした「大阪ゆうせん」は加入件数を異常に伸ばし、またたくまに同業のトップに躍り出る』
「当社はその卓抜した企画力、技術力、営業力を駆使して、全国ネットを目指し、昭和40年には四国、東海、44年には九州、45年北海道、47年関東、49年沖縄、53年には東北へとほぼ全国に拡大し拠点を築き上げた」と同社はパンフレットで述べている。
その勢いは1981年同軸ケーブルを取り入れ、マルチ160チャンネル名付けたステレオ放送をするようになってから一段とスピードを上げ、82年には加入件数を50万件に増加させた。料金は3万円、月額視聴料は6000円である。現在は440チャンネルまで広げている。

さて、これからが本題になる。
このように「大阪ゆうせん」が高度成長を遂げたのは大きな秘密があった。犯罪行為である。
85年4月12日、全国紙は一斉に「大阪ゆうせん」の犯罪を大きく報じた。

朝日新聞記事
「無許可で電柱に放送用ケーブルを張り、二度にわたる営業停止を無視して全国放送を流しつづけているとして、郵政省は11日、大阪有線放送社を有線ラジオ法違反で大阪府警に告発した。(中略)告発によると有線ラジオ法では業者が有線ケーブルを張る際は、使用許可を取らなければならない。しかし大阪有線放送社は許可を得ておらず、郵政省は去年3月、同社の放送所にたいし30から45日の営業停止処分にした。ところが同社はこれを無視、飲食店やパチンコ店などの加入者に音楽を流しつづけた。郵政省は今月2度目の停止処分にしたがなお放送を流しつづけていたとしている。
これに対して「大阪ゆうせん」側は「建設省や電力会社とは話し合いの最中だったのに、一方的な業務停止命令は利用者の迷惑を考えると受け入れられない」と突っ張った。(神戸新聞)

ついに事態は宇野社長の逮捕劇に発展する。しかし、これでは終わらない。
 —————次回
by daisukepro | 2005-05-13 17:24 | 日活闘争


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