関西電力が22日に臨時取締役会を開き、大飯原発1、2号機(福井県おおい町)の廃炉を正式に決めることが20日、分かった。2基は営業運転開始から40年弱が経過しており、最長60年まで運転を延長するには巨額の投資が必要になるため再稼働を断念した。
出力100万キロワット超の大型原発の廃炉は、東京電力福島第1原発を除けば全国で初めて。関係者によると、関電は廃炉を正式に決めた後、岩根茂樹社長ら幹部が福井県や地元のおおい町を訪れて詳細を説明する方向という。
今回の2基を加えると、東日本大震災後、福島第1原発を除いて廃炉される原発は計8基となる。