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国連憲章前文が「国際の平和および安全を維持するためにわれらの力を合わせ」

きょうの潮流

 フランスのマクロン大統領が犠牲者を追悼して国内を回っているとのニュースが流れていました。1914年6月末、サラエボでの凶弾から始まった第1次世界大戦の激戦地を▼人間の喪失や精神の危機が叫ばれた戦争は、4年間で1500万人をこえる死者を出したといわれます。近代兵器の投入で命が“大量消費”された悲惨極まりない争い。国民や産業が強制動員される国をあげての総力戦でした▼1918年11月11日の早朝。仏コンピエーニュの森に置かれた客車の中で結ばれた休戦協定によって未曽有の大戦は終結しました。きょうはそれから100年の節目。欧州では記念式典が開かれ、分断がひろがるなかで結束を呼びかけます▼戦争の規模と残虐性の飛躍的な拡大。それは国際連盟の設立をはじめ、戦争を違法なものとして規制する動きの始まりとなりました。植民地支配の継続を主張する大国や侵略戦争に乗り出した諸国によって再び世界大戦が起こりますが、2度の惨害は武力を使わせない流れをいっそう大きく▼国連憲章前文が「国際の平和および安全を維持するためにわれらの力を合わせ」とうたうように、ときに大国の横暴をも抑えてきた流れは各国、各地域にひろがっています。平和を希求する市民の声を力に▼戦争の惨禍から生まれ、最も平和主義に徹した憲法をもつ私たちも歴史を受け継ぐランナーです。安倍改憲を許さない今の行動の一つ一つが戦争のない世界をつくるという人類の壮大な目標に貢献しています。



by daisukepro | 2018-11-12 06:53 | 潮流(赤旗)


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