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幅広い共同の展望開く 茨城県議選 共産党は2議席確保

幅広い共同の展望開く

茨城県議選 共産党は2議席確保

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(写真)当選を決め、花束を受け取る江尻氏(左)=9日、水戸市

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(写真)当選を喜ぶ支援者と握手する山中氏(右端)=9日、茨城県つくば市

 茨城県議選(定数62)が9日投開票され、日本共産党は、いずれも現職の江尻加那氏(定数6、水戸市・城里町区)が2期目、県議団長の山中たい子氏(同5、つくば市区)が4期目の当選を果たし、2議席を獲得しました。定数1減の2議席となった取手市区では、上野高志氏が「市民と野党の共闘」で2期目をめざし、善戦したものの及ばず、現有3から2議席になりました。全候補者が2017年総選挙比例得票から票数を伸ばす健闘でした。

 日本共産党は8人の候補者を擁立し、東海第2原発の再稼働ストップ、暮らし・福祉最優先の県政、安倍政治ノーを訴え、幅広い市民から期待・応援が寄せられました。東海第2原発が立地する東海村選挙区(定数1)では、得票数は1816票(衆院比例870票)となっています。

 自民党は今回、県連幹事長など4現職が落選し、34議席に後退しました。

 48年続いてきた日本共産党の議席を水戸市・城里町区で守り抜いた江尻氏。「老若男女、党派を超えて“原発だけはダメだ”という声が寄せられた」と述べ、原発ゼロに向けて奮闘する決意を表明しました。

 選挙戦では、東海第2原発の再稼働反対を表明した那珂(なか)市の海野徹市長や城里町の上遠野修町長などから必勝の「為書(ためが)き」が贈られるなど、共同の輪が広がりました。3人の子育て中でもある江尻氏に、ママ友からも共感と支持が寄せられました。

 同選挙区では、脱原発などを訴えた立憲民主党も1議席を獲得しました。野党勢力の前進は、安倍政権への批判の高まりを示しています。

 5議席を9人が争った大激戦区、つくば市区では、山中氏が8160票を得て4位で当選。事務所には、畑静枝・小沢一郎茨城一新会会長、塩田尚・つくば市議会議長が駆け付け、当選を喜び合いました。

 種子法廃止などの安倍農政に怒りが広がる中、農協関係者らも山中氏を応援。また、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を活用した情報発信にも力を入れ、新たなつながりも作りました。

 取手市区では、上野氏は自民系無所属の現職に462票差まで迫り惜敗。投票率が前回より大幅に低下したもとで、得票数は過去最高の8588票(前回比831票増)、得票率は24・84%(同約9・2ポイント増)でした。一方、自民党公認現職は得票数・率ともに減らし、票数は約5千の大幅減です。

 選挙戦では、東海第2原発再稼働と安倍9条改憲への反対を一致点に、上野氏に対して社民党取手支部、取手市民連合が推薦・支持し、幅広い市民が支援。同市民連合の遠藤俊夫代表は「上野さんの当選という形にならなかったことは残念。しかし多くの市民が力を合わせ、取手で市民と野党の共同が一歩前進した。今後の財産にしたい」と語りました。



by daisukepro | 2018-12-11 10:29 | 政治


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