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独立万歳(トンニプマンセー)! 1919年3月1日 民族の自決や人類の平等、東アジアの安定を求めた独立宣言

きょうの潮流

 沈黙のパートナー。100年前、第1次世界大戦を終わらせるために開かれたパリ講和会議。戦勝国の一員として国際舞台に登場した日本はそう呼ばれました▼米英仏が主導した会議ではほとんど発言できず、存在感の薄さが際立ちました。その後、秩序づくりに腐心する国際社会からも外れ、アジアへの侵略をいっそう加速させていきました▼独立万歳(トンニプマンセー)! 1919年3月1日、日本の植民地支配下にあった朝鮮で独立運動がわき起こります。ソウル中心部にある公園では宣言書が読み上げられ、運動は日本の憲兵や軍による激しい弾圧にあいながら瞬く間に全土にひろがっていきました▼のちに、この運動について韓国を代表する詩人の金芝河(キム・ジハ)が語っています。「あの日、私たちは、あなたたち日本民族を単に仇敵(きゅうてき)として復讐(ふくしゅう)しようとしたのではなく、残忍無道な加害者であるあなたたち日本民族をも同時に救うことを念じたのです」▼民族の自決や人類の平等、東アジアの安定を求めた独立宣言から1世紀。いま日韓の両国関係は冷え込んでいます。根っこにあるのは、歴史の過ちを省みない安倍政権の姿勢です。「未来志向」をいいながら平和への動きのなかでも孤立しています▼現代によみがえる宣言書は高らかに。「武力をもって人びとを押さえつける時代はもう終わりである。過去のすべての歴史のなかで、磨かれ、大切に育てられてきた人間を大切にする精神は、まさに新しい文明の希望の光として、人類の歴史を照らすことになる」


by daisukepro | 2019-03-02 06:44 | 潮流(赤旗)


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