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きょうの潮流

きょうの潮流

 ほんとに腹が立ってしょうがない。地方に住む人や貧乏人は諦めろというのか。萩生田文科相の暴言に対し、高校生や保護者たちから怒りのツイートが続々と発信されています▼「自分の身の丈に合わせて勝負してほしい」。「人生のうち、自分の志で1回や2回は故郷から出て試験を受ける。そういう緊張感も大事」。大学入試の民間英語試験導入についてテレビ番組で口にしました。批判を受けている教育格差に背を向けたものです▼地域や経済的な格差、試験の公正性をはじめとする制度全体のあやふやさ。受験の現場からも数々の問題点が指摘され、野党は共同で延期法案を出しました。そんな深刻な状況のなかでの発言です▼ひとしく教育を受ける権利を保障する憲法。最もそれを守るべき立場にある人物が平気で機会の平等をなげすて、将来がかかる受験生を冷たくきりすてる。それこそ、安倍首相の任命責任が問われます▼それにしても、一方的な価値観によって人びとを選別する政権の体質はいっこうに変わらず。あの麻生財務相はまたも。自身の派閥議員の地盤を「品の良い所」と紹介しながら「川崎や北九州、(福岡の)田川とかいうところじゃなくて」と、住む人をおとしめました▼身の丈とは分相応を意味します。彼らには本人の努力や、きびしい環境に置かれている若者たちの痛みはとどきません。無理もない。そういう首相のもとにいるのですから。こんどは私たちの番です。「こんな人たちに負けるわけにはいかない」



by daisukepro | 2019-10-27 21:31 | 赤旗


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