夜来の雨が激しくなり、老夫婦は寝つかれなかった。
翌朝、トントンと雨戸をたたく音で目が覚めた。耳をすますと荒々しい獣の息づかいが聞こえてくる。「何だろう?」、細めに雨戸を開けておそるおそる外をのぞいた。老人は眼が点になった。
そこには、三頭の馬と牛が立っていた。
日本昔話ではありません。現代の話です。しかし、大問題が発生して、 間もなくこのお屋敷は倒壊するかもしれません。人は「あかがね御殿」と呼んでいますが、、、、。環状線の内側にあります。次回、シリーズ「裏路地の怪人」でご紹介しましょう。お楽しみに!