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「マッスルミュージカル」・やぶにらみの暴君ヒグチ

渋谷の国立競技場横の国有地に「マッスルシアター」という劇場が開設された。
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今年の5月から「マッスルミュージカル」を公演中だ。ミュージカルとは言っても、歌も台詞も物語もない。アクロバット体操などで鍛えたアスリートたちが肉体と技を駆使して踊る。草案者は「コンセプトは筋肉が音楽を奏でる」と説明している。スポーツとショーを融合させた新しいパフォーマンスとして、大変な人気である。出演者の属人的な能力とチームワークが躍動感を生み、舞台を支え、ファンの感動を呼んでいるといっていい。
ところが、新聞やテレビの報道によると、樋口潮社長(デジタル9)は出演者たちに出演料一律20%カットを通告した。さらに、ラスベガスのホテル「サハラ」の公演「MATURI」に参加できない出演者に50%の削減を通告、いやなら辞めてもらってもかまわないと宣言した。
どう見ても社長命令に従わない出演者に対する見せしめ、懲罰的出演料の削減である。
これに反発した出演者(約70名)中15人が労働組合を作って団体交渉で解決したいと申し入れると、組合を一人一人呼び出して樋口社長やプロデューサ−ら多数がと取り囲み、組合脱退を強要したしたため、やむなく組合を脱退するものが相次いだ。脱退者は20%削減した契約書に署名させられた。それでも、組合を辞めず、契約しなかった3名に対して、樋口社長は舞台出演を拒否、鉄柵を作り、ガードマンを配置して劇場内への立ち入りを禁じた。

東京都労働委員会の斡旋により、デジタル9は団体交渉にしぶしぶ応じてきた。最初の団体交渉には代理人の弁護士2名と管理者が出席したが、樋口社長は姿を見せなかった。組合はともかく組合員の一方的出演排除をやめて交渉を始めるように申し入れたが、二回目の団交は会社側代理人弁護士の交代を理由にその後の日程すら決らず、現在も出演排除を続けている。
組合は都労働委員会の不当労働行為救済の申立と東京地裁に正規賃金の支払いを求める仮処分
を申請した。樋口社長は出演排除を命令したままラスベガスに滞在して6月初旬には帰国する予定だという。
では、樋口潮という人物はどんな経歴と考えの持ち主だろうか、同好会調査部に動いてもらった。
次回、その一部を報告しよう。
by daisukepro | 2007-05-30 11:23 | テレビ


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