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続続々「マッスルミュージカル」やぶにらみの暴君ヒグチ


続続々「マッスルミュージカル」やぶにらみの暴君ヒグチ
中間報告(3)
「NHK収録中に重傷 昨年5月 出演女性、労災申請へ」、6月14日朝刊、サンケイ新聞記事は伝えた。

 『NHKの番組「クイズ日本の顔」の収録で昨年5月、出演者の女性が跳び箱を跳ぶシーンの撮影中に左ひざの靱帯(じんたい)を損傷する重傷事故が起きていたことが13日、分かった。女性は番組出演を要請した会社の安全確保が不十分だったとし、14日に渋谷労働基準監督署に労災申請する方針。番組出演中の労働事故にもかかわらず労基署への届け出義務を怠り、労働安全衛生法に違反する疑いもあるとしている。

 関係者によると、女性は跳び箱を跳ぶシーンの収録中、着地した際に左ひざの靱帯を損傷し全治数カ月の重傷を負った。

 女性は高い運動能力を発揮することで人気を集めているパフォーマンスショー「マッスルミュージカル」の出演者で、同ミュージカルの運営会社から番組への出演を要請された。女性は同ミュージカルのメンバーとして出演していた。』という速報記事である。
 同日夜、日本テレビのニュース番組「リアルタイム」もマッスルミュージカルの労災隠しを報道したが、会社側はコメントを避け、樋口潮社長(写真 公式HPより転載)は今日に至るまで沈黙し続けている。
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 更に、サンケイ新聞は「同ミュージカルの運営会社はTBSの人気番組「新SASUKE2007」などの制作も担当。この番組でも今年4月、お笑いコンビ「ブラックマヨネーズ」の男性メンバーが同番組の収録中に左肩を脱臼する事故が起きていたことが発覚したほか、計5人が重軽傷を負っていたことが判明しており、事故が多発している」と伝えた。
 ブラックマヨネーズの事故については共同通信が「新SASUKE」収録で5人重軽傷 というタイトルで4月6日、配信した。以下の通りである。
『TBSの人気番組「新SASUKE2007」の収録で3月、一般の男性出演者ら計5人が骨折などの重軽傷を負っていたにもかかわらず、同社はその際に警察に届けず、公表もしていなかったことが6日、分かった。
 TBSによると、番組は一般の参加者やタレントら男性が複数の競技で運動能力を競う内容。3月3日午後2時すぎ、横浜市青葉区のスタジオで本番収録中、30代男性が水上の島に飛び移る競技「ロープグライダー」で着地に失敗し右足を負傷。救急車で病院に運ばれ、6カ月の複雑骨折と分かった。
 このほか、同じ競技でお笑いコンビ「ブラックマヨネーズ」の小杉竜一(33)ら2人が脱臼、2人がねんざしていた。収録は一時中断後に続行、番組は21日に放送された。
 TBSは「担当者が詳細を把握しておらず、4月2日に詳しい経緯が判明した」として、3日に事故を神奈川県警青葉署に届けた。同社広報部は「今回、事前にスタッフが安全を確認していた。収録時には安全管理責任者を必ず置くように指導している。原因は調査中」と話している。TBSでは、2002年にも類似の番組「筋肉番付」の収録で、参加した男性3人が頸椎損傷や頸椎ねんざの重軽傷を負う事故があり、番組が打ち切りになっている。 』(共同)
 樋口潮社長が人気を博したと自画自賛する番組「筋肉番付」は多発する事故で打ち切りになった番組なのだ。そして、『マッスルミュージカルは2001年。「筋肉で音を奏でる」というコンセプトのもとに、全く新しいパフォーマンスを創りあげる試みが、テレビ番組「筋肉番付」「ケイン・ザ・マッスル」で取り上げられました。そこから企画された舞台が、筋肉(マッスル)ミュージカルです』とマッスルミュージカルのホームページは説明している。つまり、テレビ番組「筋肉番付」からマッスルミュージカルは生まれた。
 樋口潮社長が担当する番組に事故が多発していることは「筋肉番付」から始まり、それが事故で打ち切りになった後、樋口潮社長の作る類似番組は、事故が繰り返し起こっている。そして、どの記事にも必ず事故が発覚という言葉がでてくるように、彼は事故隠しの常習者なのである。出演者にアクロバティックな演技やアクションを要求する番組は事故を避けて通れない。だから、日常的に充分な事故防止対策や万が一事故が起こった場合の応急処置、保証制度の確立など管理者側の社会的責任感や出演者の扱いに関するモラルが問われなければならない。しかし、これらの対策を実行しているという話はきかない。今回、NHKの事故についても過去の経験がまったく生かされていない。
 ミートホープ社の経営者は牛肉に豚肉を混入したことを発覚するまで隠そうとしたが、創立当初から混入していたことが明らかになった。事実隠蔽が二重の犯罪であることは明らかである。しかも、道庁の監督責任者は従業員の再三にわたる従業員の告発を握りつぶした。
 マッスルミュージカルの場合はどうか、被害者の訴えによって明らかになった労災隠しが事実であるとすれば樋口潮社長のモラルは最悪である。ここまで事故を繰り返して、平然としている樋口潮社長の社会的責任が問われることは当然だが、何の行政指導も行われていないとすると労働基準監督署の責任が問われなければならない。この悪徳経営者のもとで、労災事故が再発してからではおそいのだ。
 しかし、事故は上記の事例だけではないのである。以下次回
by daisukepro | 2007-07-03 15:37


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