2008年 11月 18日 ( 1 )

映画感想三連発+三分の一『ブーリン家の姉妹』(イギリス映画)公開中

映画感想三連発+三分の一『ブーリン家の姉妹』(イギリス映画)公開中
ネタバレあり、観賞後に読んでください。

デヴィ夫人のブログを訪ねた。「デヴィの独り言独断と偏見」http://ameblo.jp/dewisukarno/と表示してある通り、正直な偏見に満ちている。勿論、憲法改正して自衛隊を防衛軍にすべきと独断している。「みなさん、ごきげんよう。わたくしもブログとやらをやらせて頂くことにいたしました。」ブログは女子学習院の生徒がお使いになるあいさつで始まる。セレブを気取っている。「いまは白塗りのTVタレント風情だが、元は大統領夫人なのよ」とでもいいたげである。マスコミは今でも「蝶々夫人」とオペラの題名もどきに「デヴィ夫人」と夫人付きで紹介している。でもどこか、お里が見え隠れする。そのいかがわしいところが人気をよんでいるらしい。デヴィ夫人はなかなか数奇な運命をお持ちの方なのである。本名はデヴィスカルノ、元スカルノインドネシア大統領の第3夫人。スカルノ失脚後、フランスに亡命、いつの間にか母国日本に戻ったのである。日本名を根本七保子という。スカルノ元大統領との間には一人娘がいる。赤坂の高級クラブ「コパカバーナ」でスカルノ大統領が見初めたということになっている。
そのデヴィ夫人がイギリス大使館の試写会に招かれた。映画は「ブーリン家の姉妹」だった。c0013092_19365319.jpg
「イギリス王国のこのすさまじい歴史、史実に感嘆致しました。
今まで私は女の子を産んだ妻(女王)を処刑したことで知られる
へンリー8世を冷酷な男と思っていましたが、
この映画で彼に対する思いがまったく変わりました。」
と感想を述べた。そしてさんざんストーリーを説明した。最後に宣伝、「すばらしいコスチュームも楽しめます。イギリスの叙情あふれる美しい風景が目に映ります」。さすがデヴィ夫人の面目躍如たるものがある。で、どんなものかと平民の私は池袋の映画館に下駄履きででかけた。
原題はThe Other Boleyn Girl、フィリッパ・グレゴリーの小説である。ブーリン家の長女アンがヘンリー八世に嫁ぎ、女王になった。娘を生んだが不倫と反逆罪で斬首刑になったことぐらいはイギリス人でなくても知っている。娘のその後の話は映画「エリザベス」にもなった。
さて、映画「ブーリン家の姉妹」は姉妹に感情移入してみるとすこぶる面白い。
よくできている。絶対権力に踊る人びとの目がギラギラと輝き、緊張感が途切れることはない。原題にある通り、ブーリン家のもうひとりの娘とアンの視点から絶対君主ヘンリー八世が描かれている。欲しい女性を獲得するためには何でもする。光源氏が権力者になったようなものだからそりゃー大変だ。宗教上離婚が認められていないにもかかわらず、ヘンリー八世は法律と宗派を変えてしまう。そして離婚。女王を追放して、おれのものになれとアンに迫るのだ。何でもありだ。
そして、このような王朝絵巻はギリシャ時代から、腐るほどある。物語に格差はあるがお世継ぎと権力の座をめぐってドロドロしたドラマになっている。今日に至るまで世界中で継承している。映画は原作通り、女性が好むようなストーリーを展開する。ヘンリー八世は残酷な男ではない。血も涙もあると描いている。果たして本当でしょうかね。デヴィ夫人、スカルノ王朝はどうでしたか。聞きたいものだ。
池袋シネリーブル(日活系)ほかで上映中

題名の+三分の一の解題;スペクタクル映画「レッドクリフ」のことだ。冒頭から戦闘シーンが長々と60分ほど続いたろうか、なぜか馬のお産のシーンがこれも長々と続く。三国志は大好きだが、そこで耐えられず、劇場から撤退した。時間の無駄だ。
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by daisukepro | 2008-11-18 19:38 | 映画