2018年 04月 01日 ( 5 )

水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記) 「ヘボやんの独り言」より転載  捏造したのは逆だった-植村名誉棄損裁判傍聴記③止 18/03/28

水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)

「ヘボやんの独り言」より転載 

捏造したのは逆だった-植村名誉棄損裁判傍聴記③止 18/03/28

 これを週刊新潮風に見出しを立てるとすると、主見出しは「捏造と指摘したそれが捏造だった」。脇見出しは「裏取りもせず、捏造呼ばわり その責任をどうするのか櫻井よしこ氏」。ということになろう。勝負あった、である。

 櫻井よしこ氏が法廷で発した最後の一言もまた印象に残った。「朝日(新聞)が書いたものはウソだ。私は間違っていたら反省する。朝日も反省してほしい」――という一言が。私は法廷で声を出すわけにはいかず、心の中で爆笑した。

朝日新聞はこの問題の検証で、吉田清治発言の記事をすべて撤回することを表明し、合わせて植村記者の記事に間違いはなかったことを表明している。櫻井氏の最後のこの一言は、私には犬の遠吠えにしか聞こえなかった。

 それではこの項の最初に指摘した「為にする」その下心はなんだったのか、考えてみたい。ズバリ、南京大虐殺はなかった、従軍慰安婦はなかったという歴史改ざんの押しつけだった、と言えよう。その恰好の〝餌食〟として植村さんの記事を持ち出してきたのである。

 なぜ植村さんだったのか、それは次のステップのために朝日新聞社を退職することが決まっていたからと考えられる。「言論は言論で応えるべき」と櫻井氏は主張した。が、言論の場を去った植村さんにはその〝力〟が及ぶはずがない。あるとすれば、方法は市民的言論、すなわち訴訟しか術は残っていなかったのだ。

 もう一点、強調しておきたいことがある。「思い込み」の恐ろしさについてだ。櫻井氏は歴史修正を主張する〝お友達〟の論文だけを頼って、植村さんの書いたものを「捏造」と批判した。法廷でその出典が間違いだったことを素直に認めたが、ジャーナリストとしては失格に値する。

 その誤った思い込みがネトウヨを興奮・増長させ、北星学園や朝日新聞退職後に予定していた職場、そして家族に理不尽な脅迫を行ったのである。これは見方を変えると「そそのかし」と言えないか。誤った情報にそそのかされたネトウヨもネトウヨだが、誤った情報を提供した方はもっと悪い。裏の取れていない事柄は、思い込みだけで報道してはいけないことをこの事件は教えてくれている。

 それにつけても、家族を守るために、言論の自由を守るために立ち上がった植村隆さんに改めて敬意を表したい。そして、このたたかいは断じて負けられない戦いとしてさらなる支援を強めたいものである。

※詳細は「植村裁判を支える市民の会」ホームページを参照
http://sasaerukai.blogspot.jp/


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by daisukepro | 2018-04-01 20:47 | マスコミ

水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記) 「ヘボやんの独り言」より転載  捏造したのは逆だった-植村名誉棄損裁判傍聴記② 18/03/27

水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)

「ヘボやんの独り言」より転載 

捏造したのは逆だった-植村名誉棄損裁判傍聴記② 18/03/27

 15分の休憩のあと、次の証人・櫻井よしこ氏の尋問が始まった。

 主尋問のなかでも、吉田清治という名前が何回か出てきた。櫻井氏は植村さんが書いた記事の中の、「売春行為を強いられた」という部分について「これは吉田清治氏の発言をもとにしている。暴力的に連れて行ったということも吉田氏も書いており、女子挺身隊はそんなことはなかった」と主張。

 さらに、(私は笑ったが)従軍慰安婦に関する報道は朝日新聞が多かったことを力説。「朝日がこの問題の(新聞全体の)報道の4分の3を占めたことがある。90年は77%だった。その後は各新聞も書くようになり減っていった」と。そこには〝朝日憎し〟が漂っているだけだったと言っても過言ではない。

 反対尋問は厳しく行われた。植村さんの記事を「捏造」と批判した根拠について、逐一、問い詰めていった。その中心となったのは元従軍慰安婦の金学順(キム・ハクスン)さんらが日本政府に対して謝罪と損害賠償補求めた裁判だった。

 櫻井氏らは、金さんがその訴状で「養父から40円で売られた」と述べており、売られたということは人身売買であり、強制的に慰安婦にされたものではない、と主張したのだ。そのうえに立って、「植村さんは金さんらが慰安婦にされたと捏造した」という論理を飛躍させたのである。

 この点について反対尋問は、訴状に「40円で売られた」という記述がないことを櫻井氏に確認させたうえで、週刊誌やテレビでそのことを主張している事実について書証をもとに指摘、ついに「出典が間違っていた」と櫻井氏は言わざるを得なかった。間違っていた問題については、訂正することを法廷で約束した。監視が必要である。

 この裁判が始まった直後、植村さんは私に「櫻井さんは金さんの訴状を読んでいない可能性がありますよ」と語ったことがある。この証人尋問はまさにそのことを証明したことになる。ということは、賢明なみなさんにはもうお分かりだろう。「捏造だ」と主張したその人が、実は捏造していたことになるのである。

(次回につづく)


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by daisukepro | 2018-04-01 20:40 | マスコミ

水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記) 「ヘボやんの独り言」より転載  捏造したのは逆だった-植村名誉棄損裁判傍聴記① 18/03/26

水久保文明(JCJ会員 千代田区労協事務局長 元毎日新聞労組書記)

「ヘボやんの独り言」より転載 

捏造したのは逆だった-植村名誉棄損裁判傍聴記① 18/03/26

 「為(ため)にする」という言葉がある。それは①ある別の目的をもって、また、自分の利益にしようとする下心があって、事を行う。 「 - ・するところあっての議論」(大辞林第三版)②ある目的に役立てようとする下心をもって事を行う。「我輩固(もと)より―◦する所ありて私立を主張するに非ず」〈福沢・学問のすゝめ〉(デジタル大辞泉)③ある目的を達しようとする下心があって事をおこなうのにいう(広辞苑)――ということになる。

 元朝日新聞記者・植村隆さんの書いた原稿への〝捏造記事〟攻撃は、まさにこの「為にする」ものであったことが明らかになった。

 3月23日、昼休み休憩をはさんで午前10時30分から午後4時50分まで、札幌地裁において植村さんが提起した「私は捏造記者ではない」という名誉棄損裁判は山場を迎え、原告・植村さんと、被告・櫻井よしこ氏双方の証人尋問が行われた。前日札幌入りした私は、傍聴席でその様子を見てきた。以下、その報告である。

 まず原告の植村さんから証言席へ。植村さんは「高知県で母子家庭の子として育ったとき、朝鮮人がいじめられる様子に耐えられなかった。人は平等であるべきだと思ったし、差別問題は新聞記者としての原点になった」「慰安婦問題はその延長で、人権問題として位置づけ取材を重ねてきた」と、慰安婦問題と自分のかかわりについて説明した。

 事件のきっかけとなったのは植村さんが執筆した1991年8月の朝日新聞の記事。はるか昔の記事を引き合いにして、2014年1月からから2月にかけて、「週刊文春」「WiLL」が西岡力氏、櫻井よしこ氏のコメントや論文を掲載し「植村氏の記事は意図的にねじまげたねつ造である」と批判したもの。櫻井氏はニュースキャスターだったこともあり、テレビでも同様の発言を繰り返していた。

 これによって札幌に住んでいた植村さん一家は、右翼などから嫌がらせを受けるようになった。「1週間に250通もの手紙やはがきが届いた」という。合わせて娘さんの顔写真がネットに流され、家族が危険な状況に陥った。

 植村さんへの反対尋問は、「連行」と「強制連行」はどう違うのか、「挺身隊と慰安婦は違うものではないか」など、すでに決着がついている問題に終始した感があった。本件とは直接関係ない従軍慰安婦問題で虚偽の著作を出した吉田清治氏について執拗に質問してきた。

 なぜだろうと疑問に思ったが、はたと気づいた。吉田氏の著作物と植村さんの記事を同列視することによって「捏造」であることを印象づけようとしたのだ。あの、どこかの首相が大好きな〝印象操作〟である。しかし、植村さんの反論によりそれらは粉砕された。

(次回につづく)


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by daisukepro | 2018-04-01 20:38 | マスコミ

戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員) えっ毎日新聞でこんなことあり? 18/03/28

戸塚章介(元東京都労働委員会労働者委員)

えっ毎日新聞でこんなことあり? 18/03/28

明日へのうたより転載

 牧太郎さんのブログ(3月27日付)を読んでびっくりした。えっまさかそんなことが、と一瞬疑った。27日夕刊に載るはずだったコラム「牧太郎の大きい声では言えないが」(最終回)が没になったというのだ。牧さんは没になった原稿全文をブログにアップしている。

 タイトルは【「青い空」で会いましょう】。東京の下町で料亭を営んでいた肝っ玉母さんの話が枕。新聞記者は「権力を監視すること」という牧さんの信念の吐露のあとに「最近、新聞が『権力』になってしまったように思うのです』と続く。何故なら新聞業界は消費税増税にあたって「購読料の軽減税率」を求めている。この主張は「税の不平等」に繋がるのではないか。という主旨である。

 原稿は21日午前中にデスクに渡された。デスクから「軽減税率」のところを書き直してもらえないかとの注文。理由は①社論と正反対、②これでは新聞社が権力を行使しているとの誤った印象を読者に抱かせるの2点。牧さんは①社論に反する意見にも柔軟に対応するのが「民主主義の新聞」ではないか、②軽減税率を求める結果、新聞が与党に与して安倍一強の政治状況をつくっているとの批判が存在する、僕はそれがまさに心配なのだ、として書き直しを拒否。その結果原稿は没になったというのだ。

 ブログによれば、毎日新聞の内部でこの問題を〝材料〟にして「新聞とは何か」という真剣な議論がされた。牧さんを支持する人たち「編集編成局のトップと僕の間に挟まって、苦労された仲間」に牧さんは「ごめんなさい」と頭を下げている。28日のブログによればその人たちにモナカを贈ったようだ。

 毎日新聞が巨額赤字を計上して倒産の危機に瀕したことがある。財界や金融機関は毎日解体を狙って攻撃を仕掛けてきた。1974年から3年間の悪戦苦闘の末、やっと立ち直るとき労使交渉でつくられたのが「毎日新聞編集綱領」である。その第三項に「毎日新聞は社の内外を問わず、あらゆる不当な干渉を排して編集の独立を守る」とある。不当な干渉は外部からだけでなく内部からも矢を射られるのである。

 牧さんはブログの最後で「たった一人『新聞の軽減税率』に反対した『名も無き新聞人』がいたことを覚えてもらいたい!」と書いているが、けっして「一人」ではない。あれたちOBも含めて社の中にも同志はたくさんいる。労働組合だって黙っているはずがない。新聞経営が苦しければ苦しいほど読者との繋がり、読者の支持が大切になる。牧さんの叫びは毎日新聞の明日を紡ぐ原点になるとおれは確信する。

 


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by daisukepro | 2018-04-01 20:32 | マスコミ

裏庭の園芸12ヶ月 春ー8 坂下写真館

裏庭の園芸12ヶ月 春ー8 坂下写真館

 このほど3月30日、坂下写真館第一回写真展が無事閉幕した。ご近所の人々が作品を持ち寄った。大塚診療所三階フロアーがにわかじたてのギャラリーである。

ヨロヨロのオレも「裏庭の園芸12ヶ月」から3点ばかりさし出した。文化の光あるものに人々が集まって会話を交わす、こんな楽しいことはない。核ミサイルもモリもカケもない世界を次世代に渡したいとボケ老人はしみじみ思うのだ。


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by daisukepro | 2018-04-01 19:52 | 裏庭の園芸12ヶ月