2018年 08月 29日 ( 2 )

消費増税、有識者会合開かず 来年10月予定通り10%か 安倍政権が方針明らかに

 安倍政権は来年十月に予定する消費税率10%への引き上げを巡り、増税の可否を判断するための有識者会合を開かない方針を決めた。政府関係者が明らかにした。これまでは法律で定められた増税時期の前年に国内外の経済・財政専門家らを集め景気の現状や先行きなどに関する意見を聴取。その意見も判断材料として、5%から8%への引き上げを予定通り実施する一方、10%への増税を二回にわたって延期していた。

 消費税率の引き上げ時期は当初、5%から8%が二〇一四年四月、8%から10%が一五年十月だった。安倍政権はそれぞれの前年夏から秋にかけて、経済学者や労使関係者らを招いた「集中点検会合」を開催。増税が景気に与える影響を検討し、10%への引き上げは一七年四月に先送りした。一六年三~五月には、この年の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)に向けて開いた「国際金融経済分析会合」で議論。予定通りの実施を支持する声も出たが、景気悪化への懸念を理由に再延期を決めた。

 有識者会合の開催は法律で定められていない。安倍晋三首相は家計の負担増につながる消費税率引き上げに消極的とされ、有識者の意見を根拠に増税先送りの判断を正当化する狙いもあったとみられる。

 今回、有識者会合が開かれないことから、政府内には「消費税の増収分の使途変更も既に決めており、首相に増税を見送る選択肢はない」(経済官庁幹部)という見方が広がる。麻生太郎財務相は二十七日、予算の査定を行う財務省主計官への訓示で「(消費税増税を)今回は間違いなくやれる状況になってきている」と述べた。

◆アベノミクス検証機会失う

 安倍政権が消費税率10%への引き上げについて、有識者会合を開かない方針を決めたことで、各分野の専門家の視点でアベノミクスを検証する絶好の機会が失われてしまった。家計の負担増や景気の先行きに対する国民の不安が置き去りにされる懸念は拭えない。

 これまで三回の有識者会合には著名な学者や財界人だけでなく、中小企業の経営者、地方自治体の首長なども参加し、アベノミクスや景気についての考え方を表明した。結果として、増税を予定通り実施するかどうかの政策決定に対する影響力は限定的だったが、多様な声を直接、政権幹部に届けたことには意義があり、消費税に関する国民の理解を深めたのも確かだ。

 今回こうしたプロセスを踏まず、「法律で決まっているから」と予定通り増税することになれば、アベノミクスが新たな負担増に耐えられるだけの経済環境をつくり出したのかといった国民の疑問は宙に浮くことになる。消費税率引き上げという国民生活に大きくかかわる政策だからこそ、安倍晋三首相にはさまざまな立場の意見に耳を傾ける姿勢が求められる。 (生島章弘)

(東京新聞)


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by daisukepro | 2018-08-29 12:13 | 貧困なくすための政治

沖縄知事選 玉城氏が支援要請 勝利のため全力つくす 志位委員長が表明

沖縄知事選 玉城氏が支援要請

勝利のため全力つくす 志位委員長が表明

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(写真)沖縄県知事選勝利のため奮闘する決意を固める玉城デニー氏(中央左)と志位和夫委員長(その右)、小沢一郎自由党代表(左)、小池晃書記局長(右)=28日、国会内

 沖縄県知事選(9月13日告示、30日投票)で、県政与党などでつくる「オール沖縄」の「調整会議」から出馬要請を受けている自由党の玉城デニー幹事長が28日、国会内の日本共産党控室を訪れ、支援を要請しました。自由党の小沢一郎代表が同席し、共産党の志位和夫委員長、小池晃書記局長、穀田恵二国対委員長が応対しました。

 志位氏は「『オール沖縄』で玉城さんを推す動きを大歓迎しています。(急逝した)翁長雄志知事の遺志を継ぎ、『建白書』の精神に立って辺野古に新基地をつくらせない『オール沖縄』の代表として最良の政治家です。出馬となれば、わが党は『オール沖縄』の一翼、市民と野党の共闘の一翼を担い、勝利のために全力を尽くします」と表明しました。

 玉城氏は「翁長知事がかねて私の話をしていたと聞き、『調整会議』のみなさんから一致した要請をいただいたことを非常に重く受け止めています。必死でやり抜かなければ、県民の未来への一歩が踏み出せません。全力でがんばります。ぜひご支援をお願いしたい」と決意を述べました。

 小沢氏は、「一部に楽観ムードがありますが、相手は政権・自民党を挙げて何でもやってくるので非常に厳しいたたかいになります。みなさんのお力を得て、一生懸命がんばります」と語りました。

 志位氏は「おっしゃる通り、相手の構え、全体の力関係を考えても、大変な激戦になることは間違いありません。一票を争うたたかいになります。絶対に負けられません」と力を込めました。

 また、懇談後、「安倍政権が沖縄県民の意思を無視して辺野古新基地建設をごり押しし、権力総がかりで選挙戦に臨もうとしているもとで、沖縄の未来がかかっているだけでなく、日本の民主主義、地方自治が問われる選挙になります。沖縄のたたかいをわが事として、全国的に連帯してたたかいたい」と述べました。

 玉城、小沢両氏らは同日、野党各党を訪問し、支援を要請しました。



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by daisukepro | 2018-08-29 11:01 | 沖縄