カテゴリ:大相撲改革( 4 )

大相撲初場所 栃ノ心が初優勝 平幕の優勝は6年ぶり

大相撲初場所 栃ノ心が初優勝 平幕の優勝は6年ぶり

大相撲初場所は、平幕の栃ノ心が27日(14日目)の取組に勝って1敗を守り、28日の千秋楽を待たずに初めての優勝を果たしました。平幕力士の優勝は平成24年夏場所の旭天鵬以来6年ぶりです。

初場所の優勝争いは26日、13日目を終えて平幕の栃ノ心が1敗で単独トップに立ち、3敗で横綱 鶴竜と大関 高安が追う展開でした。

栃ノ心は27日、同じ平幕の松鳳山と対戦し、寄り切りで勝って、13勝1敗とし、千秋楽を待たずに、初優勝を果たしました。

栃ノ心は今場所、得意の左上手を取っての力強い四つ相撲がさえて、序盤で大関2人に連勝し、7日目に鶴竜に敗れたものの、その後も白星を積み重ねていました。

平幕力士の優勝は平成24年夏場所の旭天鵬以来およそ6年ぶりで、ジョージア出身の力士の優勝は初めてです。

栃ノ心「最高の日になった」

大相撲初場所で初優勝を決めた栃ノ心は「本当にうれしい。こんな日が来るとは思っていなかったし、きょうは最高の日になった」と笑顔で喜びを語りました。

そして4年半前に右ひざの大けがで幕内から下まで落ちた経験を踏まえ、「けがで入院したときは辞めようと思うくらい落ち込んだこともあったが、けがが治り、稽古場におりて気持ちが前向きに変わった。ここまで応援してくれた皆さんに感謝しかない」と話していました。

スピード出世 そしてけがからの復活

栃ノ心はジョージア出身の30歳。日本に来る前は柔道やロシア生まれの格闘技、「サンボ」を学びました。

18歳の時の平成18年春場所で初土俵を踏み、恵まれた体格を生かした力強い四つ相撲で出世を続けました。初土俵から2年後の平成20年夏場所に新入幕を果たすスピード出世で、さらに平成22年名古屋場所では小結まで昇進しました。

その後も幕内に定着していましたが、平成25年名古屋場所の取組で右ひざのじん帯などを断裂する大けがを負い、4場所続けて休場、幕下にまで転落しました。

ここから栃ノ心は努力を重ね、復帰した場所から幕下と十両で4場所連続優勝、1年後には幕内に返り咲きます。

力強い四つ相撲はけがを経てさらに磨きがかかり、平成28年名古屋場所では自身最高位となる関脇にまで番付を上げました。

今場所はけがをした右ひざの状態もよく、立ち合いの鋭さも加わって序盤から白星を積み重ねていました。

平成以降の平幕優勝は9回目

大相撲の幕内で前頭に位置する力士が優勝する「平幕優勝」は平成に入って、今回の栃ノ心の優勝で9回目です。

最近の例では、平成24年の夏場所に旭天鵬が同じ平幕の栃煌山と史上初めての平幕どうしの優勝決定戦を制し、優勝を果たしました。旭天鵬は当時37歳8か月で、史上最年長での初優勝となりました。

その前は平成13年の秋場所にさかのぼり、1横綱3大関が休場する中で琴光喜が優勝しました。

平幕での優勝は番付が下位の力士であっても白星を重ねていけば横綱・大関との対戦が組まれるため、非常に難しいとされています。

一方で平成3年から4年にかけては世代交代の波もあって平幕の優勝が4回あり、のちの横綱 貴乃花となる貴花田も平成4年初場所で、前頭2枚目で初めての優勝を果たしています。

ジョージアで5か国目

ジョージア出身の栃ノ心が優勝し、出身国としては日本以外ではアメリカ、モンゴル、ブルガリア、エストニアに続いて5か国目となります。

外国出身の力士が初めて優勝したのは昭和47年の名古屋場所で、アメリカ・ハワイ出身の高見山でした。その後、平成に入り、小錦や曙、武蔵丸などハワイ出身の大型力士による優勝が相次ぎました。

平成14年九州場所でモンゴル出身の朝青龍が初優勝したあとは白鵬を含めたモンゴルの力士たちの優勝が多くの場所を占めるようになります。

一方でヨーロッパの力士たちも力をつけ始め、平成20年夏場所にはブルガリア出身の琴欧洲が初めて優勝しました。

平成24年初場所ではエストニア出身の大関 把瑠都が初優勝し、栃ノ心の優勝は日本とモンゴル以外では6年ぶりとなります。

大統領もツイッターで祝福「誇りに思う」

栃ノ心の出身地、ジョージアのマルグベラシビリ大統領は、「ジョージア人として初めて、ヨーロッパ人としては3人目となる優勝を誇りに思う」とツイッターに栃ノ心の写真とともに投稿し、初優勝を祝福しました。

故郷の母親「頑張った結果」

栃ノ心の出身地、黒海に面した国、ジョージアのムツヘタでは、家族や近所の人たちなどおよそ15人が栃ノ心の実家に集まり、取組の様子を見守りました。栃ノ心が寄り切りで勝って優勝が決まると、集まった人たちは拍手をしたり抱き合ったりして喜びを分かち合っていました。

母親のヌヌ・マルカラシビリさん(53)は「とても、とても、うれしいです。彼がここまで頑張ったので、いい結果が出ました。教会に行って神様に感謝の言葉を述べたいです。息子にはさらに昇進して成功してほしい。息子に『大好きだ』と言いたいです」と、うれしそうに笑顔で話していました。

[PR]
by daisukepro | 2018-01-28 08:29 | 大相撲改革

栃ノ心 平幕優勝

大相撲初場所14日目(27日・両国国技館)単独首位の栃ノ心が松鳳山との平幕対決を寄り切りで制して1敗を守り、千秋楽を待たずに初優勝を決めた。ジョージア出身では初の制覇で欧州勢3人目。2012年夏場所の旭天鵬以来6年ぶりの平幕優勝で、新入幕から58場所での初制覇は貴闘力と並び4番目の遅さ。

 横綱鶴竜は大関高安に押し出されて4連敗で10勝4敗。高安は11勝目を挙げた。大関豪栄道は関脇御嶽海を寄り切って勝ち越した。

 十両は英乃海が4敗で単独トップ。

(共同)

 大相撲初場所14日目、栃ノ心関(奥)が松鳳山関を寄り切りで破り初優勝を決めた=27日、東京・両国国技館

 大相撲初場所14日目、栃ノ心関(奥)が松鳳山関を寄り切りで破り初優勝を決めた=27日、東京・両国国技館

この記事を印刷する


[PR]
by daisukepro | 2018-01-28 07:30 | 大相撲改革

求められる意識の大転換(赤旗主張)

 大相撲の元横綱日馬富士による傷害事件は日本相撲協会が力士らの処分を終え、28日の臨時理事会、評議員会で節目を迎えます。

 元横綱が酒席の場で貴ノ岩関を殴打し、けがを負わせたことがこの事件の中心的な問題です。元横綱には、引退勧告相当の処分が下され、その場で暴力を止めることができなかった横綱白鵬、鶴竜にも減給処分が下りました。

 いま貴乃花親方の処分についてその目が向けられていますが、問題の核心は相撲界が一丸となって暴力根絶の改革に向かう態勢をつくれるかどうかにあります。

求められる意識の大転換

 改革の方向性は、同協会の危機管理委員会が20日に公表した調査報告書に示されています。

 報告書では、今回の事件にかかわった力士たちは「指導・教育のための暴力はやむを得ないとの思いがあった」「口で言っても分からない者には殴ってでも言うことを聞かせるほかない、という気持ちがあった」と指摘しています。

 角界は2007年の力士暴行死事件を契機に再発防止に努めてきたはずでした。木刀や竹刀を稽古場からなくし、研修会を開き、暴力根絶を説いてきたものの、十分ではありませんでした。それらを容認する意識の払拭(ふっしょく)が、なぜできなかったのか。根源に迫ることが必要です。

 相撲部屋は、力士を育てる役割を担っています。その中には一定のノウハウの蓄積もあるでしょう。しかし、暴力で力士を追い立ててきたやり方とは決別しなくてはなりません。それは木刀や竹刀をなくすだけでは足りません。指導する側の意識の大転換が求められるからです。これまで染みついた誤った考えを廃することと合わせ、科学的で合理的な指導法を学び、身につける必要があります。

 それは個々の努力だけでなく協会自身の役割が決定的です。報告書が「協会は…親方に対しても研修を実施し、その意識改革を図るべきである」「親方に指導・教育を進めるべき」と強調している通りです。これは暴力的な指導をなくすにとどまらず、一人ひとりの力士を育てる相撲界の力量をつける取り組みにもなるはずです。

 さらに相撲界には「番付が一枚違えば家来同然、一段違えば虫けら同然」という厳格な階級意識があります。今回も横綱という最高位の力士の暴行をだれも止められませんでした。

 報告書では、同席していた照ノ富士関が元横綱日馬富士にたいし、「自分たちは思っていることを言えない。壁がある」と答えたとするくだりも出てきます。親方と力士はもちろんのこと、力士同士においても地位の差があっても、互いに人として尊重しあえる関係、しっかりと話し合いができる状況をどうつくっていくのかが、大きな課題となるはずです。

あるべき姿に向かって

 今後、危機管理委員会は暴力行為の撲滅を含む行動規範の策定などを求めています。相撲協会は外部の有識者も入れた再発防止策を議論していくとしています。

 今度こそ暴力をなくす改革は、待ったなしです。一人ひとりの親方、力士たちが自分たちの足元を見つめ、腹を割って議論し、あるべき姿に向かって主体的に取り組むことが、その最大の保証になることは言うまでもありません。



[PR]
by daisukepro | 2017-12-28 21:42 | 大相撲改革

解任すべきは貴乃花でなく八角だと思う。

解任すべきは貴乃花でなく八角だと思う。(発見の同好会)

大相撲の元横綱日馬富士関(33)による暴行事件で、日本相撲協会は28日午前、東京都墨田区の両国国技館で約1時間、臨時理事会を開いた。協会の巡業部長でありながら秋巡業中の出来事の報告義務を怠った貴乃花親方(45)=元横綱、本名花田光司、東京都出身=の理事解任を決議した。2階級降格で役員待遇となる。午後の評議員会で一連の暴行事件について協議した上で、来年1月4日の臨時評議員会で協議し、正式決定する見通し。

 鳥取地検は28日にも傷害罪で元横綱を略式起訴する方針。手続き上は鳥取区検が略式起訴し、鳥取簡裁が略式命令を出して罰金刑になるとみられる。

(共同)

 日本相撲協会の臨時理事会を終え、部屋に戻った貴乃花親方=28日午後、東京都江東区

 日本相撲協会の臨時理事会を終え、部屋に戻った貴乃花親方=28日午後、東京都江東区


[PR]
by daisukepro | 2017-12-28 14:17 | 大相撲改革