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今週のクイズな人はコンゴ共和国(旧ザイール)の難民キャンプからです
コンゴの内戦は2003年に終わったはずだが、政府軍と反政府軍の戦闘が激化、再び国内難民の数は25万人に達しているという。国連難民高等弁務官事務所(UN High Commissioner for Refugees、UNHCR)によると、25日から2日間で、コンゴ民主共和国(旧ザイール)のキャンプから1万人がウガンダに流出した。戦闘は東部ルチュル周辺で発生、武装集団が町を襲撃して住民を皆殺しにしていると難民が話している。 ![]() ▲
by daisukepro
| 2008-11-28 20:15
| クイズな人
麻生首相は即刻退陣せよ。 読売新聞の朝刊(27日)を読んで驚いた。麻生首相が経済財政諮問会議で社会保障費の抑制を巡って「何もしない人の分の金(医療費)を何で私が払うんだ」と発言していたことが議事録で分かった。 ![]() 社会保障が分からないのは、漢字が読めないことと次元が違う。社会保障制度は何もしない人のためではなく、病や高齢や障害のために動けなくなった人のために元気な人が金(保険料)を払って支える制度であることは小学生でも分かっている。もしかすると麻生首相は税金は自分の金と思っているかも知れないね。常識の欠落した、無知な人は総理大臣として不適格であるばかりか,人間失格である。即刻退陣してもらいたい。 抗議もできない国会議員は木偶人形(デクと読みます)と蔑(サゲス)まれても仕方が無い。明日の党首討論がみものだね。 ▲
by daisukepro
| 2008-11-27 15:40
| 政治
腐った7つのリンゴ 「イラク・刑務所虐待はなぜ起きた」(NHKスペシャル) 2008年11月17日NHK綜合で22時から放送されたNHKスペシャルは見応えがあった。同好会が「クイズな人」でBBCニュースから紹介した元予備役憲兵ジョーダービーさんが登場していた。アブグレイブ刑務所の同僚が撮影した捕虜虐待写真を公開した人物である。彼はいまだに故郷に帰ることができず、実家は廃屋のようになっていた。彼は内部告発するかどうか、3週間、悩んだあげく匿名を条件に虐待写真をマスコミに手渡した。2004年のことであった。たちまち虐待写真は世界を駆け巡った。米軍がイラク空爆を繰り返し、大量の地上軍を派遣しても大量破壊兵器は発見されなかった。その上、捕虜虐待が発覚したのだ。マスコミはラムズフェルド国防長官の責任追及を始めた。退任を求める声も軍内部から起こっていた。その頃、ジョーダービーはアブグレイブ刑務所の食堂にいた。同僚たちとランチを食べていたが、なにげなくテレビを見上げて血の気が引いた。ラムズフェルド長官が大写しになっていた。その口から自分の名前が飛び出した。「アブグレイブ刑務所の捕虜虐待を内部告発した勇気あるヒーローがいる。栄誉ある行為を讃えたい。その兵士の名前はジョーダービーである。しかし、アブグレーブ刑務所の虐待はごく一部の特殊なケースである。」呆然とフリーズしているジョーに同僚が耳打ちした。「おい、直ぐ部屋に帰った方がいいぞ」 NHK番組は虐待事件がなぜ起こったか。はたしてアブグレイブ刑務所の虐待は特殊なケースだったのか。米軍はこの事件の幕をどのように引いたか、関係者のインタビュで明らかにした。特に刑務所長であったカーピンスキー予備役准将の証言は事件の本質を暴いて見事なものであった。 米国国防省は、事件に関連した17人の軍人及び職員を素早く解任した。ブッシュはメディアに向かって「腐った7つのリンゴがいる」と発言した。 ブッシュ大統領は捕虜虐待が組織的な行為でないことを強調したいのだ。 この大統領発言を受けて、腐ったリンゴを排除するために、急遽、軍法会議が開かれた。結論は始めから分かっていた。2004年5月から2005年9月までの間に、7人の軍人が軍法会議で有罪となった。禁固などの刑に服した。写真を撮ったもの、写真に写っていたもの、腐ったリンゴ全員が軍を追われた。しかし、虐待を指令した上層部は不起訴になった。ただ一人カーピンスキー予備役准将だけが懲戒免職になった。 NHK番組はまず「虐待の女王」とよばれたイングランド上等兵が登場する。 ![]() (ウイキペディア参照http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89) 最後にカーピンスキー予備役准将がインタビュに応じた。番組のハイライトだ。 カーピンスキー予備役准将はアブグレイブ刑務所の管理責任者として予備役隊を指揮していた。 ![]() 同准将の証言によると『2003年にグアンタナモ米軍基地の捕虜収容所施設から、軍情報機関の将校一団がアブグレイブ刑務所を訪れた。「この刑務所の目的は捕虜を収容するところではなく拘束者を尋問して情報を得ることである。尋問者に尋問を成功させるための新しいテクニックを教えることである」と訪問の目的を述べ、その日から尋問のための特別棟が設置された。そこは軍情報機関が直接管理することになった。尋問には中央情報局の職員、民間会社の社員がひんぱんに加わるようになった。』(2004/5/3/21:22 読売新聞) 民間会社とは外人部隊の組織編成、要人警備や特別な尋問テクニックをおこなう民間軍事会社のことである。当時、会社名は「タイタン」とよばれていた。 このとき以後、アブグレイブ刑務所の指揮命令は准将が管理する予備役隊と憲兵隊や情報機関と指揮命令は2系統になった。 キューバ・グアンタナモ収容所はテロ容疑者を収容するところである。捕虜に頭から袋をかぶせオレンジ色の服を着せ非人間的に扱うことで知られている。アフガンでテロ容疑者として拘束されるとたちまちここに連行された。連日、残虐な拷問システムで尋問が行われていた。この地獄の収容所については映画「グンアタナモへの道」(2007年2月10日発見の同好会掲載)が実態を明らかにしている。そこの収容所長がミラー米陸軍中将であった。かれは、その実績で、イラク全刑務所施設の管理責任者になっていたのだ。 かれは「収容者を捕虜あつかいしない。したがって、ジュネーブ条約は適用しない」、「憎むべきテロリストには人間性の破壊と情報収集のためなら拷問システムあるのみ」と言い放っている人物だ 5月19日、米上院軍事委員会公聴会で、アビゼード米中東軍司令官(陸軍大将)は「問題の刑務所で管理システム上の問題があった。我々は間違いを犯した」と証言している。そして虐待はアフガニスタンでもあったことを認めている。 公聴会でミラーは「頭にかぶせる袋など50あまりある過酷な尋問テクニックのうち10ほどは廃止する」と言ったが、「捕虜の睡眠を妨げたり、『ストレス環境におく』といった手法は必要に応じてやる。民間の尋問専門家の活用も必要である。グアンタナモは30名雇用した」と述べている。 グアンタナモ収容所と同じ拘束者にたいする扱いが、イラクにおいても指令され、ほかのイラクの刑務所でも行われていたことは疑いも無い。ただ、証拠になる写真が無いだけだ。 カーピンスキー予備役准将はNHKのインタビュにこう言い放った。『かれらが処罰したいのは指揮命令をした奴ではなく、写真を撮った奴、写真に写っていた奴なのです。かれらは「だれだ、こんな写真を撮りやがたた奴は!」と言いたいのだ。』 米軍はイラクで4万4000人を拘束し、当時8000人を拘留中、内アブグレイブ刑務所には3800人を収容していた(アエラ5月24日号) 米軍は2004年5月14日と21日に拘束者315人を釈放した。 しかし、全面的に釈放されるまでには2年の歳月がかかった。 ラムズフェルド更迭までの経緯は以下の通り。『写真の右はラムズフェルド(中央)の訪問を受けるカービンスキー准』 米軍は2006年3月9日4500人をバクダット空港近くの別の収容所に移す計画を発表、8月15日に移送を完了、9月2日イラク政府はアブグレイブ刑務所の管轄権が駐留米軍からイラク側に移管されたと公式に発表した。「アーミー・タイムズ」など陸海空軍と海兵隊の関係者向けの専門4紙が共同社説でラムズフェルドを非難し、大統領に更迭を要求する事態に至った。 2006年11月8日の中間選挙において、イラク政策に対する有権者の不満などから共和党は大敗し、結果を受けたブッシュ大統領の記者会見の席でラムズフェルドの辞任が発表された。 イスラム・メモ通信の記者が「この間アブグレイブ刑務所では毎月4、5人の収容者が死んでいる」と伝えた。 この残酷な尋問システムを評価し、捕虜虐待を推奨してきた人物ラムズフェルドは更迭され、アブグレイブ刑務所はイラク政府に返還された。メディアからアブグレイブ関連のニュースは次第に姿を消した。アブグレイブは廃止されたが、残酷な尋問システムはいまもイラクの米軍刑務所で続いているのだろうか。NHKには再放送、アメリカ軍には一日も早くイラクからの撤退を望みたい。 ▲
by daisukepro
| 2008-11-22 19:02
| イラク戦争
映画感想三連発+三分の一『ブーリン家の姉妹』(イギリス映画)公開中
ネタバレあり、観賞後に読んでください。 デヴィ夫人のブログを訪ねた。「デヴィの独り言独断と偏見」http://ameblo.jp/dewisukarno/と表示してある通り、正直な偏見に満ちている。勿論、憲法改正して自衛隊を防衛軍にすべきと独断している。「みなさん、ごきげんよう。わたくしもブログとやらをやらせて頂くことにいたしました。」ブログは女子学習院の生徒がお使いになるあいさつで始まる。セレブを気取っている。「いまは白塗りのTVタレント風情だが、元は大統領夫人なのよ」とでもいいたげである。マスコミは今でも「蝶々夫人」とオペラの題名もどきに「デヴィ夫人」と夫人付きで紹介している。でもどこか、お里が見え隠れする。そのいかがわしいところが人気をよんでいるらしい。デヴィ夫人はなかなか数奇な運命をお持ちの方なのである。本名はデヴィスカルノ、元スカルノインドネシア大統領の第3夫人。スカルノ失脚後、フランスに亡命、いつの間にか母国日本に戻ったのである。日本名を根本七保子という。スカルノ元大統領との間には一人娘がいる。赤坂の高級クラブ「コパカバーナ」でスカルノ大統領が見初めたということになっている。 そのデヴィ夫人がイギリス大使館の試写会に招かれた。映画は「ブーリン家の姉妹」だった。 ![]() 「イギリス王国のこのすさまじい歴史、史実に感嘆致しました。 今まで私は女の子を産んだ妻(女王)を処刑したことで知られる へンリー8世を冷酷な男と思っていましたが、 この映画で彼に対する思いがまったく変わりました。」 と感想を述べた。そしてさんざんストーリーを説明した。最後に宣伝、「すばらしいコスチュームも楽しめます。イギリスの叙情あふれる美しい風景が目に映ります」。さすがデヴィ夫人の面目躍如たるものがある。で、どんなものかと平民の私は池袋の映画館に下駄履きででかけた。 原題はThe Other Boleyn Girl、フィリッパ・グレゴリーの小説である。ブーリン家の長女アンがヘンリー八世に嫁ぎ、女王になった。娘を生んだが不倫と反逆罪で斬首刑になったことぐらいはイギリス人でなくても知っている。娘のその後の話は映画「エリザベス」にもなった。 さて、映画「ブーリン家の姉妹」は姉妹に感情移入してみるとすこぶる面白い。 よくできている。絶対権力に踊る人びとの目がギラギラと輝き、緊張感が途切れることはない。原題にある通り、ブーリン家のもうひとりの娘とアンの視点から絶対君主ヘンリー八世が描かれている。欲しい女性を獲得するためには何でもする。光源氏が権力者になったようなものだからそりゃー大変だ。宗教上離婚が認められていないにもかかわらず、ヘンリー八世は法律と宗派を変えてしまう。そして離婚。女王を追放して、おれのものになれとアンに迫るのだ。何でもありだ。 そして、このような王朝絵巻はギリシャ時代から、腐るほどある。物語に格差はあるがお世継ぎと権力の座をめぐってドロドロしたドラマになっている。今日に至るまで世界中で継承している。映画は原作通り、女性が好むようなストーリーを展開する。ヘンリー八世は残酷な男ではない。血も涙もあると描いている。果たして本当でしょうかね。デヴィ夫人、スカルノ王朝はどうでしたか。聞きたいものだ。 池袋シネリーブル(日活系)ほかで上映中 題名の+三分の一の解題;スペクタクル映画「レッドクリフ」のことだ。冒頭から戦闘シーンが長々と60分ほど続いたろうか、なぜか馬のお産のシーンがこれも長々と続く。三国志は大好きだが、そこで耐えられず、劇場から撤退した。時間の無駄だ。 ▲
by daisukepro
| 2008-11-18 19:38
| 映画
映画感想三連発+三分の一『ボーダータウンー報道されない殺人者ム』(2006年アメリカ映画)公開中(ネタバレあり、後半は観賞後にお読み下さい)
映画は傑作です。けれども、アメリカでは公開されなかった。なぜだろう。 ![]() ファーレスの近郊にはマキラドーラ制度によって設立された外国の家電や自動車などの組立て加工工場が密集している。その工場に地方やスラム街から雇われた若い女性労働者が働いている。安い賃金、三交代制の長時間労働など劣悪な労働条件、単純な労働の繰り返しで,いくら経験を積んでもスキルアップは無い。使い捨てである。日本のトヨタの派遣労働者と状態はかわらない。ファーレスは富裕層が居住する地区とスラム街、マフィアが支配する夜の繁華街がある。現地ロケと思われる画面は緊張感がある。監督がこの地域の出なので、現地以外のロケセットでも選定にリアリティがある。権力、マスコミを追及するこの作品内容で、しかも外国で撮影許可をとるのはかなり難しい。まず、政府機関、警察の許可がいるし、場合によっては現地企業、マフィア、地主などの了解と資金が必要になる。 ![]() ジェトロの資料を読むと、マキラドーラ制度はメキシコが国境地帯における雇用対策として1965年に制定された。アメリカの企業だけでなく、日本のメーカーも参加している。メキシコに多国籍企業を誘致する為にメキシコ政府が認定した輸出企業に対して原材料、設備、部品などを免税する制度である。その結果,この国境地帯に大手メーカーの工場が乱立したのだ。1994年アメリカと北米自由貿易協定(NAFTA)が締結され、マキラドーラによる税制優遇措置は失効したが、メキシコ政府は2000年に生産促進措置(PROSEC)を制定していまでも優遇措置は継続されて生産は続いている。 ドラマは女性ジャーナリストが真実を追究する中で行政や企業の癒着、警察権力の妨害などが描写されて事件の背景に迫って行く。みずから危険な囮になって犯人を逮捕、記事を書き上げた。しかし、期待は裏切られるのである。 事件の真相があきらかになり、事件の背後に潜む過酷な労働実態や北米自由貿易協定の仕組みが暴かれることを多国籍企業は恐れ、マフィアや警察権力をつかって隠蔽を図ろうとする。 被害者の若き女性と見えない権力と敵地でひとり立ち向かって行く。女性ジャーナリストをジェニファーロペスが迫力ある演技で見せてくれる。スタッフ、キャストの心意気に拍手を!必見の映画です。 10月18日公開。東京・日比谷のシャンテ シネなどで上映中 ▲
by daisukepro
| 2008-11-12 19:20
| 映画
映画感想三連発+三分の一『ハリケーン』(アメリカ映画)1999年公開
オバマが大差で当選した。その余韻が冷めない日の午後、家人は出かけていてだれもいない。リビングのノッキングチェアーにすわりテレビをつけた。wowowで「ハリケーン」という題名の映画が始まった。「トルネード」のような特撮映画かと思っていたが、滑り出しはボクシング映画のようだった。ところが、主人公はたしかに黒人ボクサーだが、人種差別によるえん罪と闘って,勝利した男の物語だった。 ![]() 1966年のブルックリンが舞台だ。カーターは強盗殺人の罪に問われ投獄された。20年間を獄中にあって1974年、自伝『The 16th Round』を出版、無罪を主張した。カナダ在住の支援者の粘り強い釈放活動に支えられて、1985年11月連邦最高裁判所(サロキン判事)が有罪判決を覆し、カーターは即時釈放を勝ち取った。人種差別に裏打ちされたえん罪事件ほど恐ろしいものは無い。組織的証拠隠滅、偽証、人びとの人間性を蝕んで行く。私たちの国でも同じことが繰り返し行われている。サロキン判事を演じたロッドスタイガーがいつもながらいい味を出している。史上最悪の大統領ブッシュが当選したのは1999年11月、それから8年後、アメリカに初の黒人大統領が誕生した。DVDレンタルをお薦めします。 ▲
by daisukepro
| 2008-11-11 20:20
| 映画
長らくご無沙汰いたしておりました。おてごろ観光協会、赤貧旅行社のご案内です。
本日は100年に一度のことなので電車賃だけだはなく、かなり奮発していただくことになります。 フランスの国立ピカソ美術館が改装するため、230点の作品が日本で見られることになったのです。 理由は分からないが、六本木のサントリー美術館と新国立美術館の2美術館で展示されている。 ![]() 旅行社としては前売り券をお求めいただくことが相当とおもいます。チケットショップで購入すると1300円、二つ目の美術館で200円ひかれて入場料は1100円、両館合計2400円になる。つまり400円の割り引となります。この金でお茶でも飲み、強烈なピカソ残留放射能を洗い流してから帰宅しよう。特にピカソの化身ミノタウロスは夢に見てうなされるだろう。どちらの美術館からみるか、順路の選択は自由です。けれども、できればサントリーから始めた方がベターだろう。地下鉄六本木駅で下車、東京ミッドタウンの地下通路から直通でサントリー美術館があるガレリアの地階にでる。エレベーターかエスカレーターを利用して3階まで行く。肖像画の冒頭は親友のデスマスクです。親友は拳銃でこめかみを打ち抜き自殺したのです。失恋です。ピカソは92歳でこの世を去りましたが、死の1年前に描いた自画像で展示は終わっている(約60点)。ピカソは自我の変遷を折々に自画像として残していたのだ。 サントリー美術館から地上に出て数百メートルの距離に新国立美術館がある。気の毒なことに「ほらあの女優若尾文子の旦那がデザインした美術館よ」などと人は言うが、結構、洒落たガラス張りの現代建築なのだ。驚いたことに、展覧会場入り口で検問があり、所持品を開けられる。荷物を預けたことはあるが、美術館にきてこのような無粋な経験は始めてのことだ。これもブッシュのテロ戦争の余波なのかなんて思ってしまう。ピカソがゲルニカを描いたのは1937年、ナチ占領下にパリにとどまり、1944年にフランス共産党に入党、1951年には朝鮮戦争を告発した作品を発表している。創造と破壊の戦場となったおびただしいタブローが年代順に展示され、ところどころに彫刻作品まで置かれている。抽象であれ、具象であれ、静物、人物、風景、すべてピカソの格闘の痕跡なのだ。酒に酔ったボロックが「畜生、みんなピカソがやっちまている。俺たちは何を描けばいいのか」とぼやいたのも分かる気がする。ピカソの女性遍歴を探せば、ピカソのミノタウロスがすべての作品、全生涯に貫かれていることがわかる。確かに女性が描かれているが、ピカソが女性をどう思っているかを描いているのだ。ピカソによって現代絵画は写実から解放されて自由になり、イデオロギーから解放され、心を直視する表現が可能になった。救われた気がするのはなぜだろう。あまりに著名なので、ピカソを知っているような気がしていたが、全く無知であったことに始めて気がついた。思い切ってカタログを買い求めると2800円が必要だ。かなり詳しい年譜つきだから、損はない。 ▲
by daisukepro
| 2008-11-04 12:04
| 観光
今週のクイズな人はアイルランドのダブリンからです。
写真の男性はなにか激しく叫んでいます。年金生活者の医療補助打ち切り提案に抗議しているのです。 ![]() ウソで始めたブッシュ大統領の「テロ戦争」の結末は、世界中の人びとに恐怖と苦痛をもたらしました。明日はアメリカ大統領選挙の投票日です。アメリカ人の選択を見守りましょう。 ▲
by daisukepro
| 2008-11-03 13:51
| クイズな人
毒入り食品カーニバル 「餃子、肉まん、汚染米、ハムとソーセージにクリーム パンダーーー。」
今年は不吉な幕開けだった。ミートホープ社の食肉偽装事件が発覚した。従業員の告発から明らかになったが、なんともいやな事件だった。ミート社は偽装ミンチで利益の7割を上げていた。ホープとはよく名付けたものだ。それにしても、あの社長の顔は牛に似ていたなあ。ビ−フライクフェイスとでも言うのかな。 2月には毒入り餃子事件が発覚、日中合同捜査のかいもなく事件は闇の中、犯人は既に中国で逮捕、処分されたという噂がながれた。しかし、真相はいまだに明らかにされていない。中国産の冷凍食品を消費するものは命のリスクを払うことになる。5月には高級和食料亭の吉兆が料理を使い回していたことが暴露された。客の食い残した料理ですよ。使用人が持ち帰るならいくぶん分かるが、そんなこと料亭がするもんですかね。高い金を払っても食の安全は保障されないことが分かった。ブランド品の価格は信用が加算されているものだ。吉兆で食事するよりドブに金を捨て、横丁の総菜屋で揚げたてミンチ入りコロッケを食った方がましだ。 その究極が信用取引きの崩壊だ。毒入り証券食い過ぎで、ふくれた腹がはじけて飛んだ。屋根まで飛んだ。どこまで行くかわからない。ニュ−ヨークのツインビルが崩壊したように、ドル帝国が血煙を上げて倒壊した。同じセプテンバーの出来事だ。「アホのブッシュを選んだアメリカ人は気の毒だ」ではすまない。今度の煙はニュ−ヨークだけではなく、世界中に毒ガスが広がる。イラク、アフガン戦争で税金を使われ、銀行や証券会社、巨大自動車会社の救済で税金が使われる。その結果、税金を納めたものが住居を失い、餓死しても救済されなのに、1%に満たない裕福層はいまでも優雅な食生活を謳歌している。恐慌と失業がつきものの資本主義を擁護するために世界中の国々が税金を使わなければならないのか。まったくもって、分からない。どれだけ不良債権があるのか経済学者に聞いてもだれにも分からないという。サラ金の借金がいくらあるのか分からない人を救済するようなものだ。 厚労省は年金給付をごまかし、農水省は食用にしてはいけない毒入り輸入米穀を在庫品処分のために食用に放出した。口利きブローカーの暗躍をまねいた。これが官民一体、組織ぐるみ犯罪であったことは証拠も挙がっている。三笠フーズ関連会社に大阪、熊本 大分県警が家宅捜索にはいったが、なぜか役所の家宅捜索はやらない。いまだにお役人にはなんのお咎めもない。 めまぐるしいことに、丸大食品が有害物質メラミン入り中国産牛乳を使った加工品毒まんを自主回収、ジャスコ、ダイエイが商品撤去、ついに毒入りクリームパンダまで現れた。こんどは、大手の伊藤ハムに毒物が入っていたことが発覚、自主回収がはじまった。ハムやソーセージを柔らかくするために水を混ぜるそうだが、その水にシアン化合物が混入していた。それって、青酸カリじゃないの。伊藤ハムの工場は旧陸軍の毒ガス貯蔵所があった場所に建設されているそうで、その土地から地下水をくみ上げて混ぜていたというから腰を抜かす。 このぬかるみどこまで続くのか。外国産の豚肉が安いのでトンカツでもと思ったが、鹿児島で輸入ブタが何万頭も謎の病死したことを思い出して取りやめた。何を食していいのやら、わからなくなった。このさい絶食して,減量するか。 ▲
by daisukepro
| 2008-11-01 21:10
| 文化
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